ガクチカの書き方とは?高評価を獲得するコツや構成方法を例文付きで解説!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

ガクチカは、就活で必ず聞かれる頻出質問です。

自分の経験をどう伝えるかによって、印象や評価が大きく変わります。

この記事では、これからガクチカを考える就活生に向けて、経験の見つけ方や考え方、伝える際の構成や表現の工夫について詳しく解説します。

目次目次を全て表示する

【ガクチカの書き方】ガクチカとは

これまで、さまざまな場面で頑張ってきたことがあるでしょう。

中でも学生時代に最も力を入れ打ち込んだ経験、これがガクチカです。

「学生時代に力を入れて取り組んだこと」を略してガクチカと言っています。

ガクチカは、志望動機や自己PRに並ぶ「就活の3大質問」の1つです。

採用する側の企業としても、学生がこれまで何を頑張ってきたのかは興味があります。

自分を知ってもらうためにも、これらの質問は攻略して自信をもって回答できるようにしておきましょう。

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伊東美奈
(Digmedia監修者/キャリアアドバイザー)

伊東美奈
(Digmedia監修者)

これから作成する人へ

「学生時代に頑張ったことは?」と聞かれたとしても、すぐにピンとこない人が多くいるのではないでしょうか。

何か一つでも頑張った経験がある人は、困難に直面しても諦めずに立ち向かっていける人です。

様々な壁に直面しながらも自分なりに工夫して乗り超えてきた経験がある人は、そうした経験をES[エントリーシート]や面接で伝えることでエピソードが印象付けられ、面接官も「この人は働いてからも自ら考えて行動ができる人だ」と考えるでしょう。

面接官もあなたの強みや人柄を知ることで入社後の活躍可能性や入社後のイメージ、企業との相性を判断しようとしているため、何か頑張ったことは無いか整理してガクチカで話せるよう準備しておきましょう。

自己PRとの違い

ESや面接では、ガクチカと同じく自己PRも良く聞かれます。

自己PRでも過去のエピソードを交えて自身の強みを話すため、ガクチカと似ていて混合されがちです。

しかし、ガクチカと自己PRでは人事に見られているポイントが違います。

ガクチカ

ガクチカは、物事への取り組み方や、成長の過程を知るために聞かれるものです。

そのため、ガクチカを考える時は困難をどのように乗り越えたのかなどの過程を重視して書くことが大切です。

自己PR

対して自己PRは、学生の人柄や能力を知るために聞かれています。

自己PRで話すエピソードは、あくまでもアピールした内容を裏付けるものなのです。

自己PRを考える時は、アピールしたい自身の強みや価値観を重視して書きましょう。

企業ごとに変える必要はある?

ガクチカを考える時は、ただ自分のアピールしたいエピソードを選ぶのではなく、企業ごとに内容を変えると効果的です。

企業は、ガクチカから学生が自社とマッチしている人材かどうかを判断しています。

企業が求める人物像に合わせて、必要な能力がアピールできるエピソードを伝えると高評価に繋がりやすいでしょう。

例えば「チャレンジ精神旺盛」の人材を求めている企業に対して、「同じことをずっと続けられる」とアピールしてもニーズと一致しません。

そのため、まずは自分の志望する業界研究や、企業研究を行なうことも必要です。

志望する企業がどのような価値観で、仕事に対してどう行動する人材を求めているのかをしっかりと理解しましょう。

ガクチカは複数用意しておこう

企業ごとに求めている人材・力は少しずつ変わってきます。

その時に、どの企業に対しても同じガクチカを使っていては、内定をもらえる企業が限られてしまいます。

そのため、自分がもつできるだけ多くの経験から自分のガクチカについて考え、様々なガクチカを用意しておく必要があります。

そうすることで、自身の経験・能力の深掘りにもなり、またより多くの経験を企業側に伝えられることになるので、内定をもらえる確率は高くなっていきます。

【ガクチカの書き方】企業がガクチカを聞く理由

就活において必ずと言っていいほど聞かれるガクチカですが、企業がこのガクチカを聞くのにはどんな理由があるのでしょうか?

企業がガクチカを尋ねる理由を知ることで、相手が求めていることを内容に落とし込んで書くことができます。

企業がガクチカを聞く理由

課題や困難への向き合い方を知るため

学生の人柄や価値観を知るため

どのような経験をしてきたのか知るため

自社が求める人物像なのか知るため

企業がガクチカを聞くのには、大きく分けて4つの理由があります。

課題や困難への向き合い方を知るため

一つ目の理由は、学生が自らの目標に向かって努力できる人材かどうか、課題や困難に直面しても自分なりに考え工夫しながら改善していく姿勢があるかを知るためです。

ガクチカを尋ねる目的として、学生の努力値がどの程度か知りたいという点があります。

社会人になって困難や壁にぶつかった時に、どのようにそこを突破するのかというプロセスが大切になってきます。

また、そのような状況の中で、何がモチベーションとなって乗り越えることができたのかという学生のモチベーションの源泉についても知ろうとしています。

動機や背景から、原動力となるものが何か分かれば、社内に仕事のモチベーションになり得るものがあるか判断できるため、入社後の活躍イメージを持つことができるのです。

Memo

エピソードを書くときは、困難を乗り越えるために自分が「どのような方法で問題を解決したか」という問題解決のプロセスについて具体的に書くことを意識しよう。

学生の人柄や価値観を知るため

二つ目の理由は、学生の価値観や考え方を知るためです。

学生個人が大切にしている価値観や考え方を把握したいというのも、ガクチカを聞く目的であるといえます。

ガクチカから、この学生はどのような考えを持ち、どのような性格でどのような価値観を大切にしているのかを見極めているのです。

人柄や価値観は仕事への適性に直結します。

ミスマッチの大半は「成果主義が合わない」「ルールが多いのがしんどい」などの価値観のズレから発生しているので社風や理念との相性や、社内のどんな環境でも最高のパフォーマンスを発揮できるかという環境への適応力、こだわりにも着目しているのです。

そのため、自分の軸となる考えをエピソードに含めるようにしましょう。

どのような経験をしてきたのか知るため

三つ目の理由は、学生時代にどのような挑戦をし、それをどのように乗り越えてきたかを知るためです。

特に、他の学生が簡単にできないような特別な経験や挑戦をした場合、それ自体が大きな評価ポイントとなります。

また、その挑戦に対してどのような取り組みを行い、目標や課題を設定し、改善を繰り返してきたかも重要な観点です。

企業はこれらのプロセスを通じて、応募者がどのように思考し、行動してきたかを判断し、将来の業務への適性を見極めています。

経験のレベルを知ることで、仕事においての再現性も見られています。

学生が過去の経験を通して学んだことや培ったスキルがどのように活かせる可能性があるのか、そもそもその学びを学生自身が活かそうとする姿勢をもっているのかも評価されているため、ガクチカを書く際には、学んだことや気付きで終わらず将来に活かす姿勢を見せるようにしましょう。

自社が求める人物像なのか知るため

四つ目の理由は、応募者が自社の求める人物像に合致しているかを確認します。

自社の文化や雰囲気に適応できるか、既存の社員と協力して活動できるかが重視されます。

また、学生がどのようなことに対してモチベーションを持ち、どのように行動してきたかを見極めることで、その人が業務に対しても同様の意欲を持って取り組むかどうかを判断します。

ガクチカで見られるのは、過去の経験を通じて、どれだけ熱意を持ち、問題解決に挑んできたかです。

企業はこれに基づいて、入社後の適応力や業務への貢献を予測しています。

Memo
  • ガクチカでは興味関心の方向性やモチベーションの源泉から志望度の高さも見られている
  • 物事に取り組む際の熱量の大きさが社風や社員とマッチするかも重要なポイント

【ガクチカの書き方】魅力的に書くために押さえておきたいポイント

ガクチカは、面接やエントリーシートで「必ず」といっていいほど聞かれる定番の質問です。

しかし、多くの就活生が「何をアピールすればいいのか」「大きな成果がない」と悩みがちです。

実際に人事担当者が注目しているのは、経験の内容そのものよりも、そこに至るまでの考え方や行動の過程です。

ここでは、人事に刺さるガクチカを作るために押さえておきたい4つの重要なポイントを詳しく解説します。

何をしたかよりどう考えて行動したかが大事

ガクチカで最も重視されるのは、「何を経験したか」ではなく、「その経験にどう向き合い、どう考えて行動したか」という点です。

たとえば同じアルバイトやサークルの経験でも、課題に対するアプローチや工夫の仕方は人によって異なります。 その違いにこそ、就活生の個性や価値観が現れるのです。

また、成果の大きさは必須ではありません。

小さな成功でも、そこに至るまでの思考力や行動の背景を丁寧に伝えることで、面接官に強い共感や納得を与えることができます。

「なぜそう考えたのか」「どんな工夫をしたのか」を自分の言葉で語ることが、人事に刺さるガクチカを作るカギになります。

課題解決の過程を重点的に伝える

ガクチカでは、成果そのものよりも「課題解決のプロセス」に注目が集まります。

どれだけ目立つ成果を挙げたとしても、その裏にある努力や工夫が伝わらなければ、「たまたまうまくいっただけ」と判断されかねません。

面接官は、学生が困難や課題にどう向き合い、乗り越えようとしたかに注目し、その姿勢から人柄や成長意欲を見ようとしています。

そのため、「うまくいかなかったこと」「悩んだこと」「挫折したこと」なども積極的に盛り込むことで、内容にリアリティが生まれます。

プロセスの中にある工夫や改善の具体例を示すことで、説得力あるエピソードになり、評価へつながりやすくなります。

文章構成を意識して論理的につくる

ガクチカを書くときは、しっかり論理立てて書くことを意識しましょう。

内容に一貫性がないと聞いてる側は矛盾を感じるため、エピソードがなかなか入ってきません。

論理性に欠けると、内容に筋が通っていないと捉えられるため、ESで通過しない可能性が高いです。

ビジネスにおいても、相手に物事を分かりやすく伝えることができるスキル(論理的思考力やコミュニケーション能力)は必須です。

冗長すぎる表現や何が言いたいのか分からない文章にならないように、経験の内容を整理して要点を絞って伝えることが大切です。

論理的に書く方法として、まずは結論→具体例→結論の順番を徹底しましょう。

ガクチカの文章構成については後ほど紹介します。

深掘りを想定しながら考える

ガクチカは深掘りされることを想定して書きましょう。

しかし単に深掘りと言われてもピンと来ない学生さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

ポイントは、5W1Hを意識して必要な情報が盛り込まれているのかを確認することです。

【ガクチカの深掘り】5W1H

こういったことを自分で考え、書き、話せるようになると面接に進んだ際の印象も良くなります。

【ガクチカの書き方】作成に必要な事前準備

ガクチカを効果的に書くためには、しっかりとした準備が必要です。

企業が何を求めているのかを理解し、自分の強みや経験をどう伝えるかを計画することで、より説得力のあるエピソードを作り上げることができます。

ここでは、ガクチカを書く際の土台となる事前準備の各項目について説明します。

自己分析

自己分析は、ガクチカを書く上での基盤となる重要なステップです。

自己分析を通じて自分自身を深く理解することで、どのようなエピソードが自分にとって印象的で、かつ企業にアピールできるかが見えてきます。

また、自分が何にモチベーションを感じて行動してきたかを知ることも、ガクチカを書く上で重要です。

自己分析をしっかり行うことで、自分に合ったエピソードが自然に思い浮かび、それをもとにして企業が求める人物像とマッチする強みを引き出すことができます。

要点や必要要素を掴む

面接官に分かりやすく、ロジカルに伝えるためにも過去の経験を振り返り、エピソードの要点を掴んでガクチカに必要な要素書き出しておくことが大切です。

ガクチカを書く際には、再現性動機の2つが特に重要な要素です。

再現性とは、その経験をどのようにして他の状況や職場で再現できるかを示すもので、企業に対して自分がいかに貢献できるかを説明する際に役立ちます。

また、動機はその経験に対するあなたのモチベーションを示し、行動の背景を理解してもらうための重要な要素です。

動機が明確であることで、企業はあなたの情熱や仕事に対する意欲を感じ取ることができます。

企業研究

ガクチカを書く際には、まず企業が求める人物像を把握し、その上で自分がアピールしたい軸を定めることが重要です。

そのために、まずは企業説明会への参加やOB訪問を行い志望する企業の事業内容や理念、社風などを理解しましょう。

そのうえで自分の性格や過去に取り組んできた経験を整理し、その中で自分がどのように成長し、どのようなスキルを身につけたのかを考えることが大切です。

土台作りの段階では、自分自身が何に力を注いできたのか、どのようなことを大切にしているのかを明確にすることが求められます。

軸をしっかりと定めることで、企業に対して一貫性のあるメッセージを伝えることができるようになります。

【ガクチカの書き方】おすすめのテーマ

ガクチカに使える経験はさまざまですが、どのテーマを選ぶかで伝えられる強みが変わります。

重要なのは、単なる経験の紹介ではなく「その経験から何を学び、どう成長したか」を明確に伝えることです。

ここでは、アルバイト、サークル、長期インターン、ゼミ、留学という代表的なガクチカテーマについて、それぞれの特徴やアピールポイントを詳しく紹介します。

アルバイト

アルバイト経験は、働くことへの姿勢やチーム内での役割を示すうえで有効なガクチカの題材です。

多くの学生が経験しているからこそ、「どのような工夫をしたか」「何を大切にして働いたか」を具体的に伝えることが差別化のポイントになります。

たとえば、接客対応やクレーム処理を通じて、冷静な対応力や顧客との信頼構築の工夫を学んだことなどは、実社会でも通用する経験です。

また、業務を円滑に進めるためのチームワーク、シフト管理などでの調整力、社内ルールの理解と順応力などもアピールできます。

「どのような課題に直面し、それをどう乗り越えたか」という流れで、思考力や行動力を伝えることが大切です。

サークル活動

サークル活動は、集団の中での立ち位置や役割を通して自分の強みを表現しやすいテーマです。

たとえば、リーダーとしてのまとめ役、調整役、イベントの企画担当など、ポジションによって発揮される力が異なります。

日常的にメンバーと関わりながら目標達成に向けて協力していく中で、協調性や主体性、チームマネジメント力を示すことができます。

また、面接官自身も学生時代にサークル活動を経験しているケースが多いため、エピソードのイメージが伝わりやすいというメリットもあります。

活動に取り組んだ姿勢や考え方を丁寧に描写することで、学生時代の自分らしさや価値観を自然に伝えることができます。

長期インターン

長期インターンは、実務経験を通じて社会人と同じ責任を持って働いたという点で、ガクチカとして非常に強力なテーマです。

単なる参加ではなく、目標をもって取り組んだ経験や、実際に業務改善や成果に貢献したエピソードがあれば、即戦力としての評価にもつながります。

また、社会人の中で働くことで求められる基準や意識の違いに気づき、自分自身の課題を認識しながら改善に取り組んだ姿勢は高く評価されます。

PDCAをまわした経験、企画提案や商談同行、業務の効率化など、実際の業務と直結した話題を扱えるのも強みです。

「学生らしい視点」で成果を出す努力を語れる点が、インターンならではのアピール材料となります。

ゼミ

ゼミ活動は、学業への真剣な姿勢や研究に対する探究心を示すことができるガクチカのテーマです。

自分で選んだ研究テーマに向き合う過程では、計画力、分析力、そして課題発見力が試されます。

また、ディスカッションやプレゼンを通じて培った論理的思考力や、他者と意見を交わしながら仮説を深めていく力もアピールできます。

研究内容が専門的であるほど、他の学生とテーマが被りにくく、自分の関心分野や価値観を明確に伝えられる点も特徴です。

特に、学業に力を入れていた学生としての誠実さや目標意識の強さは、どの業界でも評価されやすい要素といえるでしょう。

留学

留学経験は、語学力の向上だけでなく、異文化理解や国際的な視点を育んだことを伝えられるテーマです。

言語が通じない環境での生活、現地の学生や住民との関係構築、文化の違いに対する柔軟な対応力など、実際のエピソードを通じて多様なスキルを示すことができます。

また、「自分ひとりで新しい環境に飛び込んだ行動力」や「困難な状況をどう乗り越えたか」といった主体的な姿勢も評価されやすいポイントです。

海外展開している企業や、多様な人材との連携が求められる業界では、特に好印象を与えることができます。

具体的な経験を交えながら、自分の視野がどう広がり、それを今後どう活かすかを語ることが効果的です。

【ガクチカの書き方】ネタが見つからない時の対処法

いざガクチカを書こうと思った際に、書けそうなネタがないと悩んでいませんか?

ガクチカに書くネタは、大きな功績を残したものでないといけないと思う人が多いかもしれません。

しかし大切なのは華々しい結果ではなく、挫折から努力や工夫をした過程なのです。

周りとは違った特別なエピソードがなくても、結果に関係なく自分が力を入れて頑張ったことは見つかるはずです。

1. 過去の経験を思いつくだけ書き出す

ガクチカに書くネタが見つからないときは、まず過去の経験を思い出せるだけ書き出しましょう。

経験の華々しさや大小にはこだわらず、日常でのささいな経験から特に努力をした経験まで全て書き出します。

その中から、自分の人となりがわかりやすかったり、自分自身が成長できたり、学びがあったりした経験をガクチカに選定します。

ガクチカは結果までの過程が重要のため、結果的に失敗に終わってしまったことでも問題ありません。

自分らしさが人事に伝わるようなエピソードを見つけることが大切です。

大まかに書き出してガクチカを選定した後は、さらにエピソードを深掘りして成長に至るまでの自分の考えやモチベーションなども一緒に考えましょう。

2. 経験の共通点を探す

上記のように、成長したことと言われると選定が難しいと感じてしまう人もいるかもしれません。

そんな時は、思いつくだけ書き出した経験のなかで、何か共通点がないか探してみましょう。

共通点を探すことで、自分がどんなことに対して頑張る傾向があるのかが客観的に見つけられるはずです。

共通点がある経験では、無意識に考えていることや行動パターンが同じになり、特に自分らしさが出やすくなっています。

「これができる経験にはこんな行動を起こす」「こんな工夫をしている」「こんな時はこう考えている」と、具体的に何が共通していることなのかを考えましょう。

客観的に整理ができると、面接で聞かれた際にも客観的な回答ができるようになります。

3. 企業の求める人材を調べる

ガクチカから学生の人となりや価値観を判断する人事が最終的に見ているポイントは、自社に合う人材かどうかが大きいです。

将来活躍してほしいポジションに適正があるか、企業の社風やマインドに合っているか、既存の社員と協力できるかなど、入社後の姿を想像して選考を進めています。

そのため、企業の求める人物像を明らかにして、それに合った能力をアピールできるような経験をガクチカにするのが、1番選考通過しやすいのです。

企業がどのような人材を求めているのかは、企業のホームぺージや会社説明会で調べることができます。

また、企業のSNSや経営者の著書から読み取れる場合もあるため、事前に志望企業について幅広く調べておきましょう。

【ガクチカの書き方】ガクチカの構成

ガクチカの書き方で重要なポイントは、伝わりやすい構成に沿うことです。

人事はたくさんの応募者から送られてくる書類に目を通しているため、分かりやすく見やすいガクチカを作る必要があります。

特に大切なことは、結論ファーストの徹底です。

また、深掘りした際に内容の相違がないように、全体的に一貫性を持たせることが重要です。

実際に、以下の5つの構成で作ってみましょう。

ガクチカの構成

1. 結論
2. 取り組んだ課題・目標
3. 具体的な行動
4. 結果
5. 学び

1. 結論

まずは、ガクチカの結論を端的に書きます。

「私が学生時代に力を入れたことは〇〇です。」

と、誰が見ても要点が分かりやすいように記載しましょう。

結論を最初に伝えることで、相手に主張したいことが何かわかりやすくなり、その後の説明も理解されやすくなります。

大切なのは、自分ではなく相手に伝える意識を持つことです。

ガクチカは努力の過程が重要ですが、結論を先延ばしにしてしまうと結局何をアピールしたいのか良く分からなくなってしまいます。

また、回りくどい話し方になると「人に伝える能力や文章力が低いのかな」と評価されてしまうかもしれません。

人事が一目見て興味を引くように、1文程度で簡潔にアピールしたい経験をまとめましょう。

2. 取り組んだ課題・目標

結論を書いたら、次に目標や目標に向けて取り組んだ課題について書きます。

「〇〇での目標は〇〇でした。そのうえで~といった課題があったため、~に取り組みました。」と課題に取り組んだ背景を伝えると、自然な流れになります。

重要なポイントは、ただ取り組んだ課題を伝えるだけでなく、なぜ取り組もうとしたのかの理由を一緒に伝えることです。

例えば、サークルでの練習過程を取り上げるにしても、ただ毎日練習を頑張ったと書いても努力の背景や指標が分かりにくいです。

大会優勝など、何か目標に向かって取り組んだことをアピールしましょう。

この項目から、仕事でも困難が立ちはだかった際に、自分なりにアクションができるかを見られています。

3. 具体的な行動

次に、2. で取り上げた課題や目標について、具体的にどのような行動をとったのかを考えとともに説明します。

「〇〇をするためには、まず〇〇をする必要があると考え、~をしました。」

と、抽象的にならないように、できるだけ具体的に考えたことや実際に行動に移したことを伝えます。

この項目では特に人柄や性格が伝わりやすいため、マイナスな考えを持っていたとしてもポジティブな行動に繋げるように書きましょう。

また、課題に対してどのような考えを抱いてどう行動するかは、入社後の姿が1番良くイメージできる項目です。

そのため、志望企業のビジョンやマインドを良く調べて、考え方がマッチしていると思われるような内容にすると選考に効果的です。

4. 結果

具体的に行動や思考を説明したら、その行動の末にどのような結果になったのかを書きます。

「〇〇をした結果、〇〇といった実績を得ることができました。」

と、嘘を吐かずに正直な結果を伝えましょう。

必ずしも、輝かしい結果やインパクトのある結果になっていなくても問題ありません。

人事がガクチカで見ていることは、結果の良し悪しではなく、そこに至るまでの過程です。

日常の中の簡単な成長だとしても、努力をした結果をそのまま伝えることが大切です。

また、実績や功績などを伝える際には、数値や一般的なデータを用いて説明しましょう。

具体的な数値を提示して比較することで、相手が内容を詳しく知らなくてもイメージが湧きやすくなります。

5. 学び

最後に、ガクチカの経験から何を学び、今後にどう活かしていこうと思っているのかを伝えます。

「この経験を通して、〇〇を学ぶことができました。貴社でも~を活かして貢献したいと考えています。」

と、志望企業に活かせることも一緒に書きましょう。

経験から今後活かせるスキルや学びが、企業の求める人物像とマッチするように書くことがポイントです。

Memo

どんな困難が立ちはだかり、それに対して自分はどう向き合ったのか、問題解決のためにどんな取り組みをしたのかといった経験から得た教訓を具体的に書くことが大切

記入例

「目標を達成するためには、まず短期的な目標を決めて戦略と計画を立てることの大切さを学びました」

「自己成長し続けるためには、PDCAサイクルを絶えず回し続けることが重要だと思いました」

NG例

「毎日一生懸命頑張ることの大切さを学びました」

などの具体性に欠けた表現

ただの締めとして簡単に終わらせず、「入社後に活躍してくれそうだな」と思ってもらえるように最後のアピールをしましょう。

学びまで書けたら、1. の結論から内容に一貫性を持って書けているか再度確認します。

構成の各項目で、しっかりと伝えたい要点が押さえられているかチェックしてみてください。

流れは理解できたけど書けない人へ

こちらの記事では、穴埋めするだけで誰でも簡単にガクチカが作成できるテンプレートを紹介しているのでぜひ参考にしてください。

【ガクチカの書き方】参考例文10選

ここでは、アルバイト・サークル・ゼミ・部活動・ボランティア・長期インターン・留学・資格・ビジネスプラン・プログラミングの10テーマから、ガクチカの例文を紹介します。

自分の経験に近いテーマがあれば、表現の参考にしてみてください。

例文1.アルバイト

例文

私は居酒屋でのアルバイト経験を通して、接客の質を高める取り組みに力を注ぎました。

配属された店舗では明確なマニュアルが存在せず、各スタッフの接客スタイルや意識にばらつきがありました。

そこで私は、新人の教育に課題があると考え、接客の評価基準を可視化する仕組みを整えることにしました。
具体的には、お客様からの投票によって「笑顔」「気配り」「スピード」などの項目でフィードバックをもらえるシステムを自ら提案し、実施しました。
票数が多いスタッフには週ごとに簡単な表彰を行うことで、自然と接客に対する意識が高まる仕掛けをつくりました。

この仕組みによって、ベテランと新人が互いに学び合う風土が生まれ、店舗全体のサービス品質も向上しました。

この経験から、他者のやる気を引き出すためには、明確な目標や成果を見える形にすることが有効であると学びました。

仕事でも、チームの力を底上げするような仕組みづくりを意識しながら、組織全体に良い影響を与える存在を目指していきたいです。

例文2.サークル活動

例文

私は大学の軽音楽サークルに所属し、文化祭のステージに向けたライブ企画に参加しました。

どうしても同じメンバーと演奏を実現させたく、しかし希望者が現れなかったボーカルポジションに、自分が挑戦する決意をしました。

もともと歌唱には自信がなく、音程も不安定でしたが、毎日の練習に加え、自分の歌声を録音して客観的に分析するという方法を取りました。
さらに、発声練習や音域強化のために外部のワークショップに通い、自らの課題を克服する努力を重ねました。 練習後にはメンバーからフィードバックをもらい、それを受け入れて改善に反映させていく姿勢も大切にしました。

本番の演奏後、会場から温かい拍手と「気持ちが伝わった」という感想を多くもらえたことは、何よりの成果だと感じています。

この挑戦を通じて、苦手意識のあることでも真摯に向き合い、周囲と協力しながら取り組めば壁は乗り越えられると実感しました。

今後も、新しいことに対して臆せず踏み出し、自分の限界を押し広げる行動を大切にしたいです。

例文3.ゼミ研究

例文

私は心理学ゼミで、言葉を使わずに物語が進む「非言語アニメ」が人の感情理解にどう影響するのかというテーマで研究を進めました。

私がこのテーマを選んだ理由は、発話が苦手な人でも共感しやすい作品があることに関心を持ったからです。

とくに福祉施設に通う発達障害児が、どのようにアニメの登場人物の感情を受け取るかに注目し、視聴中の表情や反応を観察する実験を行いました。
定量的なデータだけでなく、保育士や支援員とのヒアリングを通じて、多角的な視点から研究を深めました。

その結果、セリフがなくても動きや音、表情だけで感情の理解が進み、視聴後には子どもたちの自己表現にも変化が見られました。

私はこの研究から、「情報のバリアフリー」が心の壁を下げ、誰にでも届くメッセージの在り方になると実感しました。

どのような立場の人とも分かり合える社会を目指し、情報の届け方や伝え方にこだわる姿勢を忘れずに働いていきたいです。

例文4.部活動

例文

私は大学のバレーボール部でキャプテンを務めていましたが、シーズン前にアキレス腱を断裂し、選手としてコートに立つことができなくなりました。

最初は自分が試合に出られないことへの悔しさで落ち込みましたが、メンバーから「あなたが必要だ」という言葉をもらい、裏方としてチームを支える道を選びました。

しかし、プレーに直接関与できない立場では、メンバーの感情や状態を把握するのが難しく、信頼関係の維持に課題を感じていました。

そこで私は、練習後に一人ずつと話す時間を取り、それぞれの悩みや不安をじっくり聞く機会を設けました。
そのうえで、自分が積み重ねてきた経験をもとに助言したり、必要に応じて練習メニューの調整を提案するなど、外側から支える取り組みを続けました。

結果として、メンバーが安心して力を出せる雰囲気が生まれ、公式戦では前年以上の成績となりました。

入社後も、状況を客観的に見ながら、自ら動いて周囲の力を最大化する働き方をしていきたいと考えています。

例文5.ボランティア活動

例文

私は大学で地域の清掃ボランティア団体に参加し、活動の継続性と参加人数の減少に課題を感じていました。

参加者の多くは固定化しており、次第に活動の活気も失われつつあったため、より多くの人に関心を持ってもらう方法を模索しました。

まず、活動の内容や雰囲気を可視化するため、SNSで写真や参加者のコメントを投稿する取り組みを始めました。
また、参加者同士のつながりを強めるため、清掃終了後に交流会を設けるなど、活動後の時間を充実させる工夫も取り入れました。

情報発信と居心地の良い環境づくりを続けた結果、徐々に口コミや興味を持った学生の参加が増え、月ごとの参加者数が倍以上になりました。

この取り組みを通じて、ただ呼びかけるだけでなく、相手がどのように感じるかを考えながら伝え方を工夫することの重要性を学びました。
誰かの気持ちを動かし、行動に変えてもらうには、自分から働きかけ、巻き込む努力が必要だと実感しています。

この経験を活かし、組織やプロジェクトでも周囲と連携しながら前向きな行動を生み出せるよう努力していきます。

例文6.長期インターン

例文

私は大学3年時、住宅メーカーの展示場にて長期インターンを経験し、その業務の中で、平日の来場者が極端に少ないという課題に直面しました。

営業スタッフの多くが「名刺交換すらできないまま終わってしまう」と悩んでいたため、私にできることがないかと考え、来場促進の企画提案に挑戦しました。

ファミリー層の来場が多い傾向から、子ども向けイベントを軸に集客する方針を立て、スタンプラリーやミニゲームを取り入れた催しを自ら企画・準備しました。
さらにSNSでの事前告知、地域の商業施設との連携によるチラシ配布も行い、より多くの人に展示場の魅力を知ってもらえるよう働きかけました。

結果、週末の来場者数が前年比1.5倍となり、営業担当からも「商談につながるきっかけが増えた」と喜ばれるようになりました。

この経験を通して、課題の本質を見極め、相手のニーズに合った手法を選んぶことの大切さが分かりました。

顧客視点を忘れず、周囲と連携しながら新たな価値を創出していく姿勢を持って働いていきたいです。

例文7.留学経験

例文

大学2年の夏、3週間の短期留学でアメリカに滞在し、現地の家庭にホームステイする機会を得ました。

到着直後は、文化や習慣の違いに戸惑うばかりで、挨拶ひとつ取ってもぎこちなく、会話も思うように続きませんでした。

ホストファミリーとの距離を縮めたいという想いから、私は毎日の出来事を積極的に話すようにし、料理や洗濯といった日常の家事にも自ら参加しました。
特に、夕食の時間には家族の会話に積極的に加わり、相手の話に耳を傾けながら、自分の意見も丁寧に伝えることを心がけました。
また、週末のイベントや買い物にも同行し、一緒に過ごす時間を大切にしたことで、徐々に自然な関係が築けるようになりました。

滞在の最終日には「あなたはもう家族の一員よ」と言ってもらえたことが、何よりも嬉しい成果でした。

この経験を通じて、異なる価値観を尊重しながら対話する力、自分から関係を築いていく行動力を身につけることができました。

今後も、どんな環境でも相手を理解し、信頼関係を築く努力を惜しまない社会人でありたいです。

例文8.資格取得

例文

私は大学入学当初から英語に対して苦手意識が強く、授業でも消極的になっていました。

しかし、将来はグローバルに関わる仕事がしたいという気持ちが芽生えたことをきっかけに、TOEICでのスコア向上を目標に定めました。
初めは単語も聞き取りも思うように伸びず、学習意欲が続かない時期もありました。

そこで私は、1日の中で必ず30分は英語学習に充てると決め、朝の時間を活用してリスニングや語彙力強化を継続しました。
加えて、自分の弱点を分析するために模試の結果を記録し、正答率の低い設問タイプに絞って復習する習慣をつけました。
また、スマホアプリやオンライン教材を活用し、通学時間やスキマ時間にも繰り返し学習する工夫を重ねました。

その結果、3か月後にはスコアが200点以上アップし、苦手意識を克服する自信につながりました。

この経験から、目標に向けて地道に努力する力と、継続の大切さを実感しました。

入社後も、業務に必要なスキルや知識も自ら学びに行く姿勢を持ち続け、日々の成長を積み重ねていきたいです。

例文9.ビジネスプランコンテスト

例文

大学の授業で出場したビジネスプランコンテストにて、被災地の子どもたちに安心と笑顔を届けるおもちゃの企画を提案しました。

災害後の避難所では、子どもたちがストレスを抱えやすく、心理的ケアの場が不足しているという社会課題に注目したことが出発点です。

私はチームのリーダーとして、現地の実情を把握するために過去の災害事例や自治体の支援報告書を調査し、保育士や災害支援経験者へのヒアリングを実施しました。
特に大切にしたのは、安全性と心地よさを両立した素材やデザインを考えることです。 玩具の形状には、手のひらに収まる安心感や、親子の触れ合いを促す機能性を盛り込みました。

プレゼンテーションでは「社会的意義の高さ」と「継続的に収益を生む設計」の両立が評価され、全体で準グランプリを受賞しました。

この経験から、現場の声をもとに課題の本質を捉え、実現性と情熱を両立させる企画力の重要性を実感しました。

今後も、共感から生まれるアイデアを形にし、社会に新しい価値を届けられる仕事に挑戦していきたいです。

例文10.プログラミング

例文

私は大学1年の後期から、独学でプログラミングの学習に取り組みました。

IT業界に関心を持つ中で、コードを書くことに挑戦してみたいという想いが芽生えたのがきっかけです。
最初はエラーが頻出し、思った通りに動作しないことが続いたため、途中で挫折しかけたこともありました。

しかし、目に見える形で動く仕組みができあがる感覚に魅了され、HTMLやCSS、JavaScriptを基礎から学び直しました。
学習記録は毎日ノートに残し、自分の理解が浅い部分を繰り返し復習するように工夫しました。

最終的には、天気予報APIを活用した簡単なWebアプリを自作することができました。

自分で手を動かして試行錯誤しながら、少しずつ前に進む過程が成果として形になる経験は、達成感と同時に自信につながりました。
この挑戦を通して、未知の分野でも粘り強く取り組めば、自分の力で価値を生み出せることを実感しました。

変化の速い業界でも柔軟に学び続け、課題に対して能動的に動けるエンジニアを目指します。

【ガクチカの書き方】良いガクチカの特徴は?

【ガクチカの書き方】良いガクチカの特徴

ガクチカがいくつか思いついたときに、どのエピソードが企業ウケするかわからずに悩んでしまうかもしれません。

ES選考を突破するためには、採用側に興味を持ってもらえるガクチカを伝える必要があるのです。

何も苦労した経験がないものよりも、困難や苦境に立たされたときにどのように乗り越えてきたのかを話しましょう。

挫折経験が含まれている

学生時代にガクチカを話す際に、とんとん拍子にうまくいった話はあまり興味を持ってもらえません。

それよりも何かを続けている中で、挫折や困難に遭ったときにどんな風に切り抜けたのか、頑張ったのかを知りたいと思っています。

人生もそうですが、すべて順調にいくという方は少ないです。

多かれ少なかれ挫折や困難が仕事をしてからも訪れますので、そのときにどんな行動ができるのかを採用側は知りたいと思っています。

問題解決への取り組みが具体的に書かれている

どんな挫折があったか話した後には、具体的にどのような問題解決をしたのか取り組みについて話します。

挫折部分にも興味はありますが、さらにどのように困難に立ち向かい解決していったかは、今後仕事をするうえでのその人の姿勢が見える箇所です。

ここはわかりやすく具体的に話し、自分のことを知ってもらいましょう。

問題解決の能力が高く優れていると思われれば、仕事でも活躍できる人と思われます。

些細な問題を始め、仕事をする上で問題は必ずついて回ります。

このときにどんな風な姿勢で活躍してくれるかが見えると、一緒に働いている姿も想像しやすくなるのです。

順調にいかないときこそ、どのように努力して対処するのかは大切です。

Memo
  • 客観的数値や成果があると説得力が増す
  • また面接官が当時のリアルをイメージしやすくなる

継続する中での努力が書かれている

何かを長く続けていく中での努力も、大きなアピールポイントになります。

これまで長い間続けてきて、困難なことがあっても頑張り続けたことはないでしょうか。

企業が学生に求めているのは、多少の困難に負けず、すぐに辞めないで継続する力です。

多少のことですぐにくじけてしまって辞めてしまう人ではなく、継続する中でうまくいかないことがあってもそれに立ち向かって続ける力を持っている人は魅力的です。

たとえば、部活でなかなか選手になれなかったものの、自宅に帰ってきてからも練習やトレーニングなどの努力を続けた結果、次の年には選手になることができたなどをアピールしましょう。

もう部活を辞めたいと思ったときに、どんな風に考え行動をしその気持ちを乗り越えたのかなども含めるとさらに良いでしょう。

求める人物像にマッチしている

企業が就活生にガクチカを尋ねる理由のひとつに、自社の求める人物像とのマッチ度を測る目的があります。

特にガクチカでは、取り組み方や価値観、行動の理由などが詳しく語られるため、人柄や思考傾向が見えやすく、企業にとっては人物像を把握する格好の質問です。

ただし、求める人物像は企業ごとに大きく異なります。

たとえば、主体性を重視する企業もあれば、協調性を最重要視する企業もあります。

そのため、自分が最も頑張った経験をただ語るのではなく、その中から企業の方向性や求める人物像に合致する要素を含んだエピソードを選ぶことが非常に重要です。

【ガクチカの書き方】ガクチカを書く際の注意点

より評価されやすいガクチカを書く際には、以下の4点に注意して書くことが大切です。

明らかな嘘は書かない

当たり前ですが、ガクチカに嘘の情報を記載するのはやめましょう。

ガクチカで書いた内容は、書類選考ではもちろん、その後の選考でも大切な情報元になります。

ガクチカに書くことがないがゆえに嘘を書いてしまうと、その後の選考で深掘りされた時に対応できなくなってしまう恐れがあります。

実績の部分で、多少の数字を盛る程度であれば問題ないですが、明らかに自分の過去経験とかけ離れている嘘は書かないようにしましょう。

専門用語を使わない

ガクチカでは、知っている人が少ない専門用語を使うのは避けましょう。

ガクチカを含むエントリーシートは、エントリー先の企業のさまざまな立場の人が目を通すものです。

自分にしか分からない専門用語を使うことで、読み手はイメージに落とし込むことができず、理解しにくい内容になってしまいます。

ガクチカを書く際には、誰が読んでも理解できるくらいの分かりやすさを意識して書きましょう。

高校以前のエピソードは避ける

ガクチカは、多くの企業にとって「大学時代の経験」を前提に問われる項目です。

これは、現在の価値観や考え方に直結する比較的近い過去の行動から、人物像を具体的に知りたいという意図があるためです。

高校以前の経験は人格形成の基盤にはなりますが、大学以降で得た経験の方が行動の動機や自立性、思考の深さがより伝わりやすく、企業側も「社会に出る準備ができているか」を見極めやすくなります。

ただし、「人生で一番大変だったこと」「挫折経験」などの別質問では高校以前の話が有効になる場合もあります。

そのため、使わないと決めつけるのではなく、ガクチカでは避けるが他の場面で活かせるよう整理しておくと、面接時に応用しやすくなります。

誤字脱字がないか確認する

エントリーシートやガクチカの文章において、誤字脱字が残っていると評価を大きく下げる要因になります。

内容がどれだけ良くても、ミスがあることで「丁寧さに欠ける」「準備不足」「志望度が低いのでは」といったネガティブな印象を持たれてしまう可能性があります。

文章を完成させたら、読み直しをして文の構造や語尾の使い方、助詞の繋がりが不自然でないかなどもチェックしましょう。

また、自分では見落としやすい点も多いため、添削ツールやWordの校正機能、信頼できる第三者への確認依頼も有効です。

特に就活エージェントやキャリアセンターのような就職支援機関では、プロの目線で細かな表現ミスを指摘してくれるため、積極的に活用することをおすすめします。

【ガクチカの書き方】まとめ

ガクチカでは特に物事がうまくいったエピソードを聞きたいのではなく、挫折や困難にどんな風に立ち向かったのかに注目しています。

それは会社に入ってからも困難や乗り越えなければならない課題のほうが多いので、すぐに投げ出さず立ち向かえる人かを見ているのです。

また、どんな考えをして行動するタイプなのかというのも見ていますので、しっかりと考え書いてみましょう。

ESで書いた内容は、面接でもさらにガクチカに対し突っ込まれて聞かれる可能性が高いので、自分なりに深堀りして考えて、何を質問されても良いように対策もしておきましょう。伸びしろや可能性を感じさせるような、ガクチカを作ってみてください。

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