
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就職活動の適性検査では、「AIP」を受検することがあります。
AIPはアドバンテッジリスクマネジメント社が開発したメンタルタフネスに特化した性格検査です。
この記事では、AIPの例題を出題パターン別に掲載し、解き方や回答のコツを詳しく解説します。
- AIPの基本情報と検査の仕組み
- ストレス耐性・EQ・メンタルタフネス各パターンの例題
- AIPの回答で意識すべきポイント
- 効果的なAIP対策の進め方
- AIPを初めて受検する人
- 金融・保険・サービス業界を志望している人
- AIPの出題パターンを事前に把握しておきたい人
目次[目次を全て表示する]
AIPとは?基本情報と検査の特徴
AIPは性格検査に特化した適性検査であり、能力検査とは大きく異なる仕組みを持っています。ここでは、AIPの基本情報と検査の特徴を確認しましょう。
AIPの概要と提供元
AIPは、アドバンテッジリスクマネジメント社が開発・提供している適性検査です。
メンタルヘルスやストレスマネジメントの分野で豊富な実績を持つ同社が、採用選考向けに設計した性格検査として企業に提供しています。
最大の特徴は、SPIや玉手箱のように能力検査と性格検査を組み合わせるのではなく、性格検査のみで構成されている点です。
具体的には、受検者のストレス耐性、EQ(感情知性)、メンタルタフネスといった心理的な特性を多角的に測定します。
検査時間は約15〜20分と短く設定されており、質問に対して5段階評価で回答していく形式です。
性格検査であるため正解・不正解は存在しませんが、回答の一貫性が重視されるため、自分自身を理解したうえで回答に臨むことが大切です。
近年ではメンタルヘルス対策への意識が高まっていることもあり、AIPを導入する企業は増加傾向にあります。
AIPを導入している企業の傾向
AIPは、金融・保険・サービス業を中心に幅広い業界の企業で導入されています。
これらの業界は顧客対応や数値目標のプレッシャーが大きく、ストレス耐性の高い人材を求める傾向が強いため、採用段階でのメンタル面のスクリーニングに積極的です。
金融業界では営業職やディーラー職など、日常的にプレッシャーがかかるポジションでの導入が多く見られます。
保険業界では断られることの多い営業現場での耐性を確認する目的で活用されています。
また、IT業界やコンサルティング業界でも長時間労働やプロジェクトのプレッシャーに耐えられるかを見極めるために導入するケースが増えています。
AIPは他の能力検査と併用されることがほとんどであるため、AIP対策だけでなく併用される検査の対策も忘れずに行いましょう。
AIPの出題パターンと回答形式
AIPの設問は大きくストレス耐性・EQ・メンタルタフネスの3つの出題パターンに分類されます。
いずれのパターンでも「非常にあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」の5段階で回答する形式です。
ストレス耐性では、プレッシャーや困難な状況への対処に関する設問が出題されます。
EQでは、対人関係における感情の認識や管理に関する設問が中心です。
メンタルタフネスでは、失敗や逆境からの回復に関する設問が問われます。
性格検査に正解はありませんが、似たような設問が角度を変えて繰り返し出題されるため、回答の一貫性が保てるかどうかが評価に大きく影響します。
以降のセクションでは、各パターンの例題を具体的に紹介していきます。
AIPの例題|ストレス耐性パターン
AIPの中で最もウェイトが大きいのがストレス耐性の測定です。ここでは、ストレス耐性に関する例題と回答の考え方を解説します。
ストレス感受性を測定する例題
ストレス感受性の設問は、日常的なプレッシャーをどの程度強く感じるかを測定することを目的としています。
業務上のトラブルや人間関係の摩擦といった場面を想定した質問が出題され、受検者がストレスを感じやすい性質かどうかを把握します。
ストレス感受性が低い人はプレッシャーのかかる場面でも冷静さを保ちやすく、高い人は同じ状況でも強いストレスを感じやすい傾向があります。
企業はこの指標をもとに、入社後の配属先や業務との適性を判断しています。
以下の設問に対して「非常にあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」の5段階で回答してください。
設問:締め切りが迫ると、強いプレッシャーを感じて落ち着かなくなることが多い。
解説
この設問は時間的プレッシャーに対する感受性を測定しています。
性格検査であるため正解・不正解はありませんが、「まったくあてはまらない」と回答するとプレッシャーへの自己認識が低いと見なされる可能性があります。
適度なプレッシャーを感じつつも行動に支障が出ないという回答が、バランスの取れた評価につながりやすいです。
ストレス対処能力を測定する例題
ストレス対処能力の設問では、ストレスを感じた際にどのように対応するかが問われます。
問題解決型(原因を分析して対策を講じる)、情動焦点型(感情を発散して気持ちを切り替える)、回避型(ストレスの原因から距離を置く)といったコーピングスタイルが分析の対象です。
企業は単にストレスに強い人を求めているのではなく、ストレスを感じたときに健全な対処法を持っている人材を求めています。
極端に回避的な傾向が強い場合は「困難な場面で逃げやすい」と評価される可能性があるため注意が必要です。
以下の設問に対して「非常にあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」の5段階で回答してください。
設問:仕事で問題が発生したとき、まず原因を分析してから対策を考えるようにしている。
解説
この設問は問題解決型のコーピングスタイルを測定しています。
問題解決型の対処行動は多くの企業で好意的に評価される傾向があります。
ただし、すべての設問でこのスタイルを強調しすぎると、感情面への配慮が薄い人物という印象を与える可能性もあるため、自然体での回答を心がけましょう。
ストレス耐性パターンの回答ポイント
ストレス耐性パターンの設問では、「ストレスを感じること」と「対処できること」の両面を示す回答が最も効果的です。
「まったくストレスを感じない」という回答は一見ポジティブに思えますが、自己認識が浅い人物として評価される可能性があります。
適度にストレスを感じることは人間として自然なことであり、重要なのはストレスを感じた後の対処法です。
AIPには一貫性チェックの仕組みが組み込まれており、類似の設問が表現を変えて複数回出題されます。
そのため、最初に回答した方向性をぶらさずに一貫して回答することが不可欠です。
回答に迷った場合は、過去に実際にストレスを感じた場面を思い出し、そのときの自分の行動パターンに基づいて回答するのがよいでしょう。
無理に理想像を演じると回答に矛盾が生じやすくなるため、等身大の自分をベースにやや前向きに回答することを意識してください。
AIPの例題|EQ(感情知性)パターン
AIPではEQ(感情知性)も重要な出題パターンの一つです。ここでは、EQに関する例題と回答のポイントを解説します。
自己認識・自己管理を測定する例題
EQの「自己認識」は自分の感情を正確に理解する力、「自己管理」は感情をコントロールして適切な行動をとる力を指します。
自己認識が高い人は、怒りや不安を感じたときにその感情を自覚し、冷静に状況を判断できます。
自己管理が高い人は、感情に振り回されずに目の前のタスクに集中し、建設的な行動をとることができます。
ビジネスシーンでは会議中に反対意見を受けたときや、クレーム対応を行うときなど、感情のコントロールが求められる場面が数多くあります。
企業はAIPを通じて、受検者がこうした場面で感情的にならずに対処できるかどうかを確認しています。
以下の設問に対して「非常にあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」の5段階で回答してください。
設問:自分がイライラしているとき、その原因を冷静に分析できる方だ。
解説
この設問は自己認識の深さを測定しています。
イライラの原因を客観的に捉えられるかどうかは、感情のコントロールの第一歩です。
性格検査に正解はありませんが、自己の感情を理解する力は多くの企業で重視されるため、やや肯定的な回答が自然です。
社会的認識・関係管理を測定する例題
EQの「社会的認識」は他者の感情を読み取る力、「関係管理」は良好な人間関係を構築・維持する力を指します。
社会的認識が高い人は、相手の表情や声のトーンから感情を察し、適切な配慮ができます。
関係管理が高い人は、意見の対立が生じても関係を壊さずに建設的な議論ができます。
チームで仕事を進める場面では、メンバーの状態を把握しながら協力関係を築く力が欠かせません。
特に新入社員は多くの先輩や上司と関わる立場であり、対人関係の柔軟性が求められます。
AIPではこれらの能力をさまざまな角度から測定するため、一つの設問だけでなく複数の設問の回答パターンから総合的に評価されます。
以下の設問に対して「非常にあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」の5段階で回答してください。
設問:グループで意見が対立したとき、双方の立場を理解しようと努める方だ。
解説
この設問は社会的認識と関係管理の両方を測定しています。
他者の立場を理解しようとする姿勢はチームワークの基盤であり、企業が重視する資質の一つです。
ただし「非常にあてはまる」と回答しすぎると、自己主張が弱い人物と評価されるリスクもあるため、バランスを意識しましょう。
EQパターンの回答ポイント
EQパターンの設問では、他者への配慮と自己主張のバランスが最も重要な評価軸です。
他者の感情に過度に敏感で自分の意見を言えない人物は「影響を受けやすい」と評価され、逆に他者の感情に無頓着な人物は「協調性に欠ける」と見なされます。
理想的なのは、他者の感情を理解しつつも自分自身の考えをしっかり持っているという回答パターンです。
EQの設問は具体的な対人場面を想定した質問が多いため、普段の自分の行動を思い出しながら回答するのが効果的です。
「チームで意見が分かれたとき」「相手が落ち込んでいるとき」「上司に指摘されたとき」など、よくある場面での自分の行動を事前にイメージしておきましょう。
性格検査に正解・不正解はないため、無理に完璧な人物を演じる必要はありません。
自分なりの対人スタイルを一貫して表現することが、結果的に高い評価につながります。
AIPの例題|メンタルタフネスパターン
AIPの中核を成すのがメンタルタフネスの測定です。ここでは、メンタルタフネスに関する例題と回答のポイントを解説します。
回復力を測定する例題
メンタルタフネスの「回復力」とは、失敗や挫折を経験した後に素早く立ち直る力のことです。
社会人生活では、商談の失敗やプロジェクトの頓挫など、予期しない困難に直面する場面が数多くあります。
そのような場面で長期間落ち込み続けるのではなく、気持ちを切り替えて次の行動に移せるかどうかが企業にとっての関心事です。
回復力が高い人は失敗から学びを得てステップアップできるため、長期的に見て成長スピードが速い傾向があります。
AIPでは、過去の失敗体験への向き合い方や困難な状況からの立ち直り方に関する設問を通じて回復力を測定しています。
以下の設問に対して「非常にあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」の5段階で回答してください。
設問:大きな失敗をしても、比較的短い期間で気持ちを切り替えて前に進める方だ。
解説
この設問は失敗からの回復スピードを測定しています。
性格検査に正解はありませんが、落ち込むこと自体は自然であり、そこからどれだけ早く立ち直れるかが評価のポイントです。
「まったくあてはまらない」と回答するとメンタル面でのリスクが高いと判断される可能性があるため、自分の実際の傾向をベースに前向きな回答を心がけましょう。
持続力・適応力を測定する例題
メンタルタフネスの「持続力」は長期間のプレッシャーの中でもモチベーションを維持し続ける力、「適応力」は環境の変化に柔軟に対応する力を指します。
社会人として長く活躍するためには、単発のストレスに耐えるだけでなく、継続的なプレッシャーの中で成果を出し続ける持続力が求められます。
また、異動や組織再編、業務内容の変更など、予想外の環境変化に対して柔軟に適応する力も重要です。
AIPでは持続力と適応力をそれぞれ独立した指標として測定しており、両方の要素が揃ってこそ真のメンタルタフネスと評価されます。
特に変化の激しい業界を志望する場合は、適応力の評価が選考結果に影響しやすいため注意が必要です。
以下の設問に対して「非常にあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」の5段階で回答してください。
設問:環境が大きく変わっても、新しい状況にすぐに馴染んで力を発揮できる方だ。
解説
この設問は適応力を測定しています。
新しい環境への順応性は、入社後の配属やジョブローテーションへの適性を判断する材料として企業が重視する項目です。
極端に否定的な回答は避けるべきですが、すべての場面で完璧に適応できるという回答も非現実的に映るため、やや肯定的な回答が自然です。
メンタルタフネスパターンの回答ポイント
メンタルタフネスパターンでは、困難に対して前向きに向き合う姿勢を一貫して示すことが重要です。
「何が起きても動じない」という超人的な回答パターンは、かえって自己認識の浅さを疑われるリスクがあります。
適度に困難を感じながらも、それを乗り越えていく過程を大切にしているという姿勢が最も好印象です。
企業が特に注目しているのは回復のスピードと成長志向です。
落ち込むこと自体は問題ではなく、そこから何を学びどう行動するかが評価されます。
また、メンタルタフネスの設問は一貫性チェックの対象になりやすいため、最初から最後まで同じスタンスで回答しましょう。
事前に「自分はどのように困難に向き合うタイプか」という自己イメージを明確にしておくことで、矛盾のない回答が可能になります。
AIPの例題|一貫性チェックと社会的望ましさ
AIPには一貫性を確認する仕組みと、回答の信頼性を検証する尺度が組み込まれています。ここでは、それぞれの仕組みと対策を解説します。
一貫性チェックの例題と仕組み
AIPの一貫性チェックとは、類似の設問を角度を変えて複数回出題し、回答の矛盾を検出する仕組みです。
例えば「困難な状況でも冷静でいられる」という設問に肯定的に答えた人が、後半で「プレッシャーがかかると慌ててしまう」にも肯定的に答えると矛盾として検出されます。
一貫性スコアが低いと、他の測定項目のスコアが高くても回答全体の信頼性が疑われます。
この仕組みがあるため、自分をよく見せようとして実態と異なる回答をすると、結果的に低評価につながりやすいのです。
一貫した回答をするためには、自分の性格特性を事前に言語化しておくことが最も効果的な対策です。
以下の2つの設問は、異なるタイミングで出題されます。
設問A:予想外のトラブルが起きても、落ち着いて対応できる方だ。
設問B:急な予定変更があると、動揺してしまうことが多い。
解説
設問Aと設問Bは同じ特性を逆方向から測定する設問ペアです。
設問Aに「非常にあてはまる」と回答した人が設問Bにも「非常にあてはまる」と回答すると、一貫性が低いと判断されます。
性格検査に正解はありませんが、自分の回答軸をぶらさないことが重要です。
社会的望ましさ尺度の例題と仕組み
社会的望ましさ尺度(ライスケール)は、受検者が自分をよく見せようとしている度合いを測定する仕組みです。
誰もが少なからず経験するはずのネガティブな体験や感情をすべて否定する回答パターンを検出します。
例えば「今までに一度も嘘をついたことがない」「誰かに対して嫌な感情を持ったことがない」といった設問に強く肯定すると、社会的望ましさ尺度のスコアが上昇します。
このスコアが高いと、他の回答も虚偽の可能性があると判断され、検査全体の信頼性が損なわれます。
対策として重要なのは、完璧な人間を演じないことです。
誰にでもある弱みや短所を正直に認める回答をすることで、社会的望ましさ尺度のスコアを適正な範囲に保てます。
以下の設問に対して「非常にあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」の5段階で回答してください。
設問:これまでの人生で、約束を破ったことは一度もない。
解説
この設問は社会的望ましさ尺度に該当します。
約束を一度も破ったことがないと回答すると、自分をよく見せようとしていると判断される可能性が高いです。
正直に「あまりあてはまらない」程度で回答する方が、検査全体の信頼性を維持できます。
一貫性チェック・ライスケールへの対策
一貫性チェックとライスケールの両方に対応するための最も確実な対策は、自己分析を深めて正直に回答することです。
回答の前に、自分のストレスへの向き合い方、対人関係のスタイル、困難への対処法などを具体的に整理しておきましょう。
整理する際は「自分はストレスを感じやすいが、運動で発散するタイプ」のように、具体的な行動パターンとセットで言語化するのが効果的です。
この「自分の回答軸」が明確になっていれば、似たような設問が繰り返し出題されても一貫した回答が自然にできます。
また、ライスケール対策としては「完璧な人間はいない」という前提で回答することが大切です。
些細な短所を認めることは決してマイナスではなく、むしろ自己認識の高さとして評価されます。
正直で一貫した回答こそが、AIPで最も安全かつ効果的な対策であることを覚えておきましょう。
AIPの回答で差がつくポイント
AIPは性格検査であるため対策しにくいイメージがありますが、回答時の意識で結果は変わります。ここでは、差がつくポイントを解説します。
回答のペースと時間配分
AIPの検査時間は約15〜20分ですが、設問数に対して十分な時間があるとは限りません。
1問あたりに使える時間は10〜15秒程度が目安であり、じっくり考えて回答するよりも直感的に回答するペースが求められます。
深く考えすぎると、設問の意図を読み取ろうとして不自然な回答になりやすい傾向があります。
最初に感じた印象で回答する方が、結果的に一貫性の高い回答パターンになることが多いです。
また、回答に迷って長時間悩むと後半の設問に時間が足りなくなるリスクがあります。
未回答の設問が多いと評価に悪影響を及ぼすため、すべての設問に回答することを最優先にしましょう。
事前に模擬的な性格検査を受けて回答のリズムをつかんでおくと、本番で落ち着いて臨めます。
「どちらともいえない」の使い方
5段階評価の中央にある「どちらともいえない」は、使いすぎに注意が必要な選択肢です。
迷ったときについ選びがちですが、「どちらともいえない」を多用すると自己分析ができていない人物として評価される可能性があります。
企業は受検者の特性を明確に把握したいため、どちらかに寄った回答の方が情報量が多く、評価しやすいのです。
とはいえ、本当にどちらともいえない設問もあるため、完全に排除する必要はありません。
目安としては全体の設問のうち10〜15%程度に抑えるのが理想的です。
基本的には「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」のどちらかに寄せて回答し、本当に判断がつかない設問にだけ「どちらともいえない」を使いましょう。
この使い分けを意識するだけで、よりメリハリのある回答パターンになり、企業への情報提供量が増えます。
志望企業の求める人物像との整合性
AIP対策を効果的に進めるには、志望企業が求める人物像を事前に把握しておくことが有効です。
企業の採用ページや説明会で提示される「求める人物像」には、AIPで測定される要素に対応するキーワードが含まれていることが多いです。
例えば「チャレンジ精神」はメンタルタフネス、「チームワーク」はEQ、「ストレス耐性」はそのままストレス耐性の測定項目に対応しています。
ただし、企業の求める人物像に無理に寄せた回答をすることは逆効果です。
一貫性チェックやライスケールで矛盾が検出されるリスクがあるため、自分を偽った回答は避けるべきです。
企業研究の目的は、自分の性格特性と企業が求める人物像の重なりを見つけることにあります。
その重なる部分を自然に強調することで、正直でありながらも企業との相性が伝わる回答パターンを実現できます。
AIPの対策方法
AIPは性格検査ですが、事前の準備によって結果は大きく変わります。ここでは、具体的な対策方法を紹介します。
自己分析で回答軸を作る
AIP対策の土台は、自己分析を通じて自分の回答軸を明確にすることです。
性格検査は能力検査のように勉強して点数を上げることはできませんが、自分自身をよく理解しておくことで一貫性のある回答ができるようになります。
具体的には、過去のストレス体験を振り返り、そのとき自分がどう感じ、どう対処したかを整理しましょう。
大学の試験期間やアルバイトでのトラブル、部活動での挫折など、具体的なエピソードを思い出すことが効果的です。
また、対人関係での自分のスタイルについても振り返りが必要です。
「意見が対立したときにどう振る舞うか」「落ち込んだときにどう回復するか」といった質問への自分なりの答えを用意しておきましょう。
自己分析は面接対策にも直結するため、AIP対策と面接対策を同時に進められる一石二鳥の方法です。
模擬検査で回答リズムをつかむ
AIPの回答形式に慣れるために、性格検査の模擬テストを事前に受けておくことをおすすめします。
SPIの性格検査対策用のWebサービスや書籍には、5段階評価の性格検査を体験できるものが複数あります。
AIP専用の模擬テストは市販されていませんが、一般的な性格検査の練習で回答のリズムやペース配分の感覚をつかむことが可能です。
模擬検査で特に意識すべきは、一貫した回答ができているかどうかのセルフチェックです。
練習後に自分の回答を振り返り、類似の設問で矛盾した回答をしていないかを確認しましょう。
矛盾が見つかった場合は、自分の本当の傾向はどちらなのかを改めて考えることで自己理解が深まります。
本番前に2〜3回は模擬検査を受けておくと、回答に対する自信がつき、焦りや不安を軽減できます。
受検前日・当日の心構え
AIPの受検前日は、十分な睡眠をとって心身のコンディションを整えることが最も重要です。
性格検査は体調や気分の影響を受けやすく、寝不足やストレス状態で回答するといつもと異なる回答傾向になりがちです。
前日の夜は対策本を見返す程度にとどめ、リラックスした状態で就寝しましょう。
当日は受検時間に余裕を持って準備し、落ち着いた環境で受検に臨むことが大切です。
回答中に迷いが生じても、深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから次の設問に進みましょう。
焦りは回答の一貫性を崩す最大の原因であるため、マイペースを保つことを最優先にしてください。
AIPは約15〜20分と短い検査であるため、集中力を切らさずに最後まで丁寧に回答すれば、十分に実力を発揮できます。
AIPに関するよくある質問
AIPについて就活生からよく寄せられる質問をまとめました。受検前の不安解消にお役立てください。
AIPで不合格になることはありますか?
AIPは性格検査であるため、能力検査のように点数で合否が決まるわけではありません。
しかし、企業がAIPの結果を選考の判断材料として使用している以上、結果によっては不利になる可能性はあります。
特にストレス耐性のスコアが極端に低い場合や、回答の一貫性スコアが著しく低い場合は選考で不利に働くリスクがあります。
ただし、AIPの結果だけで合否が決まるケースは稀であり、多くの企業では面接やESの評価と総合的に判断しています。
過度な不安を感じる必要はありませんが、一貫性のある正直な回答を心がけることで不利な結果を避けやすくなります。
また、AIPの結果は入社後のメンタルヘルスケアの参考資料としても活用されるため、自分を偽った回答は入社後にも影響が及ぶことを覚えておきましょう。
AIPの結果は面接に影響しますか?
AIPの結果が面接で直接言及されることは少ないですが、間接的に活用されるケースは多いです。
面接官がAIPの結果を手元に持ちながら面接を行い、気になるスコアがあればその領域に関連する質問を深掘りすることがあります。
例えばストレス耐性のスコアが低い場合は「困難な場面でどう対処しましたか」といった質問が増える傾向があります。
つまり、AIPの回答と面接での発言に大きな矛盾があると違和感を持たれるリスクがあります。
AIPで「ストレスに強い」と回答したにもかかわらず、面接で「プレッシャーに弱い」エピソードを話すと一貫性がないと判断されかねません。
AIPの回答内容を完璧に覚えておく必要はありませんが、自己分析に基づいた一貫した自己像を面接でも示すことが大切です。
AIPは他の適性検査と一緒に受けますか?
AIPは性格検査のみの構成であるため、他の能力検査と併用されるケースがほとんどです。
代表的な組み合わせとして、SPIの能力検査とAIPの性格検査を併用するパターンが挙げられます。
この場合、SPIで能力面を、AIPでメンタル面をそれぞれ測定し、総合的に候補者を評価します。
玉手箱やTG-WEBなど他の能力検査との併用も見られ、受検の順番やタイミングは企業によって異なります。
同日に連続して受検するケースもあれば、別日に分けて実施されるケースもあります。
いずれの場合も、AIPだけでなく併用される能力検査の対策も並行して進めることが選考突破のカギです。
志望企業がどの検査を併用しているかは、就活口コミサイトや先輩の体験談を通じて事前に確認しておきましょう。
まとめ
AIPは、アドバンテッジリスクマネジメント社が開発したメンタルタフネスに特化した性格検査です。
ストレス耐性・EQ(感情知性)・メンタルタフネスの3つのパターンから設問が出題され、約15〜20分で受検者の心理的な適性を測定します。
金融・保険・サービス業を中心に導入されており、他の能力検査と併用されるケースがほとんどです。
対策としては、自己分析を深めることと一貫性のある正直な回答を心がけることが最も重要です。
性格検査に正解・不正解はありませんが、自分自身をよく理解したうえで回答することが、結果的に最も高い評価につながります。