
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【理系からFAS】はじめに
理系出身で就職活動を進める中、研究や実験で培った論理的思考力やデータ分析力を活かしたいと考える学生にとって、FASは大きなチャンスがあります。
企業のM&Aや事業再生、企業価値評価など経営の最前線に関わりながら、数値を根拠に提案を行うFASは理系ならではの強みを発揮しやすい環境です。
本記事ではFASの基本的な役割や業界全体の特徴、理系が活躍できる理由、選考突破のための具体的な準備方法まで、就活生が知っておきたいポイントをまとめます。
【理系からFAS】そもそもFASとは
FASは企業の財務戦略を支援する専門的なコンサルティングサービスとして、近年注目を集めています。
理系出身者にも人気が高く、データ分析や論理的思考を生かして活躍できる場が多くあります。
ここではFASの基本的な役割とビジネスモデル、主な業務内容、そしてやりがいや難しさについて詳しく解説します。
FASの基本的な役割とビジネスモデル
FASは企業の財務や経営に関する課題を分析し、最適な解決策を提案するコンサルティングサービスです。
主な業務は企業の買収や合併を支援するM&A、経営が厳しい企業を立て直す事業再生、会社や事業の価値を数値化する企業価値評価などが中心です。
クライアント企業が抱える問題を解決するため、財務データの分析や将来収益の見通しを立てるなど、精密な調査と提案が求められます。
報酬はクライアントから受託したプロジェクト単位で発生するため、案件ごとの成果や進捗に応じて収益が得られる仕組みです。
短期間で確かな成果を求められるため、財務知識に加え論理的な分析力と柔軟な思考が欠かせません。
理系出身者はデータ解析力や定量的な判断力を強みとして生かしやすく、経営層と直接議論する機会も多いため成長を実感できる環境が整っています。
主な業務内容
FASが扱う業務は多岐にわたります。
代表的なものとしてM&Aアドバイザリーがあり、買収や合併を検討する企業に対して戦略立案から契約締結、統合後のフォローまで一貫して支援します。
また企業や事業の価値を計算する企業価値評価では、将来の収益や市場環境を分析して公正な価格を算出します。
経営状態が悪化した企業に対しては事業再生や再編を提案し、資金計画や組織構造の見直しを通じて経営の立て直しを支援します。
さらに不正会計や贈収賄などを調査するフォレンジック業務もあり、法務や会計の知識を活かして企業の不正リスクを明らかにします。
いずれの業務も膨大なデータの収集と分析が必要であり、短い期間で高精度の提案を行うため綿密な計画とチームワークが求められます。
理系出身者は数値分析や統計的な思考が武器となり、複雑な課題を論理的に整理する力を発揮しやすい環境です。
業務のやりがいと難しさ
FASの仕事は企業の未来を左右する重要な意思決定に関わるため、非常にやりがいがあります。
経営層と直接やり取りし、自らの分析や提案が実際の買収や再生計画に反映される瞬間は大きな達成感を得られます。
またプロジェクトごとに扱う業界やテーマが異なり、常に新しい知識を吸収し続けることで専門性を高められる点も魅力です。
一方で、M&Aや事業再生は企業の存続に直結するため責任が重く、短期間で質の高いアウトプットを出す必要があります。
膨大なデータを精査し、限られた時間で結論を出す過程では強い集中力と体力が求められ、精神的なプレッシャーも大きい仕事です。
しかしその厳しさを乗り越えることで、分析力、交渉力、提案力など幅広いスキルを身につけられ、将来のキャリアの大きな武器となります。
【理系からFAS】FAS業界の全体像と主要企業
FAS業界は企業の財務戦略を専門的に支援する分野であり、M&Aや事業再生、企業価値評価など企業の将来を左右する重要な案件を数多く扱います。
理系出身者が持つ定量分析力や論理的思考力を生かせる環境としても注目され、データ解析や数値管理に強みを持つ人材が活躍しやすい業界です。
ここではBIG4の特徴や比較、その他の主要プレーヤー、企業ごとの強みについて詳しく解説します。
BIG4(Deloitte、PwC、EY、KPMG)で比較
FAS業界の中心を担うのがBIG4と呼ばれる世界規模のコンサルティングファームです。
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーはM&Aから事業再生、企業価値評価まで幅広い案件を総合的に支援できる点が強みで、国内外をまたぐ大型案件を多く扱っています。
PwCアドバイザリーは監査法人系の基盤を活かし、財務デューデリジェンスに特化した高度な分析力で定評があります。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは戦略策定から取引実行まで一貫したサービスを提供し、プロジェクト全体を通して深く関与できる体制が整っています。
KPMG FASは公認会計士を多く擁し、財務面に特化したM&A支援で信頼を集めています。
BIG4はいずれも世界的なネットワークを背景に、幅広い業界の案件に携わりながら多様な経験を積める環境があり、専門性と総合力を同時に磨くことができます。
BIG4以外のFASには何がある
BIG4以外にもFASサービスを提供する企業は数多く存在し、それぞれが独自の強みを持っています。
外資系投資銀行はM&Aアドバイザリーを主力業務としており、国際的で大規模な案件を扱うことが多く、海外の投資家や企業との交渉に関わる機会が豊富です。
ブティックファームは特定の分野や業界に特化し、少数精鋭で専門性を深く追求することで、迅速かつ柔軟な対応が可能です。
FAS特化の独立系ファームは大手出身の専門家が立ち上げたケースが多く、クライアントごとのニーズに合わせた高度な分析力と提案力を強みとしています。
これらの企業は大手よりも早い段階から責任ある役割を任されることが多く、専門知識を深めながら成長したい人や裁量を持って働きたい人に向いています。
企業ごとの強みと特徴
FAS業界の企業は規模や組織体制により異なる成長機会を提供してくれます。
BIG4は世界的なブランド力と教育制度を活かして幅広い業界の案件を経験でき、総合的なスキルをバランス良く身につけられる環境があります。
外資系投資銀行では国際的な案件を多く手掛け、英語力や海外志向を活かしてグローバルに活躍することが可能です。
ブティックファームや独立系ファームでは特定の分野で深い専門性を磨きながら、若手のうちからプロジェクト全体をリードする経験を積める点が魅力です。
自分が重視する成長スピード、専門分野、働き方を明確にした上で企業を選ぶことが、FAS業界でキャリアを築くうえで重要な第一歩となります。
【理系からFAS】理系学生が活躍できる理由
FASは企業のM&A支援や事業再生、企業価値評価などを行う専門職であり、財務や会計の知識が必須と思われがちです。
しかし実際には理系出身者が数多く活躍しており、その背景には理系ならではの論理的思考力やデータ分析力が求められる業務内容があります。
ここでは理系学生がFASで活躍できる理由を、具体的な業務との関わりを交えて詳しく解説します。
論理的思考力とデータ分析能力が活きる
FASの業務は複雑な企業課題を整理し、論理的に解決策を導くところから始まります。
理系の研究や実験で培った論理的思考力は、クライアントが抱える事業課題を構造化し、数字に基づいて最適な戦略を示す場面で大きな武器となります。
またFASでは膨大な財務データをExcelやデータベースで分析し、利益構造や将来の収益性を数値化する作業が多くあります。
理系学生が得意とするデータ解析や統計的手法は、複雑な数値を短時間で整理し結論を導くうえで非常に役立ちます。
このように数値に基づいて論理的に判断する力は、財務知識以上にFASで重視される能力の一つです。
複雑な金融モデルの構築やシミュレーションに強い
FASの案件では企業の将来価値を計算するため、複雑な金融モデルを構築する場面が多くあります。
将来の売上や利益を複数のシナリオで予測し、買収価格や投資判断の材料を作成するため、数学的な計算力とシミュレーション力が求められます。
理系学生は物理や数学、情報科学などで数式やプログラミングを用いたモデル化に慣れており、複雑な前提条件を整理して計算式を作り上げる力を自然に備えています。
そのため財務知識が入社時に不足していても、モデル構築のスピードや精度で即戦力として評価されやすい環境があります。
特に確率や統計を扱う経験がある学生は、リスク分析や収益予測でも高い適性を発揮できます。
新規事業創出における技術的知見
M&Aの対象企業がITやバイオテクノロジーなど理系分野の技術を扱う場合、理系出身者の知識は非常に貴重です。
技術の将来性や研究開発の進捗、知的財産の価値を正しく評価するには、専門分野を理解したうえで判断する力が必要となります。
理系で学んだ技術的知見は、投資判断や事業戦略の策定においてリスクを見極める材料として高く評価されます。
例えば医薬品メーカーの買収では臨床試験の進度や特許の有効性など、専門的な要素が案件の成否を左右するため、理系の視点を持つ人材が不可欠です。
技術を正確に分析できる人材は、財務データだけでは測れない価値を見抜く役割を担うことができます。
財務・会計の知識は入社後に身につけられる
FASを志望する理系学生が不安に感じやすいのが財務や会計の知識ですが、入社時点で専門的な知識を持っている必要はありません。
多くのFASファームでは入社後に体系的な研修プログラムが整っており、実務に必要な会計基準や財務分析の方法を基礎から学ぶことができます。
業務を通じて実際の案件に触れる中で知識が定着していくため、理系で培った問題解決能力や論理的思考力の方が採用段階では重視される傾向があります。
特にデータ処理やプログラミングなど、数値を扱う経験が豊富な学生は、財務知識を学ぶ過程でも理解が早く、短期間で実務に活かせる力を身につけることが可能です。
このため財務の経験がなくても、学ぶ姿勢と理系で養った基礎力があれば十分に活躍できる環境が整っています。
【理系からFAS】理系学生が内定を獲得するには
理系出身者がFASを志望する場合、論理的思考力やデータ分析力は大きな強みになります。
しかし内定を獲得するには、理系ならではの能力を活かしながら、業界特有の知識や選考対策を計画的に進めることが欠かせません。
ここでは理系学生がFASで内定を得るために意識したい基礎知識の習得、インターンシップの活用、ESと面接の準備について詳しく解説します。
基礎知識の習得
FASの仕事に興味を持っていることを示すためには、入社前に最低限の知識を学んでおくことが有効です。
特に簿記3級レベルの会計知識は、企業の財務状況を理解する基礎として役立ちます。
貸借対照表や損益計算書の読み方、基本的な仕訳が理解できれば、面接での会話やインターン参加時にも自信を持って発言できます。
また日経新聞などを通して経済やM&Aに関する最新ニュースを追う習慣をつけることで、業界への関心や学習意欲を示すことが可能です。
記事を読んだ後に要点をまとめ、自分なりの意見を持つ練習をしておくと、面接での時事質問にも落ち着いて対応できます。
これらの知識は短期間でも学習が進めやすく、早めに取り組むことで他の就活生との差別化につながります。
インターンシップ
FAS業務を実際に体験できるインターンシップは、自身の適性を見極めるうえで非常に有効です。
特に数日から1週間程度行われるジョブ型インターンでは、実際の案件に近い課題が与えられ、チームで分析や提案を行う経験ができます。
財務データの読み取りや資料作成を通して、自分の論理的思考やデータ処理能力がどこまで通用するかを確認できる貴重な機会です。
また社員から直接フィードバックを受けることで、業務理解が深まるだけでなく、志望動機をより具体的に語れるようになります。
早期選考の案内が得られる場合もあり、インターン参加は内定への近道になることも少なくありません。
参加を希望する場合は早めに情報を収集し、募集開始前から応募書類や課題対策を整えておくと有利です。
ES・面接対策
エントリーシートや面接では、理系で培った経験をFAS業務にどのように活かせるかを明確に伝えることが重要です。
研究やプロジェクトで取り組んだ課題を「課題の特定→論理的思考→解決策の実行→成果」という流れで整理し、数字や事実を交えて話すと説得力が増します。
また学業以外でも、データ分析や数値管理に関連する活動があれば具体的に示すことで、業務適性を効果的にアピールできます。
面接ではFASに興味を持った理由や将来挑戦したい案件を聞かれることが多いため、日々のニュースから気になる業界やM&A事例を選び、自分なりの意見を準備しておきましょう。
さらに志望企業ごとの業務特徴や案件実績を調べ、自分の強みと結び付けて話せるように練習を重ねることで、理系出身者ならではの視点を活かした説得力のある回答が可能になります。
【理系からFAS】理系が活躍できる専門分野
FASは企業の財務戦略を支援する専門分野であり、理系出身者が持つ分析力や技術的知見を活かせる場面が多くあります。
ここでは理系学生がFASで活躍できる代表的な専門分野と、各分野で役立つ能力について詳しく解説します。
自分の専攻や強みをFASの業務と結び付けて理解することで、キャリア選択の幅を広げることができます。
データアナリティクス・サイバーセキュリティ
近年のM&Aや企業調査では、ビッグデータを活用して事業性を評価したり、取引先の情報管理体制を精査したりする場面が増えています。
大量の顧客データや売上データを分析して将来の収益を予測する業務では、数学や統計学で培ったデータ解析力が大きな武器となります。
またサイバー攻撃や情報漏えいリスクを見極める調査では、情報科学を専攻した学生が学んだネットワークやセキュリティの知識がそのまま活かされます。
分析結果は買収価格や契約条件の決定に直結するため、精度の高いモデル構築やリスク評価が不可欠です。
理系学生が持つ論理的思考やプログラミング能力は、膨大なデータを整理し短期間で結論を出す業務において即戦力として高く評価されます。
事業再生・事象再編
経営が厳しい企業を立て直す事業再生や、複数の事業を統合する再編では、複雑な課題を整理し論理的に解決策を導く力が求められます。
売上低下の原因や資金繰りの問題を多角的に分析し、最適な資本構成や組織再編計画を提案するため、理系で養ったシステム思考や構造化思考が大きな強みになります。
理系出身者は研究や実験で培った仮説検証の姿勢を応用し、複数の要因を同時に整理して実行可能な計画を作成することに長けています。
また再生案件は時間との戦いになることが多く、短期間で膨大なデータを処理して結論を導く作業が欠かせません。
こうした環境では、データを的確に分析し論理的に優先順位を決める理系の能力が高く評価されます。
バリュエーション
バリュエーションは企業や事業の価値を数値化する業務で、買収価格や投資判断の基礎となります。
将来の利益や資金計画を複数の前提条件でシミュレーションするため、数理的なセンスと計算能力が必要です。
理系学生は統計や数値解析に強く、複雑な数式を使ったモデルを構築する作業に慣れているため、短期間で精度の高い財務モデルを作成できます。
またプログラミング経験があれば、計算の自動化やシナリオ分析を効率化でき、案件全体のスピードアップにも貢献できます。
買収や投資の成否を左右する重要な業務であるため、数値に基づいて論理的に説明する力を持つ理系人材は即戦力として高く評価されます。
金融&テクノロジー
金融とテクノロジーが融合するFinTech領域では、ブロックチェーン、AI、クラウドなど新しい技術を活用したM&Aや新規事業が急増しています。
これらの案件では技術の将来性やリスクを正しく評価する必要があり、理系出身者の持つ専門知識が大きな役割を果たします。
例えばブロックチェーンの安全性やAIモデルの精度を判断するには、システム設計やアルゴリズムに関する理解が欠かせません。
理系学生が学んだ情報科学や数理モデルの知識は、企業の技術力や開発スピードを評価する際にそのまま活かされます。
金融の知識は入社後に学ぶことが可能で、まずは技術的背景を理解した上でリスクと価値を見極める力が求められます。
【理系からFAS】FA(フィナンシャル・アドバイザリー)という選択肢
理系出身者が金融業界を目指す際、FASだけでなく投資銀行のFAという道も選択肢に入ります。
両者は同じM&Aに関わる業務を担いますが、サービスの範囲や役割、求められるスキルには違いがあります。
ここではFASとFAの違い、そして投資銀行のFA部門で働く魅力について詳しく解説します。
FASとFAの違いとは
FASは企業の財務課題を幅広く支援するサービスであり、M&Aのデューデリジェンスや企業価値評価、事業再生などを総合的に扱います。
案件によっては財務分析だけでなく、経営戦略の立案や再編計画のサポートなど、企業全体の将来を見据えた提案を行うことが特徴です。
一方、投資銀行のFAはM&Aに特化したアドバイザリー業務を指し、買い手と売り手双方の交渉を仲介し、取引を成立させる役割を担います。
FAは案件の成約に直結するため、契約条件の調整やスケジュール管理、法務・財務・税務を横断した調整力が重要です。
FASが分析と戦略提案に強みを持つのに対し、FAは実際の交渉と契約成立に深く関わる点が大きな違いです。
理系出身者はどちらでも数値分析力を生かせますが、FAでは特に交渉やコミュニケーション能力も求められる傾向があります。
投資銀行のFA部門で働く魅力
投資銀行のFA部門は、若いうちから高額の案件を担当できるダイナミックな環境が魅力です。
数億から数百億円規模の取引を扱うことも多く、企業の成長戦略や業界再編に直接貢献する経験を積むことができます。
理系出身者は論理的思考やデータ分析のスキルを生かし、M&A対象企業の事業や技術を深く理解した上で戦略を提案する役割を担います。
特にテクノロジー関連の案件では、技術的知識を持つ理系人材が交渉の場で専門的な視点を提供し、取引条件の調整やリスク評価に貢献します。
またFAは成果に応じた報酬体系が整っており、高い実績を上げれば若手のうちから高収入を得られる点も大きな魅力です。
【理系からFAS】内定を獲得する進め方
理系学生がFASの内定を得るためには、業界研究からES作成、Webテスト対策、面接準備まで一連のステップを計画的に進めることが欠かせません。
研究や実験で培った論理的思考力やデータ分析力は強力な武器になりますが、それだけでは採用担当者に伝わりません。
自分の強みを明確に整理し、志望企業に合わせて表現する準備が内定獲得の近道です。
FAS各社の情報収集と自己分析
まずは業界全体の動向やBIG4を中心とした主要企業の特徴を把握することから始めます。
各社の公式サイトや採用ページ、説明会、業界研究セミナーを活用して、サービス内容や案件の特徴、求める人物像を整理しましょう。
同時に、自分の強みやキャリア目標を明確にし、なぜFASを志望するのか、なぜその会社なのかを言語化しておくことが重要です。
研究テーマや課外活動で培った論理的思考力、データ分析力、チームワークなどを振り返り、企業の業務内容と結び付けて整理すると説得力が増します。
情報収集と自己分析を同時に進めることで、志望動機や将来のキャリア像が自然に具体化し、後のESや面接準備が格段に進めやすくなります。
ES作成
エントリーシートでは、なぜFASなのか、なぜその会社を選ぶのか、理系としてどのように貢献できるかを明確に伝える必要があります。
研究や学業で得た知識や経験を具体的なエピソードと共に盛り込み、課題発見から解決までの過程を数字や成果と合わせて表現すると説得力が高まります。
単に専門知識を述べるだけでなく、データ分析や論理的思考をどのようにFAS業務に応用できるかを示すことが重要です。
文章構成は結論→理由→具体例→まとめの順に整理し、採用担当者が短時間で理解できるように簡潔に書きましょう。
早めにドラフトを作成し、キャリアセンターや先輩に添削してもらうことで、客観的な視点から改善点を見つけやすくなります。
Webテスト対策
多くのFAS企業は選考の初期段階でWebテストを導入しています。
SPIや玉手箱など論理的思考力を問う形式が多いため、志望企業がどのテストを採用しているかを早めに調べ、専用の問題集や模擬試験で対策を始めましょう。
理系学生は数的処理や非言語分野に強みがありますが、制限時間が厳しいため時間配分の練習が欠かせません。
過去問やアプリを活用して本番と同じ環境で演習を繰り返し、正確さとスピードの両方を磨いておくことが合格ライン突破の鍵となります。
直前対策に頼らず、余裕を持って1か月以上前から取り組むことで安定した得点を狙いやすくなります。
面接対策
面接では志望動機、学生時代に頑張ったこと、今後のキャリアプランなどが必ず問われます。
理系としての経験をFAS業務にどう活かすかを、研究やプロジェクトでの具体的な成果を交えて説明することが重要です。
課題を特定し、論理的に解決策を導いたプロセスを「課題→分析→解決→結果」の流れで整理し、数字や成果を添えると印象が強まります。
模擬面接を繰り返し行い、時間内に簡潔で説得力のある回答をする練習を積むことで、本番でも落ち着いて対応できます。
また業界ニュースやM&A事例を日頃からチェックし、自分の意見を持っておくことで、時事質問や逆質問にも自信を持って答えられるようになります。
【理系からFAS】まとめ
FASは財務や会計の専門知識だけでなく、理系が持つ論理的思考力やデータ分析力を高く評価する業界です。
基礎的な会計知識の習得やインターン参加、ESやWebテスト対策を早めに進めることで、理系ならではの強みを自信に変えられます。
内定獲得には情報収集と自己分析を早期に行い、自分の経験をFASの業務に結び付けて語る準備が重要です。
研究で磨いた数値感覚を武器に、内定をつかみ取りましょう。