技術職って何種類あるの??活躍できる業界や仕事内容を徹底解説!

技術職って何種類あるの??活躍できる業界や仕事内容を徹底解説!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

「技術職にはどんな種類がある?」 「技術職に向いている人ってどんな人?」 「技術職はどんな業界で活躍できるの?」 このように、技術職がどのような職業なのか興味があるという人もいるのではないでしょうか。

本記事では、技術職にどのような種類があるのかや、技術職に向いている人の特徴などを紹介しています。本記事を読むことで、技術職がどのような仕事なのか把握することができるでしょう。

また、技術職で求められるスキルや技術職が活躍できる業界なども紹介しているため、これからスキルを身につけて技術職を目指そうと考えている人も参考にできます。

技術職の種類や活躍できる業界などを知りたい人は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

【技術職の種類】技術職ってどんな仕事?

技術職とは、一般的にものづくりに携わる職業のことです。技術職と呼ばれる職業にはさまざまな種類がありますが、何らかのものづくりに関わることはどの技術力でも共通しています。

技術職は専門的な知識や技術が求められることから、技術職として働いている人の中には大学や専門学校で理系や工学系などの専門性の高い分野を専攻したという人も多いです。

日本は他の国と比較しても技術職の種類が多く、ものづくりの技術も高い品質を保っています。日本が誇るものづくりは、技術職が支えていると言えるでしょう。

【技術職の種類】技術職の主な種類

技術職は、大きく4つに分類することができます。

同じ技術職でもどの分野の職種として働くのかによって、仕事内容は大きく異なるでしょう。

どの種類の技術職も専門的な知識やスキルが求められるため、理系や工学系などの学生には高い需要があります。

ここでは技術職の主な種類について解説していくため、参考にしてみてください。

〜技術職の主な種類〜

・製造職
・研究職
・開発設計職
・設備保全職

製造職

製造職とは、製品化が実現した製品の製造を行う技術職です。

後述する研究や開発によって完成した新製品を、実際に製造していくことが製造職の仕事です。

製造ラインはほぼ自動化されていることも多いですが、全ての作業をAIに任せることはまだまだ難しく、製造職は自動化ができていないような部分を担います。

なお、新製品を量産するための機械設計や生産ラインの構築を行う職種は「生産技術職」と呼びます。

研究職

研究職とは、新しい商品を開発するための技術や材料などの研究を行う技術職です。

研究は、「基礎研究」「応用研究」の2種類に分けることができます。

基礎研究は科学的見地によって仮説や実証、考察を繰り返しながら研究を行うもの、応用研究は基礎研究の結果をもとに新しい製品の開発へとつなげるものです。

研究職が研究を行う対象や業界はさまざまで、身近なところではお菓子の製造メーカーなどもあります。

基礎研究

基礎研究とは、研究開発の根幹となるような研究のことを指します。

基礎研究は私たちの日常で直接役に立つことは滅多にありません。

しかし、革新的な技術の開発や機能の飛躍的向上をもたらすことがあります。

世の中で役に立っているという実感が湧きにくいため、地味な研究だと感じる人もいるかもしれませんが、後述する応用研究の土台であるため非常に大切な業務となります。

応用研究

応用研究とは基礎研究で発見された技術や知識を活用し、具体的に社会に役に立つものを作る研究になります。

具体的な課題や問題を解決するという目的や現在の製品を改良するという目的など、応用研究の目的は幅広いという特徴があります。

分野が特化しているため、専門性が高いということが特徴ですが適応範囲が狭いといった特徴があります。

製品開発型や課題解決型の研究が当てはまり、応用研究に力を入れている企業は多いです。

開発設計職

開発設計職とは、研究職の研究結果をもとに新しい製品開発を実現する技術職です。「研究開発職」「開発職」と呼ばれることもあります。

開発設計職は製品の企画、設計、試作、改良を繰り返すことで、製品化の実現を目指します。研究職が行った研究の成果が新商品の開発に活かせるかどうかは、開発設計職次第だと言えるでしょう。

そのため、開発設計職は他の技術職と比較しても求められるスキルが高い傾向があります。

設備保全職

設備保全職とは、生産ラインを安定的に稼働させるための保全を行う技術職です。

業務内容としては、定期的な設備点検を行うことはもちろん、トラブルが見つかった場合にはどこに原因があるのか調査し、必要に応じて部品の交換や修理を行い、設備を改善します。

定期点検では設備が安定稼働できるように調査を行い、必要があれば部品交換や調整などを実施します。

【技術職の種類】技術職で求められるスキル

技術職で求められるスキルは、どのような分野の仕事をしたいのかによって異なります。

例えば、化学系の技術職の場合は、理学部や理工学部などで学べる基本的な知識は押さえておく必要があるでしょう。

また、機械系であれば機械工学に関する知識を押さえておく必要があります。

逆に言えば、大学や大学院でどのようなスキルを身につけるのかによって、進める業界や分野が変わってくると言えるでしょう。

化学系に必要なスキル

他の化学系の技術職は技術系と比較して大学での専攻が重視されます。

そのため専攻ごとに基本(化学工学や物理工学など)を抑えることがまず大切です。

また、ケミカルエンジニアは他の技術系職種と比較して連携を取らなくてはいけない部署がいくつもあります。

このことからコミュニケーション能力が高い人やフットワークが軽い人が適した職種であると言えます。

機械系に必要なスキル

機械系の技術者に必要なスキルは3つあります。

1つ目は3DCADのモデリングスキルです。

3DCADのモデリングスキルとはCADソフトを使って、コンピューター上に部品のモデルを3次元で制作するスキルです。

3次元でモデルを制作することで製品や設計のイメージをより具体的にすることができます。

2つ目は製図能力です。

製図とは部品の形状を図面に落とし込む技術です。

部品メーカーのほとんどは図面を元に材料を加工し、生産します。

そのためアイディアを形にするといった面で、製図能力は非常に重要であると言えます。

3つ目は工学の知識です。

機械系の技術者では機械工学、電気工学、制御工学の知識が大切です。

機械工学は部品の開発や設計、電気工学では計測やハードウェアに関する知識、制御工学では精密駆動制御や熱流体制御といった制御設計でそれぞれ役に立ちます。

【技術職の種類】技術職に向いている人の特徴

技術職は専門的な知識やスキルが要求されるということもありますが、人によって向き不向きがあります。向いている人であればやりがいを持って働くことができますが、向いていない人が技術職になると苦労する可能性も高いでしょう。

ここでは技術職に向いている人の特徴について解説していくため、一度自身と照らし合わせてみてはいかがでしょうか。

〜技術者に向いている人の特徴〜
  • 几帳面な性格をしている
  • 好奇心が旺盛
  • モノを造ることが得意
  • 新しい技術を学ぶ意欲がある

几帳面な性格をしている

技術職は、試行錯誤を繰り返しながら新しい製品や技術などを作り上げていく仕事です。

実験と失敗を繰り返しながらも着実に成果へとつなげていくには、性格的な几帳面さが必要になるでしょう。

ただ、闇雲に失敗を繰り返していても、無駄なコストばかりがかかってしまいます。しっかりと几帳面にデータを取り、失敗を次に活かしながら実験を進めていくことで、効率的な研究や開発ができるようになるでしょう。

好奇心が旺盛

技術職として新しい製品を生み出したり、課題を発見して改善していったりするためには、積極的に新しい知識を吸収していく姿勢が必要になります。

そのため、好奇心が旺盛で何度失敗してもくじけずに挑戦していけるような人は、研究職に向いていると言えるでしょう。

もともと好奇心旺盛で研究熱心な人であれば、着実に成果へつなげていくことができるでしょう。

モノを造ることが得意

技術職は、新しい製品や技術などものづくりに携わる職業です。

そのため、ものづくりが得意な人は技術力に向いていると言えるでしょう。

既存のものを使って作業を行うのではなく、ゼロから新しいものを創作していくことが好きな人や新しいものを作ることが得意な人は技術職に適性があります。

また、技術職は常に新しいことに取り組んでいけるため、他の仕事よりも新鮮な気持ちで仕事ができるでしょう。

新しい技術を学ぶ意欲がある

技術職は、既存の知識やスキルを身につけたらそれで終わりというわけではありません。

技術は時代と共に進んでいくものであるため、技術職も時代の変化に合わせて新しい知識や技術を身につけていく必要があります。

そのため、常に新しい技術を学ぶ意欲があることは技術職として重要な素質だと言えるでしょう。

【技術職の種類】技術職が活躍できる業界

技術職は幅広い業界で活躍しています。

一般的にイメージしやすいメーカーですが、他にも商社や金融などあらゆる業界で活躍のフィールドがあると言えるでしょう。

そのため、技術職を目指す場合は、自分がどのような業界で働きたいのかも検討しておくのがおすすめです。

ここでは技術職が活躍できる業界を紹介していくため、参考にしてみてはいかがでしょうか。

商社

さまざまな商品やサービスを取り扱っている商社業界は、技術職が活躍することができる業界の一つです。

商社はあらゆる商品やサービスを扱い、取引先も多岐にわたります。

また、求められる技術や専門性も高いことから、技術や研究などの分野で活躍することができるでしょう。

メーカー

技術職が活躍する業界としてもっとも一般的なのがメーカー業界です。

メーカーとは言っても、会社によって食品や化粧品、薬品、機械や電気製品など、製造しているものはさまざまです。

メーカー業界では、技術職として研究や設計、生産などさまざまな活躍できるフィールドが存在しています。

金融

金融業界では、近年金融工学を使った新しい金融商品やサービスが増えているため、技術職が求められるケースも増えてきています。

また、金融業界では統計学や数学などの知識、経験が求められるアクチュアリーやクオンツなどの専門職が存在しており、金融商品を設計、投資戦略、ヘッジ戦略の立案などを行っています。

技術職のイメージとは若干異なりますが、このような金融業界の専門職でも技術職のスキルが活かせる可能性があるでしょう。

広告・出版

広告や出版業界は近年、紙媒体のメディアからインターネットに移行しつつあります。

インターネットを活用した新しいサービスを開発するためには、技術職のスキルが必要になります。

そのため、広告や出版、マスコミ業界でも技術職が活躍できるフィールドがあると言えるでしょう。

IT・通信

IT・通信業界はさまざまなソフトウェアやサービスの開発を行っているため、技術職が活躍することができます。

新しいシステム開発や近年注目されているIoTの開発を行うためには、研究や技術系の職種の力が必要になるでしょう。

IT・通信系の大手企業の中には基礎研究に力を入れている企業も多いため、技術職が活躍できるフィールドも多いと言えます。

プログラマー

プログラマーとは後述するシステムエンジニア(SE)が作った設計書を元に、プログラムを開発するエンジニア職です。

プログラマーは開発工程の中でプログラミングのみに携わり、具体的にはコーディングやテスト、バグの修正などを行います。

IT系企業に技術者として入社した場合、プログラマーから始まることが多いです。

システムエンジニア

システムエンジニアとはシステム開発全般に関わる技術職です。

顧客のヒアリングを元にシステムの設計をし、開発やテスト、リリース後の運用保守などの全てに携わります。

プログラマーとの大きな違いの1つは顧客との打ち合わせを直接行うことです。

顧客がシステムに疎い場合もあるため、ニーズを汲み取る力や説明力が求められます。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、ネットワークに関する業務に特化したエンジニア職になります。

ネットワークの設計や構築、運用や保守が主な業務になります。

TCP/IPやルーティングの設定など、ネットワークエンジニアを目指す上でこれらのスキルは必須になります。

ネットワークエンジニアは非常に大変な職業ですが、現在のシステムには欠かせないエンジニアで需要があることが特徴です。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアはサーバーに関する業務に特化したエンジニア職です。

サーバーエンジニアの主な業務はサーバーの設計や構築、保守になります。

構築されたサーバーをネットワークに繋げることでwebが成立することから、ネットワークエンジニアと同じく需要があるエンジニアです。

セキュリティエンジニア

 セキュリティエンジニアとはセキュリティ管理に特化したエンジニアです。

サイバー攻撃から機密情報を守り、安全な利用を保証するという意味で、セキュリティエンジニアは非常に重要なポジションです。

どんどん更新されていくセキュリティに関する最新の知識を身につけられるアンテナの高さが大切な職種です。

【技術者の種類】技術職に関するQ&A

ここまで技術職の種類や技術職に向いている人などについて詳しく解説しました。

最後に記事を読んで頂いているみなさんが疑問に思っていることについて回答していきます。

技術職になるためには?

技術職になるためにはどうすれば良いのでしょうか?

技術者になるためには特別な資格などは必要ありません。

しかし、技術者に必要なスキルで紹介した通り、専門的な知識が求められます。

そのため、機械系の技術者は工学系の学部、化学系の技術者はバイオテクノロジーを学ぶことができる理学部や農学部、薬学部や工学部で学び、卒業することが一般的です。

学部卒でも技術者として働くことができますが、倍率の高い大手の有名企業で技術者として就職したい場合は大学院に進み、研究スキルや専攻分野の知識をつけるべきです。

専門分野が異なる企業に就職できない?

「自分の専門分野と応募する企業が活躍するフィールドが違うから就職できない?」と疑問に思っている人も多いでしょう。

しかし、専門分野が異なっていても採用されることがあります。

専門性も重要ですが、研究スキルなどの基礎学力や自主性、考え方などが重視されるほか、異なる分野との融合である学際性が求められる時代になったという背景があります。

企業ごとに専門性のウェイトは異なるが、ざっくり生物系・化学系・物理系などと分け方をする企業もあるため、専門分野が異なる企業に絶対就職できないといったことはありません。

【技術職の種類】技術職は専門性を身につけられる

技術職は専門的なスキルが必要になることから、技術職として仕事をすることで高い専門性を身につけられます。

また、技術職は常に新しいことにチャレンジすることになるため、幅広い経験を積んでいくこともできます。

他の職業と比べて仕事を通してさまざまな分野に触れることもできるため、技術職として働くことでスキルを磨きながら成長していくことができるでしょう。

まとめ:まとめ:技術職にはさまざまな種類があることを知ろう

技術職にはさまざまな種類があり、種類によって仕事内容にも違いがあります。

また、技術職はあらゆる業界で必要とされており、活躍できる場面も多いです。

ぜひ本記事で紹介した技術職の種類や技術職に向いている人の特徴などを参考に、必要なスキルを身につけて技術職を目指してみてはいかがでしょうか。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます