HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【短所で一つのことに集中】はじめに
応募書類や面接でよく聞かれる「あなたの弱みや短所を教えてください」という質問。
回答によってはマイナス評価になりかねないため、正直に答えて良いものかどうか悩みますよね。
今回の記事では、自分の弱みや短所の答え方について解説します。
尋ねられた際の回答のポイントを理解して面接に臨みましょう。
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【短所で一つのことに集中】面接で弱みはどう伝える?
就活の難所である面接。
「自分の弱みや短所を教えてください」と質問されると、返答に困る就活生は多くいます。
困る理由としては「弱みや短所を言ってしまうとマイナスになってしまうのでは?」と不安に感じるからです。
しかし答え方のポイントをつかめば、 相手に好印象を与えることができるのです。
それでは、弱みや短所をうまく説明するためにはどうすれば良いのでしょうか。
自分の弱みや短所を答える際に気をつけるべきポイントをしっかり押さえて、自信を持って面接に臨みましょう。
【短所で一つのことに集中】面接官の意図
面接で質問されることやESで聞かれることには、一貫して「自社とマッチするか」という評価がされています。
特に面接では、一次、二次、、、と回数を重ねていくと、「うちめっちゃ働くよ?」「残業とかバリバリあるけど大丈夫?」などと、説明会では企業の良い側面を多く見せるところが多いですが、最終に近づいていくと「ミスマッチ」になりそうなネガティブな側面も話す面接官が多いです。
その中で、「短所はなんですか」と聞く理由は以下の通りです。
自分の性格を把握できているか
面接官が弱みや短所を質問する理由の一つは、 応募者が「客観的に自分を分析できているか」を判断するためです。
面接において自分の長所をアピールすることはあっても、自身の短所を自ら答える人は少ないでしょう。
しかし社会人は長所をアピールする力だけでなく、自身の弱みを把握して克服する力が必要です。
そのため、面接官は応募者が自分を客観的に分析する能力があるかどうかを判断します。
就活は自己分析ができる良い機会です。
このチャンスを活かして今一度自身を見つめ直してみましょう。
どのように克服しているのか
社会人は自分の弱みや短所を克服する力が必要です。
面接官は応募者が自分の弱みや短所を克服するために、どのような努力を行っているのかを判断する材料として、弱みや短所の質問をすることがあります。
弱みや短所の質問は 「物事をポジティブに捉えられるかどうか」も同時に判断されます。
自分の弱みや短所を克服するための努力や工夫を回答することで、ネガティブな部分をポジティブに捉えて次に活かせる力が認められ、面接官に好印象をもってもらえるかもしれません。
企業にマッチするか
応募者が 企業の社風や理念に合っているかどうかを確認するために質問する場合もあります。
面接官は応募者の長所や特技などはもちろん、弱みや短所を加味した上で企業にマッチしているかどうかを判断しています。
弱みや短所に対する質問への回答には、短所をカバーするために行っていることが重視されます。
【短所で一つのことに集中】回答の注意ポイント
この章では、弱み・短所を回答する際のポイントと注意点をご紹介します。
ポイントをしっかり押さえて、自分自身の回答を考えていきましょう。
なるべく前向きな言葉を使う
弱みや短所を語る際はどうしてもマイナスに捉えられる言葉を使ってしまいます。
「コミュニケーションが嫌い」や「面倒くさがり」といった言葉は「内向的な性格」や「おおざっぱな性格」などのように、受け取られる可能性があります。
ネガティブな言葉に聞こえる表現は使い方に気をつけるようにしましょう。
長所に関連した弱みを挙げる
「短所をうまく伝えられない」という方は、一度自分の長所を振り返り、長所に関連する弱みを挙げてみることをおすすめします。
例えば「集中力がある」という強みを持つ人は、「集中しすぎると周りが見えなくなる」といった短所が挙げられるかもしれません。
短所として長所に関連づいたものを挙げることで、 回答に一貫性をもたせることができます。
弱み・短所の克服方法や努力を加える
単に「克服できるように努力しています」というだけでは、本当に努力しているのか伝わりません。
弱みや短所を克服するために行なっていることを具体的に伝えることで信ぴょう性が高まり、努力したことで短所が改善されてきていることが分かると好印象を与えられるでしょう。
嘘はつかない
履歴書やESを書く際にもいえることですが、短所を伝える際に嘘を交えてはいけません。
面接は自分を最大限にアピールする場であり、就活における要でもあります。
しかし、短所や弱みといった質問は 等身大の自分を客観的に伝えることが大切です。
面接の対策をしないまま臨むと、質問に対する回答を考えているうちに伝えたい内容が変わり、ちぐはぐな答えになってしまうことがあります。
そのため、言いたいことをノートに箇条書きしてまとめるなどして予め対策することをおすすめします。
【短所で一つのことに集中】短所の考える際のポイント
面接で短所について述べるときは、答える内容の性質上、マイナスな評価・印象につながらない伝え方を意識することが欠かせません。
回答の仕方が悪いせいで短所=マイナスポイントという印象が強くなれば、総合的に印象は悪くなってしまう可能性があるため、注意が必要です。
そのためには、まず短所を考える際のポイントを知ることが重要になります。
「どの欠点や改善点を選んでもマイナス評価になりそうなので、伝えても問題なさそうな短所が見つからない…」と実際に迷っている人は多いでしょう。
そこでチェックしたい考え方のポイントは、次の3つです。
・自己分析をする
・家族や友人に聞いてみる
・長所から考える
考え方を整理したうえで、面接における短所の伝え方のコツを実践すれば、必要以上にネガティブな評価につながらなくなります。
以下から、上記の考え方のポイントについて詳しく解説していきます。
自己分析をする
就活の面接の際に自分の短所をどうとらえるべきか迷ったときは、まず、自己分析を行ってみましょう。
自己分析は、簡単にいうと自分自身について詳しく知るために分析したり、これまでのことを振り返って整理したりすることです。
就活では自分に合った方向性を知るために、まず自己分析を行い、自分自身について理解を深める必要があります。
自己分析をすれば、過去の体験や印象的なエピソードからスムーズに短所を探れるでしょう。
・昔のことなのによく記憶していること
・なかなか忘れられないこと
・苦手意識が強く発揮されたときのこと
・長所が発揮されて活躍できたこと
たとえばこのように過去の体験を振り返って整理すれば、長所・短所を見つけるきっかけになるものです。
結果、自分自身の普段の考え方や行動の癖などがわかり、面接で伝えられる短所がわかるようになります。
長所・短所を見つける以外でも、自己分析は就活において大事なプロセスになり得るため、事前準備として必ず実践しておきましょう。
家族や友人に聞いてみる
考え方としては、自分の考えだけにとらわれないことも重要といえます。
自分のことは確かに自分自身が一番よく知っている…と思いがちですが、自分以外でなければ把握できないことも意外に多いものです。
むしろ自分で考えたことは思い込みや過小評価・過大評価により、やや偏った見方をしてしまうことも珍しくありません。
そのため就活準備を進めるにあたって自分の短所を知りたいときは、家族や友人に聞くのも良いといえます。
家族や友人に聞いて自己分析を進めることは、自分の短所を知るうえで一番手っ取り早いともいえます。
特に短所は、自分の悪い癖やコンプレックスとして、知らず知らずのうちに見て見ぬふりをしてしまうことも多いです。
そんなとき周りからの意見を参考にすると、自分自身を客観的に知るうえで役立ちます。
自分で考えてみた結果、どうしても思い浮かばないときは、よく接する友人や家族に短所を聞いてみましょう。
長所から考える
むしろ、先に長所を考えたほうが効果的なパターンもあります。
長所が先にわかっていれば、その長所の反対を考えることで、短所が見えてくるパターンも多々あるからです。
一長一短という四字熟語があるように、長所と短所は対になっている部分があります。
たとえば「人見知りしない」「コミュニケーション能力に優れている」などの長所がある人は、短所には「騒がしい」「目立ちたがり屋」などのことが挙げられるかもしれません。
「気遣いができる」ことを長所としてピックアップするなら、人によっては「神経質」が短所になる場合があります。
他にも「几帳面」「真面目」は長所として捉えられますが、「一つのことに集中しすぎてしまう」「周りが見えなくなる」などの短所にもなりえます。
このように「長所があることで生まれる弊害」「長所が及ぼす課題・リスク」「とらえ方によっては悪く感じられる部分」などを考えると、短所は比較的見極めやすくなるものです。
なかなか思い浮かばないときは、自己分析によってまず長所を明らかにしたうえで、短所を見極めてみましょう。
【短所で一つのことに集中】弱み・短所の回答例
面接で短所について言及するときは、具体的な伝え方をポイントとして知るために、回答例に目を通しておくことも必要です。
前もって回答例を見れば、どのような流れや表現で伝えるのが望ましいのかわかりやすくなります。
文章の構築が苦手な人は、回答例をもとに自分なりの伝え方を構築していくことも大事です。
また、伝え方を誤るとネガティブな印象が強くなるため、悪い印象を与えすぎない伝え方を参考にすることも重要になります。
今回紹介する回答例は、次のとおりです。
・一つのことに没頭してしまう
・完璧主義
・せっかち
・緊張しい
具体的にどのような伝え方をすると良いのかチェックし、自分なりの伝え方を見つけていきましょう。
回答例1. 一つのことに没頭してしまう
私の短所(弱み)は、ひとつのことに集中しすぎてしまうという点です。
集中力に自信がある反面、ひとつの作業に没頭してしまい、周りに気を配れず注意を受けたことがあります。
そのため作業の優先順位を考えたり、臨機応変な対応ができるよう周りの状況を見たりして克服できるよう努めています。
◎集中しすぎてしまうという短所で終わることなく、克服するための努力が伺えます。
回答例2. 完璧主義
私の短所(弱み)は、完璧主義すぎるところです。
中学生の頃、絵画のコンテストに応募するために細部にこだわっていた結果、コンテストの募集期間が過ぎてしまったことがあります。
それ以降は予定を逆算することを心がけ、期日までに自分が納得のいくものを完成させられるように努めています。
その結果、最近では完璧主義のために犯す失敗が大幅に減ってきているように感じます。
◎短所を克服するために努力していることに加えて、なぜ短所と感じているかまで分かる例文となっています。
回答例3. せっかち
私はせっかちな性格です。
この性格が災いして、チームで研究を行う際に研究の進行状況や論文の提出期限を気にして周りを急かしてしまったことがあります。
この性格によって相手に迷惑がかからないよう、相手の意見をしっかり最後まで聞いたり、コミュニケーションを取りながら相手の心に寄り添えるように心がけています。
◎過去の失敗から、現在弱みをどう克服しようとしているかが分かります。
「どのように相手の心に寄り添っているのか」など、克服の方法について具体的に示すことができたらさらに良くなるでしょう。
回答例4. 緊張しい
私の弱みや短所は、発表の場などで緊張しすぎてしまう点です。
以前研究の発表の際に緊張しすぎてしまい、自分の伝えたかった点をうまく説明することができなかったことがあります。
それ以降はプレゼンテーションのイメージトレーニングや練習を繰り返し行うようにしています。
今でも発表の場は緊張してしまいますが、以前に比べて自身の伝えたいことを落ち着いて説明することができるようになりました。
◎「以前に比べて」という比較の文言が入っていることで、改善された印象を与えることができます。
「どのように工夫しているしているか」まで示すことができるとさらに良くなるでしょう。
【短所で一つのことに集中】NG回答例
面接における短所の伝え方として十分に注意したいのは、知らず知らずのうちに望ましくない回答をしてしまうことです。
実際に回答する際は、多くの人が悪い印象にならないだろうか…と悩むものです。
そのため結果として、悪い評価を気にしすぎるあまりNGな伝え方になってしまうことは多々あります。
ここからは、面接におけるNG回答例を見ていきます。
事前に注意しておきたいのは、次のパターンです。
・短所はない
・お金
・時間にルーズ
・痩せている
上記の回答をすると、かえってマイナス評価につながりやすくなるため要注意です。
それぞれの回答例と解説を見て、NGになる理由や改善ポイントなどを整理していきましょう。
NG回答例1. 短所はない
短所はありません。
なぜなら完璧な人間を目指して、これまで努力を続けてきたためです。
NG回答例の一つ目は、「ない」と伝えてしまうパターンです。
そもそも、どれだけ優れている人でも、欠点や改善すべきところがまったくない人はいません。
そのため「ない」という回答例は現実的でなく、考えが浅すぎるととらえられてしまう可能性が高いといえます。
多くの人が自己分析をして就活に臨む中で、準備が不十分だと思われてしまう場合もあるでしょう。
また、「短所がない」と回答する人は、誠実さに欠ける印象もあります。
「自分の欠点や改善すべきところと向き合わない」「自分が正しいと信じて疑わず、人の意見を聞かないきらいがある」などの印象がつくことも考えられます。
長所があれば短所は必ずあるため、事前にしっかりと自己分析を進め、「ありません」「ないです」という回答は基本的に避けてください。
NG回答例2. お金や時間にルーズである
私の短所は貯金ができないことです。
アルバイトで受け取った給料はすぐに使ってしまうことが多く、浪費癖もあります。
よく周りからお金にルーズだと指摘されることがあるため、改善したいと考えています。
お金や時間にルーズなことを述べると、社会性がない印象が強くなるため要注意です。
社会人としてマナーのある行動ができないと判断されてしまうため、たとえ「改善したい」という前向きな結びで伝えたとしても、マイナスなイメージになりがちです。
実際にお金の管理が苦手だったり遅刻癖があったりして、それを短所として回答するか迷っている人も多いでしょう。
しかし伝えられることはほかにもあるはずなので、社会人としての適性を疑われるようなことは、あえて言及しなくても良いでしょう。
面接では、できるだけ別のことを伝えるようにしてください。
そのうえで、時間やお金にルーズなことを自分の欠点だと考えている人は、マナーやルールを守れるように改善していきたいところです。
NG回答例3. 痩せている
私の短所は、痩せていることです。
瘦せているせいで体力がなく、力仕事をするときはすぐに疲れてしまいます。
「痩せている」「体調を崩しやすい」「体が弱い」など身体的特徴に関わることや疾患に関することは、面接で述べることとしては望ましくないでしょう。
答える内容次第では、「質問の意図が理解できていない」と低評価を受ける原因になるため要注意です。
内面の特徴や考え方、普段の行動などから短所を探し、面接ではその点を述べることが望ましいです。
なぜ短所を聞くのかという、企業側の意図について理解を深め、適切な伝え方をしましょう。
なお、疾患がある人、働くうえで支障をきたすような何らかの事情を抱えている人は、別途伝える必要があります。
弱み・短所を「強み」にすることで自信を持って面接に臨む
自分の弱みや短所を客観的に分析することは難しいでしょう。
また短所を伝えてしまうと「マイナスに捉えられて採用されないのでは?」と感じる人もいるかもしれません。
しかし短所は決して「悪いところ」ではなく、改善の余地があるポイント、つまり「伸びしろ」なのです。
弱みや短所の質問に対する回答を考える際は、まず自己分析をして自分自身の伸びしろを探すところからスタートしましょう。
さらに短所となる点だけでなく具体的なエピソードや改善策を加えることで、相手にも伝わりやすい内容をまとめることができます。
面接の対策をする際は上記の事柄に注意し、自信をもって面接に臨みましょう。