HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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【内定後の就活】内定後に就活は続けても大丈夫?
「やったー!内定獲得できた!」と安堵したのも束の間。
「ここの会社は自分の第一志望じゃないな」「ちょっとやりたいことと違うかも」と感じる場合もあります。
そんな時に思うのが「内定後に就活は続けても大丈夫?」ということではないでしょうか?
結論、就活を続けても問題ありません。
しかし、全くリスクがない訳ではありません。
この記事では、内定獲得後に就職活動を続けることのリスクや、内定承諾時に迷っている場合はどうすればいいのかを解説していきます。
【内定後の就活】就活を続けるリスク
まずは内定獲得後に「就活を続けるリスク」について理解を深めていきましょう。
ここでは考えられるリスクとして「内定承諾期限までに他の選考が終わらないかもしれない」ことと「採用の終了してしまうかもしれない」という2点に絞って詳しく解説していきます。
内定承諾期限までに他の選考が終わらないかもしれない
就活を続ける場合のリスク1つ目は「内定承諾期限までに他の選考が終わらないかもしれない」ということです。
せっかく苦労して獲得した内定を、承諾せずにおてていた結果、承諾期限が過ぎていたなんてことは絶対に避けないといけません。
もしあなたが、内定を獲得した企業に就職しようという考えが固まった場合は、すぐに手続きを進めるべきです。
しかし、「第一志望の企業の面接が内定承諾日と被っている」ということも考えられます。
早く内定を獲得できるというのは心の余裕に繋がるため良いことなのですが、志望度が低い企業の内定である場合、このようなリスクに繋がる場合があります。
採用の終了してしまうかもしれない
就活を続ける場合のリスク2つ目は「採用の終了してしまうかもしれない」ということです。
「内定承諾期限までまだまだ時間があるから、ちょっと考えてから回答しよう!」と考える就活生は多く、これは誰にでも起こり得るリスクと言えます。
このちょっと考えてからの間に、いち早く内定承諾で回答した就活生は採用が保証されますが、保留しているとその枠がどんどん減っていくことになります。
つまり、採用予定数の水槽がどんどん満杯に近づいていくということです。
ギリギリ間に合った!であれば問題ありませんが、時間をかけすぎると採用という水槽から水のように溢れてしまう可能性があり危険です。
【内定後の就活】内定承諾をして続けても大丈夫?
内定承諾期限まで就活を続けることのリスクが理解できたところで、次は「内定承諾をして続けても大丈夫?」という踏み込んだ質問にお答えしていきます。
ここでは「法的に問題はない」「モラル的にはあまり良くない」という2点について解説していきます。
法的に問題はない
内定承諾をしてから就活を続けても「法的には問題はない」というのが結論です。
「内定承諾したのに何を就活続けているんだ!逮捕!」とはなりませんのでご安心下さい。
内定承諾書類を提出してしまった、人事の担当者に絶対に入ると宣言してしまったと心配になっている就活生も多いと思います。
内定承諾書類や入社する意志を伝えたからといって、それらに法的な拘束力がある訳ではありません。
そのため、内定を承諾してからも就職活動を続けることに法的な問題は起こらないと言えます。
モラル的にはあまり良くない
内定承諾をしてから就活を続けても法的には問題ありませんが、「モラル的にはあまり良くない」と言えます。
あなたの就職活動にかかる労力がとんでもないことは、あなたが一番理解していると思います。
それと同じくらい企業も労力や時間、金銭的なコストをかけてあなたたち就活生を採用するために就職活動を行っています。
そのため、それらの労力やコストのことを考えると、内定を承諾したのであればその企業に入社するのがスマートな対応と言えるはずです。
しかし、内定承諾したものの、やはり納得できずに就職活動を続けたいと思った場合は、内定辞退をした上で続けるべきだと言えます。
【内定後の就活】内定承諾を迷う場合
内定承諾後に就活を続けることは法的に問題ないがモラル的には良くないということが分かったところで、次は「内容承諾を迷う場合」はどうすればいいのかを解説していきます。
ここでは今一度あなたの就活の軸を見直すことが重要になってきます。
そのやり方と順序を詳しく解説していくので、迷っている場合は是非参考にして下さいね。
内定先の承諾期日を確認する
内定承諾を迷っている場合はまず「内定先の承諾期限を確認する」ことから始めましょう。
内定承諾期限とは言い換えれば、あなたが内定承諾を決断するために与えられた時間ということになります。
第一志望の企業であれば即決するべきですが、そうでない場合は慎重に考えた方が良いです。
この承諾までの期日は企業によって大きく異なるため、事前に必ず確認しておきましょう。
あなたに与えられた時間はどれくらいあるのでしょうか?
就活を続けたいと思った理由を明確にする
内定承諾を迷っている場合、あなたが「就活を続けたいと思った理由を明確にする」べきです。
第一志望の企業ではないため、目指していた業界と違うから、働く環境が自分にあっていないと感じたからなど、あなたの中で引っ掛かっているのはどの部分なのかを明確にしましょう。
そうすることで、今後の対策も立てやすくなりますし、就職活動を続ける意味を見出すことができるはずです。
逆にいうと、特にこれといった理由がないのに続けたいという場合は、自分の就活の軸がぼやけている証拠なので、今一度自己分析からやり直すというのも方法の1つです。
なんとなくの場合
就活を続けたいと思った理由が「なんとなくの場合」はあなたが単に決断できていないだけということが考えられます。
確かに大学生活を卒業し社会に出て働くということにあなたは大きな不安を抱えていると思います。
それが内定を獲得した状況なら尚更です。
しかし、誰もがその決断をするべき時が必ず来ます。
あなたも覚悟を決めて、あなたの将来を決断する勇気を振り絞れる人材になりましょう。
内定先の人に面談の機会をいただく
内定承諾を迷っている場合は「内定先の人に面談の機会をいただく」ようにすると、あなたが抱える不安も解決できるかもしれません。
そのお願いをする窓口は当然内定を出してくれた人事の担当者になりますが、実際に話を聞けるのであれば、あなたが配属される部署の方を指名してみましょう。
そうすることで、あなたが実際に不安に感じていることや、入社後に直面し得る問題点などを知ることができ、とても大きな収穫を得ることができるはずです。
内定者イベントに参加をする
内定承諾を迷っている場合は「内定者イベントに参加をする」ことをおすすめします。
内定者懇親会などがその代表例で、まだあなたと同じ学生という同じ目線で話をすることができるため、様々なことを本音で受け答えできるはずです。
また、同じような不安を抱えた内定者も多くいるはずなので、情報共有し合いながらあなたが納得できる答えに行き着くことができるのではないでしょうか。
内定者がいい人ばかりだからその企業もいいだろうと判断してしまうのはあまりお勧めできません。
人が良くても働くことにやりがいがなければそれはミスマッチになってしまいます。
あなたの判断基準をしっかりと持って、内定者イベントに出席するようにしましょう。
就活の軸を再度明確にする
内定承諾に迷っている場合は、今一度あなたの「就活の軸を再度明確にする」ことから始めるのが良いでしょう。
あなたはどのような軸を持って就職活動に臨んでいるのか、何を大事にしているのかを再度明確にすることで、その企業に入社するのかしないのかを判断することができるはずです。
この就活の軸とは、あなたが働く上で譲れないものなので、そこは妥協せず追求していく方が納得感のある答えを出すことができると断言できます。
エージェントに相談をする
内定承諾に迷っている場合、最終手段として「エージェントに相談をする」という方法があります。
これは自分で判断できない場合や、誰かの意見が聞きたいという場合にとても有効な手段の1つです。
就活エージェントは就職活動のプロです。
あらゆる角度からあなたのことを分析し、その企業があなたにあっているのかを客観的に判断しれくれます。
また、仮に内定辞退した場合はその後の就職活動のサポートもしてくれるため、とても頼りになるはずです。
【内定後の就活】内定後の就活で気を付けるべきこと
内定承諾に迷っている場合の対処方法を解説した次は、「内定後の就活で気を付けるべきこと」について解説していきます。
ここでは特に気を付けるべきこととして「自分の考えを他の企業主体にしないこと」「人で選ばないこと」の2点に絞って詳しく解説していきます。
自分の考えを他の企業主体にしないこと
内定後の就職活動で気を付けるべきこと1つ目は「自分の考えを企業主体にしないこと」です。
少し難しい言い回しになっていますが、つまりは自分の考えをきちんと持つことが大切ということです。
「内定1社獲得したけど、もっと他の企業の内定も取りたい!」と考え過ぎた結果、あなたの意志ではなく企業の意志に合わせた内容ばかりのエントリーシートが完成してしまいます。
そうなってしまうと、面接では深掘り質問された時に一貫性のない回答をしてしまい、結果的にボロが出てしまうことになります。
内定を獲得したいと焦る気持ちも分かりますが、あなたという人物に一貫性がなければ受かるものも受かりません。
ブレずにあなたらしさで勝負していきましょう!
人で選ばないこと
内定後の就職活動で気を付けるべきこと2つ目は「人で選ばないこと」です。
よく就職活動中に聞くのが「人事の人の対応が良かったからその企業に決めた!」というフレーズです。
しかし、この人で選ぶということには大きな落とし穴が存在しています。
それは、人事の採用担当者はあなたと一緒に働かないということです。
人事の人が良かったという理由で選んだ結果、実施に配属された部署の雰囲気が悪く、そのギャップに苦しめられるというパターンが割と多くあります。
人が良かったからという曖昧な理由ではなく、あなたの就活の軸に合った企業を選ぶように心掛けましょう。
【内定後の就活】内定後の面接の対策
最後に「内定後の面接の対策」を解説していきます。
内定後に他の企業を受けるというのは珍しいことではありませんが「内定先にいかない理由」や「就活をいつまで続けるのか」などの質問をされる場合があり、対策が必要です。
内定先にいかない理由
内定後の面接対策として必要なこと1つ目は「内定先にいかない理由」をきちんと考えておくことです。
就職活動が終盤戦に差し掛かってくると、「他に受けている企業や内定をもらっている企業はありますか?」という質問をされることが多くなります。
そこで「〇〇社から内定をもらっています」と答えると「内定を獲得しているのになぜ就活を続けているのですか?」という深掘り質問を必ずされます。
ここで明確な答えを出せなかった場合、内定を出しても来てくれないのではないかという不信感を与えてしまうことになり、大きなマイナス評価に繋がる可能性が高いです。
そうならないためにも、内定先にいかない理由は必ず用意しておきましょう。
就活をいつまで続けるのか
内定後の面接対策として必要なこと2つ目は「就活をいつまで続けるのか」を明確にしておくことです。
良くあるのが「自分の納得できる企業の内定を獲得できたら就活を終えます」と回答してしまうパターンです。
これは最悪の回答と言っても過言ではありません。
その理由は明確な時期の設定を行っていないこと、何を基準に企業を選んでいるかが不透明であるためです。
そのため、「時期は◯月ごろ、私の就活の軸にしている〇〇が叶えられる企業から内定を頂ければ就活を終えたいと考えています。」と具体的に述べるようにしましょう。
先ほどと同様に、内定を出しても来てくれないという印象を与えないように注意しながら回答するようにしましょう。
まとめ
内定を獲得してからも就活を続けている学生は多く、あなたの就活を続けるという判断も間違いではありません。
しかし、続けることでリスクを背負うことになるということも理解しておかなくてはなりません。
内定承諾には大きな勇気が必要ですが、あなたの就活の軸などに照らし合わせながら、後悔しない決断をして下さい。
自分一人で決めるのは難しいという場合は、就活のプロであるエージェントに頼ってみる方法も検討してみてはいかがでしょうか?