HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活の面接時間は企業やフェーズによって様々ですが、今回は1時間という面接時間の場合についての対策について解説します。
比較的長時間の面接にはなるので、しっかりと企業側の意図等を理解した上で面接に挑むようにしてください。
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【面接が1時間】面接が1時間用意されている意図
面接が1時間用意されている場合、企業には明確な意図があります。
その時間を利用して、学生の人柄や能力をより深く理解し、選考の精度を高めたいと考えています。
以下に、1時間の面接が用意されている理由を詳しく解説します。
網羅的に情報を得たい
面接が1時間ある場合、企業は学生の様々な側面を網羅的に知りたいと考えています。
この時間を利用して、学歴や職歴、スキルだけでなく、性格や価値観、コミュニケーション能力、問題解決能力など、多岐にわたる質問を通じて学生を深く理解しようとします。
例えば、具体的なエピソードを求める質問や、突発的な問題への対処法を問う質問などが含まれます。
これにより、企業は学生が自社の文化や価値観に合うかどうかを総合的に判断することができます。
網羅的な情報を得ることで、ミスマッチを防ぎ、長期的に活躍できる人材を見極める狙いがあります。
選考内で見極めたい
1時間の面接が用意されている場合、その選考内で学生の合否を決定したいという意図があることが多いです。
特に2次選考や最終選考前の選考が長時間設定されている場合、企業は次の選考に進むべきかどうかを慎重に判断しています。
このため、面接では深掘りした質問やケーススタディ、状況シミュレーションなどを行い、学生の真の実力やポテンシャルを見極めようとします。
例えば、実際の業務に近い課題を与え、それに対するアプローチや解決策を評価することが一般的です。
特定の内容の深堀を行いたい
面接が1時間用意されている場合、企業は特定の内容を深掘りしたいと考えていることが多いです。
1時間という長時間の面接は、候補者の専門知識や経験、特定のスキルセット、または特定の状況下での思考プロセスや行動を詳しく理解するために設定されます。
例えば、技術職であれば過去のプロジェクト経験や問題解決能力について、詳細に質問し、その深層を探ることが目的です。
また、管理職候補の場合、チームマネジメントの具体的なエピソードを聞くことで、その人が持つリーダーシップの質を評価します。
【面接が1時間】面接が1時間かかった場合
面接が1時間かかった場合、その長さには様々な理由が考えられます。
面接時間が長いからといって、合否の結果を直接示しているわけではないので、以下の理由の可能性を考えておきましょう。
合否に悩まれている
面接が1時間かかった場合、選考官が合否の判断に悩んでいる可能性があります。
面接官は候補者の情報を十分に収集しきれず、追加の質問を重ねていることが考えられます。
この場合、選考官は候補者の能力や適性をより深く理解しようと努めており、様々な側面から質問を繰り返すことで判断材料を集めています。
合否に悩んでいるために時間がかかっている場合もあるため、面接の長さだけで結果を判断するのは難しいです。
選考官が話し好き
選考官が話し好きで面接が1時間以上に延びることもあります。
この場合、面接時間が長くなった理由は選考官の個人的な特性によるものであり、合否に直接影響するわけではありません。
選考官が自身の経験や会社の文化、仕事内容について話す時間が長くなることがあるため、面接が盛り上がったり、会話が深まったりして自然と時間が延びることがあります。
この場合、面接時間の長さは合否の判断には直結しません。
通過で盛り上がっている
面接中に話が盛り上がり、面接官がすでに候補者を通過と見なしている場合も、面接時間が長くなることがあります。
この場合、面接官と候補者の間で良好なコミュニケーションが取れ、お互いに理解を深めるために話が弾んでいることが原因です。
しかし、話が盛り上がったからといって必ずしも通過するわけではない点に注意が必要です。
面接官が候補者に興味を持ち、さらに深い情報を得ようとする場合も同様に時間がかかることがあります。
【面接が1時間】1時間ある場合の流れ
以下に、1時間の面接の一般的な流れについて説明します。
企業側の思惑等も含めて解説するので、以下の流れをイメージして本番の面接に臨むと安心なので、ぜひ参考にしてみてください。
アイスブレイク
面接の最初には、緊張をほぐすためのアイスブレイクが行われることが多いです。
この時間は、候補者がリラックスしやすい環境を作るだけでなく、フランクなコミュニケーションを通じて人柄を見極める目的もあります。
アイスブレイクがない場合でも、初対面の印象を良くすることが重要です。
面接官は、ここでの会話を通じて候補者の親しみやすさや柔軟性を観察しています。
自己紹介
続いて、自己紹介の時間が設けられます。
自己紹介では、簡単に自分の経歴やスキルを紹介する機会です。
この段階での自己紹介が、後の深堀質問の基礎となることが多いため、簡潔かつ効果的に自分をアピールすることが重要です。
自己紹介が終わった後、面接官はその内容を基に具体的な質問を投げかけることが一般的なので、油断せずにどんな質問がきても冷静に対処するような意識を持っておきましょう。
企業からの質問
面接の中心となる部分では、企業からの質問に答える時間が設けられ、これらの質問は主に2つのパターンに分かれます。
まず、学生自身の経験やスキル、価値観についての質問です。
次に、企業や業界に対する理解や志望動機についての質問です。
ここでは、具体的なエピソードを交えながら、自分の強みや適性をアピールすることが求められます。
特に企業に関する質問では事前にどれだけ調べて置けるかがカギになります。
学生からの逆質問
面接の最後には、学生からの逆質問の時間が設けられることが多いです。
この時間は、候補者が企業に対する関心や理解を深めるための重要な機会です。
逆質問の時間が設けられていない場合もありますが、基本的には3つ程度の質問を用意しておくと良いでしょう。
逆質問を通じて、自分の積極性や企業への興味をアピールすることができます。
逆質問を促されたら「ありません」と回答するのだけは避けてください。
逆質問は必ず用意すべきです。
逆質問を通じて企業への関心や理解を示すことができ、好印象を与えることができます。
例えば、「貴社でのキャリアパスについて教えてください」や「チームの雰囲気を教えていただけますか」などの質問は、積極的な姿勢をアピールできます。
【面接が1時間】対策すべき内容<自分編>
1時間の面接では、多岐にわたる質問がされるため、入念な準備が必要です。
各テーマについて深く掘り下げられる可能性があるため、具体的なエピソードや回答を用意しておくことが重要です。
以下に、面接で対策すべき内容を詳しく説明します。
自己紹介
自己紹介は面接の基本的な要素であり、最初の印象を決定づけるものです。
まずは基本情報を簡潔に伝えますが、その後、面接官から詳細な質問が来ることを想定して準備する必要があります。
たとえば、経歴や学歴、アルバイト経験について深掘りされる可能性があります。
各経験に対する具体的なエピソードや学びを振り返り、それがどのように自分の成長に繋がったのかを説明できるようにしておくことが重要です。
- なぜ○○大学を選んだのですか
- なぜその学部を選んだのですか
- なぜそのアルバイトを始めたのですか
ガクチカ
ガクチカについては、多くの企業が重視するポイントです。
具体的な困難にどう対処したか、その過程で得た学びや成長について深堀りされることが多いです。
さらに、大学時代だけでなく、高校時代の経験や、大学以外の活動についても質問されることがあります。
幅広い経験について具体的なエピソードを準備し、どのようにして問題を解決し、成長したかを明確に説明できるようにしましょう。
- なぜ頑張れたのですか
- もし当時に戻ったら何をしますか
- 一番モチベーションになったのはなんですか
- 高校時代のエピソードを教えてください
自己PR
自己PRでは、自分の強みを明確に伝えることが求められます。
その強みを実際にどのように発揮してきたか、具体的な場面やエピソードを交えて説明する準備が必要です。
例えば、「その強みを発揮した具体的な場面を教えてください」といった質問に対しても、複数のアピールポイントとそれに関連する具体的なエピソードを用意しておくと良いです。
これにより、面接官に準備をしっかりしているという印象を残すことができます。
- 他の場面で強みを活かした経験はありますか
- 他に強みをあげるしたらなんですか
- 強みに対して弱みはなんですか
志望動機
志望動機についても深く掘り下げられることが多いです。
企業を志望する理由だけでなく、その職種や業界に対する理解や興味についても質問される可能性があります。
企業のビジョンやミッション、価値観と自分のキャリアビジョンがどのように一致しているかを明確にしておくことが重要です。
さらに、企業の特有の取り組みや文化についての理解も深め、自分がその企業にどのように貢献できるかを具体的に説明できるように準備しましょう。
- なぜこの業界を選んだのですか
- なぜこの職種を選んだのですか
- なぜ弊社じゃなければいけないのですか
- 就活の軸はなんですか
将来ビジョン
将来のキャリアビジョンについても質問されることがあります。
面接官は候補者がどのようなキャリアパスを描いているのか、そしてそのビジョンが自社とどうマッチするのかを知りたがります。
自分の将来像を具体的に描き、それが志望企業や業界とどのように関連しているかを説明できるようにしましょう。
また、そのビジョンに基づく具体的な就活軸についても明確にし、面接官に伝えることで、自分の成長意欲や将来の目標をしっかりとアピールすることができます。
【面接が1時間】対策すべき内容<企業編>
1時間の面接では、企業に対する理解度を問われる質問が多く含まれます。
企業研究や業界研究、職種研究をしっかり行うことで、面接官に対して自分の志望度や適性をアピールできます。
業界研究
業界研究では、なぜその業界を選んだのかを明確に説明できるように準備します。
業界の特徴や現在のトレンド、将来の展望について理解し、他の業界との違いも把握しておくと良いでしょう。
例えば、業界がどのような技術革新を迎えているのか、競争環境がどう変化しているのかなどを調べることで、自分の志望理由を具体的に説明できます。
また、業界内での主要な企業や市場の動向についても知識を深めておくことが重要です。
これにより、業界全体の理解度を示し、志望動機に説得力を持たせることができます。
職種研究
職種研究では、なぜその職種を選んだのかを明確に説明することが重要です。
職種の特徴や役割、求められるスキルについて理解し、他の職種との違いも把握しておくと良いでしょう。
例えば、営業職であれば、顧客とのコミュニケーション能力やプレゼンテーションスキルが重要であることを具体的に説明します。
また、その職種が今後どのように進化する可能性があるのか、どのようなキャリアが考えられるのかについても調べておくと、将来のビジョンと職種との関連性を示すことができます。
企業研究
企業研究では、なぜその企業を選んだのかを具体的に説明できるように準備します。
企業の特徴やビジョン、ミッション、価値観について理解し、他の企業との違いも把握しておくことが重要です。
例えば、その企業がどのような製品やサービスを提供しているのか、どのような社会的価値を創出しているのかを調べます。
また、その企業がどんな人材を求めているのか、どのような企業文化を持っているのかを理解し、自分の価値観やキャリア目標とどのように一致するかを説明します。
【面接が1時間】対策のポイント
1時間の面接を成功させるためには、しっかりとした対策が必要です。
自分の考えや経験を深く掘り下げ、明確に整理することで、面接官に自信を持って答えることができます。
なんで?を5回繰り返す
対策をする際に「なんで?」を5回繰り返す方法は、考えの根源にたどり着くために非常に効果的です。
例えば、「なぜこの業界を選んだのか?」という問いに対し、なぜその選択をしたのかを5回繰り返して問い続けることで、自分の本当の動機や価値観が明確になります。
これにより、表面的な理由だけでなく、深層心理にある動機を理解することができます。
また、メモを取りながらこの方法を進めることで、自分の考えを可視化し、必要な情報にマークを付けることで整理しやすくなります。
行動と感情を振り返る
過去の行動とその時の感情を振り返ることは、自分のモチベーションややりがいを理解する上で重要です。
具体的なエピソードを思い出し、その際に自分がどのように感じたのか、どんな行動を取ったのかを詳細に振り返ります。
これにより、面接官に対して自己理解の深さや感情の動き、モチベーションの源泉を具体的に伝えることができます。
例えば、困難なプロジェクトを成功させた経験があるならば、その過程で感じた達成感や学びを詳細に説明することができます。
PREP法でまとめておく
振り返った内容をPREP法(Point, Reason, Example, Point)でまとめることで、面接官に対して明確で論理的な回答を提供することができます。
まず、要点(Point)を述べ、その理由(Reason)を説明し、具体的な例(Example)を挙げて、再度要点(Point)を強調します。
例えば、「私の強みはリーダーシップです」というポイントを述べ、その理由として過去のチームプロジェクトの経験を説明します。
そして、具体的な成功例を挙げて、リーダーシップの重要性を再度強調します。
まとめ
今回は1時間という枠が設けられた面接時間に向けて、どのような準備をして臨めばいいかということについて解説しました。
1時間というのは面接としては長い部類なので、しっかりとした自己分析や企業分析が求められます。
また、事前に1時間の面接の中でどういった質問がどのような順番で行われるのかという点も記事内で解説しているのでよく読み込んでおいてください。