【就活生必見】ガクチカでやっておくべき7つのこと|企業が評価するポイントも徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

「ガクチカ、何から始めればいいんだろう?」

そう悩んでいませんか?

この記事では、企業がガクチカで知りたいことから、今すぐ実践できる準備、評価される書き方まで、ガクチカに関する疑問や不安を解決します。

ぜひこの記事を参考にがガクチカ対策を進めてください。

目次目次を全て表示する

【ガクチカでやっておくべきこと】ガクチカとは?

ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略称です。

ガクチカは単なる活動報告ではなく、企業があなたの潜在能力や人柄、企業文化との適合性を見極めるための重要な指標となります。

これまでの経験から何を学び、どう成長したのかを具体的に示すことで、入社後にどのような活躍ができるかを企業に伝えるチャンスです。

単なる実績の羅列ではなく、そこに至るまでの思考プロセス行動、そして得られた学びが重要視されます。

自己PRとガクチカとの違い

自己PRとガクチカは混同されがちですが、企業が評価するポイントが異なります。

自己PRはあなたの「強み」そのものをアピールする場であり、どのような能力やスキルを持っているかを企業に伝えます。

一方、ガクチカは、強みや学び、価値観が得られた背景や、それをどのように活用したかを示す場です。

具体的なエピソードを通じて、あなたの強みがどのように発揮され、成果に繋がったのか、そしてその過程で何を得たのかを伝えることで、入社後の再現性を企業に示します。

つまり、自己PRが「何をできるか」であるのに対し、ガクチカは「なぜそれができるようになったか」を深掘りするものです。

【ガクチカでやっておくべきこと】企業の意図

企業がガクチカを重視する背景には、単に学生時代の実績を知る以上の深い意図があります。

採用担当者は、あなたの過去の経験から、入社後に企業でどのように活躍してくれるのか、どのような成長を見せてくれるのかを具体的にイメージしようとしています。

そのため、ガクチカを通じて、あなたの潜在的な能力、問題解決能力、そして企業文化への適応性などを総合的に評価しています。

入社後の働き方

企業はガクチカから、あなたが入社後にどのように業務に取り組むかを予測しています。

学生時代に目標を設定し、課題を乗り越え、成果を出した経験は、仕事においても同様の姿勢で取り組める証拠となります。

例えば、チームで困難を乗り越えた経験は、入社後のプロジェクト推進力や協調性を示すものとして評価されるでしょう。

あなたのガクチカから、企業は具体的な働き方を想像し、社内で活躍するイメージを膨らませています。

思考プロセス

ガクチカで重要視されるのは、単なる「何をしたか」という事実だけでなく、「なぜそれを行ったのか、どう考えたのか」という思考プロセスです。

企業は、あなたがどのような問題意識を持ち、どのように情報を収集し、どのような選択肢の中から最適解を見つけ、実行したのかを知りたいと考えています。

この思考プロセスこそが、入社後に直面するであろう新たな課題に対して、あなたがどのように向き合い、解決していくかを測る重要な指標となるのです。

企業とのマッチ度

企業はガクチカを通して、あなたの価値観や行動特性が自社の文化や求める人物像と合致しているかを確認しています。

例えば、チームワークを重視する企業であれば、協調性や周囲を巻き込む力のエピソードを評価するでしょう。

また、ベンチャー企業であれば、変化への対応力や自ら行動を起こす積極性を求めるかもしれません。

あなたのガクチカが、企業のビジョンやミッション、社風とどれだけリンクしているかを示すことで、入社後のミスマッチを防ぎ、長く活躍できる人材であることをアピールできます。

経験から学ぶ力

ガクチカは、あなたが自身の経験からどれだけ学び、成長できるかを示す絶好の機会です。

成功体験はもちろん重要ですが、失敗から何を学び、次へとどう活かしたのかという経験も高く評価されます。

企業は、入社後に必ずしも成功ばかりではないことを理解しており、困難に直面した際に、反省し、改善し、次の行動に繋げられる人材を求めています。

過去の経験を通じて得た学びや教訓を具体的に示すことで、あなたの成長意欲と学習能力をアピールしましょう。

【ガクチカでやっておくべきこと】段階別やっておくべき7つのこと

ガクチカ作成は、漠然と始めるのではなく、計画的なステップを踏むことで質を高められます。

ここでは、あなたの経験を最大限に活かし、企業に響くガクチカを完成させるための7つの段階をご紹介します。

Step1|まずは「これまでの経験」をすべて洗い出そう【準備段階】

ガクチカ作成の第一歩は、学生時代のあらゆる経験を具体的に書き出すことです。

アルバイト、サークル、部活動、ゼミや研究、ボランティア、留学、学園祭実行委員など、大小問わず記憶にある全ての活動をリストアップしましょう。

些細なことと思える経験の中にも、あなたの強みや学びが隠れている可能性があります。

「頑張った」と感じたこと、「壁にぶつかった」こと、「仲間と協力した」ことなど、具体的な出来事を箇条書きでメモしていくと良いでしょう。

この段階では、評価されるかどうかは考えず、とにかく多くの情報を引き出すことに集中してください。

Step2|「なぜやったのか?」を深掘りして強みを見つける【分析段階】

洗い出した経験一つひとつに対し、「なぜその活動に取り組んだのか」「どんな目標があったのか」「何が課題だったのか」「その課題に対しどう行動したのか」「結果どうなったのか」「そこから何を学んだのか」を深掘りします。

特に重要なのは、あなたの「思考プロセス」と「行動」です。

例えば、アルバイト経験なら「なぜその店で働こうと思ったのか」「お客様満足度向上のために何をしたのか」などを具体的に掘り下げます。

この深掘りを通じて、あなたの強み(粘り強さ、課題解決能力、協調性など)や価値観が明確に見えてくるはずです。

Step3|企業ごとにアピールする経験を選び抜く【選定段階】

深掘りして見つけた強みや学びの中から、応募する企業が求める人物像や業務内容に最も合致するエピソードを選びます。

すべての経験を伝える必要はありません。

重要なのは、企業が求めるスキルや資質を具体的に示せるエピソードを選ぶことです。

企業の採用ページや企業説明会で得た情報を参考に、どのガクチカが最も効果的にあなたの魅力を伝えられるかを見極めましょう。

複数のガクチカ候補を用意し、企業によって使い分けることも有効です。

Step4|STAR法で話の流れを組み立てる【構成段階】

選定した経験を、採用担当者に分かりやすく伝えるために「STAR法」を活用して構成を組み立てます。

STAR法とは、以下の頭文字を取ったフレームワークです。

STAR法

Situation(状況):
どんな状況だったのか

Task(課題):
どんな課題や目標があったのか

Action(行動):
その課題に対し、あなたがどう行動したのか

Result(結果):
その結果どうなったのか、何を達成したのか

この流れに沿って整理することで、論理的で説得力のあるガクチカを構築できます。

特に「Action(行動)」の部分では、あなたが主体的に何を行ったのかを具体的に記述することが重要です。

Step5|数字と具体例で説得力をアップさせる【具体化段階】

ガクチカの説得力を高めるためには、抽象的な表現を避け、具体的な数字やエピソードを盛り込むことが不可欠です。

例えば、「アルバイトで売上を伸ばした」だけではなく、「商品の陳列方法を改善した結果、前年比〇〇%売上を向上させた」のように、具体的な行動と成果を数字で示すことで、あなたの貢献度や能力が明確に伝わります。

また、具体的なエピソードを盛り込むことで、採用担当者があなたの経験をより鮮明にイメージできるようになり、信憑性も増します。

Step6|面接で聞かれる質問を想定して準備する【練習段階】

ガクチカを提出したら終わりではありません。

面接では、提出したガクチカについて深掘りされることがほとんどです。

「なぜそう考えたのか?」「他にどのような選択肢があったか?」「困難に直面した時どうしたか?」など、想定される質問をリストアップし、それに対する回答を準備しておきましょう。

これにより、面接で突発的な質問にも冷静に対応でき、よりあなたの思考力や対応力をアピールできます。

質問に対する深掘りを通して、さらに自己分析を深める良い機会にもなります。

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完全無料で利用できるため、ぜひ、ガクチカの対策に活用してみてください!

 

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Step7|第三者のフィードバックで仕上げる【最終段階】

完成したガクチカは、必ず第三者(大学のキャリアセンター職員、OB・OG、就活エージェントなど)に読んでもらい、フィードバックをもらいましょう。

自分では完璧だと思っていても、第三者の視点で見ると分かりにくい点や、伝わりにくい表現が見つかることがあります。

「一番伝えたいことが何か明確か」「話の筋が通っているか」「誤解される表現はないか」など、客観的な意見を取り入れることで、ガクチカの質をさらに高めることができます。

フィードバックを元に修正を重ね、最高のガクチカを完成させましょう。

【ガクチカでやっておくべきこと】今からでもできるガクチカづくり

「もう大学〇年生だし、今からガクチカになるようなすごい経験はできないかも…」

そう不安に思っている人もいるかもしれません。

しかし、ガクチカは特別な経験だけが評価されるわけではありません。

これまでの日常の中に隠れている経験を発掘したり、少し意識を変えて行動することで、今からでも十分魅力的なガクチカを作り出すことが可能です。

ちなみに「ガクチカがない」は思い込み

「自分にはガクチカがない」と感じる学生は少なくありません。

しかし、それは「特別な実績がないといけない」という思い込みから来ていることがほとんどです。

企業が見ているのは、華々しい成果よりも、あなたが目標に向かってどう考え、どう行動し、何を学び、どう成長したかというプロセスです。

日々の生活の中での小さな工夫や、アルバイトでの顧客とのやりとり、友人とのグループワークで協力した経験など、一見地味に思えることでも、深掘りすれば十分にガクチカになり得ます。

大切なのは、経験の「質」ではなく「深掘り」と「伝え方」なのです。

今から始められる活動例

もし本当にこれといったガクチカがないと感じるなら、今からでも行動を起こすことは可能です。

短期集中で取り組める活動でも、あなたが何を考え、どう行動したかを示すことができます。

今からできる活動一覧

アルバイト
ただ働くのではなく、売上向上や業務効率化に貢献した経験、お客様との深い関わりの中で課題を解決した経験など、主体的な行動を意識しましょう。

長期インターンシップ
企業の現場で実務に携わり、課題解決やプロジェクト推進に貢献した経験は、そのまま入社後の活躍イメージに繋がります。

ボランティア活動
社会貢献を通じて得た学びや、多様な背景を持つ人々との協働経験、困難に直面した際の対応力をアピールできます。

サークル活動・部活動
組織運営、イベント企画、チームでの目標達成など、主体的な役割を担い、課題解決に取り組んだ経験を深掘りできます。

資格取得・語学学習
目標設定から計画、実行、そして成果までのプロセスを具体的に説明でき、継続性や目標達成意欲を示せます。

プログラミング学習やWebサイト・アプリ作成
独学でスキルを習得し、アウトプットまで形にした経験は、自律性や課題解決能力、創造性をアピールできます。

これらの活動は、ただ「やった」だけでなく、「なぜやろうと思ったのか」「何を目標にしたのか」「どんな課題に直面し、どう解決したのか」「結果どうなったのか」「何を学んだのか」を意識して取り組むことで、より質の高いガクチカへと繋がります。

既存の経験を「ガクチカ仕様」に変換する方法

すでに持っている経験でも、伝え方を工夫するだけで立派なガクチカになります。

前述のSTAR法に沿って、以下のポイントを意識して変換してみましょう。

意識するポイント

課題を見つける視点
日常のアルバイトやサークル活動で、「もっとこうすれば良くなるのに」と感じたことはありませんか?その「不満」や「課題意識」こそが、ガクチカの出発点です。

主体的な行動を明確に
「言われたからやった」ではなく、「自分から提案した」「改善のために工夫した」など、あなたが具体的にどう行動したかを明確にします。
たとえ小さな行動でも、その積み重ねが重要です。

目標と結果を具体的に
「頑張った」だけでなく、「〇〇という目標を立て、その結果、〇〇%改善できた」のように、数字や具体的な成果を示すことで説得力が増します。

学びや気づきを言語化
その経験を通して、何を学び、どのように成長できたのかを言語化しましょう。
入社後にその学びをどう活かせるか、企業の視点も意識して伝えると良いでしょう。
例えば、「カフェのアルバイトで新メニューを提案し、それが売上〇〇%アップに貢献した」という経験は、企画力、実行力、そして顧客視点といった強みをアピールできるガクチカになります。

どんな経験も、深掘りし、企業が求める視点で再構築することで、魅力的なアピールポイントとなるのです。

【ガクチカでやっておくべきこと】評価されるガクチカの特徴と例文

企業に評価されるガクチカには、いくつかの共通する特徴があります。

それは、単に「何を経験したか」だけでなく、「なぜその経験をしたのか」「どのように考え、行動したのか」「その結果どうなり、何を学んだのか」が明確に伝わることです。

ここでは、具体的な例文を交えながら、評価ポイントと良い例・悪い例を比較して解説します。

アルバイト系ガクチカ

アルバイト経験は多くの学生が持つ普遍的なガクチカですが、単なる業務内容の羅列では評価されません。

重要なのは、あなたがどれだけ主体的に課題を見つけ、解決に向けて行動したかを示すことです。

評価ポイントは課題発見能力、問題解決能力、顧客視点、売上貢献意欲、チームワーク、責任感などです。

良い例

カフェでのアルバイトで、ランチタイムの客席回転率の悪さが課題でした。お客様の滞在時間が長く、待ち時間が発生していることに気づき、店長に提案して時間帯限定のセットメニューを考案しました。さらに、提供スピード向上のため、ドリンクの先行提供とオーダーテイクの効率化を提案・実行しました。その結果、ランチタイムの客席回転率が1.5倍に向上し、売上も前月比10%増加しました。この経験から、現状を分析し、改善策を立案・実行する課題解決能力と、チームと協力して目標を達成する重要性を学びました。

悪い例

カフェで2年間アルバイトをしていました。お客様に笑顔で接客し、ドリンクやフードを提供していました。シフトリーダーも任され、新人の教育も担当しました。お客様から『ありがとう』と言われるのが嬉しかったです。

具体的な課題や行動、成果、学びが不明瞭で、主体性が見えにくい

サークル・部活系ガクチカ

サークルや部活動での経験は、協調性やリーダーシップ、目標達成へのコミットメントを示す絶好の機会です。

個人の成果だけでなく、組織の中でどのような役割を担い、どのように貢献したかを具体的に伝えましょう。

評価ポイントはリーダーシップ、協調性、目標達成力、課題解決能力、計画性、周囲を巻き込む力などです。

良い例

〇〇大学〇〇部で副部長を務め、部員の練習参加率の低下という課題に直面しました。部員へのヒアリングを通じて、練習内容のマンネリ化が原因だと判明。そこで、部員主体で練習メニューを企画・実施できる『企画練習日』を週1回導入することを提案しました。また、部員の意見を吸い上げる目安箱を設置し、定期的に意見交換会も開催しました。結果、練習参加率は7割から9割に向上し、チーム全体の士気も高まり、〇〇大会で初のベスト8に進出できました。この経験から、チームの課題を特定し、関係者を巻き込みながら解決へと導くリーダーシップと実行力を身につけました。

悪い例

〇〇部で部長を務め、部員をまとめることに尽力しました。毎日練習を頑張り、チーム一丸となって目標に向かいました。大会では良い結果が出せて、とても嬉しかったです。

役割はわかるが、具体的な課題や行動、貢献度が不明確

学業・研究系ガクチカ

学業や研究の経験は、論理的思考力、課題探求能力、分析力、知的好奇心などをアピールするのに最適です。

探求のプロセスや、困難に直面した際の試行錯誤、そこから得られた学びを具体的に伝えましょう。

評価ポイントは論理的思考力、課題設定能力、情報収集力、分析力、考察力、粘り強さ、専門性などです。

良い例

大学のゼミで『現代社会におけるSNSの影響』について研究しました。特に、フェイクニュースが若者の購買行動に与える影響に興味を持ち、アンケート調査とインタビューを組み合わせた定量・定性分析を行いました。仮説と異なるデータが出た際には、分析方法や質問項目を何度も見直し、教授やゼミ仲間とも議論を重ねました。結果、SNSの情報の真偽を判断するリテラシーが購買行動に与える影響の構造を解明し、ゼミ内発表では最優秀賞を獲得しました。この経験から、複雑な事象を多角的に分析し、粘り強く仮説検証を繰り返す論理的思考力と探求心を養いました。

悪い例

大学で〇〇学を専攻し、〇〇について学びました。卒業論文では〇〇について書きました。図書館で資料を集めたり、実験を行ったりしました。とても勉強になりました。

研究テーマはわかるが、具体的なプロセスや課題、貢献、学びが見えない

ボランティア・社会活動系ガクチカ

ボランティアや地域活動は、社会貢献意欲や協調性、多様な価値観への理解を示すのに適しています。

活動を通じて何を感じ、何を考え、どのように行動したかを具体的に語ることが重要です。

評価ポイントは社会貢献意欲、課題発見力、企画力、実行力、協調性、コミュニケーション能力、多文化理解などです。

良い例

地域の子ども食堂でのボランティア活動に週1回参加していました。参加する子どもの数が安定せず、運営が困難になる課題があることを知りました。そこで、近隣の小学校や地域の掲示板にチラシを配布し、広報活動を強化することを提案し、子どもたちが飽きないよう、月に1回は読み聞かせや簡単な工作イベントを企画・実行しました。結果、活動開始から3ヶ月で参加者数が平均で2倍に増加し、地域の方々からの寄付も増えました。この経験から、社会課題に対し主体的に行動する実行力と、多様な背景を持つ人々との協働を通じて課題を解決する力を培いました。

悪い例

ボランティアで子ども食堂のお手伝いをしました。子どもたちと触れ合うのが楽しかったです。地域のために役に立てて良かったです。

活動の楽しさや感想は伝わるが、具体的な課題解決への貢献や学びが不明瞭

【ガクチカでやっておくべきこと】よくある失敗

せっかく時間をかけて作成したガクチカでも、伝え方を間違えると逆効果になってしまうことがあります。

ここでは、多くの学生が陥りがちな失敗例とその原因を解説します。

これらの失敗を避けることで、あなたのガクチカはさらに魅力的になり、採用担当者に効果的にアピールできるでしょう。

自慢話になってしまう

ガクチカでありがちな失敗の一つが、単なる自慢話で終わってしまうことです。

例えば、「〇〇大会で優勝した」「〇〇人規模の団体で代表を務めた」といった輝かしい実績は素晴らしいですが、それ自体が評価されるわけではありません。

企業が見たいのは、その成果に至るまでのあなたの思考プロセス、行動、そしてそこから得た学びや成長です。

具体的な課題や困難にどう向き合い、どのように工夫して乗り越えたのかというストーリーがなければ、単なる自慢話に聞こえ、あなたの人間性やポテンシャルが伝わりにくくなってしまいます。

エピソードが薄い・抽象的

「アルバイトを頑張りました」「サークル活動に打ち込みました」といった、具体的な内容に乏しい抽象的なガクチカも評価されにくいです。

採用担当者は、あなたの経験を具体的にイメージし、入社後に活躍する姿を想像したいと考えています。

そのためには、「いつ、どこで、誰と、何をして、どうなったのか」といった5W1Hを明確にし、具体的なエピソードを盛り込む必要があります。

数字を用いたり、当時の状況を詳しく描写したりすることで、エピソードに厚みと説得力が生まれ、あなたの強みがより鮮明に伝わるでしょう。

企業との関連性が見えない

どんなに素晴らしいガクチカでも、応募する企業との関連性が薄いと、採用担当者の心には響きません。

企業は、あなたの過去の経験が自社で働く上でどのように活かされるのかを知りたいのです。

そのため、ガクチカを語る際には、その経験で培ったスキルや学びが、応募企業の業務内容や企業文化、求める人物像とどのように結びつくのかを意識して伝えることが重要です。

単にエピソードを話すだけでなく、最後に「この経験で得た〇〇は、御社の〇〇という業務で活かせると考えます」のように、具体的な接続点を示すことで、企業への貢献意欲と入社後の再現性をアピールできます。

【ガクチカでやっておくべきこと】業界別求められるガクチカの傾向

ガクチカでアピールすべきポイントは、応募する業界によって傾向が異なります。

企業のビジネスモデルや文化、そこで働く人に求められる資質を理解し、自身の経験の中からそれに合致するエピソードを選び、強調することで、より効果的なアピールが可能です。

ここでは、主要な業界ごとに求められるガクチカの傾向を解説します。

商社・金融業界

商社や金融業界では、高い目標達成意欲、ストレス耐性、論理的思考力、グローバルな視点、そして数字への強さが特に求められます。

ガクチカでは、困難な目標に挑戦し、粘り強く結果を出した経験や、複雑な情報を分析し意思決定を行ったエピソードが有効です。

また、語学力や海外経験、多様な価値観を持つ人々と協働した経験も高く評価されます。

チームで大きな目標を達成した経験や、リスクを管理しながら課題を解決した経験を具体的に伝えましょう。

メーカー・IT業界

メーカーやIT業界では、論理的思考力、課題解決能力、探求心、学習意欲、そして新しい技術や変化への適応力が重視されます。

ガクチカでは、自身の専門分野における深い学びや研究、プロジェクトにおいて課題を発見し、試行錯誤しながら解決に導いた経験をアピールすると良いでしょう。

また、チームでの開発経験や、ユーザー目線でのサービス改善提案など、具体的なアウトプットに繋がる行動も高く評価されます。

常に学び続け、成長していく意欲を示すことが重要です。

公務員・教育業界

公務員や教育業界では、奉仕精神、倫理観、コミュニケーション能力、課題解決能力、そして地道な努力を続けられる真面目さが求められます。

ガクチカでは、社会や他者のために尽力した経験、組織の中でルールを遵守しつつ、課題解決に貢献したエピソードが有効です。

また、多様な背景を持つ人々と円滑な関係を築き、理解しようと努めた経験や、地道な努力を継続して目標を達成した経験も高く評価されます。

地域貢献や教育実習、ボランティア活動などの経験がアピールしやすいでしょう。

サービス・小売業界

サービスや小売業界では、顧客志向、コミュニケーション能力、傾聴力、ホスピタリティ、そして状況対応能力やチームワークが重視されます。

ガクチカでは、顧客のニーズを的確に捉え、期待を超えるサービスを提供した経験や、お客様からのクレームに真摯に対応し、問題を解決したエピソードが有効です。

また、チームで協力して店舗運営の改善に貢献した経験や、目標達成に向けて主体的に行動した経験も高く評価されます。

お客様との具体的なエピソードを交えながら、あなたの「人」に対する貢献意欲を示しましょう。

【ガクチカでやっておくべきこと】まとめ

ガクチカは、学生時代の単なる活動報告ではありません。

企業があなたの潜在能力や人柄、入社後の活躍を測る重要なツールです。

「ガクチカがない」と感じる必要はありません。

大切なのは、経験の大小ではなく、あなたの思考プロセス、行動、そしてそこから得た学びや成長を深掘りすることです。

STAR法を活用し、具体的な数字やエピソードを盛り込み、応募企業が求める人物像に合わせて伝えることで、どんな経験も魅力的なアピールポイントになります。

この記事で解説したステップを参考に、あなたの最高のガクチカを完成させ、自信を持って就職活動に臨んでください。

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