HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就職活動をしなければ、エントリーシートを記入する機会もないのでどのようなものかよくわからない学生もいるでしょう。
アルバイトでは履歴書を記入しますので、似ているけれども少し違うと感じている方も多いのではないでしょうか。
エントリーシートをよく知らないまま記入してしまうと、面接官の目にも留まらずその先の選考に進めなくなってしまいます。
どんなものなのかを知って、他の学生よりも魅力的なエントリーシートを提出しましょう。
エントリーシートって何?
いったいエントリーシートとはなんなのかというと、企業独自で作成している採用書類の一つです。
ですのでどの企業でも同じような仕様になっているかというと、まったく違う雰囲気になっている場合もあります。
企業によって確認したい事項は違いますし、見ている視点も違うからです。
ただよく聞かれる共通の項目というものがあり、 志望動機、自己PR、ガクチカはよく聞かれます。
企業が選考する際に見るもの
履歴書だけではその学生が実際どのような人なのか、見えてこない部分があります。
そのためエントリーシートを通して、もっと詳しくその学生について企業は知りたいと思っているのです。
企業としては文字量は足りていて、熱意が込められているかどうかを見ています。
指定した文字数よりも少なすぎる場合はやる気がないと思われてしまいますので、指定の90%以上の記入はしましょう。
もしこのくらい記入をしてくださいという指定がなくても、枠の90%以上は埋める努力が必要です。
文章の内容から本当に企業を知って入社を決意しているのか、質問に対して結論から話わかりやすい文章作成ができているのかどうかも見ています。
企業によって、選考のやり方が異なる
その企業によって見ている部分というのは、細かくは違います。
ほしいと思っている学生像も違いますし、価値観や理念も異なってくるためです。
さらにエントリーシートの枠も、自由にアピールできる欄を多く設けていたり、逆に質問事項が細かく書かれていたりする場合もあります。
どのようにアピールするかで、その人の本質を見抜いているのです。
選考の仕方やエントリーシートのどの部分を中心に見ているのかはわからないので、質問事項は一つひとつ丁寧に書くようにしましょう。
重要視して見られている項目から自社でぜひ活躍してほしい学生だと思ってもらえると、その次の段階へと進めます。
エントリーシートを出させる目的は?
わざわざ履歴書だけでなくエントリーシートも提出させるには、いくつかの目的があります。
どういった視点を持って企業がエントリーシートを見ているのか、把握しておくのは大切です。
どの企業でも共通して見ている点もありますので、ここからいくつか紹介していきます。
見ている視点に合わせた文章づくりができるように、心がけていきましょう。
その人の人となりを知るため
インターンシップの頃から付き合いのある学生だという場合には、そこでの活躍している姿を見てどんな学生なのかがわかってきます。
しかし、だいたいの場合面接官は履歴書から学生を判断しなければならず、正直よくわからない部分もあります。
エントリーシートでは履歴書よりも踏み込んで質問をしているので、より学生を知ることができるのです。
文章から人と協調性を持って行動できる人物かどうか、しっかりと自分の自己分析をしていて長所や短所を理解しているかなど見ています。
自分を理解できていない学生は、本当にやりたい仕事についてもわかっていないと企業側は思っていますので採用したいと思いません。
さらに 今後入社してからも企業で貢献してくれそうか、成長の伸びしろがある学生かどうかを見ています。
その人の能力をある程度測りたいから
エントリーシートでは、学校で頑張ってきたことなどその人がどのような能力があるかどうかを見ることができる欄を設けています。
ここからどのくらいの能力がある学生かどうかというのを、面接官は見ています。
企業からすると自社に対して利益を生むことができる能力があるかどうかというのは、非常に大切な部分でもあるのです。
学生時代に輝かしい功績を残したことばかりが評価されるわけでなく、その結果を生むまでにどのように頑張ったのかを見ながらその人の能力を見ています。
部活動で全国大会まで行ったなどと大きい功績でなくても良いので、どのように頑張ったのかを上手にアピールするようにしましょう。
企業への熱意が知りたいから!
どのくらい自社で働きたいと思っているのか、学生の気持ちを知りたいと思っています。
あまり熱意が感じられない場合は、いくら能力があっても他の企業を第一志望に考えていて、 自社から内定を出した後に断ってくる可能性があるからです。
結構な時間を費やして学生の採用活動をしているので、どのくらいの熱意があるかどうかを知りたいと思っています。
どこの企業でも当てはまるような文章を書いてしまうと、「別にうちの企業でなくても……」と思われてそこで終わってしまう可能性があります。
ここの企業でなければいけないという熱意を伝えることも重要です。
履歴書との違いは?
エントリーシートと一緒に履歴書も提出する場合がほとんどですので、なんだか一緒のものに見えてしまうかもしれません。
しかし実際にはまったく別のもので、見ている部分も違います。
まず履歴書というのは市販品や学校指定のものがあり、 公的文書です。
それに対してエントリーシートというのは、企業独自の書類で必ず提出しなければならない 公的な書類とは別になります。
他にも違いがありますので、ここから詳しく見ていきましょう。
履歴書は「歴史」で、ESは「現在」をみる
履歴書というのは、これまでどのように生きてきたのかを見る箇所になります。
どのような高校を卒業し、大学に入学したのか、資格を取得しているものはあるのかなど、過去の歴史について書きます。
エントリーシートでは志望動機の他にも、自己PR、長所や短所、中には10年後の自分はどうなっているのか?など、現在から未来について書くものです。
どうしても履歴書だけでは見えてこない部分というものがありますので、わざわざエントリーシートを企業独自で作り、現在から未来の学生の姿を見て採用するかどうかをジャッジしています。
ESは企業によって違い、自由度が高い
履歴書は公的文書というだけあって、聞かれることもほとんど一緒になります。
アルバイトを受ける際にも正社員としての就職活動でもほとんど同じこと項目を聞かれ、それに対して答えます。
しかし エントリーシートの場合は公的なものではないので、企業が特に気になっている項目を独自に自由に聞いているのです。
さらに学生の個性を見るために、あえて自由にアピールする欄も設けています。
決して枠が決まった履歴書からは見られない学生の本質を、エントリーシートから確認できるのです。
学生側としてもエントリーシートは自由に自分を表現できる場所ですので、文字だけでなく写真や色えんぴつなどを使って、見やすく表現をし印象づけましょう。
まとめ
エントリーシートとは公的文書の履歴書とは違い、企業が独自に出しています。
だからこそ自由な項目も多く、学生自身もさまざまな工夫を凝らしながらアピールできます。
企業によって選考の仕方は異なりますが、共通して見ていることも多いです。
熱意があるのか、能力があるのか、エントリーシートの90%以上の枠は埋まっていて文章も結論から書かれているのかなどを見ています。
目に留まり興味を持ってもらえるように、時間をかけて記入しましょう。