
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
この記事では、デザイン思考テストを受検予定の方向けに、企業がこの新しいタイプのテストで何を見ようとしているのか、測定される能力と評価軸を編集部が深く掘り下げて解説します。
結論から言うと、デザイン思考テストは外資コンサルやベンチャー企業が「課題を発見し、創造的に解決できる人材」を見抜くために導入している、革新的なアセスメントです。
・デザイン思考テストはVISITS Technologies社が提供する、創造性と論理性を同時に測る新世代テスト
・企業が見ているのは「答えのない問いに対して新しい価値を生み出す力」と「他者のアイデアを評価する目利き力」という両軸
・対策は問題演習よりも、日常的に「なぜ?」を考え抜き、創造性を鍛える思考習慣を作ることが本質
目次[目次を全て表示する]
デザイン思考テストで測定される能力の全体像
デザイン思考テストは、従来のWebテストでは測れなかった「課題発見力」と「解決策の創出力」を、創造と評価の2フェーズで立体的に測定する画期的なテストです。
VISITS Technologiesが描く新しい人材評価
本当のところ、デザイン思考テストは開発元のVISITS Technologies社が「不確実な時代のビジネスで真に活躍する人材は、答えを当てる力ではなく、答えを創る力を持つ」という信念のもとに設計したテストです。
従来のSPIや玉手箱が「与えられた問題に対する正解を導く力」を測るのに対し、デザイン思考テストは「そもそもどんな問題に取り組むべきか」を発見させる点が決定的に異なります。
このアプローチは、まさにイノベーションを生む人材が日常的に行っている思考プロセスそのものです。
つまりデザイン思考テストは、未来のビジネスリーダー候補を発掘するための、新しい時代の総合人材アセスメントだと考えてよいでしょう。
創造フェーズと評価フェーズの2段構成
デザイン思考テストは「創造フェーズ」で自らアイデアを生み出し、「評価フェーズ」で他者のアイデアを評価するという独特の2段構成になっており、創造性と論理性の両軸を同時に測定します。
創造フェーズでは、お題に対して新しいアイデアをどれだけ多く、質高く生み出せるかが問われます。
評価フェーズでは、他の受検者が出したアイデアの中から「最も価値の高いもの」を見抜く目利き力が試されます。
この2段構えにより、「アイデアを出す力」と「アイデアを評価する力」という、ビジネスで両方求められる能力を一気に可視化できる仕組みです。
デザイン思考テストの能力検査で分かる思考の質
デザイン思考テストは厳密には能力検査ではありませんが、創造フェーズと評価フェーズで受検者の思考の質が多面的に測定されます。
課題発見力と問題設定の質
デザイン思考テストの創造フェーズでは、受検者が与えられたテーマから「本当に解くべき課題」を見出す課題発見力と問題設定の質が露わになります。
同じテーマでも、表面的な課題に飛びつく受検者と、その背景にある本質的な問いを掘り下げる受検者では、生み出されるアイデアの質に大きな差が出ます。
採用側は「誰も気づいていない本質的な問題を発見できる人材」を高く評価するため、課題設定の鋭さがそのまま評価につながります。
このスキルは、コンサルティング業界やイノベーション部門で特に重視される、実務直結型の思考力です。
アイデアの量と発想の幅
創造フェーズでは、限られた時間内にどれだけ多様な視点からアイデアを生み出せるかという発想の量と幅が評価対象となります。
1つのテーマに対して10個のアイデアを出す受検者と、3個しか出せない受検者では、ビジネス現場での発想力に大きな差があると判断されます。
また、出されたアイデアが似たような方向性に偏っていると、視点の幅が狭いと評価されるリスクがあります。
異なる業界や立場から複数の角度でアイデアを出せる受検者ほど、新規事業創出やイノベーション現場で活躍できる人材として評価されるのです。
アイデアを評価する論理的な目利き力
評価フェーズでは、他の受検者が出したアイデアの中から「ビジネス価値が高いもの」を論理的に見抜く目利き力が問われます。
この能力は、実際にビジネス現場で「どの新規事業案に投資すべきか」「どの提案を採用すべきか」を判断する経営者やマネージャーが日常的に発揮する力そのものです。
多くの受検者の評価結果と一致する判断を下せる受検者は、市場感覚やビジネスセンスに優れていると高く評価されます。
つまり、自分でアイデアを生むだけでなく、他者のアイデアを的確に評価できる「両刀使い」が最も高評価を受ける仕組みです。
デザイン思考テストの性格・志向性で分かる思考スタイル
デザイン思考テストでは、回答プロセスを通じて受検者の思考スタイルや価値観も同時に可視化されます。
思考の柔軟性と創造性の傾向
創造フェーズでのアイデアの出し方からは、受検者の思考の柔軟性や創造性の傾向が立体的に読み取られます。
既存の枠組みにとらわれずに自由な発想ができるタイプか、それとも論理を積み上げて慎重にアイデアを構築するタイプかが明確になります。
新規事業開発やマーケティング部門では前者が、戦略立案や経営企画では後者が好まれるなど、職種ごとに評価軸が異なります。
つまり、自分の思考スタイルが志望企業・職種とマッチしているかを事前に把握しておくことが、選考通過への重要なヒントになるのです。
論理的思考と直感的思考のバランス
評価フェーズでの判断パターンからは、論理的思考と直感的思考のどちらを軸に意思決定するかという思考バランスが浮き彫りになります。
細かい根拠を積み上げて評価するタイプは、データドリブンな組織で重宝されます。
逆に直感を優先するタイプは、変化の速いベンチャーやクリエイティブ業界で高く評価される傾向にあります。
企業はこのバランス感覚を読み取り、自社の意思決定文化との相性を判断する材料としているのです。
ビジネス感覚と社会感度の高さ
創造フェーズで出されるアイデアの内容からは、受検者のビジネス感覚や社会の動向への感度も評価対象となります。
世の中のトレンドを踏まえた現実的なアイデアを出せる受検者は、市場感覚に優れた人材として高評価を受けます。
逆に時代感覚が古いアイデアや、実現性が極めて低いアイデアばかりを出すと、社会感度が低いと判断されるリスクがあります。
日頃から社会のニュースやビジネス動向にアンテナを張っているかが、自然に表れる項目だといえます。
企業がデザイン思考テストの結果をどう評価しているか
デザイン思考テストの結果は、従来型のスコア評価とは異なる視点で読み解かれ、企業ごとの戦略的人材像にマッチするかを判定する重要な材料となります。
イノベーション人材の発掘ツールとして
外資コンサルやベンチャー、新規事業部門を持つ大手企業は、デザイン思考テストを「未来のイノベーション人材を発掘するための戦略的アセスメント」として位置付けています。
従来のテストでは見えてこなかった「ゼロから1を生み出す力」を持つ人材を、客観的なデータで識別できるようになりました。
そのため、同じスペックの大学・学部の学生でも、デザイン思考テストの結果次第で大きな評価差がつくケースが珍しくありません。
つまり、学歴だけでは判断されない領域で、自分の本質的な力を示せるテストとして機能しているのです。
面接での深掘り材料としての活用
面接官はデザイン思考テストの結果を持って、候補者がどんな思考プロセスでアイデアを生み出したか、なぜその評価を下したかを深掘りする質問を準備します。
例えば「このアイデアを思いついた背景を教えてください」と聞かれ、その場で論理的に説明できるかが試されます。
結果と発言の整合性、そして自分の思考プロセスを言語化できる力が、面接評価を大きく左右します。
つまり、デザイン思考テストは選考のスタートであり、面接で本格的な評価を受けるための入場券のような役割も担っているのです。
デザイン思考テストの結果が選考に与える影響
デザイン思考テストの結果は、初期スクリーニングから最終面接まで、選考全体を通じて長期的に影響を与え続ける重要な評価データです。
初期スクリーニングでの位置付け
応募者数が多い大手コンサルや人気ベンチャーでは、デザイン思考テストの結果を初期スクリーニングの主要な判断材料として活用するケースが増えています。
従来のSPIだけでは判断できなかった「創造性」や「目利き力」を可視化できるため、新しい人材評価の柱として位置付けられています。
そのため、テストで高評価を得ることが、その後の選考プロセスに進むための大きな前提条件となります。
逆にテストで低評価が出ると、エントリーシートの内容が良くても面接に呼ばれない可能性が出てくるのが現実です。
面接段階での質問設計に強く影響
面接官はデザイン思考テストの結果を事前に読み込み、候補者の創造プロセスや評価判断の根拠を詳しく深掘りする質問を準備します。
「なぜこのアイデアを思いついたのか」「他のアイデアとどう違うと考えたか」といった、思考プロセスを言語化させる質問が中心となります。
そのため、自分の回答内容と思考プロセスを事前に振り返り、面接で説明できる準備をしておくことが必須です。
結果のスコアだけでなく、その背景にあるストーリーを語れるかが、面接評価を大きく左右する仕組みです。
配属判断や育成プランへの活用
デザイン思考テストの結果は内定後の配属判断や育成プランを組み立てる際の重要な参考データとしても活用されています。
創造性が高いタイプは新規事業開発部門、目利き力が高いタイプは投資判断や経営企画部門といった配属が検討されます。
また、創造性は高いが論理性が弱い新人には、論理思考研修を厚めに組むなど、個別の育成プランが用意されるケースもあります。
このようにデザイン思考テストは、入社後のキャリア初動を方向付ける重要な人材データとして機能し続けるのです。
デザイン思考テストの測定内容を踏まえた効果的な対策方針
デザイン思考テストは知識暗記型の対策が通用しないため、思考習慣そのものを鍛える長期的なアプローチが必要となります。
日常的な「なぜ?」「もし?」の思考習慣作り
デザイン思考テストで好結果を出すには、日常的に「なぜこの商品は売れているのか?」「もし○○だったらどうなる?」と問いを立てる思考習慣を身につけることが最も効果的です。
通勤・通学中に見かける広告や商品について、その背景にある課題やニーズを推測してみるトレーニングが有効です。
また、ニュースを見たときに「もし自分が経営者ならどう対応するか」を考える習慣をつけることで、ビジネス感覚が自然と養われます。
このような日常的な思考訓練が、本番で良いアイデアを生み出す土台となるのです。
過去のお題と模範解答を分析する
VISITS Technologiesが公開している過去のお題と模範解答を分析し、評価が高いアイデアの特徴やパターンを理解しておくことが対策の第二の鍵です。
ただし、模範解答を丸暗記するのではなく、「なぜこのアイデアが高評価なのか」「どんな視点で課題を捉えているのか」を分析することが重要です。
このパターン分析を通じて、本番で「評価される思考の方向性」を体感的に身につけることができます。
事前準備として、5〜10個程度の過去問題に取り組み、自分なりの解答と模範解答の違いを比較してみましょう。
幅広い分野への興味と知識の蓄積
デザイン思考テストでは幅広い分野への興味と知識の蓄積が、アイデアの幅と質に直結するため、日頃の情報収集が極めて重要です。
テクノロジー、ビジネス、社会問題、エンタメなど、様々な領域のニュースに触れる習慣をつけましょう。
また、異業種の人と話す機会を意識的に作ることで、自分の思考の幅を広げることができます。
こうして蓄積された多様な知識が、本番でユニークな視点からのアイデアを生み出す引き出しとなるのです。
デザイン思考テストで何が分かるかに関するよくある質問
編集部に届く質問の中から、デザイン思考テストの仕組みや評価ロジックに関する代表的な疑問について明確に回答します。
デザイン思考テストは「正解」がないテスト?
編集部の結論を申し上げると、デザイン思考テストには明確な正解はないものの、「評価される回答の方向性」は確実に存在します。
創造フェーズでは、課題の本質を捉えた現実性の高いアイデアが評価されやすく、突飛すぎるアイデアや実現性ゼロのアイデアは低評価となります。
評価フェーズでは、多くの受検者の評価と一致する判断ができる受検者ほど、市場感覚があると高評価を受けます。
つまり、自由に答えていいテストではあるものの、ビジネス現場で通用する思考パターンが評価される仕組みになっているのです。
創造性に自信がない人でも対策で結果を上げられる?
結論から言うと、創造性は適切なトレーニングと思考習慣の改善で確実に向上できる能力のため、対策次第で結果を大きく上げることが可能です。
創造性は天賦の才能だと思われがちですが、実は「視点の数」と「知識の幅」を増やすことで誰でも鍛えられます。
日常的に多様な情報に触れ、「なぜ?」を問い続ける習慣を3〜6ヶ月続けることで、本番でのアイデア生成力は大きく変わります。
創造性に自信がない人ほど、対策を始める価値が大きいテストだといえるでしょう。
まとめ
デザイン思考テストは、VISITS Technologies社が提供する創造性と論理性を同時に測定する新世代のアセスメントテストです。
創造フェーズでアイデアを生み出す力、評価フェーズで他者のアイデアを評価する目利き力の両軸が測定されます。
導入企業の中心は外資コンサルティングファーム、ベンチャー企業、新規事業部門を持つ大手企業で、未来のイノベーション人材を発掘する戦略的ツールとして活用されています。
対策としては、日常的な思考習慣の改善と幅広い分野への興味と知識の蓄積が最重要ポイントです。
知識暗記ではなく、思考の質そのものを鍛える長期的な準備が、デザイン思考テスト突破の鍵となります。