HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
人との関わりを大事にして仕事がしたいと思い営業職を目指しているものの、法人営業向けの志望動機の書き方が分からないと困っていませんか?
この記事では、そもそも法人営業とはどのような仕事なのかという説明からはじめ、志望動機を書くポイントや注意点を順番に解説していきます。
最後に例文も用意してあるので、是非参考にしてみて下さいね。
【法人営業の志望動機例文】法人営業とは
まず最初に説明するのは「法人営業とは」どのような仕事なのかについてです。
あなたは営業職と聞くとどのような仕事内容を想像するでしょうか?
こう質問すると「お客さんに直接商品を売る仕事」という答えが多く返ってくるのですが、法人営業はこの営業とは少し違います。
法人営業とは企業を相手に商品やサービスを提案し販売することが主な仕事内容です。
直接消費者と関わりはないので、店舗などで仕事をする事はありません。
法人営業と言っても、既存得意先を中心に回るスタイルや新規顧客獲得を目指すスタイルなど、企業によって様々です。
同じ法人営業だからといって企業研究を怠ると、志望動機に全く的外れな内容を書いてしまう恐れがあるため企業ごとの特徴を把握しておく必要があります。
【法人営業の志望動機例文】法人営業の志望動機を書く際のポイント
法人営業といっても様々なスタイルがあることが分かったところで、次は「法人営業の志望動機を書く際のポイント」を説明していきます。
ここでは「その企業である理由」「法人営業である理由」「熱意や自己アピール」「将来ビジョンをアピール」という4つのポイントに焦点をあてて説明していきます。
その企業である理由
志望動機を書く際のポイント1つ目は「その企業である理由」を明確にすることです。
志望動機はあなたが受ける企業を選んだ理由を述べる項目であるため、その理由を詳しく述べる必要があります。
「なぜその業界なのか」「なぜその企業なのか」という2つの問いを繰り返すことで、その企業でないとダメな理由の深掘りをすることができます。
ここで深掘りのコツをお伝えすると、それは同業他社と比較することです。
同業他社と比較することで、業界内でどこが優れているのかがより明確になるため、志望動機も書きやすくなるはずです。
法人営業である理由
志望動機を書く際のポイント2つ目は「法人営業である理由」を明確にすることです。
営業には法人営業の他にも個人営業やルート営業、海外営業などの様々なスタイルが存在します。
そのため、あなたがなぜ法人営業をやってみたいのかという理由を明確にしておく必要があります。
多くの就活生は法人営業未経験のため、どのような点に魅力を感じたのか、何にやりがいを見出したのかを自分の言葉できちんと伝えていきましょう。
ここの内容に説得力があると大きなプラス評価に繋がりやすいため、具体的かつ簡潔に述べるようにしましょう。
熱意や自己アピール
志望動機を書く際のポイント3つ目は「熱意や自己アピール」を文章に盛り込むことです。
営業職の仕事とは商品やサービスを売る前に、まずは自分を売り込むことから始まります。
そのため、エントリーシートや面接の場面でもまずはあなた自身を売り込むということを意識してみましょう。
つまりあなたの強みや長所を上手く志望動機に盛り込み、スキルや熱意をアピールする必要があるということです。
しかし、忘れないで欲しいのは志望動機だということです。
熱意や強みなどのアピールに終始してしまうことのないよう、その配分には気をつけましょう。
将来ビジョンをアピール
志望動機を書く際のポイント4つ目は「将来ビジョンをアピール」することです。
将来ビジョンがしっかりと見えているということは、計画性があるということをアピールすることができます。
法人営業では大きなプロジェクトになればなる程長期的に仕事に携わる必要があるため、計画性はとても大切な能力として考えられています。
また、5年後10年後の働くビジョンを伝えることで、長く働いてくれそうだという良い印象を与えることもできます。
【法人営業の志望動機例文】志望動機の構成
志望動機を書く際のポイントが分かったところで、次は具体的な「志望動機の構成」について説明していきます。
ここでは構成する順番通りに「結論」「理由」「具体例」「入社後に出来ることをアピール」の4つの項目に分けて説明していきます。
結論
志望動機はまず「結論」から書くように意識しておきましょう。
志望動機でいう結論とは、あなたがその企業を志望した理由です。
例えば「私は貴社の〇〇に興味があり志望しました。
」という部分です。
この結論を最初に端的に述べることで、相手に伝わりやすい文章にすることができます。
また、結論から述べることで論理的な思考力があるという印象を与えることができ、効果的にアピールすることができます。
理由
結論が書けたら次にその結論を補足するための「理由」を書いていきましょう。
なぜあなたがその企業を志望しようと思ったのかという理由を簡潔にまとめましょう。
ここの部分に文字数をかけ過ぎてしまうと文章が間延びしてしまうため、出来るだけ1文でおさまる文字数で書きましょう。
あなたの過去の経験や印象的な出来事などのエピソードから考えることで、あなたらしい文章を構成することが出来るはずです。
具体例
結論、理由が書けたら次は「具体例」を書きます。
理由部分で触れたあなたの過去の経験や印象的な出来事を深掘りし、具体的に述べるようにしましょう。
ここの部分の内容が明確であればある程相手にイメージさせることができ、あなたの世界観に取り込むことができます。
また、エピソードが具体的である程、他の就活生と差別化出来ると言えるため、しっかりと書き込んでいきましょう。
エピソードを具体的に書くためには自己分析が欠かせないので、事前にしっかりと取り組んでおきましょう。
入社後に出来ることをアピール
結論、理由、具体例が書けたら最後に「入社後に出来ることをアピール」して文章を締めましょう。
あなたの強みや長所を文章に盛り込みながら書くと、大きなアピールに繋がりやすく効果的だと言えます。
また、企業の求める人物像の内容に合わせて書くこともおすすめです。
どちらの方法であってもアピールのし過ぎは逆効果になる可能性もあるため、やり過ぎには注意しておきましょう。
あくまで志望動機だということを忘れないようにして下さいね。
【法人営業の志望動機例文】法人営業で志望動機を書く際の注意点
志望動機の構成の仕方が分かったところで、次は「法人営業で志望動機を書く際の注意点」を説明していきます。
ここでは特に注意が必要な「職場環境のみに注目している」「コミュニケーション能力のみのアピールになっている」「向上心がない内容」の3つのポイントに絞って説明していきます。
職場環境のみに注目している
志望動機を書く際の注意点1つ目は「職場環境のみに注目している」ということです。
確かに働く上でその環境はとても大切です。
しかし、その環境の中であなたがどう頑張って成長していくのかという方がよっぽど大切です。
そのため、「家から近いから」「社員食堂があるから」「オフィスが綺麗だから」という理由は志望動機には書かないようにしましょう。
これらの理由をアピールしてもプラス評価に繋がることはありません。
むしろ「やる気あるのか?」と思われてしまい、マイナス評価になる可能性の方が断然高いと言えます。
コミュニケーション能力のみのアピールになっている
志望動機を書く際の注意点2つ目は「コミュニケーション能力のみのアピールになっている」ということです。
確かに営業として働く上でコミュニケーション能力は欠かせない能力ですが、法人営業をしていく上では他の能力も必要になってきます。
例えばビジネススキルやマナー、企業の課題を発見する能力やそれを解決する能力など、その能力をあげていけばキリがない程です。
そのため、コミュニケーション能力だけをアピールしても大きなアピールには繋がらないと意識しておく方が良いでしょう。
向上心がない内容
志望動機を書く際の注意点3つ目は「向上心がない内容」は書かないということです。
法人営業に関わらず、営業という仕事は前年の実績やノルマを超えていくという向上心がなければ続かない職種です。
そのため、向上心がないと思われるような内容は極力避けた方が良いでしょう。
例えば「アルバイトではただただ時間が過ぎるのを待っていた」「勉強は赤点にならなければ良いと思っていた」などのエピソードは向上心がないと判断されます。
「常に向上心を持って仕事に取り組みます!」といったやる気を全面的にアピールしていきましょう!
【法人営業の志望動機例文】法人営業の志望動機例文
法人営業の志望動機の書き方が少し理解でき、ちょっと自分でも書いてみようかなと感じている頃ではないでしょうか。
しかし、何もないところから急に書けと言われても、それは難しいことだと思います。
そこで最後に「法人営業の志望動機例文」を3つ用意しました。
「夕景商材を取り扱う法人営業の志望動機」「無形商材を取り扱う法人営業の志望動機」「企業理念が一致した法人営業の志望動機」です。
是非、参考にしてみて下さい。
有形商材を取り扱う法人営業の志望動機例文
私が貴社を志望した理由は、あって当たり前だけど凄く役に立っている貴社の製品に魅力を感じたためです。
私は大学3年間ショッピングモールにある店舗でアルバイトをしており、その際貴社の製品である〇〇の魅力を再発見しました。
〇〇は普段何気なく使っているものの、止まってしまうととても不便です。
これがあるのとないのでは人の流れに大きな変化が生じ、その影響力を改めて感じました。
と同時に私もその当たり前を提供出来るような仕事に就きたいと考えるようになり、貴社を志望することに決めました。
貴社に入社後は大学で学んだ技術と長所である継続力を活かし、誰よりも早く一人前の営業マンとして活躍したいと考えております。
無形商材を取り扱う法人営業の志望動機
私が貴社を志望した理由は貴社が提供しているサービスに大きな可能性を感じたためです。
私の地元には多くの中小企業が集積しており、その数は日本でもトップクラスです。
しかし、その中小企業の多くが後継者の問題に直面しており、技術の継承や引き継ぎがなされていないというのが現状です。
そんな中貴社が提供しているサービスが中小企業の存続に一役買っているというニュースを見て、とても興味が湧きました。
また、私自身生まれ育った地元を助けたいという気持ちがあるため、より貴社のサービスを広げたいと考えるようになりました。
貴社に入社後は強みである粘り強さを活かし、積極的に仕事に取り組んでいきたいと考えております。
企業理念が一致した法人営業の志望動機
私が貴社を志望した理由は貴社の掲げる企業理念に共感したためです。
私は大学1年生の時から今も続けているのが災害復興のボランティアです。
大学3年間で多くの被災地に足を運び、表現し難いような悲惨な現場を数多く自分の目で見てきました。
その際にいつも感じていたのが、災害で悲しい想いをする人を1人でも多く減らしたいということです。
貴社は企業理念に「日本から災害被害者をなくす」というものを掲げておられ、この理念は私の考えることと一致しています。
入社後はこの理念を達成すべく、長所である問題解決能力を活かし、様々な場所や状況に合わせたサービスの提案が出来る営業マンとして活躍したいと考えております。
まとめ
営業と一言にいっても法人営業や個人営業、海外営業など様々な職種があり、それぞれに合わせた志望動機を組み立てる必要があります。
そのためにはまず法人営業である理由やその企業である理由をきちんと考え、その理由を深掘りしておきましょう。
その内容を元に結論、理由、具体例、入社後に出来ることをアピールの4つの項目の順番で文章を組み立てていきましょう。
注意すべきポイントは仕事内容以外に注目し過ぎないことと、向上心のない文章を避けるということです。
これらのポイントが押さえられていれば、あなたの志望動機は質の高い文章になっているはずです!