
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就職活動お疲れ様です。
数ある職種の中でも、「自分のアイデアを形にしたい」という強い想いから、商品企画職に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に志望動機を書こうとすると、「何をどう伝えたらいいか分からない」「抽象的な内容になってしまう」と悩む声をよく聞きます。
この記事では、新卒の皆さんが商品企画職への熱意と適性を企業にしっかり伝えられるよう、志望動機を作成するための具体的なステップと、すぐに使える例文を徹底解説します。
この記事を読めば、あなたの想いを込めた説得力のある志望動機が完成するはずです。
【商品企画の志望動機】将来性
商品企画職は、市場の変化や消費者ニーズの多様化に伴い、ますますその重要性が高まっている職種だと言えます。
テクノロジーの進化やグローバル化が進む現代において、企業が競争優位性を保ち、持続的に成長していくためには、常に新しい価値を生み出し続ける力が必要です。
この「新しい価値」を生み出す中心にいるのが商品企画職であり、その役割は今後も広がりを見せていくでしょう。
だからこそ、新卒の皆さんが商品企画の将来性を正しく理解し、自分のキャリアビジョンと結びつけて志望動機で伝えることは、企業の採用担当者に響く大きなポイントになります。
商品企画の現状
現在の市場は、モノがあふれ、消費者のニーズが細分化・多様化している「成熟市場」の傾向が強いと言えます。
この状況下で、企業は単に機能が優れているだけでなく、顧客の潜在的な欲求を満たすような、心に響く「体験」や「物語」を持つ商品を求めています。
そのため、商品企画職には、データ分析力やトレンドを読む力はもちろんのこと、人々の感情や行動原理を深く理解する洞察力が求められています。
また、サステナビリティやSDGsへの関心の高まりから、社会課題の解決に貢献する商品やサービスを生み出す役割も期待されており、その業務範囲は広がり続けているのが現状です。
商品企画の需要
商品企画職の需要は、業界や企業規模を問わず非常に高い水準で推移しています。
特に変化の激しいIT業界や、常に新しいトレンドが生まれる消費財業界などでは、企業の成長エンジンとして欠かせない存在です。
既存事業の維持だけでなく、新規事業の立ち上げや、海外市場への進出を考える企業にとって、市場の空白を見つけ出し、収益性の高い商品コンセプトを立案できる人材は喉から手が出るほど欲しい人材です。
企業側も、経験者だけでなく、固定観念にとらわれない柔軟な発想を持つ新卒のポテンシャルに大きな期待を寄せているため、皆さんが持つフレッシュな視点や独自のアイデアは、大きな強みとなり得ます。
求められるもの
商品企画職に求められる資質やスキルは多岐にわたりますが、最も重要なのは「課題発見能力」と「実現力」の二つです。
まず、市場や顧客の「隠れた不満」や「未来のニーズ」をいち早く見つけ出すための鋭いアンテナと分析力が求められます。
そして、その発見した課題を解決するための具体的な商品コンセプトに落とし込み、開発部門や営業部門など、多くの関係者を巻き込みながら実現に向けて粘り強く推進していく実行力が必要です。
論理的な思考力と、周囲を納得させるコミュニケーション能力も、アイデアを机上の空論で終わらせないために欠かせない要素となります。
【商品企画の志望動機】仕事内容
商品企画の仕事は、単に「こんな商品があったらいいな」というアイデアを出すことだけではありません。
それは、市場調査から始まり、コンセプトの立案、仕様の決定、開発部門との連携、そして発売後の効果測定に至るまで、商品やサービスが世に出るまでの全ての工程に深く関わる、非常に多岐にわたる重要な役割を担っています。
この職種を志望する際は、表面的な華やかさだけでなく、その仕事内容の奥深さと、プロセス全体における自分の貢献意欲を具体的に示すことが、志望動機の説得力を高める鍵となります。
市場調査・ニーズ分析
商品企画の仕事の出発点となるのが、徹底した市場調査とニーズ分析です。
競合他社の動向、業界全体のトレンド、そして何よりも「顧客が今、何を求めているのか」を深く掘り下げます。
アンケート調査や消費者インタビューはもちろん、SNSのトレンドやビッグデータの分析など、多角的な視点から情報を収集し、まだ世にない潜在的なニーズを見つけ出します。
この工程で、どれだけ正確に顧客の「インサイト(深層心理)」を捉えられるかが、商品の成否を大きく左右するため、商品企画における最も土台となる重要な業務です。
コンセプト立案・企画書作成
収集したデータやニーズ分析の結果に基づき、「誰の、どんな課題を、どのように解決するのか」という商品の根幹となるコンセプトを明確に定義します。
このコンセプトがブレてしまうと、開発や販売戦略も迷走してしまうため、商品の魅力や価値を一言で言い表せるほどシャープなものにする必要があります。
その後、ターゲット層、具体的な機能、価格帯、想定される収益性などを盛り込んだ、詳細な企画書を作成し、経営層や関連部署へのプレゼンテーションを行います。
開発部門との連携・進行管理
企画が承認されたら、具体的な製品化に向けて開発部門やデザイナー、エンジニアなどと密に連携を取りながら、仕様を詰めていきます。
企画担当者は、アイデアを「形」にするための調整役として機能し、開発の進捗状況を管理しながら、当初のコンセプトから逸脱しないように方向性を定める役割を担います。
技術的な制約や予算、スケジュールとのバランスを取りながら、「実現したいこと」と「実現できること」の最適な落としどころを見つける、非常に交渉力や調整力が求められるフェーズです。
販売戦略・プロモーション企画への関与
商品が完成に近づくと、今度は営業部門やマーケティング部門と協力し、どのように市場に投入し、顧客に届けるかという販売戦略を練ります。
ターゲット顧客に響くメッセージ、最適なプロモーション方法、販売チャネルなどを企画し、商品が市場で成功するための戦略的な側面にも深く関わります。
企画担当者は、商品開発の裏側にある「なぜこの商品が必要なのか」という熱い想いを、プロモーション担当者に正確に伝え、効果的な戦略を構築するための橋渡し役となります。
【商品企画の志望動機】向いている人
商品企画職は、華やかなイメージとは裏腹に、地道な分析作業や複雑な調整業務も多い、タフな仕事です。
しかし、自分のアイデアが世の中に広がり、人々の生活を変える瞬間に立ち会える、非常に大きなやりがいのある職種でもあります。
この仕事に向いているのは、単に「アイデアマン」であるだけでなく、そのアイデアを実現するために粘り強く行動し、周囲を巻き込めるような総合的な力を持った人です。
あなたがこれからご紹介する特徴に当てはまると感じたら、自信を持って志望動機でその適性をアピールしてください。
世の中の動きに対する強い好奇心がある人
商品企画の仕事は、常に「今、何が起きているか」「次に何が求められるか」という問いに答え続けることです。
そのため、ニュースやトレンド、人々の行動や感情の変化など、世の中のあらゆる動きに対して、アンテナを高く張り、「なぜだろう」「どうしてだろう」と深く掘り下げて考える強い好奇心が不可欠です。
趣味や日常の気づきから、ビジネスにつながるヒントを見つけ出すことができる人は、新しい企画の種を見つける能力に長けていると言えます。
困難にぶつかっても諦めずに粘り強く取り組める人
新しい商品を世に出す道のりは、決して平坦ではありません。
開発の途中で技術的な問題に直面したり、社内調整で意見が衝突したり、計画通りに進まないことが頻繁に発生します。
そんな時、「もう無理だ」と諦めるのではなく、代替案を考え、関係者を説得し、前に進めるための粘り強さが必要です。
一つの企画が日の目を見るまでには、何度も壁にぶつかり、改善を重ねる地道な努力が求められるため、強い精神力とポジティブな思考は企画職の重要な要素です。
相手の立場になって考えられる共感力がある人
どれだけ素晴らしいアイデアでも、顧客のニーズから外れていれば商品は売れません。
商品企画職にとって最も大切な能力の一つが、「顧客は本当にこれを求めているのか」を徹底的に考え抜く、高い共感力です。
単なるデータ分析に留まらず、顧客が商品を使うシチュエーションを具体的に想像し、彼らが抱える不満や喜びを自分のことのように感じられる感性が求められます。
この共感力こそが、既存の枠を超えた、真にユーザーフレンドリーな商品を誕生させる原動力になります。
複雑な情報を整理し論理的に説明できる人
アイデアを形にする過程では、開発部門、営業部門、経営層など、異なる専門性を持つ多くの関係者とコミュニケーションを取る必要があります。
彼らを説得し、協力を得るためには、自分の企画がなぜ成功するのか、どのようなメリットがあるのかを、誰にでも分かりやすく、かつ論理的に説明する能力が不可欠です。
複雑な情報を整理して要点をまとめ、根拠を示しながらプレゼンテーションできる論理的な思考力とコミュニケーション能力が、企画の実現可能性を高めます。
異なる意見を調整しチームをまとめられる人
商品企画は、一人で完結する仕事ではありません。
多くの部署を巻き込み、一つの目標に向かって進む「プロジェクトマネージャー」的な役割も担います。
様々な部門の利害や意見が衝突した際にも、冷静に状況を把握し、全ての関係者が納得できる最適な解決策を見つけ出す調整力が必要です。
チームメンバーのモチベーションを維持しながら、多様な意見を建設的な方向へ導くリーダーシップを発揮できる人は、この職種で成功する可能性が高いと言えます。
【商品企画志望動機】そもそも志望動機とは?
そもそも志望動機とは、「なぜ、他の数ある企業や職種ではなく、この企業で、この商品企画という職種に就きたいのか」を明確に、かつ熱意をもって企業に伝えるためのものです。
それは単なる入社意欲を表明するものではなく、あなたの過去の経験、現在の考え、そして未来の目標が、企業の理念や事業内容とどのように結びついているかを論理的に説明する機会でもあります。
企業側は、この志望動機を通じて、皆さんが入社後に企業にどのような貢献をしてくれるのか、そして長く活躍してくれるのかを見極めようとしています。
【商品企画の志望動機】書く前の準備
説得力のある志望動機を作成するためには、いきなり文章を書き始めるのではなく、事前の準備と自己理解を深める作業が不可欠です。
特に商品企画職を志望する場合、あなたの持つアイデアを具現化する企業と職種への理解がなければ、抽象的で誰にでも言える内容になってしまいます。
この準備を丁寧に行うことで、あなたの個性や強みが際立つ、企業にとって「この学生を採用したい」と思わせるオリジナリティ溢れる志望動機を作成するための土台が築かれます。
自己分析
自己分析は、「自分がなぜ商品企画に惹かれるのか」「これまでの経験で培った強みは何か」を明確にするための土台です。
過去に「面白い」と感じた商品やサービス、熱中した経験、困難を乗り越えたエピソードなどを振り返り、自分の価値観や行動原理を深く掘り下げましょう。
その中で、課題発見能力、アイデアの具現化に向けた行動力、周囲を巻き込む力など、商品企画の仕事に活かせるあなたの「核となる強み」を見つけ出すことが重要です。
この自己理解が、志望動機に深みと説得力を与えます。
業界分析
商品企画職は、業界の特性に強く影響を受ける職種です。
例えば、IT業界の商品企画と食品業界の商品企画では、求められるスピード感や市場の動向、顧客のニーズが大きく異なります。
志望する業界の市場規模、成長性、主要な競合他社、現在のトレンド、そして将来の展望について徹底的に調べましょう。
その上で、「この業界の、この課題を、自分の企画力で解決したい」という具体的な目標を持つことが、志望動機を単なる「企画が好き」というレベルから引き上げる鍵となります。
企業分析
志望する企業が、どのような事業を展開し、どのような理念やビジョンを持っているのかを深く理解することが不可欠です。
その企業の商品企画部門が、過去にどのような成功事例を生み出し、現在どのような課題に直面しているのかをリサーチしましょう。
競合他社との差別化ポイントや、その企業の商品に感じた具体的な魅力を掘り下げ、「なぜ、この企業の商品企画職でなければならないのか」という「企業との接点」を明確にすることで、志望動機の具体性と熱意が高まります。
【商品企画の志望動機】作成のポイント
商品企画職の志望動機は、あなたの「アイデア力」と「論理性」を同時にアピールする絶好の機会です。
どんなに熱い想いがあっても、それを採用担当者に分かりやすく、かつ説得力を持って伝えることができなければ意味がありません。
ここでは、あなたの志望動機をより伝わりやすく、印象的なものにするための構成と表現のポイントをご紹介します。
これらのポイントを押さえることで、あなたの企画職としての潜在能力を示すことができます。
PREP法を使おう
PREP法は、結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順で文章を構成する手法です。
この型を使うことで、あなたの主張が明確かつ論理的になり、採用担当者に内容を素早く、正確に伝えることができます。
特に商品企画職は、企画の意図を簡潔に、かつ論理的に説明する能力が求められるため、志望動機でPREP法を用いることは、あなたの論理的思考力をアピールする間接的な機会にもなります。
①結論を簡潔に述べる
志望動機を話し始める際、あるいは書き始める際は、まず「最も伝えたい結論」を一行で簡潔に述べましょう。
例えば、「貴社の〇〇という理念に共感し、その商品企画を通して人々の生活を豊かにしたいと考えたからです」といった具合です。
この冒頭の一文で、採用担当者はあなたが何を伝えたいのかを瞬時に理解でき、後の内容への関心を引き出すことができます。
②具体的なエピソードを入れる
結論の裏付けとして、あなたの経験や考えを具体的に示すエピソードを盛り込みましょう。
例えば、「大学時代にサークルで〇〇という課題に直面し、それを解決するために△△という企画を立案・実行した」など、商品企画の仕事に通じる行動力や課題解決能力が伝わるような具体的な体験談を挿入することで、説得力が格段に向上します。
③入社後に実現したいこと、入社意欲を伝える
志望動機の最後は、「入社後、あなたがその企業でどのように貢献したいか」という具体的なビジョンで締めくくりましょう。
「入社後は、これまでの経験を活かし、特に〇〇の分野で、貴社の新しい柱となるような商品を生み出したい」といったように、入社意欲の高さと、企業への貢献意図を明確に伝えることが重要です。
【商品企画の志望動機】おすすめの例文5選
商品企画職を志望する皆さんの中には、「具体的にどのような切り口で書けばいいか」と迷っている方も多いでしょう。
ここでは、新卒の皆さんが持つ多様な強みや経験を活かせるよう、5つの異なる切り口に基づいた志望動機の例文をご紹介します。
これらの例文はあくまで骨子ですが、ご自身の経験や志望企業に合わせて内容を肉付けすることで、オリジナリティあふれる説得力のある志望動機が完成します。
例文1:課題解決能力をアピールする構成
私が貴社の商品の企画職を志望する理由は、潜在的な社会課題を独自のアイデアで解決したいという強い思いがあるからです。
貴社が掲げる「テクノロジーで生活を豊かに」というビジョンは、まさに私が実現したい目標と一致しています。
私は大学で、学内の非効率な情報共有システムの問題に着目し、学生主導で新しい情報プラットフォームを企画・立ち上げました。
この経験から、物事の本質的な課題を見抜き、様々な制約の中で解決策を具体化していくプロセスに大きなやりがいを感じました。
この課題発見力と実現力を活かし、貴社の新しい〇〇事業において、ユーザーがまだ気づいていない不満を解消するような、革新的な商品を生み出し、社会に貢献したいと考えています。
例文2:ユーザー視点の徹底をアピールする構成
私が貴社の企画職を強く志望するのは、徹底的なユーザー視点から人々の日常に「驚き」と「感動」を提供したいと考えているからです。
特に貴社の製品「△△」は、単なる機能性だけでなく、利用者の感情に寄り添ったデザインや操作性に感動しました。
私は日頃から、友人や家族が日常で抱える「小さな困りごと」を観察し、どうすればそれが解消されるかを考えることを習慣としています。
この日常の小さな気づきから、顧客のインサイト(深層心理)を捉える能力を活かし、貴社の商品企画において、ユーザーが手放せなくなるような、細部にまでこだわった商品を企画・開発したいと考えています。
例文3:データ分析と論理的思考力をアピールする構成
貴社の企画職を志望する理由は、データに基づいた論理的な意思決定を通じて、市場で勝ち残る商品を生み出したいからです。
私は大学の研究活動で、大量のデータを統計的に分析し、そこから意味のあるトレンドやパターンを抽出するスキルを培ってきました。
感覚的なアイデアだけでなく、客観的なデータという「根拠」に基づいて企画を立案・推進していくことこそが、不確実性の高い現代において重要だと確信しています。
貴社が強みとするビッグデータ活用戦略に共感し、私の論理的思考力と分析スキルを融合させ、顧客ニーズを先取りした、高い収益性を持つ商品を次々と世に送り出したいと考えています。
例文4:困難な状況での粘り強さをアピールする構成
私が貴社の企画職を希望するのは、困難な状況でも目標達成に向けて粘り強く、周囲を巻き込んで行動する力を活かしたいからです。
高校時代の文化祭実行委員長として、前例のない大規模企画を任された際、予算や人員の壁に何度も直面しました。
しかし、そこで諦めるのではなく、関係者一人ひとりと対話し、アイデアの魅力を伝え続けることで、最終的には全員を巻き込み、企画を成功させました。
この経験から得た諦めない実行力と、人を動かすコミュニケーション能力は、多くの部門との調整が必要な貴社の企画職でこそ最大限に発揮できると確信しています。
例文5:特定の業界への熱意をアピールする構成
私が貴社の企画職を強く志望するのは、長年親しんできた〇〇業界の未来を、自分の手で創造したいという情熱があるからです。
特に貴社の「環境に配慮した△△」という製品は、業界の常識を打ち破る革新性を持ち、強い感銘を受けました。
私自身、幼い頃から〇〇に関する知識を深く学び、その動向を追い続けてきました。
この誰にも負けない業界への深い理解と情熱こそが、表面的なトレンドではなく、本当に業界を変える「ゲームチェンジャー」となる企画を生み出す原動力になると信じています。
貴社の一員として、業界の発展に貢献できる企画を実現したいです。
【商品企画の志望動機】注意点
せっかく時間をかけて志望動機を作成しても、いくつかの注意点を見落としてしまうと、採用担当者にマイナスな印象を与えかねません。
商品企画職の選考においては、入社意欲だけでなく、職種への理解度と論理的な思考力も厳しくチェックされます。
以下の注意点をしっかりと確認し、あなたの熱意と適性が正しく伝わる志望動機になっているかを最終チェックしてください。
業務内容と関連がない
志望動機の内容が、商品企画という職種の具体的な業務内容と関連性が薄い場合、企業の採用担当者は「この学生は仕事内容を理解していないのではないか」と疑問を持ちます。
例えば、「アイデアを出すのが好き」という抽象的な表現に終始したり、開発やマーケティングの仕事内容に偏りすぎたりすると、企画職としての適性が伝わりません。
市場調査、コンセプト立案、関係者との調整など、企画職特有の業務プロセスのどこに貢献したいかを明確にしましょう。
その企業の業務内容を理解する
企業ごとに商品企画の業務範囲や進め方は大きく異なります。
志望動機の中で、「どの企業でも通用する一般論」だけで終わらせてしまうと、「うちの会社でなくてもいいのでは」と思われてしまいます。
例えば、特定企業の製品のどこに感動したのか、その企業のどの事業分野に貢献したいのかなど、徹底した企業研究に基づいた具体的な接点を盛り込むことで、その企業でなければならない理由が明確になり、志望動機に深みが生まれます。
最初に結論を述べていない
PREP法でも述べた通り、志望動機は「何を言いたいのか」がすぐに分かる構成にすることが重要です。
だらだらと前置きが長くなったり、具体的なエピソードから話し始めたりすると、採用担当者はあなたの主張を理解するのに時間がかかってしまいます。
特に企画職においては、結論を明確に提示する論理性が必須です。
必ず冒頭で「私が貴社の商品企画職を志望する理由は〇〇です」と、結論を簡潔に述べましょう。
福利厚生のことしか話していない
志望動機の中で、給与、休日、勤務地などの福利厚生に関することを主たる理由として挙げるのは絶対に避けるべきです。
企業側は、入社後に企業に貢献してくれる「戦力」を求めているのであり、待遇が良いという理由だけで入社を希望する学生には魅力を感じません。
もし待遇面にも魅力を感じていたとしても、志望動機の中では「企業の事業や理念」に焦点を当て、「仕事を通じて何を成し遂げたいか」という意欲を伝えることに集中しましょう。
よくある質問
商品企画職の選考に挑む新卒の皆さんから、志望動機や適性について寄せられる質問は多岐にわたります。
ここでは、皆さんが抱きやすい疑問の中でも、特に重要なものをいくつか取り上げ、就活アドバイザーとしての具体的な回答を提供します。
これらの質問と回答を参考にすることで、面接などで予期せぬ質問が飛んできても、自信を持って対応できる準備ができるでしょう。
未経験でも企画職は目指せますか?
結論から言うと、新卒であれば未経験でも十分に商品企画職を目指すことは可能です。
新卒採用においては、職務経験よりも皆さんのポテンシャル、論理的思考力、課題発見能力、そして熱意が重視されます。
企業側は、固定観念にとらわれないフレッシュなアイデアや、多様な視点を持つ若い力を求めています。
「企画経験がないから」と尻込みするのではなく、アルバイト、サークル活動、ボランティア、ゼミでの研究など、これまでの経験の中で培った「企画に通じる力」を具体的なエピソードと共にアピールすることが重要です。
志望動機で一番重視されるポイントは何ですか?
商品企画職の志望動機で採用担当者が最も重視するのは、「なぜ、うちの会社で、その企画をしたいのか」という「必然性」と「熱意」です。
単に「面白い商品を作りたい」という願望だけでは不十分で、企業理念や事業内容を深く理解した上で、自分の強みやアイデアが企業の未来にどう貢献できるのかを明確に示せているかが重要になります。
徹底した企業研究に基づいた具体的な入社後のビジョンと、それを実現するための論理的な根拠が、説得力のある志望動機を作る鍵となります。
理系でも文系でも企画職になれますか?
商品企画職は、理系・文系問わず目指せる職種です。
企画職には、市場や消費者ニーズを深く理解する文系的な洞察力やコミュニケーション能力も必要ですが、新製品の技術的な実現可能性を検討したり、データ分析を行ったりする理系的な論理的思考力や分析スキルも非常に重要です。
むしろ、多様な視点が求められる現代において、理系的なバックグラウンドを持つ学生の論理的・科学的なアプローチは、企画の説得力や実現性を高める上で大きな強みとなり得ます。
あなたの専門性が企画職にどう活きるかを具体的に説明しましょう。
まとめ
商品企画職の志望動機は、あなたの「企画力」と「実現力」を企業に示す、非常に重要な機会です。
まずは自己分析、業界分析、企業分析を徹底的に行い、「なぜ、この企業でなければならないのか」という必然性を明確にしましょう。
そして、PREP法を用いて、あなたの熱意と、商品企画職としてのポテンシャルを論理的かつ具体的に伝えることが成功の鍵となります。
商品企画の仕事は、あなたのアイデアが世の中を変える可能性を秘めています。
この記事で学んだポイントを活かし、自信を持って選考に臨んでください。
あなたの斬新な発想と熱い想いが、未来の商品やサービスを創造することを心から願っています。