HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活初期に自己分析と同様に進めていくべき、業界研究。
しかし業界研究を初めて行う人はどこから手をつければ良いのかわからないこともあるでしょう。
この記事では、そもそもなぜ業界分析が必要なのか解説し、業界研究の参考となるおすすめの本を紹介します。
就活には業界研究が必要!
就活にあたって多くの人が突き当たる悩みが「どこの会社に応募するか」です。
世の中には多くの会社があり、経済産業省の外局として設置されている中小企業庁の調査によると、日本の企業数は421万社、その内0.3%である1.2万社が大企業、残りの99.7%である419.8万社が中小企業です。
(引用:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chushoKigyouZentai9wari.pdf) これだけ多くの会社を全部調べるのは到底無理なので、自分に合った会社を探すためにも、業界研究をして応募する企業を絞ることが重要になります。
しかし、業界研究をすると決めたはいいものの、何からしたらいいのかわからない人は多くいます。
おすすめなのは、まず本で業界の全体像や各業界の概要を知ることです。
この記事では業界研究におすすめな本を5冊に厳選して紹介します。
業界研究する理由とは?
ここからは業界研究が重要であることと、その理由を解説していきます。
業界研究の本を手に取って、闇雲に見ても意味はありません。
まず何のために業界研究をするのかを理解し、効果的な業界研究を行いましょう。
内定獲得の可能性が高まる
業界研究をすると、それぞれの業界が社会でどんな役割を果たしているのか、その業界にはどんな特徴があるのかがわかります。
例えば、IT企業といえばGoogleやマイクロソフト、Twitterに代表されるようなスマホアプリやソフトウェアを作っているイメージが強いです。
しかし、IT企業の中にはインフラと呼ばれる社内の情報基盤の整備やメンテナンスを行う会社や、システムインテグレータ(SIer)と呼ばれる企業の課題に応じて最適なITによる解決策を提示し、ソフトウェアの作成まで行う企業もあります。
このように、各業界や業界内の企業を知ると就活においての選択肢が広がると同時に、自分の軸が決まってくるでしょう。
また、面接官は学生の企業への志望度を重視します。
面接官に対して企業への志望度を示すためにも業界研究は重要です。
他と比較せずにその企業を志望していると、イメージや感覚で志望していると受け取られかねません。
しかし、複数社を比較した上での志望であれば、各社のメリット・デメリットを比較した上での決断であるため、より熱意がある志望だと判断されます。
就職後のミスマッチを無くす
近年、多くの企業では主体性・能動性のある人材を求めています。
そのため、自ら興味や意欲をもって働ける業界でなければ、仕事にやりがいや意義を見出すことができずに入社後に苦しんでしまいます。
そうなると周囲のやりがいを感じている同期との差は広がり、つらい社会人生活を送ることになりかねません。
また、業界によって風土や文化が異なることもあります。
そのため、業界自体には興味があるのに、仕事の進め方や人間関係の構築に苦労したり不満を抱くといったことが起きる可能性があります。
これらの就職後のミスマッチを防ぐためにも事前に詳しく業界研究をして企業での実際の仕事内容や風土・文化について情報を集めておくべきです。
業界研究におすすめの本5選
ここからは業界研究をしたいが、何から手を付けたらいいかわからないという方へ、業界研究をするにあたりおすすめの本を5冊紹介します。
業界研究といえば『会社四季報 業界地図』。
就活生にとっての教科書とも言われるほど、定番となっている一冊です。
『業界地図』の特徴・メリットは網羅性にあります。
全部で172の業界、4030社について特集。
業界の全体像をつかむことが大切な業界研究には必須です。
全部でどれほどの業界があり、どれほどの企業があるかを知っておくだけでも意味があります。
また、会社四季報では各業界ごとに「業界の市場規模」や「業界における主要企業の財務分析」「業界内での勢力図」などが詳しく解説されていることに加えて、「業界規模ランキング」「各業界のトップ3」「業界ごとの平均給与ランキング」など業界ごとの比較もなされています。
そのため、まずは様々な業界のことを知りたいなら『会社四季報 業界地図』を手に取り、興味がある業界を詳しく調べていきましょう。
https://www.amazon.co.jp/「会社四季報」業界地図-2020年版-東洋経済新報社/dp/4492973281
『就職四季報』は調査する業界を決めて、企業研究を始めるとなった人へおすすめの本です。
『就職四季報』には、有給取得状況や離職率、平均年収、残業時間、現在の業績など各会社の気になる情報がまとめられています。
またインターンシップなどの選考に関する情報や、採用人数、仕事内容に関する記述もあり、自分がやりたいことや歩みたいキャリアを歩める可能性があるのかを判断することができます。
https://www.amazon.co.jp/就職四季報-総合版-2021年版-就職シリーズ-東洋経済新報社/dp/4492971351
『日経業界地図』は日本経済新聞社が発行している業界地図です。
その業界を何十年も取材している日経新聞のベテラン記者による分析が行われているため、より深く精度の高い内容となっています。
また日経新聞の記者による業界の裏事情なども書いてあり、四季報に目を通し特定の業界についてもっと詳しく知りたいと思う方におすすめの本です。
さらに日本経済のニュースやキーワード、解説などがあり時事情報についても効率よく入手できます。
業界の動向を天気で表した「業界天気予報」のコーナーも、自分が志望する業界が成長産業か成熟産業か考える一助となるでしょう。
『図解!業界地図』はプレジデント社より発行されている業界地図です。
『日経業界地図』と同じく、ある程度業界全体について俯瞰した後に、特定の業界についてより詳しく知りたいと思う方におすすめです。
こちらの本では「市場規模」「主力企業と事業内容」「仕事内容」「ビジネスモデル」「業界天気予報」「働く環境(年収)」がまとめられており、他の業界地図と比べて図解が豊富でわかりやすくなっています。
https://www.amazon.co.jp/図解-業界地図2019年版-ビジネスリサーチ・ジャパン/dp/4833451336
『業界大研究シリーズ』と『図解入門業界研究』はそれぞれの業界に絞って解説がされています。
その業界の基本的な情報はもちろんとして、業界の歴史や成り立ち、業界の仕組み、さらにはその業界における職種や仕事内容の説明、仕事をする上で求められる態度やスタンスについても解説されています。
そのため、志望する業界を完全に絞り、しっかり対策をしたいと考えている就活生におすすめです。
図解入門業界研究-最新総合商社の動向とカラクリがよーくわかる本 https://www.amazon.co.jp/図解入門業界研究-最新総合商社の動向とカラクリがよ-くわかる本-第4版-丸紅経済研究所/dp/4798057223/ref=tmm_hrd_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1575360391&sr=1-9
徹底した業界研究で内定に近づこう!
就活では自分のやりたいことや歩みたいキャリアにあった業界・企業を選ぶことが重要です。
情報不足で就職した後にミスマッチに気づくという事態はなんとしても避けたいものです。
そのため、徹底して業界研究を行いましょう。
まずはこの記事でおすすめした本から業界研究をはじめましょう。
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