HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
この記事では、海外インターンを題材にする場合のガクチカの作り方やポイント・注意点を解説します。
国内での経験とは異なる、海外インターンならではのエピソードが効果的にアピールできるよう、その構成やコツも詳しく解説するので是非参考にしてみてください。
【ガクチカで海外インターン】ガクチカとは
「ガクチカ」とは「学生時代に力を入れたこと」の略で、大学生や専門学生の就職活動でよく使われます。
この経験をもとに、面接官は応募者がどんな人物で、どのような価値観を持っているのかを判断します。
そのため、高校や専門学校の時代よりも大学生活での経験がより評価されやすくなります。
特に、コロナ禍での制限があった中でも工夫して得た経験がある場合、それを積極的に伝えることで好印象を得られるはずです。
「自己PR」が自分の強みや能力をどのように活かせるかを伝えるのに対し、「ガクチカ」はその背景にある価値観や人柄、経験から得た学びを通じて自身の成長や適応力を示します。
たとえば、「問題解決力」を自己PRにした場合、その力が仕事にどう貢献できるかに焦点を当てる一方で、ガクチカの場合は「何がきっかけで問題解決力を身に付けたか」「その過程でどう成長したか」を伝えることがポイントです。
【ガクチカで海外インターン】面接官が確認したいポイント
面接官は「何を目的にガクチカを聞いているのか」を理解することで、ガクチカがより明確に書きやすくなります。
企業によって採用基準は異なりますが、以下のような点が一般的に評価される傾向にあります。
具体的には、価値観や仕事への再現性、マッチング度、そして自社への志望度などを通じて、企業が求める人物像と自分が一致しているかをアピールすることが重要です。
価値観
面接官が「価値観」を重視する理由は、応募者の思考プロセスや行動が企業の方針やカルチャーに合うかを知りたいからです。
例えば、海外インターンでの困難をどのように乗り越えたのか、その判断の基準となった価値観や信念は人柄を表します。
また、自分の考えや価値観に基づいて行動することで、企業側にも「共感できる」「一緒に働きたい」と思わせることが可能です。
企業によっては具体的な成果よりも「どのような思考や行動をしたか」を高く評価するため、輝かしい結果がなくても大切にする価値観を示すことが重要です。
業務への再現性
企業が海外インターンの経験を評価する上で重要視するのが、その経験が自社の業務にどのように役立つか、いわゆる「業務への再現性」です。
例えば、異文化環境で培ったコミュニケーション能力や問題解決力は、日本企業の国際業務やグローバルなプロジェクトで大いに活かせるスキルです。
さらに、文化や価値観が異なる相手と円滑に連携しながら業務を進める力は、どのような業界でも応用できるため、面接官にとっても「即戦力として期待できるか」を判断する材料となります。
マッチング度
海外インターンを通じた姿勢や価値観の一致度、また異文化での経験がどれだけ企業の社風に合致しているかが、面接での評価において大切です。
企業は、応募者が同僚や上司とどのように協力し、どのようにコミュニケーションを取るのか、また、企業文化への適応力も確認しています。
海外インターンの経験を通して得たコミュニケーションスキルや協調性が、社内でのチームワークや同僚との連携にどう生きるのかを伝えると、企業とのマッチング度がアピールできます。
自社への志望度
自社の企業理念やビジョンに対してどの程度の理解を示し、それがガクチカを通してどのように反映されているかは、応募者の志望度を測る基準のひとつです。
志望度が高い応募者は、企業の求める人物像や方針を理解し、それに即した経験や意欲をアピールするため、ガクチカの内容も筋が通っています。
たとえば「革新を続ける人材」を求める企業に対して、保守的な経験をアピールするのは適切ではなく、ミスマッチが生じる可能性があります。
企業ごとの求める要素に合わせて、経験や価値観を適切に伝えることで、志望企業への理解度や適応力の高さを効果的にアピールすることが大切です。
【ガクチカで海外インターン】海外インターンとは
海外インターンシップとは、特定の職務経験を積むために海外企業や組織で働く機会を指し、グローバルな視点やスキルが身につく点が特徴です。
応募する企業や国により、英語力や職務経験の有無が求められることもあれば、未経験者でも参加できるインターンもあり、期間も最短2週間から18カ月までさまざまです。
こうした経験を積むことで、多様な価値観を持った人々との協力や、異文化に適応する力が培われます。
【ガクチカで海外インターン】アピールできる強み
海外インターンでは、異文化の中での柔軟性や挑戦する意欲が特に評価されます。
次に挙げる各ポイントを押さえて、自身の成長や意欲を効果的にアピールし、他の就活生との差別化を図りましょう。
チャレンジ精神
海外インターンは、言語や文化の壁を越えた挑戦であり、チャレンジ精神の証です。
異文化の中で課題に取り組む姿勢や、現地スタッフと積極的にコミュニケーションをとって業務を進めた経験などは、「未知の環境で果敢に挑戦する姿勢」を示します。
日本でのインターンとは異なる価値観やビジネス慣習の中で、主体的に課題解決へと取り組んだ経験は、企業にとっても即戦力として評価されやすい要素です。
困難に向き合い、それを乗り越える姿勢は、入社後も高い成果を出すために必要な能力のひとつとしてアピールできます。
チャレンジ精神をアピールしているガクチカの例を3つ紹介します。
・「英語圏のインターンで日本製品を現地向けに売り込む企画を担当しました。当初反応が予想と異なったため、デザインやコピーを現地に親しまれるものに変更し、販売数が向上しました。」
・「現地のビジネスイベントに単独で参加し、異文化のビジネスパーソンと積極的にネットワーキング。自分をアピールし、インターン先に新たなクライアントを獲得しました。」
・「現地の文化イベントに参加し、異文化理解を深めながら日本文化を取り入れたサービスを提案しました。結果現地の人々に好評を得て、新規顧客の開拓に貢献しました。」
グローバルな視点
異文化での業務経験を通じ、現地の価値観を理解しながら業務に取り入れる力も強みになります。
例えば、海外インターン先のチームで得た多様な視点や新しい提案は、国際的なプロジェクトで発揮される素養です。
現地の市場やビジネス慣習を学び、その違いを理解して適応する力は、国内業務でも生かせるスキルであり、企業側からも高く評価されます。
多文化な職場での経験があることで、異なる考え方に対する柔軟な姿勢が養われ、どの業界でも即戦力として期待されます。
グローバルな視点を活用してガクチカの例文を紹介します。
・「現地市場と日本市場のニーズ差を調査し、サステナブルで地元密着型の新デザインを提案し、現地スタッフと協力して各国ごとの戦略を構築しました。」
・「日系企業の海外支社で、本社方針に偏る指示に対し、現地ニーズを反映した提案を実施。調査データをもとに連携が改善されました。」
・「各国の商慣習やマーケティング手法を学び、プロジェクトに新たな視点を提案しました。現地消費者の購買行動を分析し、現地スタッフの意見も反映しました。」
語学力
異文化の中で働くための語学力や、ビジネスシーンでの対応力も海外インターンならではの強みです。
例えば、英語や現地語でのプレゼンや交渉を経験したことにより、会話や専門用語が必要な場面での対応ができるスキルが身についています。
さらに、言語だけでなくビジネス上の文化や表現方法も身につけることで、異文化での業務に臨機応変に対応できるスキルをアピールできます。
これにより、日本企業においても、国際的な業務に対する即戦力としての期待値が上がります。
語学力を活かしたガクチカの例を紹介します。
・「現地の顧客と打ち合わせを行い、製品の使用感やニーズを丁寧にヒアリングしました。その内容を要点にまとめて本社に報告し、迅速なフィードバックを得ることができたため、顧客対応の質が向上しました。」
・「社内の多言語会議で通訳役を任され、現地語と日本語で正確に内容を伝えました。これにより会議がスムーズに進行し、異文化間での意思疎通が円滑になりました。会議後には、現地スタッフから信頼を得ることもできました。」
・「専門用語が多い業界で毎日復習を重ね、現地語や英語の専門用語を積極的に習得しました。その結果、資料の翻訳や顧客対応においてスムーズに対応でき、迅速かつ正確なコミュニケーションを実現して業務の効率化にも貢献しました。」
行動力
限られたリソースや人脈の中で自ら行動し、目標達成に向けて積極的に動く力は、企業にとって貴重なスキルです。
例えば、海外インターン先で予期せぬトラブルが発生した際に、迅速に対応することで現地の信頼を得た経験や、自主的に提案を行った経験などは、行動力の証明です。
また、新しいビジネス習慣や文化に対応するために周囲のサポートを求めたり、アイデアを即座に実行したりと、柔軟かつ素早く行動する姿勢は、仕事の成果を高める重要な資質といえます。
行動力を活かしたガクチカの例文を紹介します。
・「計画していたアンケートが急にキャンセルとなった際、代替案として現地での街頭インタビューを企画し、当初の目標を超えるデータを収集しました。」
・「インターン期間中、展示会で急な手伝いを依頼され、自発的にブースで顧客対応を行いました。その後もフォローアップまで責任を持って対応しました。」
・「現地の商習慣に戸惑いを感じたため、休憩時間に現地スタッフにビジネスマナーを尋ね、理解を深めました。結果として、業務への適応力が向上しました。」
問題解決力
異文化環境で発生する問題に対し、冷静に対応して解決へ導く力は企業にとっても大きな強みです。
たとえば、現地の商習慣や言語の違いから起こるトラブルを解決する際、自分でリサーチを行い、周囲の協力を得て問題解決を図った経験は、冷静さと柔軟性の表れです。
こうしたスキルは国内外問わず役立つため、異文化適応力と併せて伝えることで、高い問題解決力としてのアピールが可能です。
問題解決力を活かしたガクチカを以下で紹介します。
・「物流ストライキにより機材が届かないトラブルが発生した際、現地業者と連携して代替手配を迅速に行いました。適切な対策を講じることで、プロジェクトの遅延を防ぎ、チームからも高く評価されました。」
・「通訳ミスで契約交渉が難航し、相手方に混乱が生じた際、急遽通訳内容を確認して代替案をチームで作成しました。相手方が納得できる形で再交渉を進め、最終的に契約を成立させることができました。」
・「インドでのインターン中、頻繁な停電が業務に支障をきたす状況が続いたため、データのバックアップと停電時の代替業務計画をチームで策定しました。この対策によって、業務進行に大きく貢献できました。」
【ガクチカで海外インターン】構成
海外インターンをガクチカとしてアピールする際には、具体的な構成が重要です。
わかりやすく整理された構成によって、面接官が理解しやすくなるだけでなく、内容に説得力が増します。
以下のポイントを押さえつつ、自分の経験をスムーズに伝えられるように準備しましょう。
1. 結論
ガクチカの最初には、「私のガクチカは〇〇です」と結論を明確に伝えましょう。
結論から伝えることで、面接官が話の要点をすぐに理解でき、興味を引くことができます。
また、結論がわかりやすいと、その後の具体的なエピソードや成果もより鮮明に伝わりやすくなります。
結論では、実績や成果など具体的な部分を簡潔に述べると効果的です。
2. 背景
次に、「なぜ力を入れようと思ったのか」という背景を説明します。
背景は、その経験に対する動機を明確にし、あなたの価値観や人柄を伝える重要な要素です。
同じインターン内容であっても、動機は人それぞれ異なるため、あなたの独自性をアピールする機会です。
たとえば、「国際ビジネスの視野を広げたかった」「異文化での挑戦に興味があった」など、自分がその挑戦に臨んだ理由を具体的に示しましょう。
3. 目的
目的は、海外インターンで達成したいと考えた目標や、挑戦に対する課題を明確にする部分です。
たとえば、「現地のビジネス環境で適応するスキルを得る」「日本で学んだ知識を海外で活かす」といった具体的な目標があった場合、それを述べます。
目的を明確にすることで、行動や結果がどのように目的達成に結びついているかがわかりやすくなり、ストーリーとして一貫性を持たせることができます。
4. 具体的な取り組み
目的を果たすために取った具体的な行動について説明します。
ここでは、課題解決のためのステップや、使用したスキルについて詳しく述べます。
たとえば、現地の市場調査を行って消費者ニーズを把握したり、インターン先でのミーティングを通じてチームの意見を引き出したりと、どのような方法で課題を解決したのかを具体的に伝えましょう。
この取り組みがしっかり伝わると、行動力や問題解決力がアピールでき、高評価に繋がります。
5. 結果
取り組みの結果として、どのような成果を達成できたのかを明確に伝えます。
数値で成果を示せる場合には、それが非常に効果的です。
例えば、「現地の新規顧客数が30%増加した」「現地スタッフからの評価が向上した」など具体的な成果を示すことで、取り組みのインパクトが伝わります。
また、結果が予想と異なっていた場合も、その違いを分析し次に活かす姿勢を示すと、柔軟な対応力を評価されやすくなります。
6. 学びと入社後の意気込み
最後に、海外インターンで得た学びやスキルを今後どう活かすのかを述べ、入社後の意気込みに繋げます。
ここで得た経験がどのように企業での業務に活かせるのか、具体的に説明すると説得力が増します。
たとえば、「異文化理解とチームワークの経験を活かし、御社でも積極的に海外プロジェクトに貢献していきたい」など、企業への期待とともに入社後の活躍を明確に示しましょう。
PREP法は面接でも有効!
PREP法は、面接での効果的な自己表現においても大変有効な手法です。
文章提出であれば内容を何度も見直したり、表現を添削して洗練させることが可能ですが、面接のような場面では、即興での言葉選びや整理が求められます。
PREP法とは、「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論の再提示)」という順序で話を構成する方法です。
たとえば「私の強みはリーダーシップです」という結論で始め、「リーダーシップの発揮によって周囲をまとめ、成果を上げた経験があります」と理由を続け、実際の具体例を示しながら、その結論に戻ることで、短時間で簡潔に自分の強みを伝えることが可能になります。
【海外インターンでガクチカ】注意点
海外インターンの経験をアピールする際には、国内のインターンとは異なる視点や注意点が求められます。
以下の点を意識し、自分の成長やスキルを具体的に伝えましょう。
経験からの学びを含める
海外インターンの経験を単なるエピソードではなく、そこから得た学びとしてアピールすることで、自分の成長や今後のキャリアに活かせるスキルを伝えることができます。
例えば、言語や文化の違いに直面した際にどのように考え、対応したのかを説明し、その経験が今後の仕事にどう役立つかを強調しましょう。
特に、異文化での苦労や課題を乗り越える過程を示すことで、柔軟性や適応力のある人物であることが伝わります。
国内でもできることは伝えない
海外インターンの魅力を最大限に伝えるためには、「海外ならでは」の経験を強調することが重要です。
国内のインターンでも得られるような経験を強調してしまうと、海外インターンの価値が薄れてしまいます。
異文化に適応するために学んだことや、外国語での業務対応といった「海外ならでは」の要素をしっかりと取り上げることで、他の就活生との差別化が図れます。
また、カルチャーショックを乗り越えたエピソードなど、異文化に対する理解を深めた経験も有効です。
エピソードをゴリ押ししない
エピソードが豊富だからといって、すべてを細かく語るのではなく、「何を考え、どう行動し、どう成長したか」にフォーカスして簡潔にまとめることが重要です。
長いエピソードや詳細すぎる描写は要点をぼやけさせてしまうため、効果的なアピールができなくなる可能性があります。
エピソードは簡潔にしながらもインパクトを与え、企業が興味を持つように具体性をもたせて話すと、説得力が増します。
事実と解釈は分ける
エピソードを説明する際には、「事実」と「解釈」をしっかり区別しましょう。
例えば、現地での会議で意見が通らなかったといった「事実」と、それをどのように解釈し、何を学んだのかを区別することで、自分の成長過程がより鮮明に伝わります。
こうすることで、面接官にも理解しやすくなり、物事を冷静に分析できる人材であることをアピールできます。
また、自分の考え方を変えるきっかけや、それがもたらした行動の変化を示すと、エピソードの印象が強まります。
【海外インターンでガクチカ】例文3選
ここでは、実際に使える海外インターンのガクチカの例文を紹介します。
それぞれの例を参考にしつつ、自分の経験を効果的にアピールするためのヒントを得ましょう。
私は、異なる文化や価値観が交差する現場でビジネス課題に取り組みたいと考え、現地のスタートアップ企業でコンサルティング業務に参加しました。
日本とは異なる市場環境や消費者行動に接する中で、グローバルな視点を養うとともに、自分の力を試したいという思いが強まりました。現地企業のマーケティング戦略に課題があり、特に顧客のリテンション率向上が求められていました。
私は市場調査を実施し、現地消費者の購買動向やニーズをデータで把握し、日本で学んだ仮説検証の手法を基に、新たなマーケティング戦略を提案しました。その際、現地文化を理解することで、適切な広告やプロモーション施策の立案に結び付けることができました。
その結果、新規顧客の獲得数が30%増加し、顧客のブランドイメージも向上しました。
この経験を通じ、異なる文化を理解しつつ柔軟に対応することで、新しい解決策を見つけ出せることを学びました。今後も多角的な視点から最適なビジネス戦略を提案し、貴社に貢献したいと考えています。
具体的な数字を用いて成果を明確に示しており、専門用語を避けてわかりやすい表現になっています。
海外インターンならではのエピソードを取り上げており、異文化でのビジネス経験や成果を効果的にアピールしています。
私が学生時代に注力したのは、海外インターンでのマーケティング業務です。
私は、日本と異なる環境でマーケティング活動を行うことに強い関心を持ち、異文化の市場において自分のスキルを試してみたいと思い、インターンを決意しました。
現地企業で日本のプロダクトを現地市場に適応させるためのマーケティング戦略を担当し、言語や文化の違いに直面しながらも、自分自身を成長させる絶好の機会となりました。特に、消費者の関心や購買意識に大きな違いがあり、商品がなかなか浸透しない状況が続いていました。私はまず、現地消費者の購買行動やトレンドをリサーチし、日本の製品がどのように受け入れられるかを分析しました。さらに、現地の視点を取り入れたプロモーション活動を立案し、消費者の心を掴む戦略を構築しました。
結果として、製品の売り上げは増加し、ターゲット層からの好意的な反応も増えました。
この成功体験を通じ、異文化の中で適応する柔軟性と、現地ニーズに応じた戦略を構築する力が身に付きました。これからも柔軟な思考と対応力を活かし、貴社のマーケティング活動に貢献したいです。
海外との文化や市場のギャップに苦しみながらも、それを乗り越えて適応した過程を強調しています。
異文化適応力や柔軟性を示し、困難な状況でも前向きに取り組む姿勢が伝わる内容になっています。
私が取り組んだガクチカは、海外インターンにおける営業活動です。
私は異文化の中で営業を経験することで、現地の商慣習や顧客ニーズに即した対応力を培いたいと考え、現地企業での営業インターンに参加しました。現地の文化や商習慣に合わせた営業アプローチを学びながら、日本の製品やサービスを現地に適応させる方法を模索しました。しかし、慣れない土地での営業は予想以上に困難で、商談が成立しないことも多く、文化や価値観の違いから苦戦する日々が続きました。
それでも私は、現地の文化やビジネスマナーについて現地スタッフから積極的に学ぶことを続け、少しずつ現地顧客に信頼される営業を実現しました。その結果、現地顧客の獲得数が増え、特に新規顧客の成約率が向上したことは大きな成果でした。
この経験から、柔軟な対応と積極的に学ぶ姿勢が信頼を築くために必要であると実感しました。今後も積極的に学び、貴社で顧客満足度を高める営業活動に取り組んでいきたいです。
挫折や困難といったネガティブな経験をポジティブに転換し、成長につなげたことを示しています。
逆境を乗り越える力や学習意欲をアピールしており、困難な状況でも成果を出す能力が伝わります。
【海外インターンでガクチカ】よくある質問
海外インターンをガクチカとして活用する際には、さまざまな疑問が浮かぶかもしれません。
例えば、短期間の経験でも良いのか、職種が異なっていても役立つのか、またオンライン参加で得た経験が評価されるのかなどが挙げられます。
ここでは、こうした疑問に対してアドバイザーからのコメントをご紹介しますので、参考にしてください。
期間は短くても大丈夫ですか?
もちろん大丈夫です。
ガクチカで重視されるのは「どれだけの成果を出したか」よりも、その経験を通して「何を学び、どう成長したか」という過程です。
たとえ短期間であっても、自分なりに工夫したり、壁を乗り越える経験をしたりしたことがあれば、十分にアピールできます。
自分が成長できたと感じるポイントを具体的に挙げながら、どのようにそれを仕事で活かしたいと考えているのかを伝えるとよいでしょう。
海外と関係ない職種のガクチカにもなりますか?
問題ありません。
海外インターンで得た学びやスキルは、職種や業界が異なっていても応用がきく場合が多いです。
たとえば、異文化理解力や柔軟な対応力、問題解決力といったスキルは、さまざまな職種で役立つものです。
志望企業が求める人物像を理解した上で、インターンを通じて得たスキルや経験がどう役立つかを考えてみましょう。
その企業に合った内容にアピールポイントを調整することで、説得力が増し、選考の場でも効果的に伝えられます。
オンラインでも大丈夫ですか?
もちろん、オンラインでの参加も十分に評価されます。
コロナ禍や費用の問題で現地に行けなかった人も多く、オンラインでの海外インターン経験はむしろ一般的なものになっています。
たしかに働く場所は自宅などの国内ですが、異文化のチームとリモートで連携をとり、時間帯や業務内容の違いに対応する経験は、実際の現地インターンと同じです。
オンラインならではの困難をどう乗り越えたか、異文化でのコミュニケーション力や適応力をどう活かしたかを具体的に伝えると、より効果的なガクチカになります。
まとめ
この記事では、海外インターンをガクチカとして活用する際のポイントについて解説しました。
インターンの内容や期間の長さに関わらず、得た学びや成長を重視することや、職種が異なる場合でも活かせるスキルのアピールをすることで企業から高評価を得ることができます。
この記事が、皆さんの経験を強みとして自信を持って伝えるための参考となれば幸いです。