【研究職だけ?】理系学生こそ文系就活をせよ!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

文系の学生と違い、大学院へ進む学生が多い理系学生。

自分は研究職にいくと信じて周りを見ない人もいるといいますが、さらに納得のいく就活をするためには文系の人がするような就活にも参加することが必要であるとdigmee編集部は考えます。

それはなぜなのでしょうか。

理系学生の現状

学校基本調査によると、2018年の大学生の数は280万人。

リクルートワークスの調査によると2020年の就職希望者数は44万人に上ります。

その中でも、理学部や工学部、農学部などの理系学生は大学院への進学率が文系の学生に比べて高くなっています。

文部科学省の平成29年の学校基本調査によると、各理系学部の大学院進学率は、

理学:42.7%

工学:37.1%

農学:24.3%

となっています。

一方、文系学部は3~6%程度に止まります。

理系学部では、文系学部に比べて非常に多くの学生が大学院に進学していることがわかります。

もちろん、自分の研究分野を極めるため大学院に進学する人も多いと思います。

しかし、周りが大学院進学しているからなんとなく自分も進学するであったり、就活が面倒だから進学するなどの少しネガティブな理由から進学する人も一定数いるのも事実。

そうした今後の進路に悩んでいる理系学生は、文系就活を検討する余地は十分にあるでしょう。

研究への熱意がある理系学生も修士を終えると、民間企業に就職する可能性があります。

ぜひ参考にしてみてください。

理系学生ほど文系就活を

では、理系学生はなぜ文系就活をする必要があるのでしょうか?

ここで前提としておくことが、多くの理系学生は、自らの研究分野と関連した就職先しか検討しないということです。

やはり自分が学生時代に熱を入れて取り組んだことですので、それを活かしたいという気持ちはわかります。

もし、そうではなく研究もしていて幅広い就活をしているのであればそれは素晴らしいと思います。

あくまで研究職などの限られた就職先しか検討していない人向けへのアドバイスだと思ってください。

【理系学生が文系就活をしたほうがいい理由】

幅広い就職先を見て納得度をあげる

有名な研究室によっては、研究室推薦という形でメーカーを中心とした企業からの推薦があるところもあります。

その場合、研究を中心にしておけばがっつり就活をしなくても内定をもらえることもあります。

しかし、メーカーだけしか見ていない就活に納得感があるでしょうか?

社会は多くの仕事で成り立っています。

その上、自分が興味のあることや仕事として適性のあるものもたくさんあります。

研究を活かした仕事が、本当に自分が社会に出て平日5日間やり続けたいことかどうかはその仕事だけ見ているだけではわかりません。

商社や金融などの業界、大手からベンチャーまでの様々な企業の規模を見て自分なりに解釈して比較した先に、今の時点で出すことができる最良のファーストキャリアを選択することができるのではないでしょうか?

結果として、研究を活かした職につくとしても様々な業界・業種を見た上での決定の方が入社してからの仕事への納得度も高まるでしょう。

院進する前に学部生で就活を経験すると有利

こちらはかなりテクニカルな話になります。

今の就活市場ではグループディスカッションや面接が選考として取り入れられています。

そこでは、論理的に考える力、物事をわかりやすく相手に伝える力が必要になります。

その場合、研究を通して日々仮説検証を行い、論文を読み込んだ上で執筆している理系の学生はその能力に長けていると言われています。

実際に、難関とされる外資系コンサルティング企業などでは、理系の修士の学生が多く採用されています。

学部時代に就活を経験しておくと、実際に就活を勝ち抜くために必要な力を把握し、それが研究をしていることで身につくということがわかります。

院進するとしても学部生のうちに就活を経験

ここで一つ注意してほしい点があります。

それは、ぜひ学部生のうちに就活をしてほしいという点です。

理系学生は、大学院に進学して修士の学生となると、ほとんどが研究に追われる日々となります。

現状の就活の流れでは、修士の1年の6月ごろからサマーインターンの選考が始まり、11月ごろからウインターや外資系企業やベンチャー企業の本選考、修士の2年の6月には日系企業の面接解禁となるスケジュールです。

研究で忙しい理系院生は、もしかしたら就活をしている時間がないかもしれません。

自分が行きたいインターンがもしできたときにそれに時間が割けないかもしれないのです。

そうなることを避けるために、ぜひ学部生の時に就活を一通り経験しておくといいでしょう。

インターン、本選考、OB訪問、業界研究、自己分析など就活に必要なことを一通り経験しておくと、修士学生となって時間が取れなくなっても本当に自分に必要なインターンや本選考にだけ時間が割けるようになります。

オススメは、大学3年の夏頃からサマーインターンを経験し、そのまま選考の早い外資・ベンチャーの就活、そのあとの日系の企業の選考を受けることです。

もちろん学部生でも研究室に所属している場合が多いので、無理のない範囲で両立していきましょう。

納得のいく就活のために

就活を納得して終えるためには、量と質が重要です。

量とは、どれだけ幅広く業界や業種を自分の目で確認したか。

質とは説明会やOB訪問などを通してどれくらい関わり情報収集し、自己分析を通して自分にフィットする会社を探そうとしたかです。

理系の学生で何も考えずに研究職につこうと考えている学生は、圧倒的に量が足りていません。

メーカー、商社、金融、コンサル、IT、物流、小売などの幅広い業界を知り、少しでも興味を持った企業のOB/OGに話を聞きに行きましょう。

今はOB/OG訪問も自分の出身の大学の先輩だけではなく、気軽に会えるサービスもたくさんあります。

それらを駆使して、情報を自分の足で取りに行きましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

就職活動は自分の力量次第で手抜きできたり、ひたすらコミットできたりもします。

これから働くことになる大事なファーストキャリアを選ぶことになります。

自分が納得して就活を終えるためにも視野を広げてみる努力をしてみてはいかがでしょうか?

 

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