【例文3選】「失敗から学んだこと」の質問に対するESの書き方を徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

この質問を企業がする3つの理由

ESにおいてこの質問をする理由は以下の3つで考えられます。

課題解決能力や論理性を知りたい

失敗をどのように受け止めるのか知りたい

自己分析力を知りたい

これらの意図を理解しながら、自分の経験を振り返り、具体的に整理して書くことが大切です。

①課題解決能力や論理性を知りたい

「課題解決能力」とはほぼすべての職種で必要になる基礎能力です。

課題に直面した時にいかに自分で解決ができるかということを企業はみています。

また、どんな失敗をしたのかという「経験」だけを見ているわけではなく、「考え方の質」に注目しています。

この質問に対して「論理性」をもって文章を考えられることで思考のプロセスが明確になります。

一本筋道を立てて話を進めることで、企業側に「入社後に活躍する人材になる」と印象付けることができます。

➁失敗をどのように受け止めるのか知りたい

失敗をどのように受け止めるかは、「成長意欲」「責任感・主体性」を見ることができ、重要な採用基準の指標の一つになります。

失敗したことを他責にせず自分事として捉えられるということは、成長の伸びしろが大きいと評価を受けることができます。

企業は「入社後も成長できるような人材か」を重視しています。

また、失敗を自分事として受け止められる姿勢は、責任感の有無を示し、将来仕事を主体的に遂行できるかを判断する材料にもなります。

➂自己分析力を知りたい

自分の失敗経験を整理し言語化できる人は、自己理解が深いと言えます。

自己分析力とは、自分の経験を客観的に振り返り、原因を特定して改善点を見つける力です。

この力が高いと同じ失敗を繰り返さず、学びを活かして成長サイクルを回せます。

社会人にとって自己分析力は、業務改善やトラブル対応の基盤であり、主体性や責任感とも深く関わる重要なスキルです。

自己分析力を磨くことで、自分自身の成長だけでなく、組織の成果向上にも貢献できると考えられます。

【失敗から学んだこと】失敗を見つける方法

失敗したと思うことがない人は以下の3点を意識して考えてみましょう。

失敗のハードルを下げる

頑張ったけど成功しなかったことを思い出す

場面ごとに分けて考える

①失敗のハードルを下げる

今までに経験した大きな失敗を探すのではなく、日常生活を振り返り、少しでも失敗したと思う瞬間があればメモに書きだすなどしてみましょう。

身近なことを失敗談として書くことで共感されやすく、より自然なESになります。

例えば、

・目標を達成できなかった経験

・良かれと思ってやったことが裏目に出た経験

・周りが見えなくなり、空回りしてしまった経験

など、今振り返ると「もっとこうすれば良かった」と思えるような、些細な経験でも構いません。

まずは失敗のハードルを下げて、過去の経験を洗い出してみましょう。

➁頑張ったけど成功しなかったことを思い出す

ESで語る「失敗談」が見つからないなら、「頑張ったけど、うまくいかなかった経験」を思い出しましょう。

これはあなたの挑戦意欲と成長性をアピールする絶好の機会です。

企業は成功体験よりも、高い目標への挑戦と、失敗を冷静に分析し次に活かす姿勢を高く評価します。

部活動やアルバイト、ゼミなどで、努力及ばず目標達成できなかった経験はありませんか。

その原因を分析し「何を学び、今ならどうするか」を語ることで、あなたが自ら成長できる人材だと効果的に伝えられます。

これは単なる「結果が悪かった」だけでなく、「何が足りなかったか」「どう改善したか」について企業にもアピールすることができます。

➂場面ごとに分けて考える

まずは、あなたの経験を以下のカテゴリーに分けてみましょう。

それぞれの場面で、何か目標に向かって取り組んだこと課題を感じたことがなかったか、思い出してみてください。

例えば、

・学校の授業やテスト

・アルバイトやインターンでのミス

・部活やサークルでの役割の失敗

・趣味や友人とのコミュニケーションの失敗など

このように、場面ごとに経験を分けることで、漠然としていた記憶が具体的なエピソードとして蘇ってきます。

一つ一つの引き出しを丁寧に開けて、あなただけの「失敗から学んだこと」を見つけ出しましょう。

【失敗から学んだこと】ESを書くときに抑えるべきポイント

ESで失敗から学んだことを書く際は、以下の4点を意識して書きましょう。

これらを意識することで、より説得力のあるESを書くことができます。

①単なる失敗話で終わらせない

ESで「失敗談」を書く際、単に「こんな失敗をしました」という事実報告や失敗談の羅列で終わるのは絶対に避けましょう。

採用担当者が知りたいのは、失敗の大きさや内容ではなく、その経験から何を学び、どう成長したかという「人柄」「ポテンシャル」です。

失敗はあくまでスタートであり、その後どのように解決したか客観的に分析し、具体的に記述してください。

「失敗を成長の糧にできる人材」であることを示すことが最も重要です。

➁失敗をどのように受け止めるのか知りたい

企業が知りたいのは失敗の事実よりも、あなたがその出来事にどう向き合うかという「姿勢」そのものです。

環境や他人のせいにせず、まず自分の課題として素直に受け止める誠実さ。

そして、ただ落ち込むのではなく、原因を冷静に分析し「次どうすべきか」を考えられる前向きな思考力。

この姿勢こそが、あなたが困難な状況でも自ら成長サイクルを回せる人材かを見極める指標です。

責任感と成長意欲をアピールする絶好の機会と捉えましょう。

➂何を学びどのように行動したか明確にする

失敗から学んだことを書くとき、単に「失敗しました」「反省しました」で終わらせるのはもったいないです。

企業が本当に知りたいのは、その失敗をどう活かして成長したか、そして具体的にどんな行動を取ったかです。

学びの具体化や行動の明確化、振り返りと成長のプロセスを示すことが重要です。

④テーマと企業の業種・職種とのつながりを意識する

「失敗から学んだこと」を語る際、その学びが企業の求める人物像や、志望する職種の特性とどのように結びつくかを意識すると、ESの説得力は格段に上がります。

ただ自分の経験を話すだけでなく、明確なメッセージを伝えることが重要です。

例えば、

営業職や販売職を志望する場合

失敗例: 相手のニーズを思い込みで判断し、提案が受け入れられなかった。

アピールすべき学び: 粘り強いヒアリングを通じて、相手の潜在的な課題を引き出す「傾聴力」。

このように、応募する企業の事業内容や職務内容を深く理解した上で、それに合致する「学び」をアピールすることで、良い印象を与えることができます。

【失敗から学んだこと】説得力のあるESにするには?

説得力のあるESにするには文章の構成について考えることが重要です。

以下の流れをつかんで文章を作成してみましょう。

文章の構成を考えることが重要

ESで説得力を高めるには、内容だけでなく「伝える順番」、つまり構成が極めて重要です。

失敗から学んだことについては以下の流れで書きましょう。

「導入」→「課題・失敗の内容」→「対応・改善策」→「結果と学び(成長)」

このように書くことで読み手にわかりやすく、自分の強みや成長を効果的に伝えられます。

説得力の増したES文章になり、この構成力自体が、あなたの論理的思考力をアピールする強力な武器になります。

【失敗から学んだこと】例文3選

ここからは実際に例文を見てみましょう。

例文①

【アルバイトでの場面】アルバイトで接客中に、急なクレーム対応で焦り、お客様の話を十分に聞かずに対応してしまいました。

その結果、お客様の不満が解消されず、先輩に指導を受けました。

この経験から、冷静に相手の話を聞くことの大切さを学び、以降は落ち着いてコミュニケーションを取るよう心がけています。

例文➁

【インターンでの場面】インターンで資料作成を任された際、提出期限を誤認して締切に遅れてしまいました。

この失敗を受け、タスク管理の方法を見直し、スケジュール管理ツールを活用して期限を厳守する習慣を身につけました。

結果的に、その後の業務は遅れなくこなせるようになりました。

例文➂

【日常での場面】友人との約束を勘違いして遅刻

し、信頼を損ねてしまいました。

この経験から、予定は必ず確認し、スマートフォンのリマインダー機能を活用するようにしました。

以降は時間管理が改善し、信頼関係も回復できました。

【失敗から学んだこと】を書くときの注意点

ここで、「失敗から学んだこと」について書く際の注意点について紹介します。

以下の2点に注意しましょう。

①「失敗」をネガティブな印象で終わらせない

ESで失敗談を語る際、反省や後悔の言葉だけで締めくくるのは絶対にNGです。

「打たれ弱い」「成長しない」といったネガティブな印象を与えてしまいます。

失敗は必ず「成長のきっかけ」と位置づけ、その経験を通じて「何を学び、どう行動が変わり、今後どう活かすのか」という前向きな成長ストーリーとして語りましょう。

失敗を乗り越えた課題解決能力と、将来性をアピールすることがポジティブな評価に繋がる鍵です。

➁「学んだこと」が抽象的にならないようにする

ESで失敗から学んだことを書く際、ありがちなミスは「学び」が抽象的すぎて印象に残らないことです。

例えば「努力の大切さを学んだ」「コミュニケーション力が大事だと知った」などは、多くの人が書く一般論で差別化ができません。

重要なのは、学びを具体的な行動レベルまで落とし込むことです。

「努力」→毎日30分の予習を習慣化し、ミス率を20%削減

「コミュニケーション力」→週1回の進捗共有ミーティングを提案し、情報の行き違いを解消

このように、抽象から具体変換させることが、評価を大きく左右します。

【失敗から学んだこと】失敗がない人が今するべきこと

失敗したことがないと感じる人は、以下の3点に注意して生活してみましょう。

・小さな失敗や日常のミスにも目を向ける

・経験を振積極的に挑戦し、失敗を恐れず経験を増やす

・失敗の原因や改善点を紙に書き出す

まとめ

「失敗から学んだこと」というテーマに、苦手意識を持つ必要はまったくありません。

企業がなぜこのテーマを質問をするのか本質を理解し、ただの失敗談を記述するだけのESにならないように注意しながら書きましょう。

失敗を「弱み」ではなく「成長の伸びしろ」と捉え、紹介した構成で整理してこの記事を参考に、あなた自身の価値を最大限にアピールするESを完成させてください。

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