
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
看護師の就職面接は、知識や技術だけでなく、人柄や看護に対する姿勢まで細かく見られる重要な場面です。
この記事では、面接官が重視するポイントや質問の傾向、成功のための準備やマナーなど、看護師としての第一歩を踏み出すうえで押さえておきたい実践的な内容をわかりやすく解説します。
【看護師の面接】面接官がみているポイント
看護師として病院に就職する際の面接では、単に知識やスキルだけでなく、看護師としての姿勢や人柄まで細かく見られます。
特に新卒での面接では、経験よりも「将来どう成長するか」「どれだけ病院に合っているか」が重視されます。
ここでは、面接官がチェックしている代表的な4つのポイントを客観的に紹介します。
志望動機が明確か
面接では、なぜこの病院で働きたいのかを具体的に説明できるかが重要です。
どんな看護を目指しているのか、その病院でしか得られない経験は何かなど、明確な理由が必要です。
単に「雰囲気がよかった」「家から近い」といった理由だけでは、志望度が低いと判断されることもあります。
そのため、病院見学やホームページで情報収集し、理念や取り組みを調べ、自分の看護観とどう一致しているかを言語化しましょう。
また、「将来こうなりたい」というビジョンを伝えることも大切です。
目標を持って働く意欲のある人材として、前向きな印象を与えることができます。
人柄やコミュニケーション
看護師の仕事では、患者さんや医師、他の医療スタッフとの連携が欠かせません。
そのため面接では、人柄や対話力、協調性があるかどうかも重視されます。
表情や声のトーン、受け答えの丁寧さなども見られており、第一印象も評価に大きく影響します。
具体的なエピソードを交えて「チームで行動した経験」や「相手の立場を考えた対応」などを話せると効果的です。
明るく誠実な姿勢で話すことで、面接官に「この人なら患者さんにも安心して対応してくれそう」と思ってもらえます。
実際の看護現場では、技術以上に人との関係構築が求められるため、人間性は非常に重要な評価ポイントとなります。
病院理念と合ってるか
各病院には独自の理念や看護方針があります。
その理念に対してどれだけ理解があり、共感しているかは面接で必ず確認される要素です。
面接官は「病院の価値観と合わない人」を採用したくないという思いがあるため、理念に対する姿勢は重視されます。
志望先の病院の理念を調べ、自分の目指す看護とどこが共通しているかを言葉にして伝える準備をしておきましょう。
たとえば「患者さんに寄り添う看護を大切にしている点に共感しました」など、具体的に理念とリンクさせて話すことが重要です。
単なる暗記ではなく、自分の看護観と自然につなげられると、より説得力のある志望動機になります。
ストレス耐性
看護の現場は、身体的にも精神的にも負担がかかる場面が多く存在します。
そのため、面接ではストレスにどう向き合っているか、困難をどう乗り越えたかという点も見られます。
「実習中にミスをした際にどうリカバリーしたか」「夜勤や緊急対応への不安をどう克服したか」など、リアルなエピソードがあると効果的です。
また、感情を安定させて冷静に対応できるか、感情を引きずらず次に切り替えられるかという点も評価されます。
厳しい場面でも逃げずに向き合える姿勢を見せることで、長く働ける人材であることを印象付けることができます。
日常生活でのストレス解消法やメンタルケアの工夫なども、面接ではプラス評価となる場合があります。
【看護師の面接】面接前にするべきこと
看護師としての面接では、専門性や人柄だけでなく、どれだけ準備をしてきたかが結果に直結します。
質問にうまく答えられなかったり、病院への理解が浅かったりすると、どれほど熱意があっても十分に伝わりません。
本番で自信を持って臨むために、面接前に取り組んでおきたい3つの準備を紹介します。
自己分析
面接に向けて最も基本となるのが自己分析です。
自分の強みや弱み、看護に対する価値観を整理し、どのような看護師になりたいかを明確にしておく必要があります。
たとえば「人の気持ちに敏感で、患者さんの小さな変化に気づける」「プレッシャーに強く、冷静に行動できる」など、自分らしい特徴を掘り下げておくと、質問に対しても一貫性のある回答ができます。
また、自分の志望動機やキャリアビジョンが明確になることで、病院にどのように貢献したいのかを具体的に伝えやすくなります。
実習やアルバイト、学生時代の経験などを振り返り、自分が看護に対してどのような姿勢で取り組んできたかを再確認しておきましょう。
施設の情報収集
志望する病院や施設についての事前調査は、面接での志望動機や逆質問の質に大きく影響します。
病院の理念、診療科の特徴、教育制度、地域連携の取り組み、看護部の方針など、公開されている情報は丁寧に確認しておきましょう。
見学やインターンシップの経験がある場合は、その際に得た印象や学びも踏まえて整理すると説得力が増します。
志望動機を作る際は、「自分が目指す看護観と病院の方針が一致している点」や「具体的に学びたい分野がその病院にあること」などを明確にするのが効果的です。
面接官に対して「この病院をしっかり理解している」「ここで働きたいという意志が強い」と伝わるよう、情報の整理と言語化を行っておきましょう。
履歴書やESを見直す
提出した履歴書やエントリーシート(ES)の内容は、面接中の質問の重要な材料になります。
面接前には必ず書類を見直し、自分が記載した内容に一貫性があるか、補足説明ができるかを確認しておきましょう。
たとえば志望動機や学生時代に力を入れたことに関する質問に対して、用意した内容を深掘りされた場合でも、自信を持って答えられるよう準備する必要があります。
誤字脱字の確認や、数字や具体例を用いた表現の見直しも重要です。
また、志望動機の欄と自己PRの内容が矛盾していないかを確認することで、信頼感のある受け答えが可能になります。
【看護師の面接】質問と回答例17選
看護師の面接では、志望動機や看護観、人柄を見極めるための質問が多く投げかけられます。
ここでは、実際の面接でよく聞かれる質問17項目と、それぞれの回答例をカテゴリ別に紹介します。
自分の言葉で伝えられるよう、準備の参考にしてください。
必ず聞かれる質問5選
必ず聞かれる質問5選
Q1. 自己紹介をしてください
A.○○大学看護学科の□□と申します。
人と関わることが好きで、患者さんに寄り添える看護師を目指して学んできました。
実習では観察力や報告・連携の重要性を学び、チーム医療の大切さを実感しました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
Q2. 看護師を目指そうと思ったきっかけを教えてください
A.祖母の入院中、担当の看護師が不安な祖母に優しく接し、精神的なケアまで行っていた姿に感動しました。
その経験から、自分も人の痛みや不安に寄り添える仕事がしたいと考えるようになりました。
中でも、言葉だけでなく行動で人を支えられる看護という仕事に強く惹かれ、看護師を志しました。
Q3. 当院を志望してる理由を教えてください
A.患者中心の医療を実践し、地域医療に力を入れている点に魅力を感じました。
見学時にスタッフの連携や、丁寧な患者対応から温かい雰囲気を実感し、この環境で成長したいと感じ、志望しました。
Q4. 実習で学んだことを教えてください
A.患者さんのわずかな変化に気づくためには、日々の観察と丁寧な関わりが欠かせないことを実習で学びました。
また、チーム内での報告・連携が安全な医療を支えることを体験し、情報共有の重要性を実感しました。
Q5. どんな看護師になりたいですか
A.患者さんの気持ちに寄り添いながら、安心して治療を受けてもらえるような存在になりたいです。
そのためには確かな知識と技術に加え、思いやりや傾聴力も高める必要があると考えています。
よく聞かれる質問7選
よく聞かれる質問7選
Q6. あなたの長所と短所を教えてください
A.長所は責任感が強く、丁寧に物事に取り組めるところです。
実習では指摘された内容をメモにまとめ、次に活かす習慣を続けてきました。
短所は慎重になりすぎて行動が遅れる点ですが、状況に応じてスピード感を意識するなど、改善に取り組んでいます。
Q7. 夜勤や残業はできますか
A.はい、夜勤や残業にも柔軟に対応できます。
実習中から生活リズムを整える習慣を意識しており、食事や睡眠、体調管理にも日頃から気を配っています。
新人としては学びの場でもあると思うので、どんな勤務形態にも前向きに取り組みたいです。
Q8. あなたの看護観はなんですか
A.看護とは、心と身体の両面から患者さんを支えることだと考えています。
その人の思いや生活背景に配慮し、信頼関係を築くことで、より良いケアができると信じています。
一方的な看護にならないよう、常に相手の立場で物事を考える姿勢を大切にしています。
Q9. 実習で印象に残ってるエピソードを教えてください
A.認知症の患者さんに毎日笑顔で話しかけ続けた結果、数日後に「ありがとう」と笑顔で言ってくれた場面が印象に残っています。
初めは不安そうだった表情が徐々に和らいでいく様子に、寄り添うことの大切さを改めて感じました。
Q10. ストレスを感じた時の対処法はなんですか
A.まずは一人で抱え込まないようにしています。
信頼できる友人や家族に相談し、話すことで気持ちを整理しています。
また、適度に運動したり、散歩をすることでリフレッシュし、前向きな気持ちを取り戻すよう心がけています。
Q11. チームで取り組んだ経験を教えてください
A.学園祭の救護ボランティアで、スタッフ間の連携を重視して行動しました。
役割分担を事前にしっかり決め、情報をこまめに共有することで、トラブル時にもスムーズに対応できました。
チームで目標を達成する達成感を学ぶ貴重な経験でした。
Q12. 苦手な人との接し方は?
A.先入観を持たず、相手の話にしっかり耳を傾けるようにしています。
自分とは違う考えを持つ人とも、共通点を探しながら丁寧に関わるよう心がけています。
苦手意識を持たず、冷静に接することで、関係性が改善されることもあると実感しています。
準備しておいたほうがいい質問5選
準備しておいたほうがいい質問5選
Q13. 医療事故やインシデントについてどう考えますか?
A.インシデントは誰にでも起こり得るものだと理解し、責任を持って正直に報告・改善する姿勢が何より大切だと考えています。
未然に防ぐには、確認作業の徹底、記録の正確性、チーム内での情報共有が欠かせません。
Q14. 看護師として挑戦したいことはありますか?
A.慢性疾患の患者さんへの支援や、退院後の生活を見据えた看護に力を入れたいと考えています。
将来的には、認定看護師の資格取得も目指し、専門性を深めながら患者さんやご家族の不安を軽減できるよう努めたいです。
Q15. ほかの選考状況を教えてください
A.現在は他に2か所の病院を受けていますが、第一志望は貴院です。
見学を通じてスタッフの方々の丁寧な対応と雰囲気に惹かれ、自分もこの環境で学びながら働きたいと強く思いました。
教育体制が整っている点にも安心感があり、ここでしっかりと看護師としての基礎を築きたいと考えています。
Q16. 休日の過ごし方を教えてください
A.休日は友人と過ごしたり、好きな音楽を聴きながら散歩をすることでリフレッシュしています。
読書や料理も好きなので、時間をかけて心身を整えるよう意識しています。
オンオフの切り替えを意識し、ストレスをためこまず、常に穏やかな気持ちで仕事に向き合えるようにしています。
Q17. なにか質問はありますか?
A.はい。
貴院では新人看護師の育成に力を入れていると伺いましたが、実際に現場でどのようなフォロー体制があるのか具体的にお伺いしたいです。
また、看護師間の連携や相談しやすい雰囲気づくりについて、病棟全体で意識されていることがあれば教えていただけると嬉しいです。
【看護師の面接】面接を成功させるコツ
看護師として働く上での適性や人柄を見極めるため、面接は採用において非常に重要なステップです。
実際の現場では患者さんや医療スタッフと密接に関わるため、面接官は言葉遣いや態度にも注目しています。
ここでは、看護師の面接を成功させるために押さえておきたい3つの基本的なコツについて解説します。
明るくハキハキと話す
面接では、内容以上に話し方や表情から印象を判断されることがあります。
そのため、自信を持って明るくハキハキと話すことが大切です。
緊張している場合でも、しっかりと面接官の目を見て、聞き取りやすい声で丁寧に受け答えをすることで、誠実さや前向きな印象を与えることができます。
また、笑顔を意識するだけでも場の雰囲気が和らぎ、コミュニケーションが円滑になります。
看護師は患者さんと接する機会が多いため、第一印象や態度は重要な評価ポイントです。
明るい表情と丁寧な言葉遣いを意識して、好印象を与えるよう心がけましょう。
回答内容に矛盾がないようにする
面接では、履歴書やエントリーシートに記載した内容について深掘りされることが多くあります。
そのため、提出書類と面接での回答内容に一貫性があることが非常に重要です。
話の流れに矛盾があると、「準備不足」「信頼できない」という印象を持たれる可能性があります。
事前に履歴書や自己PRを読み返し、自分が書いた内容をきちんと把握した上で面接に臨むようにしましょう。
また、過去の経験について聞かれたときには、具体的なエピソードとともに、自分の考え方や成長のプロセスを述べると説得力が増します。
話の一貫性は、誠実な人物であることを伝えるための大きな武器になります。
ネガティブな内容はポジティブに変換
面接では短所や失敗経験を聞かれることがありますが、そこで自信を失った様子を見せるのは避けたいところです。
たとえば、「緊張しやすい」という短所も、「事前準備を徹底するようになった」という克服エピソードとセットで話せば、前向きな印象につながります。
大切なのは、ネガティブな要素を隠すのではなく、どう向き合って改善してきたかを伝える姿勢です。
また、自分の弱みを正直に開示することは、自己理解ができている証でもあり、面接官からの信頼を得やすくなります。
苦手なことや失敗から何を学び、どう変わったかを明確にすることで、人間味と成長意欲のある人物として評価されるでしょう。
【看護師の面接】これだけは避けるべきNGポイント
看護師の面接では、やる気や人柄、適性を見極めるため、どんな態度で何を話すかがとても重要です。
内容が良くても、受け答えの仕方や話す内容によってはマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
ここでは、面接時に避けるべき代表的なNG行動を3つ取り上げ、それぞれの注意点を詳しく解説します。
福利厚生など待遇面に触れる
面接の場で給与や休暇などの待遇面ばかりを質問するのは避けるべきです。
待遇に興味を持つこと自体は問題ありませんが、面接官は「この人は働く意欲が低いのでは」と感じてしまう可能性があります。
とくに新卒採用では、「どのように成長していきたいか」「どんな看護師を目指しているか」といった姿勢が重視されます。
そのため、待遇よりも病院の理念や看護方針、自分がどのように貢献できるかという観点から質問を考えることが大切です。
気になることがある場合は、面接ではなく病院説明会や事前の個別相談など、タイミングを見て聞くのが望ましい対応です。
話すことを丸暗記する
面接で緊張しないために回答を丸暗記する人も多いですが、それが裏目に出ることもあります。
暗記した言葉をそのまま話すと、棒読みになってしまい、自分の思いや熱意が伝わりづらくなります。
さらに、面接では想定外の質問や深掘りされることもあるため、丸暗記では柔軟な対応ができなくなってしまいます。
大切なのは、伝えたい要点やエピソードの流れを頭に入れておき、自分の言葉で自然に話せるようにすることです。
箇条書きなどでポイントを整理し、面接練習を通して言い回しを体に馴染ませることで、柔らかく説得力のある話し方ができます。
どの施設にもいえる志望理由
「地域医療に貢献したい」「患者さんに寄り添った看護をしたい」などの志望理由は一見問題なさそうに見えますが、どの病院にも言える内容では差別化ができません。
面接官は「なぜこの病院なのか」という視点で志望理由を確認しています。
そのためには、病院の理念や診療科の特色、教育制度、施設の雰囲気などをしっかり調べ、自分の価値観や目指す姿と重ねて伝えることが大切です。
見学や説明会の感想を交えて話すと、より具体性と説得力が増します。
志望動機が曖昧だと、他の病院でもよいのではと思われる可能性があるため、「ここで働きたい理由」を明確にすることが重要です。
【看護師の面接】面接でのマナーや身だしなみ
看護師の面接では、スキルや志望動機だけでなく、第一印象や礼儀作法といった「社会人としての基本」が重視されます。
患者さんと接する職業であるからこそ、面接の場での態度や清潔感は、適性の判断材料として見られています。
ここでは、面接を受ける前に確認しておきたいマナーと身だしなみのポイントを3つに分けて解説します。
清潔感のある服装・髪型
医療現場では、清潔感が信頼に直結します。
面接時も同様に、余計な印象を与えない身だしなみが求められます。
服装は無地のスーツが基本で、シワや汚れがないようにしましょう。
靴も磨かれた清潔なものを選び、靴下やストッキングにも気を配ることが大切です。
髪型は長い場合は結ぶのが原則で、顔が見えるようにまとめましょう。
前髪が目にかからないようにし、整髪料のつけすぎには注意します。
また、アクセサリーやネイルは控えめにし、香水は使わない方が無難です。
全体的に清潔感と落ち着いた印象を意識することが、看護職としての信頼感につながります。
入退室のマナー
入退室の動作には、その人の基本的なマナーが表れます。
ドアを3回ノックし、返答があった後に「失礼します」と声をかけてから入室しましょう。
入室後はドアを静かに閉め、面接官の方を向いて丁寧に一礼します。
着席を促されるまでは立ったまま待機し、「よろしくお願いいたします」と一言添えてから着席します。
退室時には「ありがとうございました」と感謝を伝え、立ち上がって椅子の横に立ち、一礼をしてから退出します。
ドアは静かに開閉し、最後まで背筋を伸ばして行動することが大切です。
このような基本的なビジネスマナーを丁寧に行うことで、礼儀正しさや誠実さをアピールできます。
表情や受け答え
面接では表情や受け答えの仕方から、コミュニケーション力や人柄が評価されます。
表情は明るく、口角を意識して自然な笑顔を心がけましょう。
相手の目を見て話すことは、信頼感を与えるうえで非常に効果的です。
視線が泳いだり下を向いて話すと、自信がない印象を与えてしまいます。
また、話すスピードやトーンにも注意し、はっきりと聞き取りやすい声で話すことが大切です。
言葉遣いは敬語を基本とし、丁寧な言い回しを意識してください。
一つひとつの受け答えを落ち着いて丁寧に行うことで、看護師としての落ち着きや誠意が伝わります。
【看護師の面接】面接後にやっておくとプラス
面接が終わった後も、採用に向けた評価は続いています。
面接中の受け答えだけでなく、その後の対応や心構えも人柄や誠意を見極める重要な要素です。
ここでは、面接後に好印象を残すためにやっておきたい行動と、結果待ち期間の過ごし方について解説します。
お礼メールや連絡
面接後には、当日の感謝の気持ちを伝えるお礼メールを送ることで、丁寧な印象を残すことができます。
特に、個別面接で対応してくれた担当者が明確な場合には、当日~翌日中にお礼の連絡を入れるのが望ましいです。
メールの内容は簡潔かつ丁寧にまとめ、形式的すぎず、感謝の気持ちを自分の言葉で伝えるようにしましょう。
たとえば
「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
面接を通じて貴院の雰囲気をより深く理解することができ、ぜひこの環境で看護師として成長していきたいという思いが強くなりました。」
といった文面が良い例です。
この一手間で誠意が伝わり、好印象を残すことができます。
結果待ち期間はどう過ごす?
面接後は合否の連絡を待つ期間に入りますが、ただ待つだけでなく、次に備えて行動することが大切です。
他の病院の選考準備や面接練習、履歴書の見直しなど、できることに集中することで、不安や焦りを和らげることができます。
また、焦って合否の連絡を催促するような行為は控えるべきです。
一般的に病院側からの連絡があるまでには一定の時間がかかるため、自分から何度も問い合わせるのはマイナス印象になりかねません。
連絡の有無にかかわらず、落ち着いて他の行動を進めておくことで、結果に関係なく次の
【看護師の面接】病院ごとの面接傾向
看護師の面接は、病院の種類によって重視されるポイントや質問内容に違いがあります。
どの病院でも人柄や適性は見られますが、組織の役割や方針に応じて求められる人物像は異なります。
ここでは、大学病院・クリニック・介護施設・地域密着型病院の3つのタイプ別に、それぞれの面接傾向や特徴を解説します。
大学病院の特徴
大学病院の面接では、最先端の医療や専門性への関心、将来のキャリアビジョンなどが重視されます。
教育体制が整っていることから、面接官は「どんな看護師を目指しているか」「どの分野に関心があるか」などを丁寧に聞いてきます。
また、多職種連携が活発な環境のため、チームでの協調性や学ぶ姿勢があるかも問われやすいです。
「将来的に認定看護師を目指したい」「専門性を深めながら長期的に貢献したい」といった意欲を持っている人が好まれる傾向にあります。
最先端の技術や多様な症例に触れられる反面、厳しい環境であることもあるため、それを前向きに捉えて学び続ける姿勢が求められます。
クリニック・介護施設の特徴
クリニックや介護施設の面接では、患者さんとの距離の近さが重視されるため、コミュニケーション能力や人柄が特に見られます。
規模が小さい職場が多いため、少人数でのチームワークや幅広い業務への柔軟な対応力も評価対象になります。
「一人ひとりの患者さんとじっくり向き合いたい」「生活に寄り添った支援がしたい」といった思いがある人に向いています。
施設の理念やサービスの特徴をよく理解し、そのうえで自分がどのように役立てるかを具体的に話すことが大切です。
また、即戦力を求められることもあるため、実習やアルバイトでの経験を交えながら、現場対応力をアピールできると効果的です。
地域密着型病院の特徴
地域密着型の中小病院は、急性期から慢性期、在宅復帰まで幅広い医療を提供しており、地域とのつながりを重視した看護が特徴です。
そのため、面接では「地域医療にどのように関わりたいか」「患者さんとの長期的な関係をどう築くか」といった点を聞かれる傾向があります。
病院によって機能や診療科に違いがあるため、事前にその病院の特色を把握したうえで、自分の目指す看護と重ねて志望動機を語ることが重要です。
多様な業務を経験できる環境である一方で、柔軟性や幅広い知識が求められることもあります。
「地元に貢献したい」「患者さんの生活まで支える看護がしたい」という視点をもって話すと好印象を与えられます。
まとめ
看護師の面接は、自分の思いを真摯に伝えるチャンスです。
事前準備や心構えを整えることで、緊張せずに自分らしさを出すことができます。
本記事の内容を参考に、しっかりと対策を行い、自信を持って面接に臨んでください。