HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【例文あり】農業の志望動機を徹底解説!ポイントや例文を紹介
はじめに
農業に少し興味があるものの、その思いを上手く志望動機に反映できず苦戦していませんか?
志望動機とはその企業を志望する理由を述べるための項目であり、就職活動で避けては通れない項目の1つと言えます。
この記事では志望動機を書く前に必要な準備や考えるポイント、含めるべき内容などを徹底的に解説していきます。
最後に例文も用意していますので、是非参考にしてみて下さい。
【農業の志望動機】農業系の仕事って?
まず最初に「農業系の仕事って?」と感じている就活生向けに、どのような仕事があるのかを解説していきます。
ここでは農業系の代表的な仕事として「耕種農業」「畜産農業」「アグリビジネス」の3つに分けて詳しく仕事内容を説明していきます。
耕種農業
農業系の仕事というとこの「耕種農業」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
耕種農業とは主に植物の栽培に関わる農業活動のことを指しており、お米を育てたりするのはこの耕種農業に含まれます。
他にも小麦などの穀物やキャベツや人参などの野菜を育てること、りんごなどの果物を育てて収穫することもこの耕種農業のうちの1つです。
また、農業という言葉から想像しにくいかもしれませんがお花を育てて収穫することも、この耕種農業に含まれています。
畜産農業
農業系の仕事には耕種農業の他に「畜産農業」という仕事もあります。
畜産農業とは主に牛や豚、鳥などの家畜を飼育し、食用のお肉として出荷する仕事のことを指します。
また、牛であれば牛乳、鳥であれば卵といったように、飼育する動物に関連する製品の生産にも携わることができます。
それだけでなく、動物の毛皮の採取などもこの畜産農業に含まれており、仕事の領域はとても広いという特徴があります
この畜産農業は飼育するのが動物であるため、飼育環境や餌の栄養成分管理など、気を付けることが多く、とても大変な仕事であると同時にやりがいのある仕事と言えるでしょう。
アグリビジネス
農業系の仕事には「アグリビジネス」という業務があります。
このアグリビジネスという言葉はあまり聞き馴染みないと思います。
その業務内容は農業生産物の加工、販売、流通を含むためとても幅広く、マルチタスク能力がないとこなせない仕事です。
農業系の中では生産に直接関与しない仕事のため、マーケティングや流通システム、農業技術の開発などに注力することが主な仕事内容です。
農業をより便利に効率的に進化させるのは、このアグリビジネスに携わっている人々の役割ということになります。
【農業の志望動機】農業の就職先
農業系の仕事内容の大枠が見えてきたところで、次は「農業の就職先」を具体的に紹介していきます。
ここでは農業系の代表的な就職先として「農協」「農業資材メーカー」「種苗メーカー」「あぐりテック企業」「研究機関」「法人農家」の6つを紹介します。
農協
農業系の就職先として一番聞き馴染みがあるのが「農協」ではないでしょうか。
農協とは農業協働組合の略称で、主な仕事内容は農家さんたちをサポートすることです。
農家さんに農業資材を手配したり、生産した農産物の販売をサポートしたりと、その業務内容は多岐に渡ります。
また、農協には金融サービスを提供する部署もあるため、採用される人材は様々です。
各都道府県に農協はあるので、近くの農協はどこなのか事前に調べておきましょう。
農業資材メーカー
農業系の就職先としては「農業資材メーカー」という選択肢があります。
農業資材メーカーはその名の通り、農家さんたちが農作物を生産する際に必要な資材を提供することが主な仕事内容となります。
この資材にはイメージしやすいトラクターや耕運機だけでなく、農作物の種子や苗、肥料や農薬なども含まれています。
農家さんたちが効率的に農作物を生産できるよう、日々技術をブラッシュアップさせることも大切な業務のうちの1つと言えます。
種苗メーカー
農業系の就職先としては「種苗メーカー」というものもあります。
種苗メーカーは農業資材メーカーの中でも特に農業用の種子や苗を専門的に生産・販売しているメーカーのことを指します。
種苗メーカーは食料安全保障と農業の持続可能性向上に直接関与できるため、大きな責任が伴う仕事だと言えます。
その上、時代のニーズに合わせて製品を開発する必要があるため、とても難しい仕事とも言えます。
そのため、責任感の強い人が向いている就職先と言えるでしょう。
アグリテック企業
農業系の就職先としては「アグリテック企業」という選択肢もあります。
アグリテック企業の主な目的は農業を進化させることです。
最新技術を活用し、より効率的に農作物を生産する方法を開発したり、生産性を高めたりすることで、農家さんたちの負担軽減をすることも狙いです。
また、環境への負荷を軽減し持続可能性を高めることもアグリテック企業の大切な業務内容の1つです。
そのために農業の自動化・ロボティクス化やバイオテクノロジーの活用、都市農業への移行など、様々な技術を開発し続けています。
研究機関
農業系の就職先としては「研究機関」も候補になります。
研究機関と書くと何やら怪しいと感じる就活生もいるかもしれませんが、その就職先は大学や公的研究機関なので安心して下さい。
研究機関という文字通り、農業を科学やバイオテクノロジーの側面から研究・アプローチすることで農業に新たな価値を創造することが主な仕事内容です。
新しい種苗の開発や栽培技術の開発を行うことで、より環境に配慮した持続可能な農業を実現することに貢献しています。
法人農家
農業系の就職先として聞き馴染みのない人が多いのが「法人農家」です。
法人農家とはまさに農業を法人化した企業のことを指します。
農業のイメージというと、家族で協力し合って営んでいる農家さんを想像する人が多いと思います。
しかし、この法人農家は通常の企業と同じように人を雇い、大規模な農場を使って農作物の生産や家畜の飼育を行うビジネスモデルです。
その多くが株式会社として組織されており、就業体制が整っていることがメリットと言えます。
【農業の志望動機】農業業界は農学部しか就職できない⁈
農業の主な就職先を見ていきましたが、その業務内容に「農業業界は農学部しか就職できない⁉︎」と不安に感じた人もいるかもしれません。
でも大丈夫、農学部でなくても農業業界に就職することは十分可能です。
農業系の仕事には大きく分けて3つの種類の仕事があります。
と説明したのを覚えているでしょうか?
その中にはアグリビジネスという仕事があり、それは農作物の販売や流通、技術革新などが主な業務内容でした。
そのため、経済学部や経営学部など文系の知識も求められますし、農機具の開発などでは工学部の知識も必要になります。
そのため、農業業界と言えどもあらゆる人材が活躍するための環境が整っていると言えるはずです。
未経験でもいい?
そうは言っても「未経験でもいい?」と不安になりますよね。
しかしそんな心配も不要、全く問題ありません。
確かに農業経験があった方が就職活動では少し有利かもしれません。
企業としては即戦力であった方が助かりますし、研修のための費用も削減できるかもしれません。
しかし、企業の採用担当者は入社後に真面目に働き、成長してくれそうな人材を獲得したいと考えています。
そのため、農業経験がなくてもやる気と情熱をきちんと言葉にして伝えることが一番大切です。
【農業の志望動機】志望動機を作成する前に
志望動機は1日にしてならず、ということわざはありませんが、「志望動機を作成する前に」取り組んでおくべきことがあります。
それは「業界研究」「企業研究」「自己分析」の3つです。
言葉は聞いたことがあるけど、具体的に何をすればいいのか分かっていない、という場合はしっかりと確認しておきましょう。
業界研究
志望動機を作成する前に取り組むべきことに「業界研究」があります。
農業業界を目指すのであれば農業業界のことに詳しくなっておかなくてはなりません。
農業業界の現状や将来性、抱える問題点や属する企業の特徴など、押さえておくべきポイントは限られています。
そのため、一度まとめておくと同業界の他社を受ける際に活用できると言えます。
業界研究は志望動機を書く際に必ず必要になるので、企業研究の前に取り組んでおきましょう。
企業研究
志望動機を作成する前に取り組むべきことに「企業研究」があります。
業界研究で農業業界の全体像が掴めたところで、その中での各企業の特徴を押さえておきましょう。
あなたが受ける企業はもちろんのこと、同業他社の情報も調べておくことで、企業ごとの特徴が明確になり、志望動機も書きやすくなるはずです。
また、企業研究をより深く取り組むことで、志望動機の完成度を高めることができ、それはあなたの入社への熱意を伝えることにも繋がります。
自己分析
志望動機を作成する前に取り組むべきことに「自己分析」も含まれています。
「志望動機は企業を志望する理由を書く項目なのに、なんで自己分析が必要なの?」と疑問に思うかもしれません。
その答えは、あなたの価値観や目指すきっかけになったエピソードを文章に盛り込む必要があるためです。
企業の採用担当者が就職活動で一番重要視しているのは、あなたと企業の相性です。
そのため、あなたの価値観や志向を伝えるためにまず自分のことを知る必要があります。
【農業の志望動機】農業の志望動機を考えるポイント
志望動機を書く前の準備方法が分かったところで、次は「農業の志望動機を考えるポイント」を説明していきます。
ここでは志望動機に直接繋がる「なぜ農業業界なのか」「なぜその会社なのか」「何を成し遂げたいのか」の3つの考え方に分けて解説していきます。
なぜ農業業界なのか
まず最初に考えるべきポイントは、あなたが目指す業界が「なぜ農業業界なのか」を深掘りすることです。
もしあなたが野菜の販売に携わりたいと考えた結果、農業業界を目指しているのであればその理由は少しインパクトに欠けていると言わざるを得ません。
野菜を販売するだけが目的であればスーパーマーケットでも達成できます。
このように農業業界でなくてはならない理由というのは案外考えるのが難しいため、「なぜ農業業界なのか」という質問を何度も自分に問いかけ深掘りしておきましょう。
なぜその会社なのか
次に考えるべきポイントは「なぜその会社なのか」ということです。
これは先ほどの「志望動機を作成する前に」の項目でも触れましたが、しっかりと業界・企業研究に取り組むことで見えてくるはずです。
農業業界は業務内容が幅広いが故、属する企業の数が他の業界よりも多いと言えます。
その中でもなぜその会社なのか、なぜその研究機関なのかという確固たる理由がなければ「他に行けばいいのでは?」と思われてしまいます。
そうならないためにも、深く企業研究しそこでなければいけない理由と、その企業と相性がいいことを全面的にアピールしていきましょう。
何を成し遂げたいのか
最後に考えることは入社後「何を成し遂げたいのか」ということです。
成し遂げたいことというと少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、目標や野望を考えるというとイメージしやすいのではないでしょうか。
ここで私がおすすめしたいのは、とても大きな目標や夢を掲げるということです。
「農業に革命を起こしたい」「農業を根本から変えてみせる」「砂漠でお米を作る技術を開発する」くらい大きな目標を掲げましょう。
そうすることで、向上心があることを伝えることができるだけでなく、企業の採用担当者の印象に必ず残ることができ、選考を有利に進めることができるはずです。
【農業の志望動機】志望動機に含めるべき内容
志望動機を考えるポイントが把握できたところで、次は「志望動機に含めるべき内容」について説明していきます。
ここでは文中に含めるべき内容として「志望動機を裏付ける具体的なエピソード」「企業の強みや独自性」「自分の強み」の3つを詳しく解説していきます。
志望動機を裏付ける具体的なエピソード
志望動機には「志望動機を裏付ける具体的なエピソード」を必ず盛り込みましょう。
このエピソードの部分にはあなたの価値観や志向が詰まっていると考えられているため、志望動機の中でも特に重要な部分と言えます。
自己分析にしっかり取り組んでおかないとエピソードが弱くなってしまいがちです。
そのため、必ず志望動機を書く前に自己分析に取り組み、エピソードに対する自己理解を深めておきましょう。
企業の強みや独自性
志望動機では「企業の強みや独自性」に触れる内容を含めて書いていきましょう。
その理由は業界・企業研究にしっかりと取り組めていることをアピールできるだけでなく、あなたの志望度が高いことも同時にアピールできるためです。
「業界最大手」「シェアNo.1」なども強みであり独自性と言えますが、企業研究しなくても分かるようなことなので、できればそれ以外の要素に触れることをおすすめします。
自分の強み
「志望動機で「自分の強み」をどう盛り込むの?」と疑問に思うかもしれません。
志望動機で自分の強みを盛り込む方法はズバリ、入社後のビジョンを書く時です。
志望動機には最後に入社してからどうやって活躍したいか、どのような目標を達成したいのかを書く必要があり、そこであなたの強みをアピールすることができます。
例えば「入社後は私の強みである継続力を活かし、日々の業務に取り組みたいと考えております」などです。
この部分もあなたの価値観や志向を判断する材料になるため、しっかりと考えて書いていきましょう。
【農業の志望動機】志望動機の構成
志望動機に含むべき内容が理解できたところで、次は具体的な「志望動機の構成」の仕方を説明していきます。
ここでは構成する順番通りに「結論」「根拠」「今後のビジョン」の3つの項目に分けて説明します。
それぞれの押さえるべきポイントをしっかりと確認しておきましょう。
結論
志望動機はまず「結論」から書き出していきましょう。
志望動機でいう結論とは、あなたがその企業を志望した理由のことを指します。
結論部分はできるだけ簡潔に書きたいので、できるだけ一文で書くように意識しておきましょう。
結論を最初に書くことで、あなたが一番伝えたい内容が確実に伝わるため、結論迷子になることを防ぐことができます。
また、論理的な思考力があるという印象を与えることができるため、プラス評価に繋がりやすくなります。
根拠
結論が書けたら次はそれを補足するための「根拠」を書いていきます。
根拠とは先ほど「志望動機に含めるべき内容」でも触れた指導動機を裏付ける具体的なエピソードと企業の強みや独自性を含んだ文章にしていきましょう。
この部分はあなたの価値観や志向が色濃く出る部分なので、より具体的に書くように意識しましょう。
そこでおすすめの書き方は定量的に文章を書くことです。
大学◯年生の時、部員か〇〇いた中で、〇〇チーム中◯位など、数字で表すことにより想像がしやすく、エピソードの彩度を上げることができます。
今後のビジョン
結論、根拠が書けたら最後に「今後のビジョン」を書いて志望動機を完成させましょう。
今後のビジョンとはあなたがその企業に入社した後、どのようにして企業に貢献したいのかを伝える部分です。
ここで大切なのは目標を高く設定し、それに向かって日々努力するということを伝えることです。
その際、あなたの強みを活かしそれを達成したいという風に書くことで、一石二鳥の文章にすることができます。
また、業務内容が具体的にかけている場合は、企業研究が十分行えていると判断され、プラス評価に繋がりやすくなります。
【農業の志望動機】農業の志望動機の例文
農業業界の志望動機を書くイメージが掴めてきたところで、「農業の志望動機の例文」を見ながらそのイメージを少しずつ形にしていきましょう。
ここでは「農協の志望動機の例文」「種苗メーカーの志望動機の例文」「アグリテック企業の志望動機の例文」の3つを紹介します。
そのまま使うのではなく、あなたのエピソードに置き換えながら活用して下さいね。
農協の志望動機の例文
私は日本の食を支える農家の方々のサポートをしたいと考え志望しました。
私は大学1年生の時からレストランでアルバイトをしており、多くの食材を扱っています。
その中でも野菜にこだわったレストランだったので、野菜は毎日オーナーが市場に出向き仕入れを行っていました。
野菜の産地が変わると味も変わることをそこで学び、野菜の奥深さを感じました。
と同時に多くの農家の方々に食は支えられているのだと感じ、それを支えたいという風に考えるようになりました。
農協では実務以外の業務もあるため、私が思う全面的なサポートができると考えております。
入社後は、強みである傾聴力を活かし、問題点を見つけ解決していきたいと考えております。
種苗メーカーの志望動機の例文
私は日本の食料自給率の向上に挑戦したいと思い、貴社を志望しました。
私の就活の軸は多くの人の笑顔を作ることです。
そう考えている時に、ニュースで日本の食料自給率がまた低下していることを知り、危機感を覚えました。
私は小学生の時に〇〇地震で被災し、食べ物に困るという体験をしました。
その時は不安で気分は落ち込み、誰もが暗い顔をしていました。
貴社は種苗メーカーの中でもいち早く厳しい環境でも育ちやすい小麦の種子の開発に取り組み、すでに製品化されていることを知りました。
私は貴社に入社し、強みである探究心を活かし、その技術を活用することで自給率の向上に挑戦したいと考えております。
そして多くの笑顔を守りたいです。
アグリテック企業の志望動機の例文
私は農業のさらなる効率化に挑戦したいと思い、貴社を志望しました。
私の両親は農業をしており、キャベツを中心に様々な野菜を栽培し収穫していました。
その作業の朝は早く、繁忙期にもなると夜も遅くまで仕事をしており、子どもながらに重労働だなと感じておりました。
私が農学部で農業について学ぶにつれその大変さをより痛感し、どうにか作業を楽にできないのかを考え日々の研究に打ち込みました。
就職活動でも農業業界を目指すようになり、その中でも私が研究していたバイオテクノロジーに強みを持つ貴社に興味が湧きました。
入社後は強みである継続力を活かし、粘り強く研究することで、農業のさらなる効率化に挑戦したいと考えております。
【農業の志望動機】志望動機が作成出来たら…
「志望動機が作成出来たら…」それで終わりではありません。
その後に必ずやるべきことは内容の添削です。
もちろん自分で何度も見返すことも大切ですが、できれば第三者に内容を確認してもらいましょう。
友人や家族に添削してもらうのもいいですが、私がおすすめするのは就活エージェントにお願いするという方法です。
就活エージェントは言わば就活のプロです。
添削だけでなく面接対策などもしてくれるので、あなたの頼れる相棒になってくれるはずです。
少しでも気になったという場合は下記にリンクを貼っておきますので、是非登録だけでもしてみて下さい。
【農業の志望動機】まとめ
農業はかつてのキツいイメージも段々と払拭されており、目指す就活生も多くなっている状況です。
農業業界と言えども、農作物や畜産物を生産するだけでなく、それを加工、販売、流通させる必要があり、その仕事も農業業界に含まれています。
また、効率化、機械化させることにも携わることができるので、その業務内容は多岐に渡ります。
志望動機が書けたら、必ず添削、そしてその時は就活エージェントを活用するのがおすすめです。
就職活動も農業と同様に効率的にこなしていきましょう。