面接の回答を暗記するのはNG?高評価の対策を徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

就職活動の面接対策を進める中で、用意した回答をどこまで暗記すべきかと悩む大学3年生は少なくありません。

面接で緊張せずに話すために暗記は有効な手段の一つですが、丸暗記に頼りすぎると逆に評価を下げてしまうリスクもあります。

この記事では、面接における暗記のメリットとデメリットを明確にし、採用担当者に響く自然な受け答えを実現するための具体的な準備方法を徹底的に解説します。

この記事を読んで、自信を持って面接に臨む準備を整えましょう。

面接に暗記は必要?

面接対策において、暗記は重要な要素の一つではありますが、その使い方が合否を分けます。

全く準備せずに臨むのは論外ですが、一方で、回答を一字一句丸暗記するのもおすすめできません。

暗記は、あなたが伝えたい内容の核を忘れず、論理的な構成を保つための土台作りとして非常に有効に機能します。

しかし、暗記した内容をただ読み上げるだけでは、面接官にあなたの個性や熱意が伝わりにくくなってしまいます。

面接では、暗記した内容を自分の言葉で自然に、そして臨機応変に伝える能力が求められているのです。

面接で内容を暗記するメリットは?

事前に話す内容を整理し、ある程度覚えておくことには、面接本番であなたが自信を持って受け答えをするための多くのメリットがあります。

特に初めての面接や緊張しやすい場面では、準備した内容が頭に入っているという事実が、あなたに精神的な安定をもたらしてくれるでしょう。

暗記は、あなたが伝えるべき重要なメッセージを確実に、そして抜け漏れなく相手に届けるための有効な手段となります。

ただし、その暗記が表面的なものに留まらないように意識することが重要です。

緊張しにくくなる

面接という非日常的な状況では、どんな人でも緊張するものです。

この緊張は、本来話せるはずの内容を頭から抜け落ちさせてしまう原因にもなりかねません。

しかし、話す内容の核となる部分や構成をしっかりと覚えておくことで、本番で急に質問されても「何を話せばいいのか」と焦って頭が真っ白になる事態を避けることができます。

事前に自分の言葉で話し慣れていればいるほど、暗記した内容をスムーズに引き出すことが可能となり、自信を持って落ち着いて話せるようになり、結果として緊張をコントロールしやすくなるのです。

失言を防ぐことが出来る

面接は、あなたの人となりや価値観が問われる場であり、不用意な発言がマイナスな印象につながることもあります。

事前に回答の内容を整理し、特にデリケートな話題や入社意欲に関わる重要なポイントについて適切な言葉遣いを選んで準備しておくことで、本番での言葉のミスや誤解を招く表現を大幅に減らすことができます。

暗記は、あなたが伝えたいメッセージが意図した通りに相手に届くように、言葉の選定を慎重に行うための防波堤としての役割を果たすのです。

面接で暗記しすぎはNG!

一方で、暗記に頼りすぎるとマイナスに見られることもあります。

暗記は面接対策に役立ちますが、回答を一字一句丸暗記して、それを機械的に復唱することは、採用担当者から見て非常にマイナスな印象を与えかねません。

暗記に頼りすぎた話し方は、あなたの本質的な魅力や思考力を覆い隠してしまい、結果的に「この学生は本当にうちの会社に入りたいのだろうか」という疑問を面接官に抱かせてしまう可能性があります。

暗記はあくまでも手段であり、面接の目的である「対話」を妨げるものであってはならないのです。

志望度の高さが伝わらない

丸暗記した回答は、どうしても棒読みのように聞こえたり、感情がこもっていない印象を与えがちです。

特に志望動機など、あなたの熱意を伝えるべき重要な場面で、用意された言葉をただ話しているように聞こえてしまうと、面接官は「本当にこの会社で働きたいと思っているのだろうか」「他の会社でも使い回しているのではないか」と疑念を抱いてしまいます。

面接官は、言葉の内容そのものだけでなく、話す表情や声のトーンからもあなたの本気度や熱意を感じ取ろうとしているため、丸暗記は志望度の低さを露呈する原因になりかねません。

臨機応変な対応が難しい

面接では、事前に準備した質問以外にも、深掘りや関連質問、想定外の質問が飛んでくることが多々あります。

丸暗記に頼っていると、暗記した流れから少しでも外れた質問が来た途端、頭が真っ白になってしまい、不自然な間ができたり、質問の意図とずれたちぐはぐな回答をしてしまう恐れがあります。

これは、あなたが質問の意図を理解できていない、あるいは柔軟な思考力に欠けているという印象を面接官に与えてしまい、面接における対話のキャッチボールを成立させることが難しくなってしまいます。

面接で丸暗記している人への印象は?

面接官は、数多くの学生を見てきているため、あなたが回答を丸暗記しているかどうかを高い精度で見抜きます。

単に内容を覚えているだけでなく、あなたの話し方や質問への応答の仕方から、コミュニケーション能力や柔軟性を評価しているのです。

丸暗記は、面接官にあなたの潜在的な能力に対する不安を抱かせてしまい、結果的に「採用すべきか否か」の判断を難しくさせてしまいます。

あなたのありのままの魅力を伝えるためにも、暗記に頼りすぎない姿勢が重要です。

コミュニケーション能力を不安に思う

面接は、企業と学生が対話を通じて相互理解を深める場です。

丸暗記した回答を披露するだけでは、面接官との自然な会話が成立せず、一方的な発表会のような印象を与えてしまいます。

面接官は、あなたが人の話を聞き、その意図を理解した上で自分の考えを伝えるという、ビジネスの基本となるコミュニケーション能力があるかどうかを見ています。

暗記による受け答えは、この会話のキャッチボールができない学生だと判断され、「入社後に円滑に業務を進められるのか」という不安を面接官に抱かせてしまいます。

仕事を任せられる人材か迷う

面接官は、暗記している学生に対して、自分の頭で考えて行動できるかという点に疑問を持つことがあります。

仕事の現場では、想定外の事態や新しい課題に直面することが常であり、その都度、マニュアル外の判断や柔軟な対応が求められます。

自分の言葉で、論理的な思考プロセスを説明できない学生は、指示待ちで応用力に欠ける人材だと見なされかねません。

丸暗記の姿勢は、自律性や問題解決能力に欠けているというネガティブな印象につながり、仕事を任せることへの迷いを生じさせてしまうのです。

暗記の必要の無い面接への臨み方

面接で丸暗記を避けるためには、準備の段階から「いかに自分の言葉で自然に話すか」という視点を持つことが大切です。

内容を完全に覚えることよりも、話の要点を理解し、体に染み込ませるような準備を心がけましょう。

これにより、本番で質問の意図に合わせて柔軟に表現を変えながら、あなた自身の考えを伝えることができるようになります。

暗記から脱却し、対話を意識した面接への臨み方をご紹介します。

要点を押さえて覚える

話す内容を全て覚えるのではなく、伝えるべき「核」となるキーワードや結論、具体的なエピソードの柱など、要点だけを整理して頭に入れておくことが効果的です。

例えば、自己PRであれば「強みは〇〇」「具体的なエピソードは△△の経験」「その結果は□□」といった骨組みだけを明確にしておきましょう。

これにより、本番では覚えた骨組みを基に、その場で質問のニュアンスに合わせて言葉を肉付けして話すことができるようになります。

これは、暗記のメリットを活かしつつ、デメリットを回避する賢い方法です。

面接対策を繰り返す

「暗記」の代わりに必要なのは、「慣れ」です。

用意した回答を何度も声に出して練習し、友人やキャリアセンターの職員などを相手に模擬面接を繰り返すことで、話す内容が自然と身についていきます。

大切なのは、毎回少しずつ表現を変えて話す練習をすることです。

これにより、暗記した内容を自分の言葉として自在に操れるようになり、本番でも淀みなく、自然な受け答えができるようになります。

この反復練習こそが、丸暗記に頼らずに自信を持って話せるようになるための最短ルートです。

PREP法を利用する

話の構成をPREP法(Point-Reason-Example-Point)で整理することは、面接での論理的で分かりやすい受け答えに非常に有効です。

この構成は、「結論から話す」ことで聞き手に最も伝えたいことを明確にし、具体的な根拠とエピソードで説得力を高め、最後に再度結論で締めくくるという、非常に覚えやすく、かつ伝わりやすい型です。

この型で回答を準備しておけば、構成を暗記するだけで、あとはその場で言葉を埋める練習をすることで、丸暗記をせずに論理的な応答が可能になります。

こちらの記事も参考にしてみてください。

面接の志望動機や自己PRは暗記する?

志望動機や自己PRといった面接の核となる重要な回答は、部分的に暗記しておくことがおすすめです。

これらの質問は、あなたの企業への熱意や入社後の貢献度を測る上で最も重視されるため、論理が破綻したり、大切な要素が抜け落ちたりすることは避けなければなりません。

しかし、ここでも丸暗記は厳禁です。

最も重要なメッセージと構造だけをしっかりと覚えることで、話の一貫性を保ちつつ、柔軟な対応ができる余地を残すことができます。

言い忘れを防げる

志望動機や自己PRは、あなたの過去の経験や企業への理解が凝縮された回答であるため、複数の重要なポイントを含んでいることが多いです。

本番で緊張すると、これらの重要な要素の中から、特に伝えたいメッセージや具体的な数値を言い忘れてしまう可能性があります。

事前に「この3つのポイントだけは必ず伝える」という要点を暗記しておくことで、緊張していても話の軸がブレず、最も大事な情報を面接官に確実に届けることができます。

一貫性を保てる

面接官は、あなたの自己PRと志望動機、そして学生時代のエピソードが一貫しているかを見ています。

例えば、自己PRで「粘り強さ」をアピールしているのに、志望動機で「安定志向」を強調するなど、話の内容に矛盾があると、信憑性を疑われてしまいます。

事前に各回答の結論と論理的な繋がりを整理し、構成を暗記しておくことで、面接全体を通して一貫したストーリーを面接官に提供することができ、あなたの人物像を明確に印象づけます。

対応できる余白を残そう

志望動機や自己PRであっても、すべてを暗記してしまうと、面接官が深掘りの質問をしてきた際に、暗記していない内容にうまく繋げられなくなる可能性があります。

例えば、自己PRのエピソードの一部を質問されたときに、暗記した流れを崩すまいと、質問とは関係のない部分まで話し続けてしまう、といった事態が起こりえます。

そのため、核となるメッセージは暗記しつつも、具体的な詳細部分についてはその場で自由に話せるように、「対応できる余白」を残しておくことが重要です。

志望動機と自己PRを考えておこう

こちらの記事を参考に考えていくのがおすすめです。


ほどよく暗記して面接を突破しよう

面接を成功させる理想的な姿勢は、「暗記を頼りにせず、活用する」ことです。

暗記は、あなたが伝えたいメッセージを整理し、構造化するためのツールとして利用し、本番では対話を楽しむくらいの心構えで臨むことが大切です。

準備の段階でどれだけ自分の言葉で話し慣れたか、そしてどれだけ自分の考えを明確に理解しているかが、結果として自然で説得力のある受け答えを生み出す鍵となります。

確認用のメモを持っておこう

面接会場に向かうまでの電車の中や、面接の直前など、緊張が高まる瞬間に最終確認ができる「確認用のメモ」を持っておくと安心感につながります。

このメモには、回答の全文を書くのではなく、志望動機や自己PRの要点、企業理念や事業内容のキーワードといった、「これだけは忘れたくない」という最低限の情報だけを記しておきましょう

このメモは、暗記を助けるためのものであり、面接中に見返すためのものではないことを理解しておくことが大切です。

緊張も失敗もしていい

面接官は、あなたが完璧なロボットのように話すことを期待しているわけではありません。

多少の言い間違いや言い淀みは、むしろ生身の人間として、誠実に話そうとしている証拠として受け取られることもあります。

大切なのは、完璧を目指しすぎるあまり、本質的な熱意や人柄が伝わらなくなってしまうことです。

緊張したとしても、面接官の目を見て、自分の言葉で一生懸命に伝えようとする姿勢の方が、丸暗記の棒読みよりも遥かに好印象を与えることができます。

自分の考えを自分の言葉で伝えよう

面接成功の最終的なカギは、「自分の考えを自分の言葉で伝える」という点に集約されます。

あなたがその会社を選んだ理由、そこで何をしたいのか、これまでの経験から何を学んだのか、これらはあなた自身のオリジナルのストーリーであり、あなたにしか語れないものです。

暗記した美しい言葉よりも、拙くても、あなたの心の底から湧き出た言葉の方が、面接官の心には強く響きます。

準備を重ねて、あなた自身の言葉で、あなた自身の想いを伝えることを意識しましょう。
こちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ

面接対策において、回答の丸暗記は避けるべきですが、要点や構成を覚えることは有効な手段です。

暗記に頼りすぎると、熱意が伝わらず、臨機応変な対応も難しくなってしまいます。

面接官は、あなたのコミュニケーション能力や柔軟性を見ています。

そのため、準備段階では要点を押さえた暗記と繰り返しのアウトプット練習を通じて、用意した内容を自分の言葉で自然に話せるようにすることが大切です。

暗記を活用しつつ、自分の考えと熱意を誠実に伝えることが、面接突破への最も確実な近道となります。

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