何点から書く?エントリーシートのTOEICスコアの書き方

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

TOEICのスコアを書くか書かないかは本人次第です。

新卒採用はポテンシャルが何よりも重要視されるので、TOEICのスコアだけで就活が有利になるということはありません。

TOEICの平均スコアは毎回580~590点となるので、履歴書やエントリーシートに書くならば平均点以上の600点が一つの目安となります。

スコアについて触れる時は「英語の勉強をしようと思ったきっかけ」や「入社してから英語力をどう生かして活躍するのか」ということについて具体的な例を交えてアピールするようにしましょう。

はじめに

「TOEICのスコアが高いと就職活動で有利になる」といったことを耳にしたことのある学生も多いかもしれません。

また、このような話を聞いて「それなら就活が始まるまでにTOEICで高得点を目指そう」と考えている学生もいるでしょう。

本当にTOEICのスコアで就活が有利になるのでしょうか。

ここではTOEICのスコアが就職活動にどのように影響するのか、また、TOEICのスコアを効果的にアピールする方法について詳しく紹介していきます。

TOEICテスト

TOEICは「Test Of English for International Communication」の略称で、日本では「トイック」または「トーイック」と呼ばれています。

世界160カ国で実施されていて、英語力テストとしてはグローバルスタンダートと言えるでしょう。

TOEICには二つのブランドがあり、その中に5種類のテストがありますが、私たちが一般的にTOEICと呼んでいるのは「TOEIC Listening & Reading(L&R)」となります。

TOEICとは?

TOEICは日常生活はもちろん、ビジネスでも通用する生きた英語力を測定するためのテストです。

45分のリスニング試験と75分のリーディング試験が実施されるので、読む力だけでなく、書く力や話す力まで総合的な英語力が求められます。

英語力を測定するテストに英検がありますが、TOEICには英検のような合格・不合格という概念はありません。

テスト結果は最低10点から最高990点までの5点刻みのスコアとして出され、そのスコア自体が評価の対象となります。

TOEICの平均点は?

一般的なテストでは1問正解するごとに得点が加算されていきますが、TOEICのスコアの出し方は通常とは異なります。

受験者全体の正解率やテストの難易度などの要素を加味した上で獲得した得点を換算してスコアを出すので、どちらかと言えば偏差値に近いものをイメージしたほうが分かりやすいかもしれません。

TOEICでは平均点が580点から590点になるように調整され、そこから上位◯%の人は600点という仕組みでスコアが決定されます。

TOEICスコア何点から書く?

TOEICのスコアを履歴書やエントリーシートに書く場合、「どのくらいの点数からなら書いて良いのか」と迷っている学生も多いと思いでしょう。

スコアが低い場合は、スコアを書いていしまうと英語が苦手だと言っているのと同じことになってしまいます。

「何点以上は書くべき」「何点以下なら書かないほうが良い」といった基準はとくにありませんが、一般的には平均点以上の600点が一つの基準となっています。

ただし、TOEICのスコアによって就活がものすごく有利になるということはありません。

なぜ有利にならない?

先程、「TOEICのスコアが良いからといって就活がものすごく有利になるわけではない」ということを言いました。

一般的にはTOEICのスコアが高ければ就活で有利になるというイメージがありますが、必ずしもそうではないということを理解した上で就活を行ったほうが良いでしょう。

ではなぜ、TOEICのスコアが就活でそれほど有利に働かないのでしょうか。

それには次のような理由があります。

人柄を見ているから

まず企業側は基本的に「英語の能力=仕事の能力」とは考えていません。

もちろん、仕事もできてTOEICのスコアも高いならそれに越したことはありませんが、実際にはTOEICのスコアと仕事の能力とは別物です。

それよりも企業が重要視しているのは、学生がどのような人物で、学生時代にどのような経験をしてきたのかということです。

「仕事上で何らかの課題にぶつかった時にどのような解決策を見出すことができるのか」、「学生時代の経験を仕事でどのように生かすことができるのか」といったことのほうが、日常の業務の中ではTOEICのスコアよりもよっぽど重要になります。

こういったことをアピールしたほうが就活でずっと有利になるでしょう。

TOEICスコアはプラスαだから

TOEICのスコアが就活で必ずしも有利にはならないもう一つの理由は、新卒採用ではポテンシャルが重視される傾向が強いからです。

とくに大手企業の場合は採用されたばかりの新人が即戦力としてすぐに前線で活躍するということは稀であり、最初の半年から1年くらいは研修を受け、先輩社員について仕事を覚えることになります。

英語についても同様で、「就活の時点では英語ができなくても入社してから英語を勉強してもらえば良い」というスタンスの企業のほうが圧倒的に多くなっています。

TOEICのスコアが良いかどうかは学生の能力のほんの一部分であり、他に優れたところがあるならば、そちらをアピールしたほうが良いでしょう。

スコアの書き方

TOEICのスコアを履歴書に書く場合は、資格の欄に記入することになります。

記入する際にポイントとなるのは「日付」「テスト名」「スコア」の3つです。

具体的には『2019年1月 TOEIC公開テスト 720点取得』となります。

日付には試験を受けた年月を書き、テスト名は正式名称で記載します。

ここで記した「TOEIC公開テスト」は「TOEIC Listening & Reading(L&R)」のことです。

スコアはリスニングとリーディングを別々に書いても良いですし、合計点でも構いません。

TOEICスコアを書く時の注意点

履歴書にTOEICスコアを記入する場合、2年以内に取得したスコアを書くのが一般的です。

スコアに有効期限といったものはありませんが、認定書の再発行が2年までとなっているので、2年を超えた場合は受け直したほうが良いでしょう。

また、2年以内に何度かTOEICを受験している場合は最新のスコアと期間内での最高スコアのどちらを記入するか迷うかもしれませんが、基本的には最高のスコアを記入して問題ありません。

公開テスト?IPテスト?

TOEICには個人で申し込んで指定された会場で受験する「公開テスト」と、大学で一斉に受験する「IPテスト」の2種類があります。

TOEICのスコアを記入する場合は公開テストで受験したのか、IPテストで受験したのかについても必ず書くようにしましょう。

公開テストで受験した場合はTOEICから公式の認定書が発行されますが、IPテストの場合は過去に公開テストで出題された問題が出題されるので、公式認定書は発行されません。

そのため、企業によってはIPテストのスコアを認めていないところもあります。

履歴書にIPテストのスコアを記入する場合は、事前に確認しておいたほうが良いでしょう。

認められている場合は『2019年1月 TOEIC IPテスト 720点取得』と書きます。

TOEICスコアをアピールする時のポイント

TOEICのスコアを書いたからといって必ず就活で有利になるわけではありませんが、書いておいてマイナスになるというわけでもありません。

とくにスコアが高い場合や、業務上英語が不可欠な業種や職種では有利に働くこともあります。

ここではTOEICのスコアを効果的にアピールするために押さえておきたいポイントをいくつか紹介します。

例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

TOEICを勉強し始めた動機を明確に

エントリーシート上の志望動機や自己PR、ガクチカなどの項目でTOEICについてアピールするならば、ただ単に点数だけを書くのではなく、「なぜTOEICを勉強しようと思ったのか」という動機をしっかりと説明することが重要です。

それによって英語力だけでなく、物事に対する取り組み方や価値観といったものも合わせてアピールすることができるからです。

「目標を達成するためのプロセス」も伝えるようにすればより高い評価につながるでしょう。

TOEICで得たものをどのように生かすかを具体的に

もう一つのポイントは、TOEICを仕事でどのように生かしたいと考えているのかを具体的に説明することです。

TOEICのスコアというのは運転免許証と同じで、単なる証明書に過ぎません。

運転免許証を持っていてもペーパードライバーの人がいるように、TOEICのスコアが高くてもそれを活用しなければ意味はないのです。

「英語力を生かしてこんな仕事がしたい」「英語で企業にこんな貢献ができる」ということを伝えると、TOEICのスコアが生かされるでしょう。

例文

私が学生時代に最も頑張ったことは英語の学習です。

大学二年生の1月の時点でのTOEICスコアは450点でしたが、大学三年生の3月には750点を取りました。

私が英語に興味を持ったきっかけは、アルバイトの職場に外国人のお客様が来店された際に英語が喋れずにコミュニケーションが取れなかったことです。

その結果商品を販売することができず、お客様にもお店にも迷惑をかけてしまいました。

このような経験を二度としたくないと思い、英語の勉強に本腰を入れるようにしたのです。

英語を学習するにあたって英会話教室に週二日通い、通学で電車に乗っている時間も無駄にしないように単語の勉強やリスニング対策に充てることにしました。

また、外国人とコミュニケーションをとるために国際交流サークルにも積極的に顔を出すようにもしました。

現在では日常会話程度の英語なら問題なく話すことができます。

貴社は近年、積極的に海外事業に進出しているので、この英語力を生かして事業に貢献していきたいと考えています。

入社後にTOEICスコアが必要になる企業は?

企業によって求められるTOEICのスコアは異なります。

一般的には平均点以上のスコアであれば履歴書やエントリーシートに記入しても良いですが、その程度では企業の求める基準に届いていない可能性もあるので注意が必要です。

TOEICのスコアが重視される企業として代表的なのが商社です。

海外からエネルギー資源を購入し農作物を輸入するなど、英語が生かされる業務が多くあります。

また、旅行業界や航空業界のように外国人と接する機会が多い企業もTOEICのスコアがものを言うことがあるでしょう。

海外で製品を販売しているメーカーや小売業に携わる企業も英語力が欠かせませんし、銀行員として為替業務や海外投資の分野で働きたい学生もTOEICのスコアは重要なアピールポイントになるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

TOEICのスコアが重視される企業もあれば、ほとんど考慮されない企業もありますが、履歴書の資格欄やエントリーシートにTOEICのスコアを記入するならば少しでもアピールにつなげて内定へとつなげたいところです。

今回は、どうすればTOEICのスコアをより効果的に採用担当者にアピールできるのか、例文を挙げて具体的な書き方を紹介してきました。

TOEICのスコアが求められる企業を志望しているなら、しっかりとポイントを押さえて就職活動に臨みましょう。

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