
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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【不動産業界のガクチカ】はじめに
不動産企業の人事に響く「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」を作成するためには、まず何よりも不動産業界というフィールドを正しく理解することから始まります。
多くの就活生が自己分析には時間をかけますが、業界分析との接続が甘いケースが散見されます。
不動産業界は取り扱う金額が大きく、顧客の人生を左右する商材を扱うため、求められる人物像や適性が明確に存在します。
自己分析を行ったうえで徹底的な業界分析を行い、本当に自分自身が不動産業界の働き方や風土に合っているのかを擦り合わせる作業が不可欠です。
このプロセスを経ることで、単なる経験の羅列ではなく、企業のニーズに合致した説得力のあるアピールが可能になり、自信を持って選考に臨むことができるようになります。
【不動産業界のガクチカ】不動産業界に向いてる人の特徴
不動産業界は、成果主義の側面が強く、また多様な顧客と深い信頼関係を築くことが求められる仕事です。
そのため、ガクチカを作成する際も、自分が業界に向いている人材であることをエピソードを通して証明する必要があります。
ここでは、不動産業界で特に求められる資質や特徴について、具体的に5つのポイントに絞って解説します。
これらの特徴をご自身の経験と照らし合わせ、どのアピールポイントが最も自分らしいかを考えてみてください。
1. 目標達成意欲が高い人
不動産業界、特に営業職においては、数字に対するこだわりや目標達成への執着心が非常に重要視されます。
毎月のノルマや売上目標に対して、どのように向き合い、達成のためにどのような工夫をしたかという経験は、面接官にとって魅力的な材料となります。
ガクチカにおいても、単に「頑張りました」という定性的な表現ではなく、具体的な数値目標を掲げ、その達成に向けて泥臭く努力したプロセスを示すことが効果的です。
困難な状況でも諦めずに目標を追い続ける姿勢は、厳しいビジネス環境でも成果を出せる人材であるという証明になります。
部活動での大会優勝や、アルバイトでの売上記録更新など、競争心を持って取り組んだ経験は、不動産業界での適性を強くアピールできる要素となるでしょう。
2. コミュニケーション能力が高い人
ここで言うコミュニケーション能力とは、単に話し上手であることではありません。
不動産の仕事では、顧客の潜在的なニーズを引き出す「傾聴力」や、年齢や立場の異なる人々と信頼関係を築く力が求められます。
高額な商材を扱う以上、顧客は「この人なら信頼できる」と思える相手からしか購入しません。
したがって、ガクチカでは、サークルやアルバイトなどで他者と信頼関係を構築した経験や、意見の対立を調整してチームをまとめた経験などが評価されます。
相手の立場に立って物事を考え、適切な提案や行動ができる能力は、実務において直結するスキルです。
相手の懐に入り込む人間力や、誰とでも円滑に関係を築ける対人能力を持っている人は、不動産業界で重宝される傾向にあります。
3. ストレス耐性がありタフな人
不動産業界は、大きな成果が得られる反面、プレッシャーも大きい環境です。
顧客からのクレーム対応や、思うように契約が取れない時期など、精神的な負荷がかかる場面も少なくありません。
そのため、困難に直面しても心が折れず、前向きに切り替えられるストレス耐性やタフさが求められます。
ガクチカを作成する際は、順風満帆な成功体験だけでなく、挫折や失敗を乗り越えた経験を盛り込むことが有効です。
厳しい練習に耐え抜いたスポーツ経験や、困難な課題に対して粘り強く取り組んだ学業のエピソードなどは、あなたのメンタルの強さを証明します。
逆境を成長の糧にできるポジティブな姿勢を示すことで、入社後も長く活躍できる人材であると印象付けることができるでしょう。
4. 誠実で責任感が強い人
不動産取引は法律や契約が絡む複雑なものであり、一つのミスが大きな損害につながる可能性があります。
また、顧客の大切な資産を預かる立場として、誠実さと強い責任感は欠かせません。
たとえ小さな約束であっても守り抜く姿勢や、嘘をつかずに正直に対応する態度は、社内外問わず信頼を得るための基盤となります。
ガクチカでは、ゼミのリーダーとして最後まで役割を全うした経験や、ボランティア活動などで地道な作業に責任を持って取り組んだ経験などが評価されます。
派手な成果だけでなく、当たり前のことを当たり前にこなし、周囲から「任せて安心」と思われる信頼感をアピールすることは、堅実な業務遂行能力を示す上で非常に重要です。
5. 自ら考え行動できる主体性がある人
待ちの姿勢ではなく、自ら課題を見つけ、解決策を考えて行動できる主体性は、変化の激しい不動産業界で生き残るために必須の能力です。
マニュアル通りに動くだけでなく、状況に応じて臨機応変に対応し、自ら仕事を作り出していく姿勢が求められます。
ガクチカにおいても、誰かに言われてやったことではなく、自分自身が問題意識を持ち、自発的に企画や改善を行ったエピソードが高く評価されます。
例えば、サークルの新歓活動で新しい集客方法を提案し実行した話や、アルバイト先での業務効率化を主導した話などがこれに当たります。
現状を打破しようとする行動力と、それを裏付ける思考プロセスを伝えることで、即戦力としての期待値を高めることができます。
【不動産業界のガクチカ】学生時代に力を入れたこと
不動産業界で求められる人物像についての理解が深まったところで、次は「ガクチカ」そのものの定義や、就活における位置づけについて整理していきましょう。
基本的な定義を誤解したまま書き進めてしまうと、どれだけ素晴らしいエピソードでも評価の土俵に乗らない可能性があります。
特に、取り上げる時代の範囲や、類似する項目である「自己PR」との違いを明確にしておくことは、選考通過率を上げるための第一歩です。
ガクチカの定義
就職活動における「ガクチカ」とは、文字通り「学生時代に力を入れたこと」を指しますが、ここで言う「学生時代」とは原則として「最終学歴の在学期間」を意味します。
つまり、大学生であれば「大学時代」、専門学生であれば「専門学校時代」のエピソードを語るのが基本ルールです。
稀に高校時代の部活動などをアピールする学生がいますが、これは「大学生活では何も成長していないのか」というマイナスの評価に繋がるリスクがあります。
もちろん、コロナ禍などの影響で活動が制限され、「書くことがない」と悩む気持ちは人事担当者も理解しています。
しかし、制限された環境下であっても、学業、アルバイト、趣味、独学でのスキル習得など、工夫して取り組んだことは必ずあるはずです。
特別な成果でなくても構いませんので、現在の自分の価値観や能力が形成された、直近の大学生活でのプロセスを言語化するようにしましょう。
自己PRとの違い
エントリーシートや面接で必ず聞かれる「自己PR」と「ガクチカ」ですが、企業がこれらを聞く意図は明確に異なります。
この違いを理解せずに内容が混同してしまうと、アピール力が半減してしまいます。
まず、自己PRは「自分にはどんな能力(強み)があり、それを企業でどう活かせるか」という未来の再現性を伝える項目です。
対してガクチカは、「過去の経験において、どのような動機で、どのように課題に取り組み、どう乗り越えたか」というプロセスを聞くことで、あなたの人柄や価値観、物事への取り組み方を確認するための項目です。
つまり、自己PRは「能力の提示」であり、ガクチカは「人間性の証明」と言えます。
ガクチカでは結果の凄さよりも、そこに至るまでの思考や行動の過程に焦点を当てて書くことが、高評価を得るためのポイントとなります。
【不動産業界のガクチカ】不動産企業のガクチカ評価ポイント
不動産企業の人事担当者は、数多くのエントリーシートを見る中で、特定のポイントに注目して合否を判断しています。
業界の特性上、好まれるエピソードや評価される行動特性には傾向があります。
ここでは、不動産企業がガクチカを通じて学生のどのような能力や資質を見ているのか、具体的な評価ポイントを5つに分けて解説します。
これらを意識して構成を練ることで、より「刺さる」ガクチカに仕上げることができます。
1. 成果への執着心とプロセス
不動産業界では結果がすべてと言われることもありますが、新卒採用においては「結果が出たかどうか」以上に「結果を出すためにどう動いたか」というプロセスが重視されます。
もちろん、高い実績があればそれに越したことはありませんが、重要なのはその数字を達成するためにどのような工夫や努力をしたかです。
困難な壁にぶつかった際に、諦めずに粘り強く試行錯誤を繰り返した経験は、仕事での再現性を感じさせます。
ガクチカでは、単に結果を自慢するのではなく、目標と現状のギャップをどう埋めたのか、その泥臭い努力の過程を具体的に描写することが、評価を高める鍵となります。
2. 対人折衝能力と信頼構築力
不動産の仕事は、顧客、オーナー、仲介業者、社内の関係部署など、多くの人と関わりながら進めていきます。
そのため、利害関係の異なる人々の間に入り、調整を行う「対人折衝能力」は非常に重要な評価ポイントです。
ガクチカのエピソードの中に、自分とは異なる意見を持つ他者と向き合い、対話を通じて合意形成を図った経験が含まれていると好印象です。
また、相手の懐に入り込み、信頼関係を築くための具体的な行動(例えば、相手のニーズを先回りして満たす、約束を徹底して守るなど)が示されていると、営業職としての高いポテンシャルを感じさせることができます。
3. 行動力とフットワークの軽さ
机上の空論ではなく、実際に足を動かして情報を集めたり、顧客のもとへ通ったりする「行動力」は、不動産業界で働く上での基礎体力とも言えます。
人事担当者は、ガクチカを通して「口だけでなく行動が伴う学生か」を見ています。
例えば、課題解決のために自ら現地調査を行った、何十人もの人にアンケートをとった、飛び込みで協賛を集めたといったエピソードは、フットワークの軽さをアピールするのに最適です。
頭で考えすぎて動けなくなるのではなく、まずはやってみるというバイタリティ溢れる姿勢は、スピード感が求められる不動産の現場で高く評価されます。
4. 課題解決能力と論理的思考力
仕事においては、予期せぬトラブルや複雑な課題に直面することが日常茶飯事です。
そのため、感情的に対処するのではなく、冷静に状況を分析し、論理的に解決策を導き出す「課題解決能力」が見られています。
ガクチカでは、直面した課題に対して「なぜそれが起きたのか」という原因分析を行い、それに対して「なぜその解決策を選んだのか」という論理的な裏付けを持って行動したことを示しましょう。
なんとなく上手くいった話ではなく、意図を持って行動し、課題をクリアした経験は、入社後も再現性のあるパフォーマンスを発揮できる証拠となります。
5. 倫理観と誠実な人柄
不動産は顧客の人生最大の買い物とも言える高額商品を扱うため、担当者には高い倫理観と誠実さが求められます。
どれだけ能力が高くても、嘘をついたり、人を欺いたりするような人材は採用されません。
ガクチカのエピソード全体を通して、嘘偽りのない誠実な人柄が伝わるかどうかも隠れた評価ポイントです。
例えば、チームのために裏方として徹した経験や、自分のミスを正直に認めて挽回した経験などは、人間としての信頼性を高めます。
派手さはなくとも、実直に物事に取り組む姿勢は、長く安定して成果を出し続けるために不可欠な要素として評価されます。
【不動産業界のガクチカ】評価されにくいガクチカ
一生懸命書いたガクチカでも、ポイントがずれていると人事担当者の心には響きません。
特に不動産業界では、好まれる傾向がはっきりしている分、ウケが悪い内容も明確です。
ここでは、一般的に不動産業界で評価されにくいガクチカの特徴を紹介します。
これらを知っておくことで、無意識のうちにマイナス評価を受けてしまうリスクを避け、事前に内容を修正することが可能になります。
成果や結果のみを強調
「全国大会に出場しました」「売上を2倍にしました」といった輝かしい結果は素晴らしいものですが、それだけを強調しても評価には繋がりません。
企業が知りたいのは「すごい結果」そのものではなく、「あなたがどう頑張ったからその結果が出たのか」という背景です。
結果に至るまでの苦労や工夫、チーム内での立ち回りが書かれていないと、「たまたま環境が良かっただけでは?」「再現性がないのでは?」と疑われてしまいます。
結果はあくまで装飾であり、本体はプロセスにあることを忘れないようにし、どのように壁を乗り越えたかを重点的に記述しましょう。
個人プレーの話ばかり
不動産業界、特に営業職は個人戦のイメージが強いかもしれませんが、実際はチームでの連携や情報の共有が不可欠です。
そのため、「自分一人だけで全て成し遂げた」というような個人プレーに終始するエピソードは、協調性がないと判断される恐れがあります。
もちろん個人の努力も重要ですが、周囲を巻き込んだり、チームのメンバーと協力して課題を解決したりした経験の方が、組織で働く会社員としての適性は高く評価されます。
「独りよがり」に見えないよう、周囲との関わり方や他者への配慮についても触れるように心がけましょう。
一貫性のない内容
ガクチカの中で、取り組みの目的や課題に対する施策、そして結果の間に論理的な繋がりがないものは評価されにくいです。
例えば、「英語力を上げるために、カフェでアルバイトをした」というような、手段と目的が乖離している内容は、「なぜ?」という疑問を抱かせます。
「なんとなく頑張った」という曖昧な記述では、論理的思考力が欠けているとみなされます。
動機から行動、結果に至るまでの一連の流れに一貫したストーリーを持たせ、読む人が納得できる構成にすることが重要です。
他の項目とずれている
選考において、ガクチカは単独で評価されるわけではありません。
自己PRや志望動機など、エントリーシート全体の項目と合わせて総合的に判断されます。
例えば、自己PRで「協調性」をアピールしているのに、ガクチカで「独断で物事を進めたエピソード」を書いてしまうと、人物像に矛盾が生じます。
このように各項目の内容がズレていると、「自己分析が不十分」「一貫性がない」というマイナス評価に繋がります。
提出前には必ずすべての項目を読み返し、全体として一貫性のある人物像が描かれているかを確認しましょう。
【不動産業界のガクチカ】基本的な構成
魅力的なエピソードを持っていても、伝え方が悪ければその価値は半減してしまいます。
特にビジネス文書では、読み手がストレスなく内容を理解できる論理的な構成が求められます。
ここでは、ガクチカを最も効果的に伝えるための基本的な構成フレームワークを紹介します。
この流れに沿って文章を組み立てることで、あなたの強みや人柄がより明確に伝わるようになります。
1. 結論
ビジネス文書の鉄則である「結論ファースト」を徹底しましょう。
書き出しは必ず「私が学生時代に力を入れたことは、〇〇です」と簡潔に言い切ります。
これにより、読み手はこれから何の話が始まるのかを瞬時に理解し、頭の準備をすることができます。
冒頭でダラダラと状況説明をしてしまうと、一番伝えたいテーマがぼやけてしまうため、最初の一文は短く明確にすることを心がけてください。
2. 背景
次に、「なぜその活動に力を入れようと思ったのか」という動機や背景を説明します。
同じアルバイトや部活動を題材にしていても、それを始めた理由や頑張ろうと思ったきっかけは人それぞれ異なります。
この「動機」の部分にこそ、あなたの価値観や人柄が色濃く反映されます。
主体性を持って取り組んだことを示すためにも、自らの意思で選択した理由をしっかりと記述しましょう。
3. 目的
その活動を通じて「何を成し遂げようとしたのか」、あるいは「どのような課題があったのか」を明確にします。
ここでは、現状と理想のギャップ(=課題)を提示することが重要です。
例えば、「売上が低迷していた」「チームの士気が下がっていた」など、直面していた困難な状況を具体的に描写することで、後の取り組み内容がより際立ちます。
目標の難易度が伝わるように書くと、評価も高まります。
4. 具体的な取り組み
ここがガクチカのメインパートです。
設定した課題を乗り越えるために、あなた自身が「何を考え、どう行動したのか」を具体的に書きます。
抽象的な表現は避け、「週に〇回のミーティングを導入した」「独自の接客マニュアルを作成した」など、独自の工夫や行動を詳細に記しましょう。
この部分で、あなたの課題解決能力や行動力をアピールします。
5. 結果
取り組みの結果、状況がどう変化したのかを伝えます。
「売上が〇%アップした」「大会で優勝した」など、可能な限り客観的な数値を用いて示すと説得力が増します。
ただし、数値化できない結果であっても、「チームの雰囲気が改善された」「お客様から感謝の言葉をもらった」など、具体的な変化を記述すれば問題ありません。
6. 学びと入社後の結び付け
最後に、その経験を通じて得た学びやスキルを、入社後にどう活かせるかで締めくくります。
「この経験で培った粘り強さを活かし、貴社の営業職でも目標達成に貢献したい」といったように、企業への貢献をイメージさせることが重要です。
単なる思い出話で終わらせず、未来への展望で結ぶことで、採用担当者に「一緒に働きたい」と思わせることができます。
PREP法は面接でも有効!
これまで紹介した構成は「PREP法(Point, Reason, Example, Point)」に基づいています。
この構成は、文章を書く時だけでなく、面接での回答にも非常に有効です。
エントリーシートなどの文章提出の際は推敲や添削が可能ですが、面接のような即興の場では、頭の中で構成を組み立てて話す必要があります。
普段からPREP法を意識して話す癖をつけておけば、緊張する面接の場面でも、焦らずに論理的で伝わりやすい回答ができるようになります。
【不動産業界のガクチカ】職種別例文
最後に、不動産業界の主要な職種を想定したガクチカの例文を紹介します。
不動産業界と一口に言っても、売買仲介、賃貸、管理、開発など、職種によって求められる資質は微妙に異なります。
志望する職種に合わせてアピールポイントを微調整することで、より「適性がある」と感じさせる内容になります。
以下の例文を参考に、自分自身の経験に置き換えてアレンジしてみてください。
例文1. 住宅販売(リテール営業)
私が学生時代に力を入れたのは、カフェのアルバイトでの客単価向上です。
当初、店舗の売上が目標に届かない月が続いていました。
私は、お客様一人ひとりとの会話から潜在的なニーズを汲み取れていないことが課題だと考え、接客スタイルの変更を提案しました。
従来のマニュアル通りの対応に加え、天候やお客様の服装などから話題を見つけ、プラス一品の提案を行う「会話型の接客」を徹底しました。
また、スタッフ間で成功事例を共有するノートを作成し、チーム全体のスキルアップを図りました。
その結果、半年後には客単価を15%向上させ、店舗の月間売上目標を達成することができました。
この経験から、相手の立場に立ってニーズを引き出すことの重要性を学びました。
貴社の住宅販売においても、お客様の心に寄り添う提案力を活かし、信頼関係を築いて成果に貢献したいと考えます。
例文2. 投資用不動産販売
私が力を入れたのは、体育会ラグビー部での部員勧誘活動です。
入部当初、部員不足により廃部の危機にありましたが、「伝統ある部を絶対に守りたい」という強い思いで、新入部員20名の獲得を目標に掲げました。
課題はラグビーの認知度の低さと、厳しい練習への敬遠でした。
そこで私は、ターゲットを絞った勧誘戦略を立案しました。
他競技の経験者に絞り、ラグビーの戦略性やチームスポーツの魅力を個別にプレゼンする機会を設けました。
断られても諦めずに何度も足を運び、体験会への参加を粘り強く促しました。
結果、目標を上回る22名の新入部員を獲得し、部の存続だけでなくリーグ戦への出場も果たすことができました。
この経験で培った、困難な目標に対しても諦めずに挑戦し続ける「完遂力」を、貴社の投資用不動産販売という厳しいフィールドでも発揮し、高い成果を上げていきたいです。
例文3. 不動産管理(プロパティマネジメント)
私が学生時代に力を入れたのは、所属するボランティアサークルの運営改善です。
約100名が所属するサークルでしたが、連絡漏れや役割分担の偏りが原因で、メンバー間のトラブルが頻発していました。
私は副代表として、誰もが安心して活動できる環境を作るべきだと考え、組織体制の見直しを行いました。
まず、各学年の代表者を集めた会議を定期的に開催し、不満や意見を吸い上げました。
その上で、連絡手段の一元化と、活動ごとのマニュアル作成を行い、業務の透明化を図りました。
地道な調整作業が続きましたが、誠実に向き合い続けた結果、トラブルは激減し、退会率も前年比で半減しました。
この経験から、現状を分析し、仕組みを整えることで組織を円滑に回す重要性を学びました。
貴社の管理業務においても、オーナー様と入居者様の間に立ち、課題を未然に防ぐ調整力を活かしたいです。
例文4. 不動産開発(デベロッパー)
私が力を入れたのは、ゼミ活動での「商店街活性化プロジェクト」です。
シャッター通りとなりつつある地元の商店街に賑わいを取り戻すため、学生視点でのイベントを企画しました。
最大の課題は、古くからの商店主の方々と、新しい試みをしたい学生との意見の対立でした。
私はプロジェクトリーダーとして、双方の信頼関係構築が最優先だと考え、半年間かけて全店舗を回り、店主の方々の想いや歴史をヒアリングしました。
その想いを反映させた企画書を作成し、何度も説明を重ねることで、最終的には商店街組合の協力を得ることに成功しました。
イベント当日は3000人の集客を達成し、商店街に活気を取り戻すことができました。
異なる立場の人々を巻き込み、一つの目標に向かって推進していくこの調整力と粘り強さは、多くの関係者と協業する貴社の開発事業においても必ず活かせると確信しています。
例文5. 賃貸仲介(カウンターセールス)
私が学生時代に力を入れたのは、塾講師のアルバイトで担当生徒の第一志望合格をサポートしたことです。
当初、私が担当した生徒は勉強への意欲が低く、成績も伸び悩んでいました。
私は、単に勉強を教えるだけでなく、生徒との信頼関係を築くことが先決だと考えました。
授業前後の雑談時間を増やして生徒の趣味や悩みを聞き出し、勉強の合間にその話題を盛り込むことで、塾に来るのが楽しくなるような雰囲気作りを心がけました。
また、個別の学習計画を作成し、小さな達成を褒めて伸ばす指導を徹底しました。
その結果、生徒の学習意欲が向上し、半年で偏差値を10上げ、見事第一志望校に合格しました。
この経験から、相手に寄り添い、個別の課題に対してきめ細やかなサポートをする大切さを学びました。
貴社のカウンターセールスでも、お客様一人ひとりの悩みや希望に真摯に向き合い、最適な住まいを提案したいです。
【不動産業界のガクチカ】まとめ
不動産業界は、成果へのこだわりやタフな精神力、そして何より人との信頼関係を築く力が求められる魅力的な業界です。
ガクチカを作成する際は、単に経験を羅列するのではなく、業界が求める人物像と自分の強みがどうマッチするかを意識して構成することが内定への近道です。
今回紹介したポイントや例文を参考に、あなただけの熱意あるエピソードを完成させてください。
あなたの就職活動が実りあるものになることを、心から応援しています。