HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「インターンシップに参加する目的って何だろう?」
「参加するインターンシップはどうやって選べばいいの?」
このように、インターンシップに参加するか考えている人には、たくさんの疑問があるのではないでしょうか。
本記事では、インターンシップに参加する目的やメリットに加え、インターンシップの種類や選び方、実施時期、申込方法などを紹介しています。
この記事を読むことで、インターシップに参加する目的やメリット、種類ごとの内容の違いなどについて把握できます。その知識をもとに参加するインターンシップを選択すれば、自分の目的に合うものに参加できるでしょう。
インターンシップに参加することを検討している人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
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そもそもインターンシップとは
インターンシップとは学生のための就業体験のことです。リアルな職場の雰囲気や仕事内容を知るために、就職前に興味のある企業で実際に仕事を体験したり、企業で働く人から直接話を聞いたりできる制度です。
近年、日本でも実施する企業が増えていると言われています。様々なメリットがあり、大学も参加することを推奨しているため、就活の一環として多くの学生が参加する傾向にあります。
インターンシップに参加する目的やメリット
インターンシップに参加する目的は人によって様々です。自分の目的を明確にしてから参加することで、より有意義な体験になるでしょう。
以下では、主にどのような目的で参加している人が多いのか、インターンシップに参加する目的やメリットを5つ紹介します。
- 業界や職種への理解を深められる
- 就活の練習として活用できる
- 自分が働くイメージをつかめる
- 様々な人と交流できる
- 就活を有利に進められる
業界や職種への理解を深められる
参加する目的の1つに業界や職種への理解を深められることがあります。業務内容や働いている人たちの雰囲気など、実際に働いてみないとわからないことをインターンシップを通して体感できます。
残業はあるのか、休日はどれくらい取れるのかといった、業界や職種の実態について理解できるのもメリットです。就職前に業界や職種について理解を深めておけば、実際に働き始めてから想像と違ったと後悔するのを防げるでしょう。
自分のやりたい仕事が見つからずにいる人も、どのような職種があって、どのようなやりがいがあるのか知ることができれば、自分の興味の発見につながる可能性もあります。
就活の練習として活用できる
就活の練習として活用することを目的として参加する人もいます。インターンシップに参加して企業で実際に働けば、企業の雰囲気を味わえるだけでなく、面接に必要なビジネスマナーや敬語などが身につきます。
就職したい企業がある場合には、体験で得たことを志望動機や自己PRの材料に使うことで、エントリーシートや面接のアピールポイントになるでしょう。
自分が働くイメージをつかめる
インターンシップに参加することで、自分が働くイメージもつかめるでしょう。アルバイトではなく、社会人として実務に近い形で働くことを体験できるため、自分が社会人になった後の様子を具体的にイメージできます。
働く経験を通して、自分が志望する業種や企業で働くには具体的にどのような知識やスキルが必要なのかがわかるでしょう。今の自分に足りないものを実感すれば、就活本番までに何を取得するべきなのか把握できます。
難易度が高い業界や企業を目指している場合でも、実際に業務を体験してみることで自分の実力が通用するのか試せるでしょう。
様々な人と交流できる
様々な人と交流できることも参加する目的やメリットの1つです。普段の生活とは違う世界に足を踏み入れることになるため、いろいろな年齢や価値観の人と交流できます。
企業で働いている社員と話すことで、企業のホームページや会社説明会などの情報だけでは知り得ないリアルな情報も手に入るでしょう。終了後には参加者向けのイベントにも招待してもらえることもあるため、さらに出会いを増やせる場合もあります。
また、他の学生との交流を深めるチャンスでもあります。同じ業界や職種を目指す人と知り合えるため、就活で情報を共有したり励まし合ったりできる友人が見つかることもあるでしょう。
就活を有利に進められる
すべての企業に当てはまるわけではありませんが、優秀な人材を見つけることを目的としてインターンシップを実施している企業も多いとされています。
そのため、優秀だと認められれば、就活を有利に進められる可能性が高くなるでしょう。企業によっては、特別選考ルートに招待されて、エントリーシートの提出やグループワーク選出などが免除になる可能性もあります。
インターンシップに参加する意味
上記で紹介したように、インターンシップに参加することには様々な目的やメリットがあります。
しかし、短期間のインターンシップに参加しただけでは、企業の良い面しか見えないため本質までは理解できないと考える人もいるでしょう。
参加した方が就活で有利になるという意見はあるものの、参加しなくても内定をもらえたという人もいるとされています。参加する目的を明確にし、自分にとって意味があるのか考えたうえで、参加するかしないか判断しましょう。
企業によって異なるインターンシップの内容
一口にインターンシップといっても、実施するインターンシップの種類は企業や職種によって異なります。
インターンシップは主に「職場体験型」「実践型」「ワークショップ型」「セミナー型」の4種類に分類され、プログラムの内容や期間も様々です。それぞれのインターンシップの特徴を紹介します。
職場見学や簡単な体験ができる「職場体験型」
職場体験型は、オフィスや工場などの職場を見学したり、職場での簡単な作業体験ができたりするタイプのインターンシップです。
短期間のプログラムが中心ですが、説明会ではわからないような職場の雰囲気に触れることができるのがメリットと言えるでしょう。企業で働く人と交流することもできるため、短期間で業務内容や職場の雰囲気を知りたい人におすすめです。
実際の仕事を体験できる「実践型」
実践型は、企業で実際の仕事を体験できるタイプのインターンシップです。企業に通って、社員と同じように働かせてもらえます。
職場体験型インターンシップより長期で行われ、拘束時間は長くなりますが、業務内容や職場の雰囲気をよりリアルに体験できるでしょう。
実践型インターンシップで評価されれば、就活で有利になる可能性もあります。志望する業界や企業が決まっている人におすすめです。
提示された課題を行う「ワークショップ型」
ワークショップ型は、提示された課題に対するディベートやディスカッションなどを行うタイプのインターンシップです。
企業によって与えられる課題は様々です。新規事業の企画や新商品の企画、業務で生じる問題の解決策など、実際の業務に近い課題が与えられるとされています。
業界や職種への理解が深まるだけでなく、グループワークに対する対応力も身につくため、就活本番にも生かせるでしょう。
企業や業界の説明などを受ける「セミナー型」
セミナー型は、企業の業務内容や業界の動向などの説明が中心となるタイプのインターンシップです。
短時間のプログラムですが、企業はもちろん業界の幅広い知識を得られるため、就活に向けて自分の視野を広げられるでしょう。多くの業界や企業について知りたい人におすすめです。
インターンシップに参加する時期やタイミング
大学生がインターンシップに参加する時期やタイミングは、3年生の夏が特に多く、次いで冬が多いとされています。
大手企業などは対象を3年生に限定した短期インターンシップが中心ですが、全学年を対象とした長期インターンシップを行う企業もあります。時間に余裕のある1・2年生のうちに、長期での実務を体験しておくのもおすすめです。
インターンシップが行われる時期
企業がインターンシップを行う時期は、夏休みや春休みが多いと言われています。大学が長期休暇に入り、参加者を確保しやすい時期に多くの企業がインターンシップを実施します。
ただし、夏休みや春休み以外にインターンシップを実施する企業もあるため、夏休みや春休み以外だと参加できないというわけではありません。
申込み受付開始時期は企業によって様々です。夏のインターンシップに参加したい場合は、5月頃から候補を探し、6月頃に申込みを開始する人が多い傾向があります。
インターンシップに参加する期間の目安
インターンシップの実施期間は企業や内容によって異なります。3日以下の短期のものに参加する人が多い傾向にあり、内容はセミナー型や職場体験型が中心です。いろいろな企業のインターンシップに参加できるのがメリットと言えるでしょう。
ベンチャー企業を中心に、1年以上の長期インターンシップを実施する企業もあります。いわゆる実務型のインターンシップで、実際の業務を体験したい人におすすめです。
インターンシップに参加する方法
インターンシップに参加したい場合は、まず申込みを行い、企業によっては参加するための選考を受ける必要があります。選考で落ちると参加できません。ここからは、インターンシップに参加する方法を見ていきましょう。
申込みを行う
インターンシップの申込方法は、主に企業のWebサイト・就職情報サイト・大学のキャリアセンター・OBやOGの紹介の4通りあります。
志望する企業がある場合は、企業のWebサイトをこまめにチェックしておきましょう。幅広い選択肢の中から候補を探したい人には、就職情報サイトを活用するのがおすすめです。
大学のキャリアセンターを活用すると、独自の情報を得られる場合もあります。
選考を受ける
インターンシップの応募人数が多い企業の場合は、参加のための選考を受ける必要があります。選考方法として特に多いのは面接や書類選考とされていますが、中には適性試験や筆記試験を行う企業もあります。
応募倍率は実施年度や地域、従業員規模などによって様々です。企業によって定員割れしたり、逆に10倍以上になったりする場合もあります。
参加するインターンシップの3つの選び方
インターンシップを実施する企業は増えているため、どの企業のものに参加すれば良いのか悩んでいる人も多いでしょう。
インターンシップに参加するときには企業選びが重要になります。ここからは参加するインターンシップの3つの選び方を紹介します。
1:企業や業界で選ぶ
志望する企業や業界が決まっているのであれば、その企業や業界のインターンシップに参加しましょう。
もし希望する企業があるけれど、インターンシップを実施していない場合は同じ業界の他の企業を探してみるのも1つの手です。ただし、特定の企業や業界にこだわりすぎると、視野が狭くなってしまうため注意しましょう。
2:インターンシップの内容で選ぶ
興味のある企業や業界がない場合は、プログラムの内容で選ぶのがおすすめです。インターンシップには実務型やワークショップ型など様々な種類があります。
自分がどのような体験をしてみたいのか、どのようなスキルを得たいのかといったことを考えて、目的に合う内容のものを選びましょう。
3:参加可能な時期や期間で選ぶ
興味のある業界がないうえ、明確な目的もわからない場合は、参加可能な時期や期間で選ぶという手もあります。
参加可能な時期に行われるインターンシップの中から、スケジュールが合うものを選んで参加してみることで、自分の適性が見えてくる可能性もあります。
インターンシップに参加するときのポイント
インターンシップをより有意義なものにするためには、参加前の準備や参加後の振り返りも大切になります。以下では、インターンシップに参加するときに心掛けたいポイントを5つ紹介します。
- 持ち物を事前に把握しておく
- 話し方やマナーに気をつける
- 質問を用意しておく
- 参加後は振り返りを行う
- 別のインターンシップへの参加も検討してみる
持ち物を事前に把握しておく
インターンシップに参加する際は、持ち物を事前に把握しておく必要があります。メモを取るための筆記用具やノートは必ず持参しましょう。配布物を挟むためのクリアファイルもあると便利です。
普段はスマートフォンで時間を確認する人も多いかもしれませんが、インターンシップ中は腕時計を身につけるようにしましょう。
話し方やマナーに気をつける
学生とはいえインターンシップはビジネスの場であるため、話し方やマナーに気をつけることも大切です。企業の人に対して、正しい敬語を使うことや、きちんとあいさつをすることを心掛けましょう。
企業の人とメールでのやり取りが必要になることもありますが、メールにもビジネスマナーがあります。件名や宛名、本文の書き方など基本的なビジネスメールのルールを頭に入れておきましょう。
質問を用意しておく
インターンシップは企業で実際に働く人に直接質問できるチャンスです。仕事内容や知りたいことを整理して、前もって質問を用意しておきましょう。
特に短期の場合はすぐに期間が終わってしまうため、絶好のチャンスを逃さないように積極的に質問することが大切です。
参加後は振り返りを行う
インターンシップに参加した後は、振り返りを行うことも大切です。インターンシップに参加して感じたことや社員に対する印象、自分の改善点などを記録しておき、その後の就活に生かしましょう。
また、企業へお礼のメールを送ることも忘れてはいけません。当日中か、遅くても翌日の午前中までには、お礼や感想などを書いたメールを送りましょう。
別のインターンシップへの参加も検討してみる
インターンシップは複数の企業に申込んでも良いため、スケジュールにまだ余裕がある場合は別の企業のインターンシップへの参加も検討してみましょう。
異なるタイプの業界や企業なども見ておけば、さらに自己分析を深められるでしょう。
インターンシップの気になる疑問
インターンシップは就業体験のことですが、気になるのがアルバイトとの相違点です。仕事を体験するという意味ではどちらも同じですが、インターンシップとアルバイトはどのような違いがあるのでしょうか。ここからは、インターンシップとアルバイトの違いについて説明します。
アルバイトとの相違点
アルバイトの主な目的はお金を稼ぐことですが、インターンシップの目的は仕事内容や自分の適性を知れることにあります。アルバイトとインターンシップでは目的がまったく違うのです。
給料の有無
アルバイトと違って給料はもらえないのかというと、必ずしもそうとは限りません。インターンシップの内容によっては給料が支払われることもあります。給料をもらえるのか知りたい場合は、応募要項を確認しましょう。
きちんと目的を決めてインターンシップに参加しよう
インターンシップに参加する際に、目標を決めることは非常に大切です。単に参加するのではなく、目標を持って参加することで、より有意義な経験になることでしょう。
「社会人としてのマナーを身につけたい」「興味のある仕事なので、適性があるのか確認したい」などの目標を掲げてみてください。
なぜやるかを明確にしておくことは、とても大事なことです。ぜひこれからインターンシップに参加しようか悩んでいる人は参考にしてみてください。