HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「一次面接と二次面接では何が違うの?」
「一次面接と二次面接ではどのような質問をされるの?」
このように、就職活動では避けて通ることができない面接について、さまざまな疑問がある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、企業が一次面接と二次面接を行う目的や、その特徴、違いなどを解説しています。記事を読むことで、一次面接と二次面接、それぞれの特徴や違いを知ることができ、どのような面接対策をすれば良いかがわかるでしょう。
一次面接と二次面接では質問される内容にも違いが見られます。それぞれの面接でよく質問される内容や答え方のポイントなども併せて解説しているため、記事を参考に一次面接と二次面接の特徴や目的を知り、面接対策に役立ててください。
一次・二次面接と最終面接の違いとは?
就職活動で内定に至るためには、面接という関門を越えなければなりません。エントリーシート、Webテスト、グループディスカッション選考を突破した後に待っているのが面接。最終的に内定を獲得するためには、面接の対策が必須です。
今回の記事では、一次面接、二次面接、最終面接といったステップごとの面接について、採用担当者の意図・目的、評価観点の違いを解説していきます。この記事を参考に、面接の違いを把握し、本番に臨みましょう。
就活で行われる面接とは
面接とは企業が採用する学生を判断する目的で、企業の採用担当者と応募者である学生が面と向かって話すことです。面接が行われるのは、企業の選考フローの中でも中盤以降に差し掛かります。
企業にエントリーを済ませた後、エントリーシート・Webテストを含む書類選考、ときにはグループディスカッションが行われます。
それらを突破した後、企業の社員と直接話をする面接選考が実施されて、内定に至ります。本採用の選考では、1社につき通常3~5回の面接が実施されます。
一次・二次面接の絶対的な違いとは
一次面接は主にマッチしない就活生を見極める目的で行われるが、二次面接ではより相性の良い就活生を見極める目的で行われる。
一次面接は多くの学生を見るため時間も短く集団で見ることが多いですが、二次面接ではより就活生を深く見るために時間をかけてじっくりと対面をすることが多い。
このことから、一次では企業とのマッチ度もだがどれだけ印象を残せるかも重要であり、二次面接では企業とのマッチ度がより重要である。
一次面接の主な特徴
二次面接に臨むには、まず一次面接に合格する必要があります。一次面接に合格するためには、一次面接の特徴を把握して事前の対策を行うことが大切です。
ここでは一次面接の主な特徴について解説するため、面接対策の参考にしてみてください。
- 目的は人数を絞り込むため
- 集団面接が多い
- 若手社員の面接官が多い
- 簡単・基本的な質問が多い
目的は人数を絞り込むため
書類選考後に行われる一次面接は多くの場合、書類選考を通過した多くの学生を絞り込む目的で行われます。
書類選考で気になる学生はとりあえず面接をして判断しようと考える企業も多いため、書類選考ではそれほど人数は絞り込まれません。
しかし、一次面接ではたくさんの選考人数から一気に人数を絞り込む企業が多いため、合格は簡単ではないと考え、しっかりと対策しましょう。
集団面接が多い
企業の多くはできるだけ多くの学生と面接し、話を聞きたいと考えていることが多いため、面接時間は比較的短く、一人一人の話をゆっくりと聞くことは難しいでしょう。そのため一次面接は個別面接ではなく、集団面接を行う企業が多いです。
また、グループディスカッションを行い、テーマについて学生同士で話し合わせる企業も増えています。
若手社員の面接官が多い
一次面接は採用への重要な過程ではありますが、採用に直結する段階ではないため人事に異動したばかりの若手社員が面接官を務めることが多いです。
面接官が若手社員であっても選考基準に従い評価されるため、面接を受ける学生は真面目に面接に取り組んでしっかりと自分をアピールする必要があります。
面接官が若手社員であれば年齢が近いため、比較的話しやすいでしょう。
簡単・基本的な質問が多い
選考の初期段階である一次面接では、簡単で基本的な質問が多いです。企業によって質問内容は異なりますが、一般的には自己PRや志望動機、エントリーシートや履歴書の内容について質問されることが多いでしょう。
簡単で基本的な質問が多いですが、これらは業界を問わず質問される内容です。上手く答えられるだけでなく、エントリーシートや履歴書の内容と矛盾しないよう、面接前には応募書類を見直しておくようにしましょう。
一次面接がWeb面接の場合
ここ数年一次面接でWeb面接を行っている企業が増加傾向にあります。
Web面接とはパソコンやスマートフォンを用いて、zoomやGooglemeetなどを通して行う面接方法のことです。
Web面接と対面での面接では注意することが異なってきます。
そこでここではWeb面接の際に注意することを紹介していきます。
Web面接を突破する方法
ここではWeb面接を突破するために、注意するべきことを4つ紹介していきます。
1.カメラを見て話すこと
よく面接官の画面を見て話してしまう就活生が多く見受けられます。
しかし面接官からは違う方向を見ているように見えてしまいます。
そして時にはカンペを見ながら話していると受け取られてしまうこともあります。
2.照明を用いること
これは画面が暗いと面接官からの印象が悪くなってしまうからです。
そのため照明を用いて、明るい印象を面接官に与えましょう。
3.服装について
対面での面接と同様に全身スーツで面接には挑みましょう。
よく上半身はスーツを身に着けているという就活生を多く見受けられます。
しかし万が一に備えてしっかりと全身スーツを身に着けて、面接に挑みましょう。
4.電子機器の状態を万全に準備しておくこと
これはもし面接中に充電が足りず、電源が落ちてしまうとその時点で不合格になってしまう可能性があるからです。
また面接が始まる前に指定されているアプリがインストールされているかや、URLがしっかりと開くかなど面接に遅れないように注意しましょう。
一次面接での評価観点
一次面接での評価観点は、以下の3点になります。
・最低限の対人関係能力があるか
・質問に対して的確に答えが返ってくるか
・質問の回答に一貫性があるか
・最低限の対人関係における好印象が与えられるか
ビジネスにおいて第一印象の良さは重要です。
・ビジネスマナーが守れているか
・TPOにふさわしい服装であるか
・笑顔で会話ができているか
など、相手を不快にさせないコミュニケーションが最低限可能かどうかを評価されています。総合職の場合、どの仕事においても最低限のチームワークは求められます。仕事をする以上、仕事をする上で支障がない程度のコミュニケーション能力は必要です。
・質問に対して的確に答えが返ってくるか
一次面接の段階では「面接官の質問に対して、的確に答えが返ってくるか」が見られています。ポイントとしては、以下の2点に注意してください。
・結論から話すことを癖づけること
・自分の伝えたいことをアピールしすぎない
基本的なことですが、質問に対する答えになってない回答をしてしまう学生も多いです。あらかじめ想定される質問には答えを用意しておき、落ち着いて答えましょう。
・受け答えに一貫性があるか
受け答えに一貫性を持たせることも重要です。質問に対する回答がちぐはぐだと、回答への信頼性が低くなり、「一貫した芯が感じられない」という印象を与えてしまいます。
例えば、将来のキャリアについて「専門性を身につけたい」と話していたのに、志望動機を尋ねると「御社では幅広い業務に携われることが魅力だから」と明らかに矛盾した回答をしてしまう学生がいます。
自分の中で最も大切にしていることをいくつか文言化した上で、面接ではそれらに沿った一貫した回答を心がけましょう。
一次面接でよくある質問の例
先述したように、一次面接では簡単で基本的な質問をされることが多いです。具体的にはどのような質問をされるのかをここで見ていきます。
一次面接でよくある質問例を参考に、一次面接対策を行いましょう。
自己紹介をお願いします
自己紹介をすることで、自分がどのような人物であるのかを面接官に知ってもらいましょう。紹介する際にはまず、大学や学部、学科名と氏名を必ず伝えるようにします。
そこにサークルや部活、大学での研究内容、アルバイト、趣味などをいくつか組み合わせて、簡単に志望動機に触れ、面接官への挨拶で締めくくりましょう。
回答例
「○○大学、○○学部に所属している○○と申します。
大学では○○について研究しており、○○大会で優勝経験があります。
その経験から培った積極性で御社に貢献したいと思い選考を受けさせて頂きました。
本日は何卒よろしくお願いいたします。」
志望動機を教えてください
志望動機は一次面接を通過するための重要なポイントです。志望動機をないがしろにしていると、高学歴であっても落とされてしまうでしょう。
同業種でさまざまな企業がある中、なぜその企業を志望するのかをはっきりと答えられるようにしておくことが必要です。
回答例
「私が御社を志望した理由は御社の○○という商品開発に関わりたいと考えているからです。
私は大学で工学を学んできました。その中で御社の○○という商品は人々の生活を豊かにするうえで欠かせないものだと感じるようになりました。
これまで学んできた経験を活かして、御社の整った研修制度からさらなる商品を開発していきたいと思っています。」
自己PRをお願いします
自己PRは自己紹介と混同されがちですが、自己PRは自分を企業に売り込むためのアピールをするためのものです。
自己PRでは自分がどのようにして企業に貢献できるのかをアピールしましょう。そのためには、企業がどのような人材を求めているのかを事前に調べておくことが必要です。
また自己PRをするためには、自己分析をしっかりとしておくことも重要なポイントと言えるでしょう。
回答例
「私の強みは積極性です。
私は大学2年生からテニスサークルに参加しています。
未経験で所属したため大会でも中々良い成績を残すことができなかったが、積極的に先輩や経験者の後輩からもアドバイスを聞き、練習をすることで大学3年生の夏の大会で優勝をすることができました。」
あなたの長所や短所はなんですか
長所や短所もよく聞かれる質問のため、事前に考えておきましょう。長所については、その部分が長所になるに至った背景や、長所が力を発揮したエピソードなどを話すのがおすすめです。
また短所については、短所を説明するだけでなく、その短所を克服するためにどのような努力をしているのか、克服しようと努力することでどんな成長があるのか、などを話すと良いでしょう。
回答例
「私の長所は何事にも臆せず挑戦することができるところです。
この長所を生かして大学で所属したサークルで未経験から優勝をすることができました。
しかし、短所として何も考えず行動をしてしまうことがあります。
現在は行動をしてしまったことに対してどのように対処をすればいいのかを考え、改善しています。」
希望する職種はありますか
希望する職種を聞かれたら、まずどのような職種を希望するのか述べましょう。次に、なぜその職種を希望するのか、その理由について具体的に話します。
最後に、企業に入社できたら希望する職種でどのように企業に貢献したいと考えているのかを伝えましょう。
学生の希望を確認するために質問している場合もあるため、あまり長く話しすぎないようにすることが大切です。
回答例
「私は営業職を希望しています。
自分の持っている積極性や目標を曲げないめげない力を発揮して様々な人に御社の商品を提供したいと考えています。」
学生時代に努力したことはなんですか
大学での研究やサークル、部活動、アルバイトなど、学生時代に最も力を入れていたことについて伝えましょう。
どのような活動を努力して行っていたのかだけでなく、活動する中でどのような困難があり、どのようにして乗り越えたのかというエピソードも交えて話すようにします。
実績ばかりを伝えるのではなく、困難を乗り越えるために行動したことで、どのように成長することができたのかを伝えるのがポイントです。
回答例
「私が学生時代に努力したことはゼミ活動で行われたプレゼン大会でのリーダーシップを発揮することです。」
回答例
「私が御社で働きたい理由は研修制度が充実しており早くから成長できる環境が整っているためです。
いち早く技術を身につけ御社に多く貢献したいです。」
二次面接の主な特徴
一次面接に合格したら、次は二次面接です。一次面接で人数が絞り込まれているため、二次面接では一次面接よりも難易度が上がるでしょう。二次面接の特徴をしっかりと把握し、対策することが大切です。
ここでは二次面接の特徴について見ていきます。
- 目的は求める人物像か見極めるため
- 踏み込んだ質問が増える
- 中堅社員の面接官が多い
- 最終面接の可能性がある
目的は求める人物像か見極めるため
二次面接では企業が必要としている人物であるかどうかを見られます。企業で仕事をしていく上で必要な能力が備わっているかを見るのはもちろん、その企業の社風や職場の雰囲気に適しているかも見られるでしょう。
学歴の高さや資格だけではなく、仕事をこなすのに必要な忍耐力やストレス耐性、コミュニケーション能力があるかどうかなど、企業が必要としている人物像に基づいてチェックされます。
踏み込んだ質問が増える
簡単で基本的な質問が多かった一次面接とは違い、二次面接では踏み込んだ質問が増えるのが特徴です。
そのため、踏み込んだ質問をされても答えられるよう、事前にしっかりと準備しておきましょう。踏み込んだ質問をされたときに、上手く答えることができなかったり、とっさに適当なことを話したりするとマイナスの印象を与えてしまう可能性が高いです。
一次面接で絞り込んだ学生をさらにふるいにかける目的で踏み込んだ質問をするため、より入念な対策が必要になります。
管理職や現場責任者の面接官が多い
一次面接では若手社員の面接官が多かった一方、二次面接では「管理職」や「現場責任者」など役職がある社員の面接官が多くなります。
「管理職」や「現場責任者」などの役職がある社員は経験も豊富なため、上辺だけのごまかしでは通用しないでしょう。一次面接のときのような対策では高い評価を得ることは難しいと考えた方が良いです。
また、面接官の年齢が上がることで、緊張して上手く実力を発揮できない可能性もあります。そのため、いかにリラックスして面接に臨むことができるのかがポイントとなるでしょう。
最終面接の可能性がある
企業によって選考の回数は異なりますが、二次面接が最終面接となる可能性もあります。二次面接が最終面接の場合、社長や役員などが面接官になることが多いため、一次面接よりものものしい雰囲気になるでしょう。
雰囲気に圧倒されることなく、万全の状態で面接に臨むためにも、より念入りに対策を行うことが必要です。
二次面接の評価観点
二次面接での評価観点は、以下の3点になります。
・前提となる業界・企業知識があるか
・企業が求める資質・能力を有しているか
・物事に取り組み、成果を出す姿勢があるか
・前提となる業界・企業知識があるか
一次面接をクリアした後の二次面接では、質問や知識を深堀される傾向が強くなります。その際、志望業界・企業の前提となる知識を持っているかが大切になります。
例えば「企業に入ってやりたいこと」を語る際に、企業の手がける事業、ビジネスモデルへの理解、業界全体の動向を理解していることは前提にあります。
知っていて当然の前提知識が抜けていると「今話していることは本心か」と信頼感が削がれる形に繋がるため、面接前にきちんと確認をしておきましょう。
・企業が求める資質・能力を有しているか
志望する学生が企業が求める資質・能力を有しているか、という点も二次面接では評価されます。
業界・企業ごとに求める人材像を掲げています。面接官は、学生の資質・能力を見極めて、「自社で採用した際に活躍できるか、自社の業績を上げることができるか」を判断しています。
そのため、選考を受ける際には企業ごとに「求める人材像」を把握した上で、最も適したエピソードを選ぶのがおすすめです。自分こそ企業にとって必要な人材であるとアピールを行いましょう。
・物事に取り組み、成果を出す姿勢があるか
ビジネスで結果を出す際に必要なのは、「物事に集中して取り組み、成果を出すことにこだわる姿勢」。
どの企業においても共通して求められます。面接では「学生時代に頑張ったこと」という質問で、物事に打ち込む姿勢を問われます。
・学生時代に掲げた定量的かつ具体的な目標は何か
・それを達成するために何をしたのか
上記2点を整理して臨みましょう。
二次面接でよくある質問の例
二次面接では一次面接と同じような質問をされることがありますが、一次面接のときより深く踏み込んで質問されることが多いです。
ここからは、二次面接でよくある質問について見ていきます。具体的に相手が納得できる回答ができるよう、一次面接よりも入念な対策を行いましょう。
なぜ弊社で働きたいのですか
一次面接でも志望動機を質問されることは多いですが、一次面接とは違い二次面接ではさらに踏み込んで志望動機を質問されることが多いです。
一次面接を通過し、選考が進むと企業は学生の入社意欲をより気にするようになります。もし内定を出しても辞退されれば、採用計画を見直す必要が出てくるため、内定を出せば本当に入社するのかどうかを気にするようになるのです。
そのため一次面接のときよりも入社意欲が伝わるよう、なぜその企業で働きたいのか、具体的に説明できるようにしましょう。
回答例
「私が御社で働きたい理由は研修制度が充実しており早くから成長できる環境が整っているためです。
自分が勉強しているだけでは中々上達できなかったため、御社で務めることで成果を残したいと思っています。
いち早く技術を身につけ御社に多く貢献したいです。」
入社後はどんな仕事をしたいですか
この質問に答えるために、まず企業のホームページなどを調べて社員がどのような仕事をしているのか、またその仕事の中で自分はどのような仕事をしたいのかを考えておきましょう。
事前にOB・OG訪問を行い仕事内容や大変なこと、やりがい、企業が求める人物像などを聞いておくことも大切です。
得た情報から自分がやりたい仕事を考え、なぜその仕事をしたいのか、どのように貢献できるのかをエピソードを交えながら話せるようにしておきましょう。
回答例
「入社後は御社が販売している○○という商品の営業に関わりたいと考えています。
アルバイトで接客経験があるためその経験から老若男女様々な人にこの商品の良さを伝えられるよう努力したいです。」
○○というニュースについてどう思いますか
ニュースについて質問することで、面接官はあなたの価値観などを知ろうとしています。最近のニュースなどについて意見を聞くことで、人間性の部分を評価したいのでしょう。
質問されるニュースについて知らなければ何も答えることができないため、普段から新聞などを見て情報収集をしておくことが大切です。
さまざまなニュースに興味を持ち、それについて自分の意見を持つことで、質問に答えられるようにしておきましょう。
回答例
「私は○○というニュースについてとても興味があります。
目まぐるしく発展するIT業界で○○というのは素晴らしい発展を遂げています。
○○が発展することで表現の幅も広がると考えているため、期待しています。」
困難に直面したときはどう対処しますか
この質問では、困難に遭遇したときにどのような対処をするのかを確認することで、企業の社風や職種に適しているのかを見られています。
困難な状況に直面した場合でも、冷静に対処することができるのか、その問題解決能力が問われる質問です。
例えばどのような困難に直面したときに、どのように対処するのかを具体的に話せるようにしておきましょう。
回答例
「まずは自分自身で解決策を考えますが、考え付かなかった場合や緊急性がある場合はまずは上司の方や周りの方に相談をします。
その後、自分自身の行動を考え直し今するべきことをすると思います。」
尊敬する人物はいますか
尊敬する人物について質問された場合、面接官は誰を尊敬しているのかを知りたいわけではなく、その人のどのようなところを尊敬しているのかを知りたいと考えています。
尊敬する人物は歴史上の人物や著名人だけでなく、身近な人を挙げても問題ありません。答えるときには、なぜその人を尊敬しているのか、またその人に近づくためにどのような努力をしているのかを伝えるようにしましょう。
回答例
「私が尊敬する人は両親です。
私をここまで育ててくれたことはもちろんですが、どんな場面でも私のやりたいことを最優先に肯定してくれる味方でいてくれることはとてもすごいことだと思い尊敬をしています。」
業界の今後を予測をしてください
この質問では、あなたがどれだけ業界研究をしてきたかが問われます。はじめに結論を言ってから、客観的な事実を説明し、なぜそのように結論付けたのかを述べれば説得力のある答えになるでしょう。
答える際には楽観的な予測をせず、業界の課題について述べるのが基本です。
回答例
「○○業界は今後コロナ禍が明けて需要は向上するのではないかとかんがえていますが、ITの発展によって別の媒体での○○が必要となるのではないかと考えます。」
最終面接の流れ
一次・二次面接、それ以降の選考を突破して迎える最後の関門、最終面接。ここを突破すれば見事、内定獲得です。最終面接では、社長、取締役など企業のトップ層が面接官を務めます。
最終面接に進む学生は、複数回の面接を重ねた上で、ある程度企業が求める能力、資質を持ち、企業風土との相性がよいと判断されているといえるでしょう。最終面接は、学生の入社の意思を最終確認する場としての意味が大きいです。
従来の面接で問われてきた今までの実績、能力よりも、「入社してから今後会社で何をしたいのか」という将来のキャリアビジョンを中心に問われることになります。続いて、最終面接の評価観点を紹介します。
最終面接での評価観点
最終面接での評価観点は、以下の2点になります。
・高い入社意欲が感じられ、会社への貢献ができるか
・将来のキャリアビジョンが会社の経営方針と沿っているか
・高い入社意欲が感じられ、会社への貢献ができるか
最終面接では、学生の入社意欲を確かめることが大きな目的のひとつです。
企業は毎年経営方針に基づく採用計画を立て、採用人数を定めています。内定を出したにも関わらず学生側から辞退されると、採用人数が不足し、企業の業績に響きます。
そのため、企業は高い入社意欲を持ち、会社へ貢献する意思を重視します。「なぜ同業他社ではなく当社なのか」という質問で入社意欲を問われるため、志望企業を深く理解し、自分なりの言葉で語れるようにしておきましょう。
・将来のキャリアビジョンが会社の経営方針と沿っているか
企業の経営を担う立場である面接官は、その人の将来のキャリアビジョンと会社の経営方針とマッチしているかという点も評価します。
中長期的に企業へ貢献してくれる人材であるかを確認するためです。「将来のキャリアビジョン」や「入社後やりたいこと」を問われた際には、自分なりの目標を掲げ、会社や事業の成長にどのように結びつくのかを説明しましょう。
また、大手企業の場合は異動・体制の変更にとらわれない抽象的なビジョンを語るように意識してください。
一次・二次面接で気を付けるべきポイント
ここでは面接の際に就活生がよく間違えてしまう行動や、気を付けるべきポイントを2つに分けて紹介していきます。
特に「言葉遣い」や面接の際の「入室・退室」の際のマナーについて詳しく紹介していきます。
もし間違った方法で面接に挑んでしまうと、面接官にマイナスのイメージを与えてしまう可能性があるので注意して挑みましょう。
言葉遣い
ここでは注意すべき「言葉遣い」について紹介していきます。
就活生が頻繁に間違ってしまう敬語も紹介するので、是非参考にして面接に挑んでください。
1.フィラー言葉
フィラー言葉とは、「あのー」や「えーっと」などの会話と会話をつなぐ「つなぎ言葉」のことを言います。
フィラー言葉を多く用いてしまうと、面接官に「考えがまとまっていない」や「自信がない」といった印象を与えてしまいます。
また面接官に発言内容が分かりづらいといった印象も与えてしまう可能性があります。
2.間違った敬語
ここでは就活生が頻繁に間違えてしまう言葉を紹介し、その言葉の正しい言葉遣いを紹介していきます。
「すみません」→「申し訳ございません」
「なるほど」、「確かに」→「おっしゃる通りです」
「大丈夫です」→「問題ありません」
上記の表現に気を付けて面接に挑みましょう。
面接時のマナー
ここでは就活生が頻繁に間違えてしまう面接時のマナーについて紹介していきます。
間違ったマナーで面接に挑んでしまうと、その段階で面接官からの印象が悪くなってしまいます。
入室時
・ドアを3回ノックする
・後ろ手でドアを閉めないようにする
・面接官に向けてお辞儀をする
・椅子の横まで歩き、姿勢をよくして立つ
・「どうぞおかけください」ト言われたら着席をする
退室時
・椅子から立ち上がり、お礼を述べた後にお辞儀をする
・ドアの前まで向かい、お辞儀をする
一次面接と二次面接の違いを知って対策を取ろう
就職活動を攻略するために必要な、一次面接と二次面接の違いなどについて解説しました。それぞれの面接の特徴や違いを知って対策することで、本番でも慌てることなく落ち着いて実力を発揮することができるでしょう。
記事の内容を参考に一次面接と二次面接の違いを知り、対策に役立ててください。