【例文つき】面接官の心に響くエントリーシート「学生時代に力を入れたこと」とは?

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

学生時代に力を入れたことって言われても…いったい何を書けばよいの…。

エントリーシートを前にそんな事を考えていませんか?もしそうならば、本記事をチェックしてみてください。

学生時代に力を入れたことを考えるためのポイントから、面接官に伝わりやすくするためのテクニックについて例文を交えて解説していきます。

さらには注意点やNG例についてもご紹介。

「学生時代に力を入れたこと」を考えているのなら、気になる情報がきっと見つかるはずです。

エントリーシートの「学生時代に力を入れたこと」の考え方は3ステップ

それでは早速、学生時代に力を入れたことの考え方についてチェックしていきましょう。

基本の3ステップで書くべき事が見えてくるはずです。

主張したいことを決める

「学生時代に力を入れたこと」と言われると「部活」や「研究」など、文字通り力を入れたことを考えがちです。

けれど最初に考えるべきは「主張したいこと」です。

例えば「部活動」という話題を先行して考えますと「部活でハードな練習をして、試合に挑み、負けたけれども楽しい想い出です」なんて文章が書きあがります。

これを読んだ面接官は「頑張りましたね…」としか言いようがありませんし、それが良い評価につながるという事もありません。

一方で「チームプレイが得意」であったり「リーダーシップを発揮したこと」など主張したい事を先に決めますと、それが明確な文章となります。

だからこそ面接官の心に響き、高評価へとつながるのです。

主張したいことをアピールできる具体例を決める

主張したいことを決めたら、それをアピールできる具体例を考えなくてはなりません。

もちろんそれは学生時代に力を入れたことでなくてはなりません。

ここでやっと「部活動」や「研究」といったことが出てきます。

部活の中のどの経験が主張したい事にマッチしているのか、色々なエピソードを思い出しながら考えてみてください。

具体例から何が得られたのかを明確にする

最後のステップは、具体例から何が得られたのかを明確にするということです。

「部活動でこんな事がありました」だけでは面接官の心に何も残りません。

さらに「そこからこんな事が得られました」という結果があってこそ、面接官はなるほどと思えるものです。

伝わりやすい「学生時代に力を入れたこと」を書くためのポイント

同じ内容で「学生時代に力を入れたこと」を書いても、伝わりやすいものと伝わりにくいものがあります。

当然ですが伝わりやすい方が評価も高まりますし、内定に近づきます。

ではどうすれば伝わりやすい「学生時代に力を入れたこと」が書けるのでしょう?そのポイントについて解説していきたいとおもいます。

結論から書く

まずは結論から書くことです。

学生時代に力を入れた事ですから「私が学生時代に力を入れたのは○○です」といった書き出しになっていて然るべきです。

これが「大学入学直後は特に目標もなく、授業もサボり気味でした。

その日も学校周辺をプラプラとしていたのですが…」なんて書き出しですと「この人はいったい何を言いたいんだろう?」という気持ちにさせられますし、場合によっては最後まで読んでもらえません。

それでは学生時代に力を入れたことを書く意味すらなくなってしまいますよね。

まずは結論を書いて、読者(面接官)の心をがっしりとつかみましょう。

結論の次はそれにつながるエピソードを記し、最後にはそこから得られた事を書いてフィニッシュです

一つ一つの文章は簡潔に

一つ一つの文章を簡潔にするというのも重要な事です。

例えば「大学では野球部に所属しており、ポジションはファーストで、日々練習を続けてきたことが、大学時代に力を入れた事です」と書かれていたらどうでしょう?ダラダラとして読みにくいですよね。

同じ事を書くのでも「大学では野球部に所属しています。

そこでの日々が大学時代に力を入れたことです。

ポジションはファーストで…」と一つ一つの文章を短くするだけでずいぶんと読みやすくなるものです。

人気企業ですと、驚くほど多くのエントリーがあります。

その全てに目を通すとなると、一つ一つにかけられる時間はごくわずかです。

サッと読んで書類選考の合否を判定する事になるため、わかりにくい文章というのは致命的です。

「良くわからないから保留」ならまだしも、「良くわからないから不採用」なんて事になっては目もあてられません。

文章はとにかく簡潔にするよう心掛けてください。

話題を盛り込みすぎない

「サークルの代表を務めていたし、リーダーシップもコミュニケーション能力も企画力もアピールしたい!」なんて人もいるかもしれませんが、学生時代に力を入れたことでアピールする話題は一つに絞った方がベターです。

理由は「盛り込みすぎると一つ一つが薄まって、何一つ伝わらなくなるから」です。

学生時代に力を入れたことで伝えるテーマは一つに絞り込みましょう。

その他の話題は自己PR、長所、特技などの欄で披露すればOKです。

例文でチェック:学生時代に力を入れたこと

学生時代に力を入れたことは折り紙サークルでの活動です。

特にサークルの代表を務めた3年次には様々な面で力をいれていました。

その一つが新入生の勧誘です。

それなりに伝統のあるサークルなのですが、折り紙という地味さからか、年々メンバーが減少していました。

このままでは存続が危ぶまれるレベルになっており、新入部員の勧誘がなによりの重要事項だったからです。

折り紙というと地味な印象ですが、その作品は芸術性も高く、海外での評判も上々です。

ですから「折り紙の魅力を積極的に伝える」ということに重点をおきました。

作品の良さを伝えるには素敵な写真が欠かせません。

そこで思いついたのが写真部とのコラボレーションです。

そして写真をSNSで発信したところ、大きな反響を得ることができました。

今ではメンバーも増え、当分は存続の心配はしなくて良さそうです。

また、写真部も部員が増え、WIN-WINの結果を生み出すことができました。

この経験で得たことは「力を借りることの大切さ」です。

自分達で写真を撮っていても、このような結果は得られていないと思います。

社会というより広い世界では、様々な人と手を取り合って目標達成を目指すことが欠かせないはずです。

サークルでの経験を糧に、チーム一丸となってゴールを目指せる社会人を目指したいと考えています。

エントリーシートの「学生時代に力を入れたこと」の注意点

続いては学生時代に力を入れたことを書く際の注意点についてご紹介していきます。

書き上げた学生時代に力を入れたことが以下に当てはまっていないか、しっかりとチェックしておきましょう。

自己PRや志望理由と矛盾が無いこと

まず大切なことが自己PRや志望理由と矛盾が無い事です。

自己PRや志望理由などで「新しい事にどんどんチャレンジしていくタイプです」と書いたにも関わらず、学生時代に力を入れたことでは「一度決めた事は絶対に最後までやり抜きます」といったことが書かれているとどうでしょう? 面接官としては「どっちなんだろう…」と疑問が頭に浮かびますよね。

場合によっては「ウソを書いているんじゃ…」なんて事を思われるかもしれません。

この場合、下手をすると書類選考で落とされてしまいます。

エントリーシートは一つ一つの項目も大切ですが、全体で一つのドキュメントということを忘れてはいけません。

面接で無理なく話せる話題にすること

エントリーシートの「学生時代に力を入れたこと」に記載したことは、面接で突っ込まれる可能性が大です。

「研究を頑張ったとありますが、研究する上で失敗したエピソードなどありますか?」と聞かれて、「えっと…研究は…(そもそも研究はそんなに頑張ってないしな…)、あっそうだ、えーっと、学会発表でパワーポイントのファイルが開かなかったことですかね」なんてとんちんかんな答えになってしまっては、あなたの評価はダダ下がりです。

そこはやはり「当初想定していた結果と全く違ったことです。

問題設定の前提条件が間違っていたということで、ポイントを完全に見直しました。

ですが、それがあったからこそ、新たな発見につながりました」といった受け答えができてこそ、内定につながります。

「学生時代に力を入れたこと」は面接で無理なく話せる話題を選びましょう。

これはNGな「学生時代に力を入れたこと」とは

おすすめの「学生時代に力を入れたこと」があるということは、NGな「学生時代に力を入れたこと」があるということです。

続いてはNG例についてご紹介していきます。

話題が古すぎる

まずNGなのが、話題が古すぎるというモノです。

例えば高校時代の話題などがその代表です。

高校の話をされた場合「大学では何やってたの?」となってしまいますよね。

話題はあくまでも大学時代に経験したことをベースにしてください。

ただし「高校時代に部活で日本一になった」など、華々しい結果を残している場合には、その話題に触れてもOKです。

とはいえ、あくまでもベースは大学時代の話題にしましょう。

仕事と全く結びつかない

仕事と全く結びつかないような話題もNGです。

例えば「大学時代にはフードファイターを目指し、とにかく日々大食いの練習に励んでいました。

大量に食べるということに関しては自信を持っています」などと言われても「だから何?」となってしまいますよね。

そこから「どんな事でも続けていれば、それなりの結果を出せるということに気付きました。

社会人になってもコツコツとした努力を重ねていきたいと考えています」といった結論に持っていければよいのですが、「だから何?」で終わってしまうような話題は避けるようにしてください。

まとめ:「学生時代に力を入れたこと」でエントリーシートに差をつけろ!

学生時代に力を入れたことについて、考え方のポイントから、伝わりやすくするためのテクニック、そして注意点とNG例についてご紹介してきましたが、気になる情報は見つかりましたか? 学生時代に力を入れたことはあなたの個性が発揮できる、エントリーシートでも重要な項目の一つです。

今回ご紹介したポイントを押さえ、これぞというモノを作り上げてください。

それはきっと素敵な未来を切り開いてくれるはずです。

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