HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
新型コロナウイルスの影響で外出が制限されたこともあり、入社テストをWeb上で行う企業が増えてきました。
もちろん実地テストだろうが、Webテストだろうが難易度は大きく変わることがなく、ときにはまったく解けず終わってしまうこともあるでしょう。
しかし、そのようなボロボロな状態で終えたテストも、なぜか合格してしまうことはあります。
合格通知を受け「あんなに解けなかったテストで名合格なのだ?」と訝しんでしまう方もいらっしゃるでしょう。
今回は、Webテストがボロボロだったのにもかかわらず選考に通過する理由を解説していきます。
Webテストがボロボロでも通過することはあるのか
その会社に入れるかどうかが大きく関わってくるテスト、それは誰しも良い結果を残したいでしょう。
しかし、テストは水物な部分もあり、十分に準備してきたのにまったくもって回答できず、ボロボロな結果で終えざるを得なくなることもあります。
がっくりと肩を落として帰宅し「ああこの会社はもう入れないな……」と意気消沈していたら、数日後に驚きの合格通知や選考通過通知が届く、なんてことは本当にあり得ることなのでしょうか。
もしあり得ることであるならば、一筋の光が差し込むかもしれません。
結論としてWebテストがボロボロでも選考を通過することはある
結論を先に申せば、たとえWebテストがまったくわからず、ボロボロな状態で終えたとしても、選考を通過できることはあります。
実際に、まったくもってテストを解けなかったにもかかわらず、なぜか企業から選考通知の連絡が来た、という経験がある就活生は珍しくありません。
テストでしくじってしまっても、それですぐ修了とはならないのであれば、希望が湧いてくる方もいらっしゃるでしょう。
Webテストがボロボロだったとしても選考を通過する可能性はあるという事実を把握できたとして、その次に気になってくるのは、なぜテストが駄目でも通過できることがあるかの理由です。
結果として通過できたとしても、その理由がわからないままだとモヤモヤが残ってしまうので、選考とWebテストの関係性は把握しておくに越したことはありません。
【Webテストがボロボロでも通過】Webテストは、企業によって判断基準がさまざま
まず前提として押さえていただきたいのは「Webテストを選考にどう関連付けるかは企業によって異なる」ということです。
企業が出すWebテストはあくまで採用する人材を選び出すためのものなので、学校のテストのように、解答の正誤で点数をつけて順位を出す類のものとは性質が異なります。
したがって、Webテストの回答内容をどのように扱うかも、企業によってさまざまです。
たとえば文章で答える設問があったとして、その内容をもって判断するか、文章の構成が論理的かどうかを見るか、はたまた文字の美しさに重きを置くかは企業によって異なります。
つまり、自分としてはまったく腕を振るえなかったテストでも、思いがけないところを評価されて、選考を通過してしまうことがあり得るのです。
Webテストがボロボロでも通過する理由とは
たとえWebテストで思った通りのパフォーマンスを発揮できなかったとしても、場合によっては選考を通過してしまうことがあります。
この事実は多くの方々を勇気づけるはずです。
それでは、なぜWebテストがボロボロでも通過することがあるのか、それには複数の理由があげられます。
理由を知っていれば、テストが駄目でも過度に落ち込むことを避けられ、ある程度の希望をもって結果を待てるようになるでしょう。
ここからはその理由を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
自分の予想より正解できていた
第一の理由として、自分が思っていた以上に正答率が良かった、というケースがあげられます。
たとえば大学の入試試験なら、出題内容も大抵は高校の勉強範囲であり、また問題用紙を持ち帰ることもできるため、あとから答え合わせができるでしょう。
対して採用試験のWebテストはどのような内容の問題が出されるかは千差万別で、なかには明確な答えがないものもあり、また問題内容を手元に残せないことも珍しくありません。
このため、テストを解けたかどうかの判断はあくまで自分の印象になってしまいます。
「テストをぜんぜん解けなかった」と自分では思っていたとしても、それは自己評価が過少で、実際には割と解けていた、ということが十分にあり得るのです。
企業の基準点が低めに設定されていた
企業が定めた基準点やボーダーラインが思ったよりも低かった、というケースも考えられます。
たとえばテストで思うように答えられなくて、100点満点中50点の回答しかできなかったとしましょう。
点数で見ればたしかに低いですが、もし企業側で決めた最低ラインが40点であった場合、この点数でも通過してしまう可能性が出てくるのです。
もちろん基準点やボーダーラインに規定はなく、各々の企業で独自に決められるので、このように低い水準でテストを実施している企業がないとは言えないのです。
Webテストはあくまで基準値以下の応募者を足切りするためのもので、一定水準を超える人は全員通過させる、という方針をとっている企業であれば、こういった低い基準点・ボーダーラインもあり得るでしょう。
性格診断の結果のほうを重要視していた
計算能力や教養力はたしかに大切な要素ですが、それが仕事へ直結するかどうかはケースバイケースです。
企業によってはそういった学力にあまり重きを置いておらず、それよりもいわゆる人間力、一緒に働く仲間としてどうだかを重視していることがあります。
そのような企業はWebテストより性格診断の結果を優先して見る傾向があります。
勉強が苦手でWebテストで良い結果を残せなかったとしても、対応力やコミュニケーション能力などを評価され、選考を通過することは十分にあり得るのです。
もちろん人柄が良く学力も高いのが理想ではありますが、もし後者に自信がなかったとしても、それで選考に落ちてしまうと考えるのは早計です。
しかし、あまりにもWebテストの結果が悪すぎると、性格診断の結果でカバーしきれなくなってしまうため、勉強が苦手だったとしてもある程度の対策は講じておきましょう。
エントリーシートでカバーできていた
そもそもとして、Webテストはあくまで選考の一過程であり、その出来不出来ですべてが決まるわけではありません。
前述の性格診断のように、Webテスト以外の判断基準で高い評価を得られていたら、たとえテストが悪い結果だったしても選考を通過できるのです。
エントリーシートの完成度が高く、Webテストのボロボロさをカバーできるほどであったケースも、このパターンだと言えます。
志望動機や仕事に対しての価値観が素晴らしい内容で書かれていて、人事の胸を打つほどだったため、テストの結果にかかわらず選考を通過できたという可能性は十分にあり得ます。
いずれにせよ、大切なのはWebテスト含をめ、選考方法のすべてに一所懸命取り組むことです。
企業がWebテストで見ている点とは
すでにお伝えした通り、高校や大学の入試試験と企業のWebテストは、その性質が大きく異なります。
そのため、入試試験だったら不合格な回答内容だったとしても、企業の選考を通過してしまうことがあるのです。
それでは、企業はWebテストでどのようなことをチェックしているのでしょうか。
ここからは企業がWebテストで見ている点を2つ紹介します。
重視している点がわかれば、テスト対策もしやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
採用試験の合否判断
単純に基礎学力と仕事に対しての適性を見ていることも、大いにあり得ます。
総合的に、合否の判断基準にしている企業は多くあるため、Webテストが重要でないとは言い切れません。
基礎学力があまりにも低いと「大学ではまったく勉強していなかったのか」と思われる可能性もあります。
適性検査もWebテストに含まれるため、その点を重視して、合否判断をする企業もあるでしょう。
学力の面と、仕事の適性、どちらを重視しているかは、それぞれの企業によりまた違ってきます。
高い点数を取るに越したことはないため、できるだけ高得点が取れるように準備しておくほうが身のためです。
採用試験の合否判断に使われる場合は、重要視される部分も大きいので頑張りましょう。
選考に進む人の選定
大企業や人気の企業などは、応募者が多く、面接に進む人を絞るために基準点を明確に定めているでしょう。
多くの応募者の中から、選定しているケースはWebテストを重要視していることもあり得ます。
Webテストの点数が高い人から、選考に進めることもあるため、人気のある企業を受けるときは注意が必要です。
「Webテストの結果が一番大切」という企業は、なかなかないかもしれません。
しかしながら、選考の仕方によりやむを得ず、Webテストの点数を見て志望者を選定することはあります。
このような場合は、Webテストの点数がボロボロだと落ちてしまう可能性が高いでしょう。
したがって、大企業や人気の企業を受けたときは、Webテストの点数が低いと、落とされる可能性も高まります。
まとめ
今回は、Webテストの点数が低かった場合でも、選考に通過するケースはあることについて解説しました。
この記事で解説した通り、ボロボロの点数であったとしても選考を通過できる可能性は、大いにあると言えます。
Webテストの点数だけを重視する企業はまれであるため、引きずりすぎず、前を向くほうが良いでしょう。
また、Webテストの点数が低かったものの、選考に通過したときは、ほかのところで点が稼げていると言えるのです。