HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
あなたとの相性がいい「受かりやすい企業」の見極め方とは? 内定可能性が高い企業を知った上で、納得のいく結果で就活を終えましょう。
あなたが内定を得やすい会社とは?
「就活でどうしても内定がほしい!」
「ひとつでも内定を得て安心したい」
そう思うのが就活生の本音です。
就活は企業との相性によって結果が大きく左右されます。
自分に合っていない業種・企業ばかりを受ければ、どんなに優秀な人材であってもあっさり選考に落ちてしまうことも。
一方、自分に向いている企業では、とんとん拍子に選考が進み、内定を得られることも多々あります。
そのため、自分に合っている企業を事前に把握しておくことは就活をスムーズに進めていくコツです。
今回の記事では、あなたとの相性がいい「受かりやすい企業」の見極め方を解説しています。
内定可能性が高い企業を知った上で、納得のいく結果で就活が終えられるように戦略的に進めていきましょう。
受かりやすい企業の見極め方
あなたにとって、受かりやすい企業は以下の3点で見極めることができます。
1.今までの取り組みと関連する会社
2.大学の先輩が内定を得ている会社
3.自分の性格・志向に合う会社
1、2、3の条件をより多く満たしているほど、あなたにとって受かりやすい企業といえるでしょう。
今までの取り組みと関連する会社
あなたが今まで取り組んできたことに関連する業界・企業は、受かりやすいといえるでしょう。
日本の企業は、経験をさほど重視しないとされています。
しかし、今までに業界経験や基礎知識を備えていると有利であるのは確か。
大学で専攻していた学問、部活・サークル、ボランティアで培ってきた経験を整理して、その経験が活かせる企業を探してみてください。
例えば、金融業界を志望している2人の学生がいるとします。
一人は、経済学部で金融政策について専攻し、独学で簿記やファイナンシャル・プランナーの資格をとった学生。
もう一人は、文学部で英米文学を専門にしている学生。
経済学部の学生は、大学の授業や資格勉強を通じて経済に関する基礎知識を身につけており、「志望動機」「入社後やりたいこと」の質問にも一段深い回答ができることが期待できます。
一方、文学部の学生は金融業界に関連する経験をないため、相応の実力や説得力のあるエピソードを準備しないと苦戦を強いられる可能性もあります。
この場合、前者の学生の方が有利であるといえるでしょう。
もしも大学の専門と直接関係のない業界を志望する場合は、独学で資格を取る努力をする、インターン生として働くなど、何らかの取り組みをした経験があるといいでしょう。
それでは、なぜ今までの取り組みと関連する会社は受かりやすいのでしょうか?
企業担当者は、入社した後に活躍できる可能性が高い人材を採用したいと考えています。
入社後の活躍可能性を見極めるのに、今までに関連する取り組みをしているかどうかは重要なポイントになります。
大学の先輩が内定を得ている会社
大学で同じグループにいる先輩が内定を得ている会社は、受かりやすい企業である可能性が高いです。
大学の部活・サークル・ゼミに所属している先輩に内定先を聞いてみましょう。
企業は、学生を採用する際に大学名や属性で志望者をセグメント分けしています。
「MARCHレベルの大学の学生100名にアプローチしよう」「体育会系の学生に20名説明会にきてほしい」とターゲットを定めた上で採用活動を行います。
そのため、 あなたの身近な先輩が内定を得ている事実は、あなた自身が企業が求めるターゲット層に入っている可能性が高いことを示しています。
一方、過去3年間同じ大学から内定者がほとんど出ていない企業は、採用ターゲット層から外れている可能性があり、受かりにくいかもしれません。
企業は採用実績として新卒採用者の大学名を公開しています。
狙っている企業の新卒採用者に自分の大学出身者がいるかどうか、最低限チェックしておくのがおすすめです。
毎年安定した人数の新卒学生を採用するため、採用人数のノルマが課せられている企業もあります。
そのため、採用担当も様々なイベントやインターンを企画して新卒学生にアプローチしていますがなかなか結果に結びつかないこともあります。
そこで、採用担当が自社社員の若手に「良い学生がいたら紹介してほしい」と人材確保の協力を仰ぐ場合もあります。
特に中小企業は人が集まりづらく、優良企業でも意外と世間では知られていないことも。
そのため、大学の先輩へのOB訪問では「よかったらウチを受けてみない?」と逆アプローチがある場合もあります。
OB訪問は就活でも重要な鍵を握るため、積極的に行うことをおすすめします。
自分の性格・志向に合う会社
自分の性格・志向が合っている会社は、受かりやすいといえます。
例えば、コミュニケーション能力が高く、柔軟な姿勢で人と折り合いをつけていくのが得意な学生は、総合商社で働く資質を備えています。
その上で、その業界・企業で活躍できるタイプと自分の資質が合っているかどうかを確かめます。
目安として、資質・タイプ別に向いている企業を以下に挙げています。
実行力/柔軟性/高いコミュニケーション力→総合商社 発想豊か/常識にとらわれない→広告代理店 論理的思考力/積極性→コンサル、またはベンチャー 真面目/堅実/責任感→メーカー、または金融
大手企業とベンチャーでは求める人材のタイプは異なり、同じ業界でも社内のカラーは違います。
企業によって求める人材の資質は異なるため、業界・企業ごとに把握していく必要があります。
企業の公式HPにある採用情報のページには、その会社が「求める人材像」が記載されているので、確認してみましょう。
・総合商社→実行力/柔軟性/高いコミュニケーション力
総合商社からの内定を獲得したい場合は、タフでやり抜く実行力、クライアントの要望に応じていく柔軟性、多様なステークホルダーと利害調整を行う高いコミュニケーション力が求められています。
・広告代理店→アイデア力/常識にとらわれない発想力
広告代理店からの内定を獲得した場合は「アイデア力」をアピールしてみてください。
広告代理店や広告関係は「面白い人」を採用したいと考えております。
そのため、アイデア力や仕事においての体力を求められます。
発想力を強くアピールすることで、より内定獲得に大きく近づきます。
・コンサル、またはベンチャー→論理的思考力/積極性
コンサル、ベンチャーからの内定を獲得したい場合は「論理的思考を持ち合わせているか」を判断されます。
勢いや行動力よりも、一歩立ち止まって論理的思考で物事を判断できるかをみられています。
また、何かを説明するときのロジック、頭の回転の早さも求められます。
・メーカー、または金融→真面目/堅実/責任感
メーカー、金融からの内定を獲得したい場合は「真面目で責任感があるか」を判断されます。
学生時代に一つのことに打ち込んでやり遂げた経験を持っている人は有利でしょう。
「志望度の高さ」が採用基準として重視される傾向があるので、OB訪問に足繁く通う、志望動機のES、面接回答を練り上げるなどの姿勢も重視されます。
自分なりの就職選択を
あなたが「受かりやすい企業」の見極め方を紹介しました。
内定は自社で活躍できる人材と判断したからこそ、得られるものです。
就活時で志望度が高くなかった企業に就職した場合でも、実際に働いてみるとやりがいを感じ、活躍している人はたくさんいます。
企業の人事は採用のプロです。
自分では見えていない強みや資質も人事は見抜いています。
あなたが「受かりやすい」企業を知ることは、目先の進路決定だけでなく、今後社会に出たときに活躍するという観点から見ても重要です。
自分に合った企業を見極めて、長く続いていく社会人生活のスタートを切りましょう。