HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
インターンシップ参加後に、企業から感想文を求められることがあります。
インターンシップの感想文はどのような目的で提出を求められるのでしょうか。
この記事では、企業に良い印象を与える感想文を書くためのポイントや構成の作り方をまとめました。
インターンシップの感想文はどうする?
実際に企業の中に入り、会社説明や就業体験ができるインターンシップ。
インターンシップは業界や企業を詳しく知ることができ、就職後の具体的なイメージが得られる貴重な機会です。
インターンシップに参加した後、企業によっては感想文の提出を求められることがあります。
感想文は採用担当者へ直接自己アピールできるチャンスです。
インターンシップ後に感想文の提出を求められたら、採用担当者の印象に残る感想文を心がけましょう。
印象に残るインターンシップの感想文とは、具体的にどのような内容を、どのような順番で書けばよいのでしょうか。
今回はインターンシップの感想文の書き方をポイントを押さえながらご紹介します。
インターンシップの感想文は何を書けば良いの?
インターンシップの感想文に書くべき要素は大きく分けて三つあります。
【感想文に書くべき要素】 |
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・参加した目的 |
参加目的を明確に示した方が、採用担当者の印象に残りやすくなります。 |
・学べたこと |
具体的に「何を学ぶことができたのか」を示し、参加前後の思考の変化にも触れましょう。 |
・今後の展望 |
インターンシップで得たことを踏まえて、会社で働く際の目標や意気込みを伝えることが大切です。 |
以上の3つは、それぞれが一貫性を持った内容にすることが大切になります。
「目的を持って参加したインターンシップで学んだことを、今後どう生かしていくのか」を一つの流れに入れることで、インターンシップに参加した意義や積極性、社会人としての資質やポテンシャルを伝えることに役立つでしょう。
インターンシップの感想文の構成の作り方
インターンシップの感想文で大切なのは、簡潔に書くことです。
採用担当者は多くの学生の感想文に目を通しています。
だらだらと長すぎたり、内容があちこちに飛びまくっていたりするものは印象が悪くなるので注意しましょう。
感想文を簡潔にするためには、まず構成を考える必要があります。
(1)大きな枠組みを作る 一貫性のある流れにするためには、構成を考えることが重要です。 感想文を書く際には、まず構成の枠組みを作りましょう。 【構成の大きな枠組み】 1、序論 2、本論 3、結論 実際の感想文ではナンバーを振って項目立てる必要はありません。 内容が変わる際には改行を入れ、改行後の文は内容が変わったことが分かる一文を入れるなど、相手が読みやすい工夫をしましょう。
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(2)枠組みに入れる要素を決める 次に、三つの枠組みにそれぞれどのような要素を入れるかを決めます。 この内容には先に挙げたインターンシップの感想文に書くべき要素を入れるとよいでしょう。 【感想文に書くべき要素】 1、参加した目的 2、学べたこと 3、今後の展望
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( 3)要素の具体的な内容を箇条書きする さらに要素の一つ一つに入れたい内容を箇条書きで書き出します。 内容は具体的な事例を盛り込むとよいでしょう。 箇条書きにすることで内容を視覚的に把握でき、「流れはいいか」「重複内容はないか」などをチェックできるのです。 また順番の入れ替えもしやすいため、文章を書く前に整理することができます。 |
(4)内容を具体的に書く 箇条書きが整理できたら、内容を具体的な文章にしていきます。 感想文は「です・ます調」が基本です。 読み手はインターンシップ開催企業の社員のみですので、ESを書く要領で書くイメージでよいでしょう。 ただし、あくまでもインターンシップの感想文ですので、就職希望要素を強く書き過ぎないように。 インターンシップで体験できたことと得たものを伝えることを軸に書いてください。 |
インターンシップの感想文の書き方
インターンシップの感想文の書き方①:序論
序章では「参加した目的」について書いていきます。
インターンシップに参加した理由や目標は何だったのか。
これはインターンシップに選考がある場合も必要になります。
また、参加目的を明確にすることは、積極的なインターンシップ参加のためにも役立つでしょう。
参加目的を書くポイントはその企業の経営方針や理念、インターンシップ開催の目的を踏まえたうえで、それらにマッチした内容を書くことです。
参加目的と参加した企業の業態や仕事内容、インターシップで体験できる内容がズレていては意味がありません。
明確に「この企業だから参加した」「このインターシップの内容だから参加した」という理由を説明することで、企業側から評価を得やすくなるでしょう。
インターンシップの感想文の書き方②:本論
本論ではインターンシップ参加で「学べたこと」を書きましょう。
学んだことを書くポイントは、抽象的な感想だけでなく、なるべく具体例を用いて詳しく書くことです。
また、感想文を読むのはインターンシップに携わった社員以外にもいる可能性があります。
このため、誰が読んでもわかるように、参加したプログラムの内容と自分がそこで行ったことについても簡潔に記載してください。
ここで忘れてはいけないことは、目的に対してどのような経験ができ、自分がどのような成長をできたかを記すことです。
会社説明のみの短いインターンシップの場合は、企業や業界への理解度や、それによって自分の中に起こったポジティブな感情をまとめてください。
企業へのポジティブな印象を伝えるのもよいでしょう。
その際はホームページなどでもわかる内容ではなく、独自の視点で良いと感じたポイントをまとめるように。
就業体験やグループワークなどを行った場合は、より具体的な話を入れるようにしてください。
学生ではできない体験や初めて知った感動などを伝え、強い興味や今後の活躍につながる期待感を入れるとよいでしょう。
感想文は基本的にポジティブさが大切ですが、本論では実際に感じた自分に足りない部分やうまくできなかったことを素直に書いても構いません。
しかし採用担当者が見ることを考え、あまりネガティブになり過ぎないように注意をしてください。
謙虚さは大切ですが、自己評価を落とす感想はマイナスになりますので書き過ぎないようにしましょう。
ネガティブな体験も必ずプラスにつなげる意識が大切です。
インターンシップの感想文の書き方③:結論
結論では、今後の展望を描くことをおすすめします。
今回のインターンシップの経験を今後どのように生かすのか。
どのような人材に成長したいか。
社会でどんな役割を持って活躍していきたいかなどをまとめてください。
ここでのポイントは、就活に対してよりも社会人になった後にどのように生かすのかを書くことです。
就活はあくまでも学生側にとって重要なこと。
企業にとっては「社会人としてどのように成長していく人材か」を見極めることが重要であることを忘れないようにしましょう。
また感想文はインターンシップに関わった担当者だけが読む個人宛の手紙ではないので、担当者個人に宛てたメッセージにならないように注意してください。
最後に、インターネットや就活対策本などには感想文の例文がありますが、最も大切なことは"自分が体験して本当に感じたことを書くこと”です。
自分がどのように感じてどうなりたいと思ったのかをポイントに注意しながら素直に書くことで、本気の熱意が伝わります。
インターンシップの後はお礼状を送ろう
インターンシップの感想文は就活のアピールにつながりますが、企業によっては特に感想文を提出を求めてこないケースもあります。
インターンシップの感想文の提出が必要がない場合でもお礼メールを送り、その中でインターンシップの感想を伝えるようにしましょう。
採用担当者や人事にお礼だけでなくインターンシップ参加への意義を伝えることで、より感謝の意を伝えることができます。
また感想を伝えていない他の学生より、良い印象が残せるでしょう。
企業側にとっても感想を知ることで、インターンシップに割いた時間を有意義に捉えることができ、次回の開催の参考にもなります。
インターンシップのお礼メールの書き方についてはこちらの記事も参考にしてください。
インターンシップの感想は自己分析につながる
インターンシップの感想を考えることは自己分析につながり、その後の就活にも役立ちます。
また企業に自分をアピールできるよい機会です。
読みやすく、熱が伝わる感想文を書きましょう。