
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
・編入経験がガクチカとして高く評価される明確な理由
・採用担当者の心を掴むガクチカの具体的な構成と書き方
・状況に合わせて使える強み・文字数別の例文10選
・編入経験をガクチカとしてアピールしたい就活生
・勉強しただけと思われないか、伝え方に不安がある方
・すぐに使える具体的な例文を参考に効率よく作成したい方
編入経験をガクチカとして使う際、単なる受験勉強だと思われないか不安ではありませんか。
編入経験は、適切に構成すれば目標達成力や主体性を示す強力な武器になります。
この記事では、採用担当者に評価される書き方と具体的な例文を徹底的に解説します。
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカで編入】そもそもガクチカとは?
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、就職活動のES(エントリーシート)や面接で必ずと言っていいほど問われる定番の質問です。
企業はこの質問を通して、あなたが何かに打ち込む過程でどのように考え、行動する人物なのか、その人柄やポテンシャルを理解しようとしています。
単に華々しい成果や珍しい経験を求めているわけではなく、課題に対してどう向き合い、乗り越えたのかというプロセスそのものが評価の対象となります。
自己PRでは能力そのものが評価されるのに対し、ガクチカでは目標達成までの行動や思考といった「過程」がより深く見られています。
どちらも企業が採用の判断材料にする点は同じですが、ガクチカでは特にその過程が重視されると覚えておきましょう。
【ガクチカで編入】なぜガクチカで大学編入の経験は高く評価されるのか?
企業の採用担当者がガクチカ(学生時代に力を入れたこと)から知りたいのは、経験そのものではなく「その経験を通して、応募者がどのような強みを発揮し、何を学んだか」です。
大学編入という経験は、他の学生が経験しない独自のプロセスを経ており、ビジネスで求められる重要な能力をアピールする絶好の機会となります。
具体的に評価される理由は、主に以下の3点です。
目標達成に向けた計画性と実行力の証明になるから
大学編入は、合格という明確かつ高い目標に対し、長期的な視点で戦略を立てて取り組む必要があります。
そのためには、いつまでにどの科目をどのレベルまで引き上げるのかを明確にしなければなりません。
現状の学力と目標との差を正確に分析し、それを埋めるための綿密な学習計画を立て、誘惑に負けずに日々実行し続けた経験は、ビジネスにおけるプロジェクト遂行能力と重なります。
この一連のプロセスを具体的に語ることで、目標から逆算して行動できる計画性と、それを最後までやり遂げる実行力を客観的に示すことができます。
現状をより良くしようとする主体性と向上心を示せるから
多くの学生が与えられた環境の中で学生生活を送る一方、あなたは現状に満足することなく「より専門的な知識を学びたい」「さらに高いレベルの環境に身を置きたい」という目的意識を持って、自ら行動を起こしました。
誰かに指示されたわけではなく、自ら情報収集を行い、リスクのある「編入」という道を主体的に選択した事実は、高い向上心の何よりの証明です。
企業は、現状維持ではなく、常に課題を発見し、より良い方向へ組織を導こうとする主体的な人材を求めています。
困難な課題を乗り越える継続力と精神的強さをアピールできるから
編入試験の勉強は、すでに通っている学校の授業と両立しながら、周囲の友人が楽しむ時間を犠牲にして取り組む、孤独な戦いになることが多いです。
情報が少なく、手探りで進める不安や、思うように成績が伸びない時期の焦りなど、多くの精神的なプレッシャーがかかります。
そうした困難な状況下でもモチベーションを維持し、長期間にわたって努力を継続できた経験は、あなたの精神的な強さやストレス耐性を雄弁に物語ります。
すぐに結果が出ない困難な仕事に対しても、粘り強く取り組める人材であると高く評価されるでしょう。
【ガクチカで編入】編入経験からアピールできる5つの強み
大学編入という経験の中には、企業にとって魅力的な要素が数多く含まれています。
ガクチカとして伝える際は、漠然と編入を頑張ったと話すのではなく、あなたの経験がどのような強みに繋がるのかを明確に言語化することが重要です。
ここでは、編入経験から特にアピールしやすい5つの強みについて解説します。
目標達成力
目標達成力とは、自ら高い目標を掲げ、その実現のために最後まで粘り強く行動する力のことです。
大学編入における志望校合格という目標は、まさにこの能力を証明する格好のテーマとなります。
合格という明確なゴールを設定し、その達成に向けて日々の学習を積み重ねた事実は、あなたが目標達成意欲の高い人材であることを具体的に示します。
計画性
計画性とは、目標から逆算してやるべきことを洗い出し、具体的なスケジュールに落とし込んで実行する力です。
編入試験は期間が限られており、複数の科目を効率的に学習する必要があります。
あなたは、試験日から逆算して長期・中期・短期の学習計画を立て、日々のタスク管理を行ってきたはずです。
この経験は、仕事における段取り力や管理能力として高く評価されます。
主体性
主体性とは、誰かの指示を待つのではなく、自らの意思で課題を発見し、解決に向けて行動する力です。
編入という選択は、まさにあなたの主体性を象徴する行動です。
現状の環境に対して何を改善したいか、何を学びたいかを自ら考え、編入という具体的な行動に移した経験は、入社後も自律的に行動し、組織に貢献できる人材であるという期待に繋がります。
情報収集力
情報収集力とは、膨大な情報の中から自分に必要なものを見極め、意思決定に活かす力です。
大学編入に関する情報は、一般的な大学受験と比較して限られている場合が多く、自ら積極的に探しにいかなければなりません。
各大学の試験科目や出題傾向、過去問、必要な手続きなどを調べ上げ、自分に最適な戦略を立てた経験は、ビジネスシーンにおける情報リテラシーの高さとして評価されます。
継続力
継続力とは、困難な状況下でも諦めることなく、長期間にわたって努力を続ける力です。
編入に向けた勉強は、孤独を感じたり、思うように成果が出なかったりと、精神的に厳しい場面も多かったことでしょう。
そうした中でも目標を見失わず、日々の努力を継続できた事実は、あなたの粘り強さや精神的なタフさを示します。
すぐに結果が出ない仕事にも、責任感を持って取り組める人材として信頼を得られます。
【ガクチカで編入】基本的な構成
編入経験をガクチカとして効果的に伝えるためには、相手に分かりやすく、かつ論理的な構成で話すことが不可欠です。
以下の6つの要素を順番に盛り込むことで、あなたの経験の価値を最大限に引き出すことができます。
1. 結論
まず初めに、学生時代に最も力を入れた経験が何であるかを簡潔に伝えます。
具体的な行動を述べることで、採用担当者はあなたが何について話すのかを最初に把握できます。
私が学生時代に最も力を注いだことは、〇〇大学〇〇学部への編入という目標達成に向け、半年前から学習計画を立てて実行したことです。
2. 背景
次に、なぜあなたが編入しようと決意したのか、そのきっかけや当時の状況を説明します。
ここでは、現状に対する課題意識や、学びたいことへの純粋な意欲など、行動の起点となった動機を簡潔に伝えます。
以前の大学では経済学を幅広く学んでいましたが、その中で特に〇〇という分野に強い関心を持ち、より専門的に研究できる環境を求めて編入を決意しました。
3. 目的・目標・課題
背景を踏まえ、具体的にどのような目標を設定したのかを明確にします。
最終目標に加え、その達成のために乗り越えるべきだった課題も示すことで、話に深みが出ます。
目標として〇〇大学経済学部への合格を掲げましたが、当時の私には合格水準に対しTOEICスコアが200点不足しており、専門科目の知識も浅いという課題がありました。
4. 達成・解決するための過程
この部分がガクチカの核となります。
設定した目標や課題に対し、あなたが具体的にどのように考え、行動したのかを詳細に記述します。
あなた独自の取り組みを数字なども交えながら説明することで、アピールしたい強みに説得力を持たせることができます。
そこで、毎日2時間の英語学習を半年間継続し、週末には大学図書館で専門科目の論文を3本読むことを徹底しました。
また、学習計画は週次で見直し、進捗に合わせて柔軟に修正を加えました。
5. 結果・成果
行動した結果、どのような成果が得られたのかを述べます。
合否はもちろんですが、それ以外にも努力の過程で得た定量的な成果や自分自身の成長についても触れましょう。
結果として、〇〇大学経済学部に合格できただけでなく、TOEICスコアを目標の750点を超える800点まで向上させることができました。
6. 学び・入社後への紐付け
最後に、この一連の経験から何を学んだのかを改めて整理し、その学びを入社後にどのように活かして企業に貢献できるのかを具体的に示して締めくくります。
この経験から、高い目標に対して計画的に努力を継続する重要性を学びました。
貴社に入社後は、この計画性と実行力を活かして、困難なプロジェクトにおいても着実に成果を出し、事業に貢献したいと考えております。
【ガクチカで編入】強み・状況別例文10選(ポイント解説付き)
ここからは、編入経験をガクチカとして伝える際の具体的な例文を10パターン紹介します。
前半は目標達成力や計画性といったアピールしたい強み別に5つ、後半は文字数指定や特殊な状況に対応した応用編として5つの例文を掲載しています。
ご自身の状況や伝えたいことに最も近いものを参考に、あなただけのガクチカを作成してみてください。
各例文には、採用担当者に評価されるポイントの解説も加えています。
例文1. 目標達成力をアピール
私が学生時代に最も力を注いだことは、〇〇大学経済学部への編入という高い目標を達成したことです。
以前の大学で経営学を学ぶ中で、より高度な統計分析の手法を専門的に研究したいという強い思いが芽生えました。
しかし、編入の目標とした大学の合格には、TOEICスコア250点アップと2つの専門科目の克服という大きな課題がありました。
そこで、必ず合格するという強い意志を持ち、通学中の電車では毎日英単語を100個覚え、夜は専門科目の論文を読むことを1年間欠かさず実行しました。
その結果、目標を達成し、困難な課題に対しても粘り強く取り組むことで必ず達成できるという自信を得ました。
この経験で培った目標達成への意欲を、貴社の事業においても貢献できると考えています。
(323文字)
現状と目標のギャップ(TOEIC250点、専門科目)を具体的に示し、それに対して「必ず合格する」という強い意志を持って行動したことを記述することで、目標達成意欲の高さを効果的にアピールしています。
例文2. 計画性をアピール
〇〇大学法学部への編入という目標達成のため、1年間の学習計画を立てて実行した経験です。
編入を決意した当初、合格に必要な専門知識と語学力が大幅に不足していました。
そこでまず、合格から逆算して「半年でTOEICスコアを750点まで上げる」「8ヶ月で専門科目の基礎を固める」といった中間目標を設定しました。
次に、月単位、週単位、日単位でやるべきことを細分化し、毎日タスクリストを作成して進捗を管理しました。
計画通りに進まない際は、週末に予備日を設けて調整するなど、常に計画を柔軟に見直すことを心がけました。
この経験から、目標から逆算して緻密な計画を立て、それを着実に実行する能力が身につきました。
貴社でもこの計画性を活かし、プロジェクトを着実に成功に導きたいです。
(329文字)
「逆算思考」「中間目標」「タスクの細分化」「進捗管理」といったキーワードを盛り込み、行き当たりばったりではなく、論理的に計画を立てて行動できる計画性の高さを具体的に示しています。
例文3. 主体性をアピール
現状に満足せず、より専門的な学びを求めて〇〇大学文学部への編入を主体的に実行しました。
私は以前の大学で、幅広い教養を学ぶ中でメディア論に強い関心を抱きました。
しかし、所属大学には専門の教授がおらず、深く学ぶには環境を変える必要があると考えました。
そこで、誰かに指示されるのを待つのではなく、自ら情報収集を行い、国内で最もメディア論研究が盛んな〇〇大学への編入を決意しました。
周囲に前例のない挑戦で不安もありましたが、自分の知的好奇心に従い、自らの意思で環境を変える選択をしました。
この経験から、現状をより良くするために自ら考え、主体的に行動する重要性を学びました。
この主体性を、貴社の業務においても発揮していきたいです。
(310文字)
「環境を変える必要があると考えた」「自ら情報収集を行い」「自らの意思で選択した」といった表現で、他責や不満ではなく、自分の意志でポジティブな行動を起こした主体性を強調しています。
例文4. 情報収集力をアピール
情報が少ない中で、〇〇大学商学部への編入を成功させた経験です。
編入試験は大学受験と異なり、予備校や参考書などの情報が極めて限られています。
合格という目標を達成するには、まず正確な情報を集めることが最重要だと考えました。
そこで、大学のウェブサイトで過去問を徹底的に分析するだけでなく、SNSで同じ大学への編入志望者コミュニティを探し出し、積極的に情報交換を行いました。
さらに、大学に直接問い合わせて、出題傾向や評価基準について質問することもありました。
こうした多角的な情報収集によって、効率的な学習戦略を立てることができ、合格に繋がりました。
この経験で培った情報収集力を活かし、貴社では市場のニーズを的確に捉えた企画立案に貢献したいです。
(318文字)
編入試験特有の「情報が少ない」という課題を設定し、それに対して「ウェブサイト分析」「SNS活用」「直接の問い合わせ」といった多角的なアクションを起こしたことを示すことで、情報収集力の高さを具体的にアピールしています。
例文5. 継続力をアピール
〇〇大学理工学部への編入という長期的な目標に対し、1年半にわたって努力を継続した経験です。
編入の勉強は、大学の授業や課題と並行して進める必要があり、特に苦手だった物理の克服には困難を極めました。
周囲の友人が遊んでいる中で孤独に勉強を続けることに、何度も心が折れそうになりました。
しかし、ここで諦めたら後悔すると自分に言い聞かせ、毎日最低3時間は編入の勉強に充てるというルールを自分に課し、一日も欠かさず実行しました。
その地道な努力の積み重ねが、最終的な合格に繋がったと確信しています。
この経験から、困難な状況でも目標達成のために努力を継続する粘り強さが身につきました。
この継続力は、どんな仕事においても必ず活かせると考えています。
(315文字)
「1年半」「毎日最低3時間」「一日も欠かさず」といった具体的な数字を使い、長期間にわたって地道な努力を続けられる継続力を示しています。モチベーション維持の難しさという心理的な側面にも触れることで、話にリアリティを与えています。
例文6. 300文字指定
より専門的な環境を求め、〇〇大学への編入を計画的に実行した経験です。
当初、合格に必要な専門科目と語学力が大幅に不足していたため、まず合格から逆算して「半年で専門書の読解レベルを上げる」などの中間目標を設定しました。
次に、学習内容を月・週・日単位に細分化し、タスクリストで進捗を管理しました。
計画通りに進まない場合は原因を分析し、週末に予備日を設けて調整するなど、常に柔軟な見直しを心がけた結果、安定して学習時間を確保できました。
この経験から、目標達成のための緻密な計画性とそれを遂行する実行力が身につきました。
貴社においてもこの強みを活かし、任された業務を着実に遂行することで貢献します。
(294文字)
文字数が少ないため、エピソードを「計画性」という一つの強みに絞り、結論・課題・行動・学びの要点を簡潔にまとめています。一文を短くすることもポイントです。
例文7. 400文字指定
学生時代、より高度な統計分析を学ぶため〇〇大学経済学部への編入を達成した経験です。
当初の学力ではTOEICスコア250点アップと2つの専門科目の克服という高い壁がありました。
そこで私は、合格から逆算した計画を立て1年間実行しました。
具体的には、通学時間に毎日英単語を100個覚え、夜は専門論文を読むことを日課としました。
思うように成果が出ない時期もありましたが、計画の進捗を週次で見直すことで乗り越えました。
特に論文は、内容を要約し自分の意見を論述する習慣をつけたことで、知識の定着だけでなく多角的な思考力も鍛えられました。
その結果、目標を達成し、困難な課題に対しても粘り強く取り組むことで乗り越えられるという自信を得ました。
この経験で培った目標達成への意欲と論理的思考力は、貴社の事業においても必ず貢献できると考えています。
(388文字)
400字はガクチカの標準的な文字数です。基本的な構成を、過不足なく盛り込むことができます。
例文8. ネガティブな動機を向上心に転換
私が学生時代に力を入れたことは、自身のキャリアプラン実現のために現状の課題を特定し、〇〇大学への編入を主体的に実行したことです。
以前の大学でマーケティングを学ぶ中で、将来はデータ分析に基づいた戦略立案ができる人材になりたいという目標を持ちました。
しかし、所属大学のカリキュラムでは統計学の応用といった専門スキルを学ぶ機会が限られており、このままでは目標達成が困難だと感じました。
そこで、理想のキャリアのためには環境を変える必要があると考え、データサイエンス分野で実績のある〇〇大学への編入を決意し、1年間計画的に学習しました。
その結果、編入を達成しただけでなく、現状を分析して課題を発見し、目標達成のために主体的に行動する課題解決能力を身につけました。
この経験で培った課題解決能力を活かし、貴社でも常に成長を目指し貢献したいです。
(365文字)
「カリキュラムが不十分」といったネガティブな動機を、「理想のキャリア実現のため」という具体的で前向きな目標に転換しています。「〇〇ができない」という不満ではなく、「〇〇がしたいから環境を変える」という主体的な向上心をアピールすることが重要です。
例文9. 専門分野と志望業種が異なる場合
学生時代に力を入れたのは、未経験の哲学分野へ挑戦し、論理的な課題解決能力を身につけたことです。
哲学で培った、物事の本質を見抜き複雑な情報を構造化する力は、ITコンサルタントとして顧客の課題を解決する上で不可欠だと考えます。
編入を決意したものの、その分野は情報が少なく、何から手をつければ良いか分からない状況でした。
そこで私は、まず過去問5年分を分析し、出題傾向から「思考の型」を特定しました。
次に、その型と自身の現状との差を埋めるため、教授の論文を読み解きながら「基礎概念の習得」「特定分野の深掘り」「論述演習」の三段階の学習計画を立て、粘り強く実行しました。
この経験から、未知の分野でも課題を特定し、解決までの道筋を論理的に描く力が身につきました。
専門知識は入社後にいち早く習得し、この課題解決能力と掛け合わせることで貴社に貢献します。
(365文字)
専門分野の知識そのものではなく、編入という「経験のプロセス」から得たポータブルスキル(課題解決能力、計画性など)をアピールしています。業種との共通点を見出し、どう貢献できるかを明確に示している点が評価されます。
例文10. 第一志望ではなかった経験から学びをアピール
学生時代に力を入れたのは、目標が未達に終わった際、その原因を分析し次の成功に繋げた経験です。
私は第一志望のA大学への編入を目指していましたが、結果は不合格でした。
敗因を分析した結果、一つの科目に想定以上に苦戦した際、全体の学習計画が破綻してしまったことに気づきました。
私は計画を完璧にこなすことに固執し、進捗の遅れを取り戻す予備日を設けていなかったのです。
この反省を活かし、現在の大学への挑戦では週に一度「調整日」を設け、苦手科目の学習や不測の事態に対応できる計画を立てました。
その結果、無事に合格できただけでなく、計画はあくまで手段であり、状況に応じて見直す柔軟性の重要性を学びました。
この経験で得た軌道修正能力は、予測不能な変化が起こるビジネスの現場でこそ活かせると考えています。
(342文字)
失敗を正直に認めつつ、それを「自己分析」「反省」「学び」に繋げ、次の成功体験(第二志望への合格)の糧にしたことを示しています。これにより、単なる失敗談ではなく、挫折から学べる成長意欲の高い人材であることをアピールできます。
【ガクチカで編入】編入をテーマにする時の注意点
編入経験は大きなアピールポイントになりますが、伝え方を間違えるとかえってマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。
ここでは、ガクチカとして編入経験を語る際に、特に気をつけるべき3つの注意点を解説します。
1. ネガティブな動機をそのまま伝えない
編入を決意したきっかけが、仮に前の大学の授業がつまらなかった、あるいは人間関係が合わなかったといった、第一志望の大学に落ちて滑り止めに入学したなどのネガティブな理由であったとしても、それを正直に話すのは避けるべきです。
採用担当者からは、不満を環境のせいにする他責思考の人物だと捉えられかねません。
大切なのは、そのネガティブなきっかけを、前向きで主体的な目的に転換して伝えることです。
例えば、授業がつまらなかったという動機は、より専門性の高い環境で〇〇を学びたいと考えた、というように言い換えることで、あなたの向上心をアピールできます。
2. 受験勉強を頑張った話だけで終わらせない
ガクチカは、あなたの学力や知識量を測るものではありません。
企業が知りたいのは、あなたが目標達成のためにどのように考え、行動したかというプロセスです。
毎日10時間勉強したという事実だけを伝えても、あなたの個性や強みは伝わりません。
なぜその勉強が必要だったのか、どのような計画を立て、困難をどう乗り越えたのか、その経験から何を学んだのか、といった具体的なプロセスを語ることで、あなたの計画性や課題解決能力を示すことができます。
3. 合格という結果だけをアピールしない
〇〇大学に合格したという結果は素晴らしいものですが、それ自体がアピールになるわけではありません。
採用担当者は、結果に至るまでのあなたの思考や行動のプロセスに注目しています。
合格という結果は、あくまであなたの行動が正しかったことの証明に過ぎません。
なぜ編入という目標を設定したのかという目的意識、そして目標達成のためにどのような工夫や努力をしたのかという過程こそが、あなたの人柄や能力を伝える最も重要な部分であることを意識してください。
【ガクチカで編入】よくある質問
ここでは、編入経験をガクチカとしてアピールする際に、多くの就活生が抱く疑問についてQ&A形式で回答します。
編入試験に失敗した経験もガクチカになりますか?
はい、なります。
ガクチカは成功体験だけを語る場ではありません。
目標に対してどのように考え行動し、その結果から何を学んだのかを伝えることが重要です。
第一志望に不合格だったとしても、その失敗の原因を自分なりに分析し、次の行動にどう活かしたのかを語ることで、あなたの課題発見能力や挫折から立ち直る精神的な強さを示すことができます。
失敗から学び、成長できる人材であるとアピールしましょう。
編入経験以外に、サークルやアルバイトのガクチカもあります。どちらを優先すべきですか?
どちらが正解ということはなく、応募する企業が求める人物像や、あなたが最もアピールしたい強みによって使い分けるのが良いでしょう。
例えば、計画性や目標達成力を強くアピールしたい場合は編入経験が、協調性やチームワークを伝えたい場合はサークル活動が適しているかもしれません。
編入経験は他の学生にはない独自性の高いエピソードであり、強いインパクトを残せる可能性が高いという点は念頭に置いておきましょう。
面接で「なぜ編入したのですか?」とESより深く聞かれたら、どう答えるべきですか?
ESに書いた内容と一貫性を持たせつつ、より具体的なエピソードを交えて答えることが重要です。
ここでもネガティブな理由は避け、「〇〇という分野を、第一人者である△△教授の元で深く研究したいと考えたからです」といった、ポジティブで具体的な目的を伝えましょう。
あなたの学習意欲やキャリアに対する真剣な姿勢が伝わり、説得力が増します。
正直、「学歴ロンダリング」だと思われないか不安です…
そのように見られるかどうかは、伝え方次第です。
なぜ編入する必要があったのか、その目的を明確に語ることができれば、それは学歴のためではなく、自身の成長のための主体的な行動であったと理解してもらえます。
具体的な学問への意欲や、将来のキャリアプランと結びつけて編入の動機を語ることで、それは向上心の表れとしてポジティブに評価されるでしょう。
まとめ
この記事では、大学編入の経験をガクチカとして最大限にアピールするための方法を、具体的な構成や例文を交えて解説しました。
大学編入という経験は、他の学生にはないあなただけのユニークな強みです。
この記事で紹介したポイントを参考にすれば、あなたの「目標達成力」「計画性」「主体性」といったビジネスで活かせる能力を、説得力を持って採用担当者に伝えることができます。
大切なのは、結果だけでなく、そこに至るまでのプロセスを具体的に語ることです。
自信を持って、あなたの素晴らしい経験をアピールしてください。