HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「研究開発職ってどんな仕事？」 「研究開発職で働く場合にはどんなスキルが必要なの？」 「研究開発職に向いている人の特徴って？」 このように、研究開発職に興味を持っているという方もいるのではないでしょうか。
本記事では、研究開発職の仕事の概要や仕事内容、研究開発職で働く人に求められるスキルなどを紹介しています。本記事を読むことで、研究開発職がどのような仕事なのか把握することができるでしょう。
また、研究開発職に向いている人の特徴や研究開発職で働くメリットとデメリットなども紹介しているため、研究開発職を目指そうか迷っている方も参考にできます。
研究開発職について興味がある方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
研究開発職とは
研究開発職は研究職の研究結果をもとに、市場のニーズに合った新しい製品を生み出す仕事です。
研究開発と言うと一つにまとめられているケースが多いですが、実際には学術的な知識をもとに新しい技術などを見つけるのが「研究職」、研究によって見つかった技術を製品に落とし込むのが「開発職」となっています。
研究開発職は開発職の種類の一つで、研究の結果生み出された新しい価値を製品にすることが仕事だと言えるでしょう。
研究開発職の企業でのポジションは？
研究開発職のポジションはどのような企業に勤めているのかによっても異なりますが、IT業界の場合はプロダクトマネージャーのようなポジションになるケースがあります。
研究開発職は専門性が高く求められるスキルも高い職種であることから、ポジションも企業や業界などによって細分化されています。
研究開発職のやりがい
研究開発職では一つの分野を研究し、突き詰めていくことが仕事です。そのため、自分が研究したい分野の研究に携わることができれば、大きなやりがいにつながるでしょう。
また、自身の研究によって結果を出すことができ、ヒット商品を生み出すことになれば、社会に大きな影響を与えられるとともに年収アップも期待できるでしょう。
研究開発職で働く人に求められるスキル
研究開発職として働く場合、どの分野の研究を行うのかにもよりますが、化学や薬学、農学、機械などの専門性の高い分野の基礎知識は押さえておく必要があります。
また、このような理系の知識だけでなく、新しいヒット商品を生み出すためにマーケットニーズを把握するスキルや、データを収集して分析するスキルなども求められるでしょう。その他にも、研究開発職は仕事柄機密情報を扱うことから、情報管理能力なども必要になります。
研究開発職で働く人におすすめの資格
研究開発職は働く業界によって求められるスキルが異なるため、必ず取得しておかなければいけないような資格はありません。しかし、資格を取得しておくことで、専門性の高い知識やスキルを持っていることを客観的に証明できるようになります。
たとえば、IT業界であれば「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」などを取得しておくのがおすすめです。これらの資格を持っていることで、ITエンジニアに必要な知識を保持していることを証明できます。
基本的には、自身が研究開発職として働きたい業界で役立つ資格を取得するのが良いでしょう。
研究開発職のキャリアパス
研究開発職のキャリアパスとしては、主にスペシャリスト、マネージャーなどが挙げられます。現場で研究開発職として専門性を極めていきたい場合はスペシャリスト、チームをまとめるマネジメント職を目指したい場合はマネージャーがおすすめです。
また、現在勤めている会社よりも待遇の良い大企業や専門性の高い企業などに転職するという選択肢もあるでしょう。どのようなキャリアパスを選択するにしても、目標を定めて結果を出すことが重要です。
研究開発職に向いている人の特徴
研究開発職は一つの分野を突き詰めていくという仕事の特徴もあり、人によって向き不向きがあります。研究開発職として企業に入社してからのミスマッチを防止するためにも、自分がこの仕事に向いているのかどうか事前にチェックしておくと良いでしょう。
ここでは研究開発職に向いている人の特徴について解説していきます。
- 粘り強い性格をしている
- 周りと協力して物事を進められる
- 日ごろからいろいろ考えるのが好き
- 自分を客観的に見ることができる
粘り強い性格をしている
研究開発職として結果を出すには長い時間がかかります。また、失敗しながらも試行錯誤を繰り返し、根気強く研究を続けていく必要があるでしょう。
そのため、粘り強く何事も諦めない性格の人は研究開発職に向いていると言えるでしょう。どんなに失敗しても諦めずに最後までやり遂げられるような人は、研究開発職になっても成果を出すことができます。
周りと協力して物事を進められる
研究開発職などの理系の仕事は、一人で研究を行っているイメージがあるでしょう。しかし、実際の現場では複数人のチームで協力しながら同じテーマで研究開発を行うことになるため、周りを協力して物事を進められるような協調性のある人が向いているでしょう。
きちんと他の人とコミュニケーションをとり、情報共有や連携を行いながら仕事をすることができなければ、研究開発職として働くことは難しいです。
日ごろからいろいろ考えることが好き
研究開発を行う場合、一つの仮説に対してあらゆる角度から検証を行うことになります。そのため、普段からいろいろなことを考えるのが好きな人であれば、研究開発職になっても柔軟な発想で仕事に取り組むことができるでしょう。
研究開発職は0から1を生み出す仕事であるため、従来の方法や考えに固執せずにさまざまなことを試すことができるような人ほど結果につなげやすいと言えるでしょう。
自分を客観的に見ることができる
さまざまな技術を研究に活かしていくためには、自身のスキルアップが必須になります。自己評価ではなく組織からの評価を受けて、成長することを考える必要があるでしょう。
そのため、自分を客観的に見て、今の自分に満足せずに成長していける人は研究開発職に向いていると言えるでしょう。
研究開発職で働くメリットとデメリット
研究開発職として働くことにはメリットだけでなくデメリットもあります。そのため、メリットとデメリットを比較して研究開発職を目指すかどうかを検討する必要があるでしょう。
ここでは研究開発職で働くメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット
研究開発職として働くことには、自分の興味のある研究をしながら新しい技術や製品を生み出していけるというメリットがあります。新しい技術を発見できれば、研究開発職という仕事にやりがいを感じることができるでしょう。
また、自分の成果によってヒット商品を生み出し、会社に利益をもたらすことができれば、高い年収が期待できるというメリットもあります。
デメリット
企業に勤めている研究開発職の場合、仕事の期限や結果が求められるというデメリットがあります。たとえば、「1年後に新製品を販売するために6ヵ月で研究を完了させる」などのノルマが課せられるケースも多いです。
また、別の職種への転職を検討した場合でも、現在の仕事の専門性が高いことから異業種への転職が上手くいかなくなるという可能性もあるでしょう。
研究開発職以外の開発職とは
前述したように、研究開発職は開発職の種類の一つです。開発職には他にも「商品開発職」「技術開発職」などの種類があります。
実際に研究や開発に携わっている人でも、具体的にどのような違いがあるのか把握している方は少ないでしょう。ここでは最後に、研究開発職以外の開発職について紹介していきます。
商品開発職
商品開発職は、企画開発などが作成した商品イメージをもとに新しい商品を作るのが主な仕事になっています。商品イメージを考慮しながら、マーケティング戦略として競合にはない自社の強みなどのコンセプトを作成します。
商品開発職は商品を完成させるための数多くの工程に関わることから、他の部署とコミュニケーションをとることも多いです。そのため、商品開発職にはコミュニケーション能力も求められるでしょう。
技術開発職
技術開発職は、商品を開発するためにどのような技術を活用するのかを検討するのが主な仕事になっています。製品開発に用いる技術や効率性などを考察し、技術的な手段を検討するエンジニアのような役割を持ちます。
そのため、技術開発職は非常に高い専門性が求められるでしょう。技術開発職が考案した技術がまだこの世に出ていない新しい技術であれば、特許を取得することも可能になるでしょう。
研究開発職という仕事について知っておこう
研究開発職は研究の成果を新しい価値として製品にすることができる仕事です。まだこの世にない製品開発に携われる可能性もあるため、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。
ぜひ本記事で紹介した研究開発職で働く人に求められるスキルや研究開発職で働くメリットデメリットなどを参考に、研究開発職という仕事について理解を深めてみてください。
