HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
要約
エントリーシートでは、さまざまな質問がありますが、趣味についても聞かれます。
仕事とは関係ないように見えますが、ここから学生の人柄や、社風に合いそうな学生かどうかを見ているのです。
面接でのアイスブレイクに使われる部分でも気を抜かずに、目指している企業にマッチしそうな趣味を見つけましょう。
もし社風とは異なる趣味を伝えてしまうと、本当は別の企業で働くほうが合うのではないかと思われてしまいます。
趣味から学んだこと成長した経験まで伝えられると、面接官にも印象に残る文章となります。
志望動機ほど重視して見ていなくても、趣味から学生の人柄や普段の姿を想像していますので、手を抜かずに、しっかりと考え抜いて書くことが重要です。
はじめに
学生の中には、そんなに特別な趣味をもっていないという方もいるのではないでしょうか。
「エントリーシートで趣味を聞かれても、なんて書けばいいのだろう」と悩んでしまう方もいるでしょう。
趣味は自分の普段好きなことなどを考えて、空欄にしないようにしましょう。
何かしら考えていくと、普段自分がしている行動の中で趣味と呼べるものは見つかりますので、ある程度時間をとって一度考えてみてください。
また。
内容だけでなく、書き方も志望動機のように長くしっかりとした文章で書いたほうがいいのか、欄が小さいため箇条書きのほうがいいのか、悩むものです。
こちらでは、エントリーシートへの趣味の書き方をはじめ、どんなものが趣味として書けそうか、例文も紹介していきます。
【ESの趣味に何を書く?】趣味はなんで聞かれる?
そもそも就職をして仕事をすることと、趣味は関係があるのか、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
たしかに直接的には就職の仕事とは関係のないため、一見エントリーシートで聞く必要のない質問に感じてしまうかもしれません。
しかし、わざわざ欄を設けて学生に質問するのは、採用側としても意図があります。
学生とじっくりと話したことがまだありませんし、採用担当側としても、どんな相手か知りたいと思っています。
志望動機や自己PRからもなんとなくどんな考えをする人かわかりますが、もっとプライベートに近いことを聞くことで、さらに深く相手を知ろうとしているのです。
就活生の緊張をほぐす
趣味について聞いてくるのは、面接でアイスブレイクに使われる場合も多いです。
堅苦しい質問ばかりしてしまうと、学生も疲れてしまいまいますし、緊張感ばかりが走ります。
少しプライベートに踏み込んだ部分を聞くことで、リラックスして答えられるようにしているのです。
志望動機を考える際には、なぜ自分がこの会社で働きたいのかを考え、会社の詳しい情報についても調べ、完璧な文章を考えます。
軽い文章では、本当に自社で働きたいと思っているのかと面接官に思われてしまいますし、緊張感をもって文章の内容を考えてしまうでしょう。
趣味を聞かれると、そこまで用意周到な文章にする必要もなく、ちょうどいいアイスブレイクになるのです。
性格を知りたい
一緒に働く学生のことは、じっくりと知りたいと企業では思っています。
趣味などのプライベートな部分を聞くことで、どんな学生かを知ろうとしています。
読書が好きであれば、どんな本を普段プライベートで読むのか気になっていますし、スポーツが好きということであれば、何を主にしているのか、観戦が好きかなど、興味をもっているのです。
さらに趣味の内容からも、学生がどんなことへ主に関心をもっているのかもわかってきます。
たとえば体力勝負な企業であれば、趣味が筋トレやスポーツだと聞くと、それなりに体が作られているため、長く自社で働けると考えます。
これから働きたいと思っている企業とかけ離れた趣味を話すよりも、つながるものを探しましょう。
【ESの趣味に何を書く?】趣味でアピールするには?
まずは自分の趣味をいくつか書き出し、今度はその内容が、会社にもつながる面があるかどうかを考えましょう。
どんな風に選ぶといいのか、詳しく説明していきます。
会社の社風にあった趣味を選ぶ
先ほども少し説明しましたが、会社の雰囲気に合ったものを選んだほうが「自社に合っている人物だ」と思ってもらいやすくなります。
体育会が多い企業で、読書が趣味となると、運動はあまり好きではないのかもしれないと思われ、敬遠されてしまう可能性もあります。
本当は読書と同じくらいサッカーが好きで、普段から体を動かしているにも関わらず、読書を選んで書いてしまうと、損をしてしまうかもしれません。
嘘をついてまで作り話をすることはありませんが、趣味からなんとなく会社の社風に合ったものが想像できるようなものを選んだほうが、有利に働きます。
志望動機ほど大きく採用をする際に重視して見られる部分ではありませんが、会社との関係性も気にして選びましょう。
趣味を通じて成長した経験を具体的に話す
趣味について書く欄が大きい時には、丁寧に成長した経験を、具体的に書くといいでしょう。
エントリーシートによっては、志望動機など別の欄に枠を取ってしまっていて、趣味について書く欄が小さい場合もあります。
この時にはひとことしか書けない可能性もありますが、大きめに取られている時には、より具体的に書くと、相手に好印象を与えられます。
趣味も漠然とやっているよりも、何か目標に向かって楽しみながら行っていると伝わると、会社で勤めてからどんな風に働いてくれるのか、想像しやすくもなるのです。
たとえば、料理が好きで栄養バランスについて学べた、スポーツをとおしてチームワークを学んだなどと、具体的に話しましょう。
【ESの趣味に何を書く?】趣味がない場合の対処法
いざエントリーシートに趣味を書こうと思っても、なかなかコレだというのが思いつかない場合もあるでしょう。
もし趣味がなかなか思いつかない時には、毎日自分はどんな行動をしているのか考えてみましょう。
とくに学校ではなく休みの日にしていることがあれば、趣味になっているものの可能性があります。
手の込んだ料理を作る、温泉巡りをしている、格好いい体を作るためにマラソンや筋トレに励んでいるなど、何かしらあるのではないでしょうか。
ほかにも、友人とライブに行って音楽を聴く、お酒を飲むなども趣味の1つにできます。
格好いいものばかりを想像してしまうとなかなか思いつかなくなってしまうかもしれませんので、素直になって考えましょう。
【ESの趣味に何を書く?】趣味の例10選
何かしら趣味はあるはずだと言われても、「なんだか思いつかない」「本当にこんなことが趣味になるのか」と不安を感じることもあるのではないでしょうか。
皆はどのようなことを趣味としてエントリーシートに記入しているのか、疑問に感じてしまいますし、知りたいものです。
趣味というのは幅広く、さまざまな視点から考えることができます。
こちらでは趣味の例を、人柄系と運動系、文化系にわけて説明します。
記入する時には、趣味の欄が小さめだとしても、大きい文字でひとこと「●●」と書いてしまってはダメです。
必ずその趣味に対して、エピソードや具体的な話を付け加えましょう。
人柄系
面接官は、エントリーシートをとおして、どんな学生か、人柄を知りたいと思っています。
自分という人間は、こんな趣味があるというが伝わるものをチョイスしましょう。
人に頼らずに自分で行きたいところを計画し、そのとおりに進めて旅するのが好きです。
最近では国内だけでなく、海外まで行けるようになりました。
予定ややりたいことを書き、達成できるように付箋やその日の計画を立てるのが習慣です。
習慣化することで、物忘れが劇的に減りました。
皆でワイワイするのが好きなため、洋風から中華、和風の料理を作り、定期的に家へ招待しています。
皆が美味しいと喜んでくれることに、やりがいを感じています。
運動系
毎朝6時に起床し、まずは家の周り5キロを走るのが爽快で続けています。
筋肉が適度につき、体力勝負な場面でも疲れにくくなりました。
近所にスポーツジムがあるため、かよってはランニングマシーンを中心に利用し体力作りに励んでいます。
これまでよりも体脂肪も減り、健康的になってきて満足しています。
低血圧で血行不良だったのをきっかけに、健康維持の一環としても続けています。
おかげで体がやわらかくなりました。
小学校の頃から続けているため、今も週に2回はかよい続けています。
皆で協力し合い、チームで逆転勝利をした瞬間は、大変喜びを感じます。
文化系
運動をとくに行っていない場合は、文科系のもので何かないか考えてみましょう。
体力勝負や運動をしていることをアピールしたほうがいい職場ばかりではないので、これから受ける職場が文化系を好みそうな場合は、積極的に書きましょう。
アニメからサスペンス、恋愛ものまですべて好きです。
毎月1回以上は楽しんでいます。
昔から好きで、コンクールで入賞もしたことがあります。
今は、友人の誕生日などお祝いの時にプレゼントしています。
喜ぶ顔を見るのが、やりがいにもなっています。
高校生の時からはじめて楽しいと感じ、今では本格的に教室にかよっています。
振る舞いや礼儀を学び、これまでにない知識や動作も覚えることができました。
【ESの趣味に何を書く?】趣味を答える際に大切なこと
大きく格好つけた趣味がいいということはありませんが、内容からどんな人かを想像して、自社に合いそうな性格を見ています。
志望動機や自己PRと悪い意味でかけ離れた趣味を書いてしまうと、一貫性に欠けたエントリーシートにも感じられてしまいます。
体力に自信があって運動をしているというのであれば、趣味もそれに絡んだようなものを言ったほうが、話の流れとしても自然に受け止めてもらえるでしょう。
企業は学生の人柄や普段の姿を趣味からも想像していますので、気を緩めすぎないようにしてアピールするようにしましょう。
そのためにも、まず自分の趣味をいくつか書き出し、企業にマッチしそうなものか、吟味するところからはじめましょう。
まとめ
趣味は、エントリーシートの中でもあまり大きくない欄などになっているため、一見、ひとことだけで終わらせてもよさそうに感じてしまうかもしれません。
しかし、どんな趣味でどう楽しんでいるのか、学んだことはあったのかなどを見られています。
スポーツの場合、バスケットボールとひとこと書くのではなく、その後にどんなところが好きか、何を学んだのかを書きましょう。
欄を大きめに取っているエントリーシートであれば、文章も合わせて長めにし、具体的なエピソードなども交えて、学んだことや成長した経験を伝えましょう。
普段から好きなものがハッキリしていて、企業ともつながるような趣味がある方はいいのですが、ない方は、まず些細なことでもいいので、書き出して頭の中を整理していくと見つかるでしょう。