【例文3選】ガクチカで薬局事務職志望者がアピールすべきことは?書き方から注意点まで徹底解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

薬局事務職を目指す就活生の皆様はエントリーシートや面接で頻出するガクチカの作成に悩まれているかもしれません。

ガクチカは単なる思い出話ではなく企業が学生の能力や人柄を見極めるための重要な判断材料です。

特に薬局事務職は正確性やホスピタリティが求められるため、アピールすべきポイントが明確に存在します。

本記事では薬局事務職の内定獲得に近づくためのガクチカ作成法を徹底解説します。

【薬局事務職のガクチカ】学生時代に力を入れたこと

就職活動におけるガクチカとは学生時代に力を入れたことを指しますが、ここで言う学生時代とは直近の所属機関である大学時代や専門学校時代を意味します。

高校時代のエピソードを使ってしまうと、大学生活では何も取り組んでこなかったのではないかと懸念されるリスクがあります。

したがって原則として最終学歴となる期間のエピソードを選定することが重要です。

この期間の経験こそが現在の皆様の価値観を形成しているからです。

自己PRとの違い

自己PRとガクチカは似て非なるものであり、それぞれの目的を正しく理解する必要があります。

自己PRはその学生が現時点で持っている強みや能力を提示し、それがどのように仕事で活かせるかをアピールするものです。

一方でガクチカは何かに取り組んだプロセスや動機を通して、その学生の人柄や価値観を伝えるために存在します。

つまり結果そのものよりも、思考の過程や行動特性が重視される項目なのです。

【薬局事務職のガクチカ】企業がガクチカを聞く理由

採用担当者がガクチカを質問する背景には明確な意図があり、それを理解することで適切な回答を作成できます。

企業は学生がどのような動機で行動し、困難に対してどのように対処する人物なのかを知りたいと考えています。

この項目を通じて自社の社風や業務内容との適合性を判断しようとしているのです。

ここでは企業が特に注目している3つのポイントについて詳しく解説しますので、構成を練る際の参考にしてください。

自社とマッチングする人なのか

企業は活動に取り組んだ動機や具体的な内容から、学生の人柄や価値観が自社の社風に合致しているかを確認します。

例えば部活動やアルバイトなどのチーム活動において、どのような立ち回りで貢献したのかを知ることは重要です。

組織の中での振る舞いを知ることで協調性の有無やチームワークへの適性が見えてきます。

薬局事務はチームプレーが基本であるため、周囲と協力できる人物であるかは大きな評価基準となります。

職場でも頑張れる人なのか

学生時代に高い目標を持って努力を継続できた経験がある人は、社会人になっても同様に努力できると期待されます。

困難な状況に直面した際に諦めずに乗り越えようとする姿勢は、仕事上の壁にぶつかった際にも発揮されるはずです。

企業は過去の行動実績を通じて入社後の活躍の再現性を見ています。

そのため高い熱量を持って物事に取り組んだ実績を伝えることが、入社後の貢献意欲を証明することにつながります。

学びの姿勢があるか

経験から何を学び、それをどのように自己成長につなげたかという点は、将来の伸びしろを判断する材料になります。

成功体験だけでなく失敗経験から教訓を得て改善につなげられる人材は、入社後も自ら学び成長し続けることができます。

薬局事務の仕事も専門知識の習得や業務改善が求められるため、経験を糧にして自分自身や組織をより良くしようとする姿勢は不可欠です。

向上心を持って業務に取り組める人材であることを示しましょう。

【薬局事務職のガクチカ】薬局事務職に必要なスキル

薬局事務職は単なる事務作業だけでなく、患者様対応や薬剤師のサポートなど多岐にわたる業務を担います。

そのためガクチカを作成する際は、薬局事務職の実務で活かせるスキルとリンクさせることが効果的です。

ここでは薬局事務職において特に重要とされる能力を5つ挙げ、それぞれのスキルをガクチカでどのように表現すべきかを解説します。

自身のエピソードと照らし合わせてアピールできる要素を探してみてください。

正確性と几帳面さ

薬局事務ではレセプト作成や医薬品の管理など、ミスが許されない細かい作業が多く発生します。

そのためガクチカでは緻密な計画を立てて実行した経験や、ミスを減らすために工夫したエピソードが評価されます。

例えば事務系のアルバイトや研究活動などで細部まで注意を払い正確に業務を遂行した実績を伝えると良いでしょう。

小さなミスも見逃さずに確認を徹底する姿勢は、医療現場における信頼性に直結する重要な資質です。

コミュニケーション能力

患者様や薬剤師と円滑に連携するためには高いコミュニケーション能力が求められます。

ガクチカでは単に仲が良いだけではなく、立場や年齢の異なる相手と信頼関係を築いた経験をアピールすることが有効です。

相手の意図を正確に汲み取る傾聴力も重要な要素となります。

接客業のアルバイトやサークル活動での調整役など、対人関係において課題を解決したエピソードは、薬局の窓口対応でも活かせる能力として評価されます。

ホスピタリティと対応力

体調の優れない患者様が来局される薬局では、相手の気持ちに寄り添うホスピタリティが不可欠です。

マニュアル通りの対応だけでなく、状況に応じて臨機応変に行動した経験は大きな強みになります。

ボランティア活動や接客経験の中で、相手のニーズを先読みして行動し感謝された経験などを盛り込むと良いでしょう。

相手を思いやる気持ちを行動に移せる力は、薬局の顔として働く事務職にとって最大の武器となります。

パソコンスキルとITリテラシー

近年の薬局業務は電子化が進んでおり、専用のレセプトコンピュータやオフィスソフトを使いこなすスキルが必要です。

情報系学部の出身でなくても、大学の課題作成やサークル運営でパソコンを活用して業務効率化を図った経験はアピール材料になります。

新しいシステムやツールに対する抵抗感がなく、自ら操作方法を習得していける学習意欲を示すことで、入社後の業務習得もスムーズであると印象づけられます。

マルチタスク能力

薬局事務の現場では受付対応をしながら電話を取り、同時に処方箋入力を行うといったマルチタスクが日常茶飯事です。

複数の課題を並行して進めた経験や、優先順位をつけて効率的に物事を処理したエピソードは高く評価されます。

繁忙期のアルバイトや学業と部活動の両立など、限られた時間の中で最大の成果を出した工夫を伝えてください。

状況を俯瞰して冷静に判断できる能力は現場で重宝されます。

【薬局事務職のガクチカ】構成

論理的で伝わりやすいガクチカを作成するためには、基本となる構成フレームワークに沿って記述することが大切です。

思いついた順に書くのではなく、読み手が理解しやすい順序で情報を整理する必要があります。

ここでは各パートに含めるべき要素を順を追って解説します。

この構成を守ることで誰が読んでも内容が頭に入りやすい文章を作成できます。

各項目の意図を理解し、ご自身のエピソードを当てはめてみてください。

1. 結論

ビジネス文書と同様にガクチカでも結論ファーストの原則を徹底します。

冒頭で私が学生時代に力を入れたことは〇〇ですと明確に宣言してください。

これにより読み手は何についての話が始まるのかを瞬時に理解する準備が整います。

回りくどい表現は避け端的にトピックを提示することが重要です。

最初の一文でテーマを明確にすることで、その後の詳細なエピソードが相手の記憶に残りやすくなります。

2. 背景

次にその活動に取り組むことになったきっかけや、当時の状況を説明します。

なぜその活動に力を入れようと思ったのかという動機は、あなたの価値観を表す重要な要素です。

同じサークル活動であっても、楽しむために参加したのか組織改革のために参加したのかで評価は異なります。

活動を始めた当初の状況や抱いていた想いを記述し、エピソードにあなた独自の色彩を加えてください。

3. 目的

活動の中でどのような目標を掲げ、何を成し遂げようとしたのかを記述します。

ここでは単に活動に参加しただけでなく、どのような課題意識を持って取り組んだのかを明確にすることが求められます。

現状と理想のギャップを課題として捉え、それを解決するために設定した目的を示してください。

目的意識を持って行動していたことを伝えることで、漫然と過ごしていたわけではないことを証明できます。

4. 具体的な取り組み

課題を解決するために実際にどのような行動を起こしたのかを詳述します。

これがガクチカの核となる部分であり、あなたの能力や工夫が最も表れる箇所です。

抽象的な表現は避け、どのような考えに基づいて行動を選択したのかという思考プロセスを盛り込んでください。

個人で努力したことや周囲を巻き込んで行った施策など、あなた自身が主体的に関わった事実を具体的に描写します。

5. 結果

取り組みの結果としてどのような成果が得られたのかを報告します。

優勝したや売上が上がったといった定量的な成果があれば望ましいですが、必ずしも華々しい結果である必要はありません。

重要なのは取り組みによって状況がどのように変化したかという事実です。

結果をあいまいにせず、取り組みの成果を客観的に伝えることでエピソード全体の説得力を高めることができます。

6. 学びと入社後の結び付け

最後にその経験を通じて何を得て、それを入社後にどう活かすかで締めくくります。

薬局事務職の業務において、その経験で培った能力がどのように貢献できるかを具体的にイメージさせることが大切です。

単なる思い出話で終わらせず、企業にとって採用メリットのある人材であることをアピールして完結させます。

再現性のある強みとして伝えることが採用担当者の心を動かすポイントです。

PREP法は面接でも有効!

これまで解説した構成はPREP法に基づいたものであり、これは書類選考だけでなく面接の場でも非常に有効です。

エントリーシートなどの文章提出時は推敲が可能ですが、面接では即座に回答を組み立てる必要があります。

PREP法の型を身体に染み込ませておけば、緊張する面接の場面でも焦らずに論理的な回答ができます。

結論から話し始める習慣をつけておくことは、社会人としての基礎的なコミュニケーション能力の証明にもなります。

【薬局事務職のガクチカ】ポイント

魅力的なガクチカを作成するためには、単に構成を埋めるだけでなく、内容の質を高めるためのテクニックが必要です。

採用担当者は数多くのエントリーシートに目を通しているため、印象に残る内容にするための工夫が求められます。

ここでは評価を一段階上げるための具体的なポイントを2つ紹介します。

これらの要素を意識して盛り込むことで、説得力と信頼性のあるエピソードに仕上げることができます。

具体的な数字を盛り込む

エピソードの説得力を高めるためには、可能な限り具体的な数字を用いることが効果的です。

例えば大変でしたと言うよりも、週に5回の練習を1年間続けましたと伝えた方が努力の量が正確に伝わります。

また成果についても売上がアップしましたとするより、前年比120パーセントを達成しましたとする方が客観的な指標となります。

数字は万人に共通する尺度であるため、読み手との認識のズレを防ぐ効果があります。

事実と解釈を分ける

文章を書く際は実際に起きた出来事である事実と、それに対して自分がどう感じたかという解釈を明確に区別します。

事実ばかりを羅列すると報告書のようになり、解釈ばかりだと独りよがりな文章になってしまいます。

具体的な行動や成果という事実を提示しつつ、それが自分にとってどのような意味を持ったのかという解釈を加えることが重要です。

これによりエピソードに一貫性と深みが生まれ、面接官の納得感を高めることができます。

【薬局事務職のガクチカ】注意点

ガクチカを作成する際には、アピールしたい気持ちが先行してしまいがちな落とし穴がいくつか存在します。

良かれと思って書いた内容が、かえってマイナスの印象を与えてしまうケースも少なくありません。

ここでは特に薬局事務職を目指す学生が気をつけるべき注意点を2つ解説します。

これらを意識して推敲を行うことで、独りよがりにならず相手に伝わりやすい文章に修正することができます。

成果やエピソード自体を強調しすぎない

素晴らしい実績や珍しい経験を持っている学生は、それを強調したくなるものですが、過度なアピールは逆効果になることがあります。

企業が見ているのは輝かしい結果そのものではなく、そこに至るまでの泥臭いプロセスや工夫です。

結果だけを自慢するような内容は、成長性や謙虚さに欠けるという印象を与えかねません。

あくまで努力の過程や思考のプロセスに重点を置いて記述するように心がけてください。

ポジティブに伝える

困難や失敗をテーマにする場合でも、最終的にはポジティブな内容で締めくくることが大切です。

苦労した話や不満ばかりが書かれていると、読み手はネガティブな印象を持ってしまいます。

困難な状況をどう捉え、どのように前向きに行動したかという側面に光を当ててください。

どのような経験も成長の糧にできるという前向きな姿勢は高いストレス耐性の証明となり、企業側に安心感を与えます。

【薬局事務職のガクチカ】例文3選

ここまでの解説を踏まえ、薬局事務職の採用試験で高評価を狙えるガクチカの例文を紹介します。

アルバイト、サークル活動、学業という異なる3つのシチュエーションで作成しました。

ご自身の経験に近いものを参考にしつつ、オリジナリティのある内容に書き換えてみてください。

いずれも薬局事務職に求められる適性を意識した内容になっています。

アルバイト経験(カフェでの接客)

私が学生時代に最も力を入れたことは、カフェのアルバイトで顧客満足度の向上に取り組んだことです。

当初、私の店舗ではピークタイムに提供遅れが頻発し、お客様からのクレームが増加しているという課題がありました。

私はスタッフ間の連携不足が原因だと考え、ポジションごとの役割分担を明確化することを店長に提案しました。

またインカムを活用してリアルタイムで状況を共有するルールを徹底しました。

その結果、提供時間を平均3分短縮することに成功し、お客様からの感謝の言葉をいただく機会が増えました。

この経験からチーム全体を見て主体的に動くことの重要性を学びました。

薬局事務職においても、この広い視野と対応力を活かし、患者様をお待たせしないスムーズな運営に貢献したいと考えています。

サークル活動(ダンスサークルの会計)

私は大学のダンスサークルで会計係として予算管理の適正化に注力しました。

例年、どんぶり勘定による予算超過が常態化しており、活動の質が低下してしまうことが課題でした。

私はこの状況を改善するため、過去3年分の支出データを分析し、無駄な経費を洗い出しました。

さらに各イベントの前に予算案を作成し、部員全員に周知徹底することでコスト意識を高めました。

地道な管理を1年間継続した結果、年間で約10万円の経費削減を達成し、その分を衣装代や外部講師の招聘費用に充てることで公演の質を向上させることができました。

この経験を通じて数字に基づいた正確な管理能力と、組織を裏方として支える責任感を養いました。

貴社の事務職においても正確で信頼される業務遂行をお約束します。

学業・ゼミ(情報処理の資格取得)

私が学生時代に力を入れたことは、医療事務および情報処理に関する資格取得です。

大学では経営学を専攻していましたが、将来は医療現場の効率化に貢献したいと考え、独学で医療事務管理士とITパスポートの取得を目指しました。

専門外の分野で知識ゼロからのスタートでしたが、毎日2時間の学習時間を確保し、半年間の計画表を作成して着実に学習を進めました。

特に苦手だったレセプト作成の実技については、大学のパソコン室に通い詰め、反復練習を行うことで克服しました。

その結果、両方の資格に一発で合格することができました。

この経験から目標達成に向けて計画的に努力を継続する力を身につけました。

入社後は身につけたITリテラシーを活かし、迅速かつ正確なレセプト業務や事務処理で貢献いたします。

【薬局事務職のガクチカ】まとめ

薬局事務職のガクチカでは、派手なエピソードよりも正確性やホスピタリティ、そして組織への貢献意欲を伝えることが重要です。

ご自身の経験を振り返り、薬局事務の仕事につながる強みを見つけ出してください。

今回解説した構成やポイントを活用し、読み手の心に響くガクチカを作成して内定獲得を目指しましょう。

あなたの熱意と適性が採用担当者に正しく伝わることを心より応援しております。

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