HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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【今からできるガクチカ】学生時代に力を入れたこと
「ガクチカ」とは「学生時代に力を入れたこと」を指し、大学生や専門学生の場合はその時期に行った取り組みが主な題材となります。
高校卒業後すぐに就職する人であれば高校時代、専門学校卒業後に就職する人であれば専門学生時代、そして大学卒業後に就職する人であれば大学時代のエピソードが該当します。
特に大学生の就活生が高校時代の部活動などをガクチカとして取り上げると、「大学生活で何もしていなかったのか」と誤解される可能性があり、デメリットになりやすい点に注意が必要です。
近年、コロナ禍で活動が制限されたため、選考担当者もある程度の配慮はしていますが、その中でも工夫して取り組んだ経験があると評価は高くなります。
自己PRとの違い
自己PRは主に強みやスキルがどのように仕事に活かせるかを伝えるものであり、自分の能力をアピールする場です。
一方、ガクチカは自分の経験を通じて「人柄」や「価値観」を伝えることが重視されます。
ガクチカでアピールするのは、単なる成果ではなく、どのような行動を取って成長したのか、そこから学んだことや得られた価値観がポイントとなります。
言い換えれば、ガクチカでは「どんな人材か」「どのような人柄や考えを持つ人物か」を伝えることが重要なのです。
【今からできることガクチカ】企業の評価ポイント
ガクチカを企業が評価する際には、成果よりもその過程で見えてくる人柄や価値観、また業務にどのように活かせるかなど、様々な視点から評価しています。
以下の評価ポイントを踏まえ、企業が求める人物像に沿ったガクチカを作成することで、採用担当者に響く内容にすることができます。
価値観
ガクチカを通して、就活生が大切にしている価値観や思考のプロセスが見えると、面接官も「この人と一緒に働きたい」と感じやすくなります。
価値観が伝わるエピソードには、輝かしい成果よりも困難を乗り越えた経験や挑戦し続けた経験が効果的です。
思考や行動の過程から、面接官は「自社の社風に合うかどうか」を判断しやすくなります。
そのため、自分が大切にしている信念や価値観をどのような場面で発揮し、どう行動したかを具体的に伝えることが重要です。
業務への再現性
企業は、ガクチカを通してその経験が実際の業務にどのように活かせるか、再現性があるかを見ています。
特に、インターンやアルバイトなどの実務経験をガクチカにした場合、そこで得たスキルや学びが自社の業務にどう役立つのかが評価されるポイントです。
たとえば、顧客対応の経験やチームでの連携を通じて得たスキルは、多くの業界で再現性が高いと言えます。
こうした経験を通じて培ったスキルが企業にどのように貢献できるかを具体的に示すことで、アピール力が増します。
マッチング度
ガクチカを通じて、企業は就活生がどれだけ自社に合っているか、業務や社風に適応できるかを判断します。
特に他者との関わり方やチームでの取り組み方を見て、社内でうまくやっていけるかを評価します。
自社の価値観やビジョンと一致している応募者は、長期的に活躍できる人材として歓迎されやすい傾向にあります。
選考の場では、企業の求める人物像や価値観を理解し、自分の経験や価値観がその企業にどう適応するかを伝えると効果的です。
自社への志望度
志望度の高さは、ガクチカからも十分に伝わる要素です。
企業分析や職種理解を深く行っている応募者ほど、志望動機に筋が通ったガクチカを作成でき、選考での評価も上がります。
たとえば「チャレンジ精神豊富な人材」を求める企業に対し、リスクを避けるようなエピソードをアピールするとミスマッチが生じる可能性があります。
志望度を示すためには、自分の経験や価値観が企業の求める人物像と一致していることを確認し、その上でガクチカを作成することが大切です。
【今からできるガクチカ】よくある誤解4選
ガクチカに関してよくある誤解を持っていると、本来アピールできる内容を見逃してしまう可能性があります。
以下に代表的な誤解を挙げますので、これらを解消することで、自分に合ったガクチカの作り方を見つけましょう。
誤解1. リーダー経験以外NG
「リーダー経験がないとアピールできない」と考える方もいますが、それは誤解です。
たとえリーダーなどの役職がなくても、現場で問題解決に向けて一生懸命取り組んだ経験があれば、十分にガクチカとして評価されます。
例えば、サポート役やチームメンバーとして意見をまとめたり、業務を改善するための工夫を行ったりしたことがあれば、そのエピソードを強みに変えることができます。
実際、リーダー以外でも組織の一員としての行動は、企業にとって重要なスキルとみなされます。
誤解2. 実績や成果重視
実績や成果がなければガクチカにならないと考える方も多いですが、ガクチカは過程や努力も評価の対象です。
たとえば、自分で目標を設定し、計画的に行動したり、困難に対して工夫や改善を図った経験があれば、それも立派なガクチカになります。
周りと比べて実績に劣っていると感じていても、どのように課題に向き合い、どんな学びを得たかを具体的に伝えることで、面接官に強い印象を与えることができます。
誤解3. 普通のエピソードNG
「全国大会出場や起業のような特別な経験が必要」と思う方もいますが、ガクチカに求められるのは、日常の経験から得た学びです。
たとえば、サークル活動でチームを支えた経験や、アルバイトでの接客改善への工夫なども十分にアピールポイントになります。
重要なのは、どのように工夫したり成長したりしたかを具体的に示すことです。
自分にとって熱心に取り組んだエピソードがあれば、それを自信を持って伝えましょう。
誤解4. 高校の話はNG
「高校時代のエピソードはNG」と考える方もいますが、高校の経験が現在の自分に大きく影響しているなら、ガクチカとして使えます。
ただし、大学生活での活動や経験がないと思われないよう、高校時代の話に続けて大学での取り組みも伝えると良いでしょう。
高校時代の経験をきっかけに大学での活動に繋げたエピソードがあれば、それも含めて話すと一貫性が生まれ、より説得力のあるガクチカが作成できます。
【今からできるガクチカ】これから取り組めるもの10選
今からでも取り組めるガクチカの題材には、さまざまな種類があります。
短期間でできるものや、長期間の経験が求められるものもあるため、自分の状況に合ったものを選んでチャレンジしましょう。
下記で主なものを10個紹介します。
短期インターンシップ
短期間でのインターンシップは、集中して目的を達成する力や、短期目標を立てて努力する姿勢が評価されます。
例えば「2週間で業務改善の提案を行った」「最終プレゼンで結果を出した」など、短期間で目標を達成する過程を具体的に示しましょう。
短期間であっても、成果を出したり、目標に向かって工夫した経験を伝えると、面接官に強い印象を与えられます。
限られた時間の中で成果を残すことが、実力をアピールする要素になります。
短期インターンをガクチカに活用する際のポイントについては下記の記事でも詳しく解説しています。
長期インターンシップ
長期インターンは業務理解やスキルアップに役立つため、就職活動でのアピール材料として非常に効果的です。
リーダーシップや課題解決力を発揮する機会も多く、「何を学び、どう成長したか」「どんな貢献をしたか」を伝えることで、強力なガクチカとなります。
例えば3か月以上の経験があれば、スキルの向上やチームへの貢献も具体的に話せるでしょう。
長期で経験したことを活かし、実務への適応力や継続的な成長を示すエピソードが求められます。
長期インターンをガクチカで有効にアピールする方法は以下の記事も参照ください。
ボランティア活動
ボランティア活動では、社会貢献や協力性、責任感などが評価されます。
特に、「人との協力」や「自分の役割を果たす姿勢」を具体的に示すと、あなたの社会性が伝わりやすくなります。
活動に取り組む動機や学びも一緒に伝えると良いでしょう。
単発ではなく、何度か参加して学んだことや気づきを話すと、より信頼感を得られるガクチカになります。
社会貢献を通じて得た視野の広がりや自己成長のエピソードを伝えることが大切です。
ボランティア活動をガクチカ上手く使用するコツは以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
SNS運用
SNS運用は、「発信力」や「マーケティングの知識」をアピールするのに適しています。
フォロワーを増やすために行った施策や、トレンドに合わせた企画の立案など、クリエイティブな力が求められるため、成果を数字で示せると効果的です。
特にマーケティング職や広報職を目指す方には、有利なアピールポイントになります。
スマートフォンがあれば始められる活動なので、自分の発信力を試しながら、社会的な影響力を高めていきましょう。
資格・検定勉強
業界や職種に直結する資格や検定(例:簿記、TOEIC、ITパスポートなど)の取得を目指すことで、自己成長に対する意欲や目標達成能力が評価されます。
計画的に勉強し、資格取得や点数向上の成果を示すことで、努力の成果をわかりやすくアピールできます。
勉強方法や計画も伝えると、成長のプロセスが強調されます。
特に、実務で役立つ資格であれば、業務に活かせるスキルとして評価が高まります。
資格取得や検定などの勉強経験をガクチカにする方法は以下の記事を参照ください。
アルバイト
アルバイト経験も、視点を変えればガクチカの題材となります。
飲食業など人材が求められる場では、接客対応や業務改善、新人教育などの経験がアピールポイントになります。
例えば、動線を改善したり、リーダーとして働いた経験があれば、主体性やリーダーシップが評価されやすくなります。
アルバイトでの経験を、工夫やチームに対する貢献として具体的に伝えることで、仕事に対する真摯な姿勢が伝わります。
アルバイトをガクチカに活かすポイントやコツは以下の記事を参照ください。
サークル
サークル活動は、イベントの企画やメンバー間の連携など、チームで成果を出す場として評価されやすいです。
特に、ボランティアサークルやイベント企画サークルでは目的意識を持って行動するため、成果やエピソードを伝えやすくなります。
たとえば、サークルでのリーダーシップや、イベント運営を通じたチームワークの経験を具体的に話すと良いでしょう。
サークル活動を通じた自己成長や、仲間との協力が感じられるエピソードを選びましょう。
サークルをガクチカにする詳しいポイントや注意点は下記の記事を参考にしてください。
学内チューター
学内チューターは、空き時間を活用しながら指導力やコミュニケーション力をアピールできる活動です。
例えば、学習計画を立てたり、質問に答える中で相手をサポートする力が身につきます。
また、相手にどのように助けになったかという具体的なエピソードや評価を交えることで、第三者視点からの評価も加味したガクチカとなります。
相手を支える力や、信頼関係を築く力を強調して伝えると効果的です。
また、参考までに塾講師の経験をガクチカにする場合のポイントを解説した記事が以下になりますので、興味のある方は参考にしてみてください。
【今からできるガクチカ】テーマ選びのポイント
ガクチカをアピールする際には、適切なテーマ選びが欠かせません。
企業側の視点から見て評価されやすいガクチカのテーマ選びに役立つポイントを以下にまとめました。
過去の経験を振り返り、評価されやすいエピソードを探してみましょう。
1. 結果(成果)<過程
ガクチカでは、成果そのものよりも、その成果を得るまでの過程が重視されます。
たとえば、「3か月の留学経験」ではなく、「留学中にどのような課題に挑戦し、どのように乗り越えたか」など、経験を通して得た学びや成長が伝わる内容が評価されます。
また、「バイトリーダーの経験」も、その役職を得た経緯や、そこでの課題解決を工夫したエピソードがあると評価が高まります。
就活生は大きな成果や結果が出ていないとアピール材料にならないのではないかと思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
結果だけでなく、努力した過程をしっかりと伝えることで、好印象を与えることは十分可能です。
2. 数字や具体的な指標を用いることができるか
エピソードの具体性を高めるためには、数字や具体的な指標を用いることが重要です。
たとえば、「サークル活動でイベントを開催した」という経験を「50人規模のイベントで20名の子どもを集客し、最終的に25人の参加者を確保した」と具体的な数字に落とし込むことで、面接官にその成果がより明確に伝わります。
どのような状況でどのくらいの影響を与えたのか、またどれだけの工夫や努力があったかを数字で表現することで、説得力のあるガクチカになります。
3. 志望する業界や分野に活きるものか
ガクチカのエピソードが、志望する業界や職種に直結していると、企業にとってその人材が具体的にどのように活躍できるかがイメージしやすくなります。
例えば、営業職を志望している場合、目標達成に向けた努力や顧客とのコミュニケーションに関するエピソードは効果的です。
企業の求める人物像や業界特性に合わせてエピソードを選ぶと、応募者がその業界で長期的に貢献できる人材であることをアピールできるでしょう。
4. マイナーすぎないか
ガクチカのエピソードが専門的すぎると、選考担当者が理解しにくくなり、十分に評価されない可能性があります。
特に研究活動などをテーマにする場合は、専門用語をわかりやすく表現し、過程が誰にでも伝わるように工夫する必要があります。
相手の理解度を考慮し、エピソードを分かりやすく説明することで、専門的な内容であっても興味を引くガクチカになります。
5. インパクトはあるか(差別化できるものか)
ガクチカは、多くの学生がアルバイトやサークル活動のエピソードを使うため、採用担当者に強い印象を残すためには差別化が重要です。
同じような経験であっても、企画立案や独自の工夫など、他の学生と異なる視点を強調することでインパクトが出ます。
特に長期インターンやチャレンジングなボランティア活動は、実務に近い内容であるため、差別化しやすいガクチカとして活用できます。
6. 目的・目標・課題があるか
ガクチカは過程が重視されるため、行動の目的や目標が明確であることが重要です。
目標達成に向けてどのような行動をとったのか、その過程でどのような課題があったのか、またその課題をどのように乗り越えたのかを伝えると、選考担当者に一貫性のあるガクチカとして評価されます。
目的や課題がはっきりしているエピソードは、より効果的なアピールになります。
7. 企業が求める人物像や価値観と一致するか
企業が求める人物像や価値観に共感し、それに基づいたエピソードをアピールすることで、企業と自分の相性が伝わります。
たとえば、チームワークを重視する企業であれば、協力して目標を達成した経験や、困難に直面した際の連携を伝えると効果的です。
企業研究をしっかり行い、企業の求める人物像に自分のエピソードを合わせると、より具体的にアピールができます。
【今からできるガクチカ】書き方
効果的なガクチカを作成するためには、内容が明確でわかりやすく、論理的に構成されていることが求められます。
ガクチカの書き方には、PREP法などのフレームワークを取り入れると、伝えたい内容を整理しやすくなります。
ここでは、ガクチカの基本的な書き方と、各項目で注意すべきポイントを解説します。
1. 結論
ガクチカは、最初に「私のガクチカは〇〇です」といった形で結論を伝えると、面接官に伝えたい内容がわかりやすくなります。
結論を最初に示すことで、その後のエピソードが一貫性を持って伝わりやすくなり、インパクトも強まります。
また、選考担当者も全体の流れを把握しやすくなるため、スムーズなアピールが可能です。
さらに、結論部分は簡潔にすることで、主張が明確に伝わります。
2. 背景
次に、なぜその活動や経験に力を入れたのか、動機や背景を説明します。
ここでは、「なぜその取り組みを選んだのか」「その経験が自分にとってどのような意味を持つのか」を伝えることが大切です。
例えば、「自分の成長のために課題に取り組んだ」「チームでの成果を上げるために貢献したかった」など、応募者の価値観や考え方が伝わるように書くと効果的です。
このように背景を説明することで、エピソードに説得力が増し、面接官にとっても理解しやすい内容となります。
3. 目的
ガクチカにおいては、行動に至る目的や目標が明確であることが、説得力を高めるポイントとなります。
目的を提示することで、その経験が単なる行動ではなく、意図や計画が伴った行動であったことが伝わります。
例えば、「チームのパフォーマンス向上を目指した」や「業務効率化のための改善策を実行した」といった形で、目的を明確に述べると効果的です。
目的がはっきりと示されることで、面接官にとってその経験の意義が理解しやすくなり、評価も高まりやすくなります。
4. 具体的な取り組み
ここでは、課題に対してどのように取り組んだのか、どのような工夫や努力を重ねたのかを具体的に説明します。
たとえば、「チームメンバーと意見を出し合いながら進めた」「業務の効率化を図るためにツールを導入した」など、具体的な行動や改善策を示すと、選考担当者にその努力や工夫が伝わりやすくなります。
また、具体的な数値やエピソードを交えることで、リアルな場面が想像でき、あなたの実力や工夫がより明確に伝わるでしょう。
この部分では、行動を具体化することで説得力が増し、面接官に強く印象づけられます。
5. 結果
次に、取り組んだ結果としてどのような成果を得たのかを示します。
成果や結果が具体的であるほど、行動が実際にどのような効果を生み出したのかが伝わりやすくなります。
例えば「顧客満足度が20%向上した」「新規顧客の獲得数が目標を超えた」などのように、数値や具体的な指標を交えて伝えると、信頼感が高まります。
また、結果に対する自分の感想や学びを加えると、経験の意義が伝わりやすくなり、面接官にとっても理解しやすいエピソードとなります。
6. 学びと入社後の意気込み
ガクチカを締めくくる際には、経験から得た学びや成長を入社後にどう活かしたいかを伝えます。
例えば、「この経験を通じてチームワークの大切さを学んだので、入社後はチームでのプロジェクト推進に貢献したい」といった形で、具体的な学びと意気込みをつなげると効果的です。
選考担当者も、あなたが入社後にどのように成長し、どのように企業に貢献するかをイメージしやすくなります。
また、ガクチカで得たスキルや経験が企業での業務とつながっていると伝わると、企業側にとっても採用後の成長が期待できる人材として映るでしょう。
PREP法は面接でも有効!
ガクチカを書く際に役立つPREP法(Point、Reason、Example、Point)は、面接でも効果的な手法です。
文章では何度も見直しや修正ができますが、面接の場ではその場で自分の考えを整理して伝える必要があります。
PREP法を使うと、まず最初に「要点(Point)」を示し、その後に理由(Reason)や具体例(Example)を挙げ、最後に再度要点を確認する形で進めるため、面接官にわかりやすく整理された内容を伝えられます。
緊張しやすい面接の場でもPREP法を頭に入れておけば、焦らずに自分の考えを論理的に整理して話すことができるため、自信を持って面接に臨むことができます。
また、PREP法を使うことで面接官が内容をスムーズに理解でき、就活生の意図や考え方が伝わりやすくなります。
【今からできるガクチカ】今から取り組む時の注意点
新たにガクチカを作成する際には、ただ何かに参加するだけでなく、しっかりとした目的意識や目標設定が重要です。
目的が明確でない取り組みや、単発での経験はガクチカとして評価されにくいため、以下のポイントに注意しながら、計画的に取り組むことが求められます。
目的なしに参加しない
ガクチカで評価されるポイントは、「なぜその取り組みを行ったのか」という目的の部分にあります。
単に何かの活動に参加するのではなく、「その活動で何を達成したいのか」「どのように成長したいのか」といった具体的な目標や意図を持つことで、経験がより深いものになります。
また、目的意識を持って取り組むことで、経験に対する学びが増え、選考の場でも説得力がある内容として伝えやすくなります。
目的や意義が不明瞭な活動は、せっかくの経験が薄まってしまうため、取り組む前に自分の目標を明確にしましょう。
単発には要注意
ガクチカとして伝える際、単発の活動や短期的な経験は内容が薄くなりがちです。
例えば、1日だけのアルバイトや1回限りのボランティア活動は、経験の深さや持続性が伝わりにくいため、面接官に強い印象を与えるのが難しくなります。
そのため、複数回継続的に参加することで、成長や学びを得たエピソードを積み重ねていくことが大切です。
たとえば、ボランティア活動なら数回にわたって参加することで、最初と最後で自分がどのように変わったのか、どんな成長を遂げたのかを具体的に伝えることができます。
【今からできるガクチカ】例文3選
実際のエピソードからガクチカを作成する際の参考として、以下に3つの例文を紹介します。
これらの例文を参考にして、自分自身の経験や取り組みを振り返り、どのようにガクチカを構成するかのヒントを得てください。
ボランティア
私は大学2年の時、地域の環境保護活動を目的とした清掃ボランティアに参加しました。
きっかけは、地域の自然環境保護に貢献したいという思いからです。
最初は清掃の役割に従事していましたが、活動の意義を深く理解するにつれ、周囲にも参加を呼びかけようと考えるようになりました。
その後、自ら企画を提案し、大学の友人や地域の方々にボランティア活動の意義を説明して協力を募りました。
結果として、通常の倍以上の参加者を集め、活動が広がる一助となりました。
また、ボランティア経験を通じて、周囲の人々と協力して目標を達成する楽しさとやりがいを実感し、これが私の成長にもつながりました。
この経験から、社会貢献の意義だけでなく、リーダーシップや責任感の重要さを学びました。
今後はこの経験を活かし、入社後もチームで協力してより良い成果を目指していきたいと考えています。
長期インターン
私は3か月間の長期インターンを通して、業務の現場で自分の力を試したいと思い、ITベンチャー企業でインターンを経験しました。
最初は業務の仕組みや企業文化に戸惑いましたが、少しずつ適応し、業務をスムーズにこなせるよう努めました。
特に、プロジェクトの進行を担当した際、顧客のニーズに応じた提案を求められたため、自分なりに市場調査やデータ分析を行い、提案資料を作成しました。
結果、私の提案が顧客から評価され、プロジェクトが予想以上の成果を上げることができました。
このインターンで得たのは、目的を持って行動することの重要性と、責任をもって仕事を進める力です。
この経験を糧に、入社後も積極的に課題に取り組み、成長し続ける姿勢を大切にしたいです。
アルバイト
私は大学1年生の時からカフェでアルバイトを続けてきました。
接客業務を通じて、日々お客様に満足してもらえるサービスを提供するために努力を重ねました。
ある日、混雑時にオーダーが遅れてしまい、クレームを受けた経験があります。
この出来事をきっかけに、店内の動線や作業手順に工夫を加える必要があると感じました。
店長に改善案を提案し、試行錯誤しながら作業効率を見直し、スタッフ同士の役割分担をより明確にしました。
結果として、ピーク時でもスムーズなサービス提供ができ、クレームの数が減少しました。
この経験を通して、課題解決能力やチームワークの重要性を身につけることができました。
入社後も、このアルバイト経験で得た顧客対応力と協力する姿勢を活かし、クライアントに価値を返したいです。
【今からできるガクチカ】まとめ
ガクチカを通して自身の経験や成長を伝えるには、計画的に取り組むことが重要です。
単なる経験ではなく、目的や目標を持ち、継続的に努力を重ねた経験は、選考の場で強いアピールポイントとなります。
この記事で紹介した例やポイントを参考に、自分らしいガクチカを作り、面接官に伝わる内容に仕上げてください。
また、ガクチカは単なる成果だけでなく、その過程で得た学びや考え方が評価されるため、あなたの人柄が伝わるエピソードを大切にしましょう。