面接で差がつく自己アピールの方法を自己紹介や自己PRの違いとともに徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

就活の面接では自己アピールを求められることが多々あります。

しかし、自己PRや自己紹介など、似たようなワードが就活ではあるので、その違いや目的等をしっかり把握しておくだけでも、かなり差別化ができます。

本記事では「自己アピール」を企業が聞いてくる理由や、効果的な回答をするポイントを解説します。

 

【面接で自己アピール】自己紹介との違い

自己アピールと自己紹介は、目的が異なります。

自己紹介は、自分の所属や基本的な情報を伝えるために用いられます。

例えば、「〇〇大学××学部の○○と申します。

学生時代には△△サークルに所属し、リーダーシップを発揮しました。

 

本日はよろしくお願いします。

 

」といった形で行われます。

 

一方、自己アピールは、自分の強みや特技を具体的に伝えるために用いられます。

ここでは、所属や基本的な情報はあまり重要ではなく、自分がどのようなスキルや経験を持ち、それがどのように役立つかを強調します。

【面接で自己アピール】自己PRとの違い

自己アピールと自己PRも異なります。

自己PRは、自分がどのような人物であるかを相手に知ってもらうことを主な目的としています。

これは、主に双方向の対話を通じて行われ、自分の価値観や人間性、仕事に対する姿勢などを伝えることが中心です。

一方、自己アピールは、自分の具体的な能力やスキルを相手に伝えることを目的としています。

これは主に一方的なコミュニケーションで行われ、自分がどのような能力を持ち、それをどのように活かして組織に貢献できるかを強調します。

【面接で自己アピール】企業が面接で自己アピールを聞く理由

企業が面接で自己アピールを求める理由には、候補者の人柄や考え方、自己分析の程度、企業に対する志望度、そしてコミュニケーション能力を確認する目的があります。

以下に、それぞれの理由について詳しく説明します。

人柄や考え方を知るため

企業は、候補者の能力だけでなく、人柄や考え方も見ています。

なぜなら、多くの仕事はチームで行われ、個々の性格や個性がチームの成功に大きく影響するからです。

面接で自己アピールを求めることで、企業は候補者のやる気や他者との関係を構築する能力、そして話の内容の一貫性を確認します。

また、入社後に「思っていたのと違う」と感じさせないためにも、候補者が企業文化に適応できるかどうかを見極める必要があります。

こうした観点から、人柄や考え方の理解を企業は重要視しています。

自己分析ができているか

自己アピールを通じて、企業は候補者がどれほど自己分析を行っているかを確認します。

自己分析がしっかりできている候補者は、自分の強みや弱みを理解しており、それを基にした行動が期待されます。

例えば、自己分析を基に長所を述べることができる候補者は、実際に働いた際にも自分の役割や行動を適切に判断できると見られます。

自己分析ができていることは、長期的に成果を出せる人材であることを示す重要な要素です。

企業に対する志望度を確認する

自己アピールは、候補者の企業に対する志望度を確認するための手段でもあります。

特に新卒採用では、企業はスキルよりもポテンシャルを重視して採用を行っています。

面接官は自己アピールを通じて、候補者がどのようなポテンシャルを持っているか、入社後にどのように活躍できるかを見ています。

また、志望度の高さは、入社後の定着率やモチベーションにも直結するため、非常に重要です。

候補者の熱意や意欲を確認することで、企業は長期的に貢献してくれる人材を見極めようとしています。

コミュニケーション能力

自己アピールは、候補者のコミュニケーション能力を測る重要な機会でもあります。

単に自分の魅力を伝えるだけではなく、面接官との双方向の対話を促すことが求められます。

一方通行のコミュニケーションではなく、面接官がさらに質問をしたくなるような内容を

盛り込むことで、実際の業務でも有効なコミュニケーション能力を示すことができます。

例えば、「面接で聞いてほしい内容」を含めることで、自然な対話が生まれ、面接官に対して自分の考えや意欲を効果的に伝えることができます。

【面接で自己アピール】面接で見られている点

面接での自己アピールでは、応募者がいかに自分の特性や能力を効果的に伝えるかが重視されます。

以下に、面接で自己アピールが見られている具体的な点について詳しく説明します。

分かりやすく伝えることができるか

企業は、短い時間で分かりやすく情報を伝える能力を重視します。

長い時間で説明するのは比較的簡単ですが、限られた時間内で要点を端的に伝えることは難しいです。

この能力は、実際の業務で上司や同僚と効果的にコミュニケーションを取るために必要不可欠です。

情報の取捨選択ができ、重要なポイントを簡潔に伝えることで、相手に理解されやすくなり、信頼を得ることができます。

短い文章で刺さる言葉を発せられるか

営業職などでは、短い言葉で相手を惹きつける能力が求められます。

面接を通して、候補者がいかに短い時間で効果的に自分の強みや価値を伝えられるかを評価します。

例えば、具体的な成果やインパクトのある経験を簡潔にまとめ、強い印象を与えることができるかどうかがポイントです。

短い時間で刺さる言葉を発することで、入社後も同様に効果的なコミュニケーションを図れることを示すことができます。

この能力は、営業だけでなく、全ての職種で重要視されます。

独自性がある言葉であるか

自己アピールの内容が独自性を持っているかどうかも評価のポイントです。

どこかからコピーしたような表現ではなく、自分の原体験や一貫した経験に基づいたアピールが求められます。

独自性のある言葉は、候補者の個性や本質を反映しており、企業にとっても魅力的に映ります。

面接官は、候補者が自身の経験や考えをしっかりと持ち、それを言葉で効果的に表現できるかを見ています。

また、オリジナリティが感じられる自己アピールは差別化にも繋がります。

質問の意図に答えられているか

面接では、質問の意図を正確に汲み取り、適切に答える能力が求められます。

単に話すだけでなく、相手の質問に対して的確に回答することが重要です。

双方向のコミュニケーションができることで、面接官は候補者が業務においても効果的にチームと連携し、問題解決に取り組む姿勢を持っているとを評価してくれます。

質問の意図を理解し、的確な回答を提供することで、面接官に対して自分の思考力や理解力を示すことができるのもメリットです。

【面接で自己アピール】内容が思い浮かばない時の事前準備

面接で自己アピールの内容が思い浮かばない場合、事前準備が重要です。

しっかりとした準備をすることで、自信を持って面接に臨むことができます。

以下に、自己アピールの内容を考えるための具体的な事前準備方法について説明します。

「自分史」を作る

まず、自己アピールの材料を見つけるために「自分史」を作ることをお勧めします。

小学校から大学時代までの出来事を1年ごとに振り返り、重要なイベントや経験を列挙します。

例えば、大学受験、サッカー部での活動、アルバイト経験などをリストアップします。

この作業を通じて、自分がどのような環境でどのような経験を積んできたのかを俯瞰的に見ることができます。

また、「自分史」を作成することで、自分の成長過程や変化を具体的に把握することができ、自己アピールに役立つエピソードを見つけやすくなります。

時系列で考える

次に、自己アピールの材料を時系列で整理します。

具体的には、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を用いて、自分の経験を詳細に分析します。

特に、なぜその活動に熱中したのか、その時どう感じたのかを記述しておくことが重要です。

これにより、面接で深掘りされた際にも、自分の考えや感情を明確に伝えることができます。

また、頑張った理由や困難をどのように乗り越えたかを具体的に書き出すことで、面接時に頭の中で整理しやすくなります。

共通点を見つける

最後に、自分の経験やエピソードの中から共通点を見つけることが大切です。

共通点を見つけることで、自分の強みや特性に一貫性を持たせることができます。

例えば、挑戦心やリーダーシップ、協調性など、繰り返し現れる特性を抽出します。

これらの共通点を中心に自己アピールを構築することで、面接官に対して一貫したイメージを与えることができます。

また、共通点を見つけることで、自分の価値観やモチベーションの源泉を理解しやすくなり、面接でのアピールがより効果的になります。

【面接で自己アピール】構成

面接での自己アピールを効果的に行うためには、構成が非常に重要です。

明確な構成に従って話すことで、面接官に自分の強みや能力を分かりやすく伝えることができます。

アピールポイント

まず、自己アピールの冒頭で結論となるアピールポイントを述べます。

結論から話すことで、面接官に自分がどのような人物かをすぐに理解してもらいやすくなります。

例えば、「私の強みは問題解決能力です」というように、明確な主語と共に結論を述べることが重要です。

また、なぜその強みを述べるのか、その理由も簡潔に説明します。

結論ファーストのアプローチにより、話の全体像を最初に示すことで、面接官の関心を引き、分かりやすい構成を示すことができます。

具体的なエピソード

次に、強みの根拠として具体的なエピソードを述べます。

このエピソードは、自己の人柄や行動を示すものであり、強みが実際に発揮された経験を具体的に説明します。

例えば、過去のプロジェクトでどのような困難に直面し、それをどのように解決したかを詳しく語ります。

この際、エピソードが具体的であるほど、面接官に自身の能力や性格をリアルに伝えることができます。

原体験を交えることで、強みの根拠がより深く理解されやすくなります。

課題と改善策

エピソードの中で、直面した課題とそれに対する改善策を述べます。

どのような問題が発生し、それをどのように解決しようとしたのかを具体的に説明します。

この部分では、主体的に学習する能力や問題解決力を強調します。

例えば、「予算オーバーの危機に直面した際、チーム全員と協力してコスト削減策を検討し、実行しました」といった形で述べます。

これにより、問題解決に向けた具体的な行動とそのプロセスを明確に伝えることができます。

結果

最後に、取り組んだ結果について述べます。

具体的なエピソードを通じて、自分がどのように成長し、どのような成果を上げたのかを説明します。

企業は常に革新を求めているため、変化に適応する能力や自分自身が成長する姿勢を示すことが重要です。

例えば、「プロジェクトの成功により、新入生から高い評価を得ることができました」といった具体的な結果を述べることで、面接官に自分の有用性をアピールします。

これにより、自己アピールがより効果的で説得力のあるものとなります。

【面接で自己アピール】面接で評価されるポイント

面接において効果的な自己アピールを行うためには、魅力的に思わせる発言、エピソード

の絞り込み、数字を用いることがポイントとなります。

以下に、それぞれのポイントについて詳しく説明します。

魅力的に思わせることである

自己PRを通して、面接官に入社に対する熱意や活躍できる人材であることを強く印象付けることが重要です。

具体的には、企業ごとに異なる自己アピールを用意し、その企業に対する特別な思いを伝えるようにします。

例えば、企業のミッションやビジョンに共感し、それに貢献したいという意欲を具体的に述べることで、面接官に強い印象を与えることができます。

また、自分の経験やスキルがどのようにその企業に役立つかを明確に伝えることで、即戦力として評価される可能性が高まります。

エピソードは1つに絞ろう

面接では、自己アピールの際にエピソードを1つに絞ることが重要です。

エピソードを1つにすることで、後の深掘りに備え、詳細な質問にも対応しやすくなります。

エピソードを選ぶ際には、企業が求めている強みやスキルに関連するものを選ぶことがポイントです。

また、そのエピソードに対して「その時どう思ったのか」「なぜそのような行動をとったのか」を事前に紙に書き起こしておくことで、具体的な答えを用意することができます。

これにより、面接官に対して明確で一貫性のある印象を与えることができます。

数字を用いる

自己アピールにおいて、数字を用いることで説得力が増します。

具体的な数字は、実績や経験の具体性を示し、面接官に対して信頼性を高める効果があります。

例えば、「アルバイトで多くのお客さんの対応をした。

」という表現よりも、「アルバイトで1日あたり100人規模の対応をした。

 

」という具体的な数字を用います。

 

こうすることで、生産性の高さや対応力がより明確に伝わります。

また、達成した成果や取り組んだプロジェクトの規模を数字で示すことで、自分の能力や成果を客観的にアピールすることができます。

【面接で自己アピール】注意点

面接で自己アピールを成功させるためには、視覚情報、聴覚情報、キャッチコピーの活用、企業とのマッチングなど、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。

以下に、これらの注意点について詳しく解説します。

視覚情報に気をつける

面接において、視覚情報は非常に重要です。

メラビアンの法則によると、コミュニケーションの約6割が視覚情報によって伝えられるとされています。

これには表情、姿勢、ジェスチャーなどが含まれ、面接の際には、まず口角を上げて笑顔を意識することが大切です。

また、話す際には口を大きく開けることで、明瞭な発音を心がけることが求められます。

さらに、手や体のジェスチャーを適度に使うことで、話の内容を視覚的に補強し、面接官の注意を引くことができます。

声の高さや大きさに気をつける

聴覚情報も面接で重要な役割を果たします。

メラビアンの法則によれば、コミュニケーションの約4割は聴覚情報によって伝えられるとされています。

ここでのポイントは、声の高さや大きさを適切に調整することです。

高めの声は明るく、前向きな印象を与えやすく、声の大きさは自信の表現に直結します。

また、声に緩急をつけることで、話の重要な部分を強調することができます。

例えば、結論部分や重要な用語を強調することで、聞き手に対してメッセージをより効果的に伝えることができます。

キャッチコピーを考える

自己アピールの際に、キャッチコピーを使用することでインパクトを与えることができます。

キャッチコピーは、簡潔で覚えやすいフレーズであり、自分の特徴や強みを効果的に伝える手段です。

キャッチコピーを作成する際には、異なる言い換え表現を複数考えることが有効です。

また、自分の強みを具体的な例や比喩を用いて表現することで、より印象的なキャッチコピーを作ることができます。

例えば、「問題解決のスペシャリスト」といったキャッチコピーは、具体的な強みを簡潔に伝えることができ、面接官に強い印象を与えることができます。

企業とマッチしているかを確かめる

自己アピールを行う際には、応募先企業の求める人材像と自分の強みが一致しているかを確認することが重要です。

事前にリサーチを行い、その企業がどのような強みを重視しているかを理解する必要があります。

例えば、体育会系の企業では忍耐力やチームワークが重視されることが多く、精密さが求められる企業では正確性や注意力が評価されることが一般的です。

このように、企業ごとの特徴に合わせて自己アピールの内容を調整することで、面接官に対して適切で魅力的な印象を与えることができます。

【面接で自己アピール】例文

ここからは面接で自己アピールを上手くできている例文を紹介します。

アピールする強みに分けて紹介しているので、自分と近い強み等があれば真似してみてください。

コミュニケーション能力

私の強みは周りを巻き込むことができるコミュニケーション能力です。

学祭の準備において、上下関係が強く、十分に会話ができていないという課題がありました。

私はこの状況を改善するために、メンバー全員で遊びに行ったり、ご飯を食べる機会を設けました。

これにより、メンバー同士の交流が深まり、全員が話をすることができる環境を作り出しました。

その結果、トラブルが発生した際にも柔軟に対応でき、学祭本番では200個の商品を完売することができました。

入社後は、部門間でのコミュニケーションを積極的に図り、親交を深めることで生産性を向上させることを目指しています。

私のコミュニケーション能力はチーム全体の連携を強化し、成果を最大化する力となると確信しています。

協調性

私の強みは、様々な人と交流を深められる協調性です。

この能力は、高齢者施設でのボランティア活動を通じて発揮されました。

ボランティア活動の一環として楽器を演奏するだけでなく、高齢者の方々の好きな歌を聞き、その場で一緒に歌うことを提案しました。

この取り組みは非常に好評で、「来年も来てほしい」という声を多くいただきました。

入社後は、チームメンバーと積極的に会話し、彼らの趣味や興味を引き出すことで、仕事を楽しく進める環境を作りたいと考えています。

具体的には、プロジェクトの合間に雑談の時間を設けることで、メンバー同士の距離を縮め、チームワークを強化していきます。

リーダーシップ

私の強みは、メンバーの意見をまとめられるリーダーシップです。

バスケットボールサークルの活動を通じて、この能力を発揮することができました。

サークルのメンバーを増やしたいという課題があり、一人一つアイデアを出してもらいました。

これらのアイデアをホワイトボードにまとめ、近い意見をカテゴリ化することで、全員の意見を反映させました。

この結果、サークルのメンバーは2倍に増加し、活動が活発になりました。

入社後は、チームの意見を取りまとめ、全員が納得できる目標設定を行い、リーダーシップを発揮していきたいです。

例えば、定期的な意見交換会を開催し、メンバーの意見を集約してプロジェクトに反映させることで、より良い成果を上げたいと考えています。

責任感

私の強みは、何事においてもやり抜く責任感で、居酒屋のアルバイトを通じて活かされたと思います。

売上が少ないという課題に直面した際、私はクーポンを配布し、他の店舗5件に頼んで宣伝用の張り紙をしてもらうという施策を取り、その結果、前月の売上を2倍にすることができました。

貴社に入っても、自分にできることに全力で取り組み、目標を達成していくことで、会社に貢献したいと考えています。

例えばですが、プロジェクトごとに目標を設定し、それを達成するための計画を立て、確実に実行することで、業績向上に貢献したいと考えています。

御社での業務に全力で取り組み、責任感を持って貢献したいです。

まとめ

今回は自己アピールを面接で効果的にする方法や注意点について解説しました。

自己紹介や自己PR等とは似ているようで異なり、自己アピールの目的は強みを具体的に分かりやすく相手に伝えることです。

まずは自己分析を行うことが重要で、これをしっかり行うことが魅力的な自己アピールを作成することに繋がります。

いきなり自己アピールを考えるのではなく、下準備を満足いくまでする意識を持ってください。

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