
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
この記事では、日本の基幹産業であり、世界をリードする「自動車業界」について、就職偏差値ランキングや業界の仕組み、内定獲得のポイントまで徹底的に解説していきます。
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就職偏差値とは
「就職偏差値」という言葉、就活を始めると一度は耳にしますよね。
これは、企業の入社難易度を、予備校の偏差値のように数値で表したものです。
主に、内定者の学歴や採用倍率、企業の人気度、待遇など、さまざまな要素から総合的に判断されています。
ただし、この数値はあくまで「目安」です。
公的なデータではなく、就活生の間やWebメディアなどで独自に算出されたものが多いため、参考程度に捉えるのが賢明です。
この偏差値が高いからあなたにとって良い会社、低いからダメな会社、と短絡的に判断するのではなく、企業研究のひとつのきっかけとして活用してくださいね。
自動車業界の就職偏差値ランキング
自動車業界は、トヨタ自動車を筆頭に、世界的な大企業がひしめく人気の業界です。
そのため、全体的に就職偏差値は高めに出る傾向があります。
特に、完成車メーカー(OEM)や、Tier1と呼ばれる大手部品メーカー(メガサプライヤー)は、安定性や待遇の良さから、毎年多くの就活生が殺到します。
ここでは、そんな自動車業界の企業を、就職偏差値のランク別に分けてご紹介します。
皆さんが知っている企業がどこに位置するのか、業界の勢力図を掴むつもりでチェックしてみましょう。
【自動車業界】Aランク(就職偏差値70以上)
【70】トヨタ自動車
日本を代表する完成車メーカーであり、グローバル市場で圧倒的なシェアを誇る企業です。
研究開発・生産技術・設計・経営企画など多様な職種で世界最先端の技術革新に関わるチャンスがあります。
選考では論理的思考力・課題解決能力・主体性が重視され、プレゼン力も重要視されます。
英語力や海外志向も評価対象となり、技術だけでなくマネジメント志向の学生も歓迎されます。
グローバルでの挑戦意欲とリーダーシップをエピソードを交えてアピールすることが鍵です。
【自動車業界】Bランク(就職偏差値66以上)
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【69】本田技研工業 日産自動車 デンソー AGC
【68】豊田自動織機 ブリヂストン トヨタ自動車九州
【67】マツダ SUBARU いすゞ自動車 スズキ トヨタ車体 日産自動車九州 ヤマハ発動機 住友電気工業 メルセデスベンツ日本 ボッシュ日本 テスラジャパン
【66】三菱自動車 日産車体 三菱ふそうトラック・バス UDトラックス アイシン 日本ガイシ 日本特殊陶業 住友ゴム工業 ジョンソンコントロールズ日本 BPカストロール BMWジャパン フォルクスワーゲンジャパン ヒョンデモビリティR&D日本
完成車メーカーと主要サプライヤーが中心の層で、エンジン、電装、素材など多様な分野で高い技術力を誇ります。
自動運転や電動化などの次世代技術に携わるポジションも多く、理系学生に人気の高いランクです。
選考では専門知識だけでなく、チームでの協働力やグローバル志向も評価されます。
技術志望者は研究内容を業務にどう活かせるかを説明できるよう準備しましょう。
次世代モビリティへの理解と情熱を具体的に伝えることが差別化につながります。
【自動車業界】Cランク(就職偏差値61以上)
【65】日野自動車 トヨタ自動車東日本 小糸製作所 トヨタ紡織 GSユアサ 矢崎総業 ジェイテクト トヨタ紡織 ヨコオ 中央自動車工業 横浜ゴム オートバックスセブン イエローハット 日立Astemo コンチネンタル日本 ZFジャパン ヴァレオ日本
【64】ダイハツ工業 豊田合成 日本精工 日本発条 NTN 愛知製鋼 TOYOTIRE アルプスアルパイン NOK マレリ ジヤトコ 日本板硝子 ヤナセ ステランティス日本 ボルボカー日本 ヒョンデ日本 BYD日本
【63】日産車体九州 ホンダオートボディー 東海理化電機製作所 スタンレー電気 KYB ジーテクト ビークルエナジージャパン ブルーエナジー オリックス自動車 日産モータースポーツ&カスタマイズ
【62】ダイハツ九州 岐阜車体工業 日産工機 愛知機械工業 ミツバ ユニプレス ユタカ技研 IJTT フタバ産業 八千代工業 トピー工業 エクセディ 大同メタル工業 三菱自動車エンジニアリング スバルテクニカインターナショナル
【61】ジェイ・バス いすゞエンジン製造北海道 スズキエンジニアリング 東プレ 古河電池 愛三工業 大豊工業 市光工業 セーレン 村上開明堂 エイチワン 武蔵精密工業 東京ラヂエーター製造 ハイレックスコーポレーション
完成車メーカーの関連企業や部品メーカー、商社系自動車企業が中心です。
幅広い工程に関われるため、製造現場の理解力やチームでの調整力が求められます。
職種は設計、生産管理、品質保証、営業など多岐にわたり、現場志向の学生に向いています。
面接では業界の動向や技術革新への理解、主体的に動いた経験が評価されます。
現場での課題解決力と粘り強さを具体例とともに示すと好印象です。
【自動車業界】Dランク(就職偏差値56以上)
【60】サンデン 曙ブレーキ工業 日本精機 タチエス 河西工業 三櫻工業 リケン 中央発條 ウェッズ フジオーゼックス 日本フルハーフ トヨタモビリティ東京 ATグループ トヨタモビリティパーツ
【59】光岡自動車 ヨロズ 太平洋工業 今仙電機製作所 ファルテック パイオラックス 共和レザー 神奈川トヨタ自動車 日産東京販売 日産大阪販売 ホンダモビリティ中部 KTグループ 関東マツダ ジーライオングループ
【58】ダイキョーニシカワ TBK 日本プラスト J-MAX 中央可鍛工業 田中精密工業 オートワークス京都 トヨタ輸送 トヨタメトロジック MUGEN 福岡トヨタ自動車 神奈川日産自動車 ホンダモビリティ近畿 東海マツダ
【57】ICDAホールディングス パーク24 プロトコーポレーション VTホールディングス ホンダモビリティ北関東 ゼロ 愛知陸運 広島マツダ 東京スバル
【56】ジェームズ IDOM ネクステージ グッドスピード アップルインターナショナル カーチス 軽自動車館 バイク王&カンパニー アップガレージ ユー・エス・エス 日本駐車場開発
販売会社や整備、輸送関連など、ユーザーとの接点を持つ企業が多いランクです。
営業・販売・整備といった現場職で顧客満足を重視する企業が中心です。
技術力よりもホスピタリティや提案力、行動力が評価されやすい傾向にあります。
面接では自動車への興味、接客姿勢、チームでの貢献意識が問われることが多いです。
顧客目線で行動できる姿勢を明確に伝えると採用担当者の印象が良くなります。
【自動車業界】Eランク(就職偏差値50以上)
【55】ビッグモーター
中古車販売や買取を中心とした企業が含まれるランクです。
営業職・販売職がメインで、実績重視の評価制度を導入している会社が多いです。
コミュニケーション力や営業成績がそのままキャリアに反映されるため、成果志向の人に向いています。
面接では数字への意識や行動量の多さ、顧客との信頼関係構築が重視されます。
成果を出すために努力し続ける姿勢を伝えることで高評価を得やすくなります。
【自動車業界】とは
自動車業界は、自動車本体(四輪車、二輪車など)や、関連する部品の開発、製造、販売、整備に至るまで、幅広い分野を含む巨大な産業です。
日本の製造業における出荷額の約2割を占める基幹産業であり、数多くの関連企業や雇用を生み出しています。
まさに日本の経済を牽引してきた業界の一つと言えるでしょう。
近年は「CASE」という大きな変革の波に直面しており、業界全体が新しい時代のモビリティ社会の実現に向けて動いています。
基本的な仕組み
自動車業界の最も大きな特徴は、そのピラミッド型のサプライチェーンにあります。
ピラミッドの頂点に立つのが、トヨタやホンダといった「完成車メーカー(OEM)」です。
彼らは自動車の企画・開発・最終組立・販売を行います。
その下に、完成車メーカーに直接部品を供給する「Tier1(ティアワン:一次下請け)」が位置します。
デンソーやアイシンなどがこれにあたります。
さらにその下には、Tier1に部品を供給する「Tier2(ティアツー:二次下請け)」、Tier2に供給する「Tier3(ティアサン:三次下請け)」と、裾野が広がっていきます。
一台の自動車は約3万点もの部品から成り立っており、非常に多くの企業が関わり合って一台のクルマが作られているのです。
この複雑なサプライチェーンをいかに効率的に管理するかが、業界全体の競争力を左右します。
主な役割と業務内容
自動車業界の根本的な役割は、人々の「移動」を支えることです。
安全で快適な移動手段を提供することで、経済活動を活発にし、人々の生活を豊かにすることに貢献しています。
業務内容は非常に多岐にわたります。
完成車メーカーであれば、消費者のニーズを先読みして新しいクルマを企画する「商品企画」、デザインや性能を設計する「研究・開発」、効率的な生産ラインを作る「生産技術」、実際にクルマを組み立てる「製造」、そして国内外の顧客に届ける「営業・販売」や、購入後の「アフターサービス」などがあります。
一方、部品メーカーは、より専門的で高度な技術を追求します。
例えば、燃費を改善するエンジン部品や、自動運転に不可欠なセンサーなど、特定の分野に特化して技術を磨き、完成車メーカーの要求に応えています。
業界の将来性と「CASE」の動向
自動車業界は今、「100年に一度の大変革期」を迎えていると言われています。
そのキーワードが「CASE(ケース)」です。
これは、Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(シェアリング&サービス)、Electric(電動化)の頭文字を取った造語です。
クルマがインターネットと常時接続し(Connected)、AIが運転を代行し(Autonomous)、一台のクルマを所有せず共有する(Shared)のが当たり前になり、動力源がガソリンから電気へとシフトしていく(Electric)。
これは、自動車業界が従来の「モノづくり」から、移動に関するあらゆるサービス(MaaS:Mobility as a Service)を提供する「コトづくり」へと、ビジネスモデル自体を大きく変えていこうとしていることを意味します。
この変革期において、従来の自動車メーカーだけでなく、IT企業や新興企業も巻き込んだ、業界の垣根を超えた競争が始まっています。
【自動車業界】職種
自動車業界は、その規模の大きさから、非常に多くの職種が存在するのが特徴です。
研究開発から製造、販売、管理部門まで、文系・理系問わず多様なバックグラウンドを持つ人々が活躍しています。
特に新卒採用においては、「技術系」と「事務系」に大きく分けて募集されることが一般的です。
技術系は、製品の根幹をなす最先端の技術開発に携わることができ、事務系は、グローバルな市場を相手にビジネスを動かしていくダイナミズムを味わえます。
ここでは、自動車業界の代表的な職種を3つピックアップして、その仕事内容を紹介します。
研究・開発職
研究・開発職は、自動車業界の未来を創る仕事であり、主に理系の学生に人気の職種です。
数年先、十数年先を見据えて、「CASE」に代表されるような最先端技術(自動運転技術、EVのバッテリー、コネクテッドカーのシステムなど)の基礎研究を行う部門と、市場のニーズに応じた新型車やモデルチェンジ車の設計・開発を行う部門に分かれます。
一台のクルマは何万点もの部品で構成されているため、エンジン、シャシー、ボディ、内装、電子制御など、極めて専門的な分野に分かれて開発が進められます。
高い専門知識と、まだ世にないものを生み出すための探究心、そして多くの部門と連携するためのコミュニケーション能力が求められます。
自分の研究成果が、目に見える「クルマ」という形になる、非常にやりがいのある仕事です。
生産・技術職
生産・技術職は、研究・開発部門が生み出した設計図を、いかに高品質かつ高効率で「製品」にするかを考える仕事です。
いわば、モノづくりのプロフェッショナルと言えます。
具体的な業務としては、国内外の工場の生産ラインの設計・改善、新しい製造技術やロボットの導入、部品調達の最適化、そして製品の品質管理(QC)などがあります。
自動車の製造ラインは非常に大規模かつ精密であり、わずかな非効率や品質のバラつきが、企業の収益性に直結します。
トヨタの「カイゼン」活動に代表されるように、常に「もっと良く」を追求する姿勢が求められます。
世界中の工場がマザー工場(お手本となる工場)の生産方式を学ぶことも多く、グローバルに活躍できるチャンスも多い職種です。
営業・マーケティング職
営業・マーケティング職は、主に事務系(文系)の学生が活躍するフィールドです。
完成車メーカーの場合、国内や海外の販売会社(ディーラー)と連携し、販売戦略を立案・実行するのが主な仕事です。
BtoBである部品メーカーの場合は、完成車メーカーの購買部門や開発部門に対して、自社の製品(部品)を次の新型車に採用してもらうための技術提案営業を行います。
また、マーケティング部門では、市場調査やデータ分析に基づき、「次にどのようなクルマが求められるか」を予測し、商品企画部門にフィードバックする重要な役割も担います。
グローバルな市場を相手にするため、高い語学力や異文化理解力、そして複雑な利害関係を調整する高度なコミュニケーション能力が求められます。
【自動車業界】向いている人
自動車業界は、そのスケールの大きさや変革期というダイナミズムから、特定の志向性を持つ人にとって非常に魅力的なフィールドです。
何万人もの人々が関わる巨大プロジェクトを動かす力、そして「100年に一度」の変化に対応していく柔軟性が求められます。
単に「クルマが好き」というだけでなく、そのクルマを通じて社会にどのような価値を提供したいかを考えられる人が活躍しています。
ここでは、自動車業界に向いている人の特徴を3つご紹介します。
自分自身の強みと照らし合わせながら読んでみてください。
モノづくりへの強い情熱がある人
自動車業界は、日本のモノづくりの象徴とも言える業界です。
約3万点の部品を寸分の狂いなく組み上げ、人命を乗せて走る「製品」を作り上げるには、品質に対する妥協なき追求と、モノづくりそのものへの深いリスペクトが不可欠です。
これは技術職に限った話ではありません。
営業職であれ、管理部門であれ、自社が生み出す製品への誇りと愛情が、仕事のモチベーションの源泉となります。
「自分が関わった製品が世界中の道を走る」ことにワクワクする人、小さな改善を積み重ねて大きな成果を生み出すプロセスを楽しめる人は、この業界で大きなやりがいを感じられるはずです。
技術の進歩や安全への貢献に、純粋な喜びを感じられる人に向いています。
チームで協力して目標を達成できる人
自動車の開発・製造は、決して一人ではできません。
研究、開発、設計、生産技術、製造、購買、営業、マーケティングなど、無数の部門が連携し、時には社外のサプライヤーとも緊密に協力して、初めて一台のクルマが完成します。
そのため、自分の専門分野だけに閉じこもるのではなく、異なるバックグラウンドを持つ人々と積極的にコミュニケーションを取り、全体の目標(=良いクルマを作ってお客様に届ける)に向かって協力できる「協調性」が強く求められます。
自分の意見を論理的に伝えつつ、相手の立場や意見も尊重できるバランス感覚が重要です。
大規模なプロジェクトをチームの一員として動かすことに喜びを感じる人には最適な環境です。
変化を恐れず、学び続けられる人
前述の「CASE」に代表されるように、今の自動車業界は、かつてないほどの激しい変化の渦中にあります。
昨日までの常識が今日には通用しなくなるかもしれません。
電気自動車(EV)の台頭により、エンジン技術者がバッテリー技術を学ぶ必要が出てきたり、IT企業が競合として参入してきたりと、業界の勢力図は日々塗り替えられています。
このような環境では、過去の成功体験に固執せず、新しい知識や技術を積極的に学び続ける「学習意欲」と、未知の課題にも果敢に挑戦する「チャレンジ精神」が不可欠です。
変化を「脅威」ではなく「チャンス」と捉え、自分自身をアップデートし続けられる人が、これからの自動車業界で求められる人材です。
【自動車業界】向いていない人
一方で、自動車業界の特性が、自分の価値観や働き方の希望と合わない場合もあります。
業界の規模が大きく、歴史が長いからこその特徴も存在します。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、どのような人が「向いていない」傾向にあるのかを知っておくことは大切です。
もちろん、これはあくまで傾向であり、すべての企業に当てはまるわけではありません。
しかし、自分のキャリアを考える上で、一つの判断材料として参考にしてみてください。
チームよりも個人の成果を追求したい人
自動車業界の仕事は、前述の通り、徹底したチームプレーで成り立っています。
個人の閃きや才能も重要ですが、それ以上に組織全体の調和やプロセスが重視される傾向が強いです。
そのため、自分の成果がダイレクトに評価される環境を好む人や、組織のルールや調整業務を「足かせ」と感じてしまう人にとっては、ストレスを感じる場面が多いかもしれません。
「自分の力で業界を変えたい」という強い個人主義的な志向を持つ人は、例えばITベンチャーや外資系コンサルティングファームなど、個の成果がより直接的に評価されやすい業界の方が水に合う可能性があります。
自動車業界の「大きな歯車の一つ」となることに抵抗を感じる人は、慎重に検討した方が良いでしょう。
安定志向が強すぎる人
かつて、自動車業界は「安定した巨大産業」の代表格でした。
しかし、「CASE」という大波が押し寄せている現在、その常識は通用しなくなっています。
従来のガソリン車中心のビジネスモデルは大きな見直しを迫られており、業界の未来は予測困難です。
もちろん、企業としての体力があるため、すぐに経営が傾くわけではありませんが、もはや「入社すれば安泰」という時代ではないのです。
むしろ、生き残りをかけて常に変化し続けなければならない、非常にチャレンジングな環境にあります。
そのため、「変化はできるだけ避けたい」「決められた仕事を淡々とこなしたい」といった安定志高が強すぎる人にとっては、厳しい業界かもしれません。
クルマや技術への関心がまったくない人
「クルマが好き」であることは必須条件ではありませんが、最低限の関心は持っていた方が良いでしょう。
自動車業界で働く人々は、技術職・事務系問わず、自社の製品や技術に強い誇りを持っていることが多いです。
日常会話や会議の中でも、クルマに関する専門用語や最新技術の話題が当たり前に出てきます。
そのような環境で、クルマやモノづくりに対してまったく興味が持てない場合、仕事へのモチベーションを維持するのが難しくなるかもしれません。
また、消費者(ユーザー)としての視点が欠けていると、市場のニーズを捉えた商品企画や営業戦略を立てることも困難になります。
業界の根幹をなす「製品」へのリスペクトは、働く上で重要です。
【自動車業界】内定をもらうためのポイント
自動車業界は、その人気と専門性の高さから、内定を獲得するためには戦略的な準備が不可欠です。
単に「クルマが好きだから」という理由だけでは、数多くのライバルに埋もれてしまいます。
業界が「100年に一度の大変革期」にある今、企業側も「未来を共に切り拓ける人材」を真剣に探しています。
ここでは、自動車業界の選考を突破するために、特に意識してほしいポイントを3つに絞って解説します。
これらをしっかり押さえることが、内定への近道となります。
業界研究と「CASE」への深い理解
まず、自動車業界の内定を目指す上で「CASE」への理解は避けて通れません。
これは単なるバズワードではなく、業界の未来そのものだからです。
Connected、Autonomous、Shared、Electric、それぞれの領域で今何が起きていて、社会がどう変わろうとしているのか、自分なりの言葉で説明できるようにしておきましょう。
その上で、志望する企業がCASEのどの領域に特に注力しているのか、どのような戦略を持っているのかを、企業のIR情報(投資家向け情報)や中期経営計画などを読み込んで深く研究してください。
「業界の未来」と「企業の戦略」を理解した上で、自分はどの分野でどのように貢献したいのかを明確にすることが、他の就活生との最大の差別化ポイントになります。
「なぜ自動車業界か」を明確にする志望動機
「クルマが好き」という気持ちは大切ですが、それだけでは志望動機として不十分です。
「なぜ他の業界ではなく、自動車業界なのか?」「自動車業界で働くことを通じて、何を成し遂げたいのか?」を深く掘り下げてください。
例えば、「人々の生活の『移動』という根幹を、より安全で快適なものにしたい」「日本の高い技術力を通じて、世界の環境問題の解決に貢献したい」など、クルマを手段として、その先にある社会的な価値にまで言及できると、志望動機に深みが出ます。
自分の過去の経験(例えば、留学経験からグローバルなインフラに興味を持った、など)と結びつけ、「自分だからこそ、この業界でこれがやりたい」という、一貫性のあるストーリーを構築することが重要です。
インターンシップやOB・OG訪問での「生」の情報収集
自動車業界はBtoBの側面が強く、また企業規模も大きいため、Webサイトやパンフレットだけでは仕事の具体的なイメージが湧きにくいものです。
そこで重要になるのが、インターンシップやOB・OG訪問です。
インターンシップに参加すれば、社員の方々と一緒に働く体験を通じて、企業の雰囲気や仕事の進め方を肌で感じることができます。
OB・OG訪問では、「変革期の中で、現場の社員は何を考え、どんな課題を感じているのか」といった、リアルな「生」の情報を得ることができます。
こうした一次情報は、企業研究を深める上で非常に有益であると同時に、面接で「なぜ他社ではなく、御社なのか」を語る際の強力な根拠となります。
【自動車業界】よくある質問
自動車業界という巨大な産業を目指すにあたって、多くの就活生がさまざまな疑問や不安を抱えています。
特に、文系・理系の区分や、必要なスキルについては、多くの質問が寄せられます。
ここでは、皆さんが疑問に思いがちなポイントをピックアップし、就活アドバイザーの視点からズバリお答えしていきます。
これらの回答を参考に、自分のキャリアプランと照らし合わせてみてください。
文系でも活躍できますか?
結論から言えば、全く問題なく活躍できます。
自動車業界は技術の塊のように思われがちですが、その技術を製品として企画し、製造ラインを管理し、世界中のお客様に届けるプロセスでは、文系人材の力が不可欠です。
例えば、市場のニーズを読み解く「商品企画」や「マーケティング」、グローバルな販売網を構築する「海外営業」、数万点の部品を世界中から調達する「購買・調達」、そして巨大な組織を動かす「人事」や「経理」など、活躍のフィールドは非常に広いです。
理系の専門知識がなくても、論理的思考力、コミュニケーション能力、そして業界の動向をキャッチアップし続ける学習意欲があれば、文系ならではの視点で業界の変革に貢献することができます。
自動車免許や理系の知識は必要ですか?
職種によります。
まず自動車免許ですが、営業職や開発職を希望する場合は、取得しておくことを強く推奨します。
営業職は、お客様であるディーラーや企業を訪問する際に運転することがありますし、開発職は、自身でクルマを運転して性能を評価する場面が多々あります。
必須の応募条件でない企業も多いですが、入社後に必要になる可能性は高いです。
一方、理系の知識については、技術系の職種(研究・開発・生産技術など)を目指す場合は、大学での専門知識が選考の前提となります。
ただし、事務系の職種(営業、企画、管理部門)であれば、入社時点での理系知識は必須ではありません。
入社後の研修や実務を通じて、必要な知識は学んでいけますので安心してください。
英語力はどの程度求められますか?
自動車業界は、日本国内だけでなく、世界中がビジネスの舞台です。
部品の調達から、製品の販売、海外工場の運営まで、あらゆる場面でグローバルなコミュニケーションが発生します。
そのため、英語力は「あれば尚良い」ではなく、「あった方が間違いなく有利」なスキルです。
特に、海外営業、購買、生産管理、そして海外駐在を目指す場合は、ビジネスレベルの英語力が求められます。
目安としてTOEICのスコアを応募条件に設定している企業もあります。
とはいえ、現時点で自信がなくても、学ぶ意欲を示すことが大切です。
グローバルに活躍したいという意志を明確に伝え、入社後も学習を続ける姿勢を見せることが評価されます。
まとめ
自動車業界は、「CASE」という未曾有の大変革期を迎え、業界の常識が根底から覆ろうとしています。
これは、従来の「安定した巨大産業」という側面だけでなく、「未来のモビリティ社会を創造する」という、非常にエキサイティングな挑戦の場でもあることを意味します。
この記事で紹介した就職偏差値はあくまで一つの指標に過ぎません。
大切なのは、この変革期において、自分がどの分野でどのように輝きたいかを真剣に考え、その情熱を行動に移すことです。
Digmediaは、皆さんがこのダイナミックな業界で活躍できるよう、これからも全力でサポートしていきます。