
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
いざエントリーシートを記入する際に、一人称をどうするかで迷ってしまうかもしれません。
一人称の使い方として適切なのは、私(わたくし)という言葉です。
口で話す時にはわたしとは言わずに、わたくしはというようにしましょう。
そして書く時にはしっかりと一人称を統一して、強調したい時に使います。
言いたいことを伝えたいと思っても多用してしまうと逆効果ですので、その点にも気をつけましょう。
僕や俺、自分の名前は常識がないと思われてしまうので、使わないようにします。
人事の方に失礼のないようにするためにも、適切一人称の使い方をここでは紹介していきたいと思います。
目次[目次を全て表示する]
【ESで適切な一人称】エントリーシートとは?
そもそも就活生の皆さんはエントリーシート(ES)について正しく理解しているのでしょうか。「企業に提出する応募書類で選考通過にとって大事な書類である」ということは大半の就活生は知っていると思いますがそのエントリーシートの内容が企業ごとの異なっていることや企業がエントリーシートで求めていることなどは理解しているでしょうか?ここではエントリーシートについて細かく見ていきたいと思います。
エントリーシートと履歴書の違い
「エントリーシートと履歴書って同じじゃないの?」と感じた就活生もいるかと思いますが、両者には若干の違いがあります。
エントリーシートはあくまで企業の採用活動のために活用する資料ですが、履歴書は入社後も必要とする書類であり、「氏名や住所、生年月日、連絡先、学歴」といった従業員の個人情報がデータとして保管されることが一般的です。
また、履歴書は企業に関係なく個人情報を書いてもらう欄があるだけなのに対して、エントリーシートは志望動機や自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などその企業ごとにチェックしたい項目や文字数を設定してフォーマット化していることが多々あります。
【ESで適切な一人称】エントリーシートで企業が知りたいこと
ESは企業ごとに内容が異なりますが、企業がESを通して知りたい就活生の力には共通点があります。
書類選考の通過率は企業によって大きく異なりますが、企業が聞きたいポイントを外れているエントリーシートは読まれず、選考に落ちてしまう原因となります。そのため、企業が知りたいポイントを押さえたESを作成することが必要であり詳しく解説していきたいと思います。
自己分析ができているかの確認
企業の方はエントリーシートを聞く上で就活生が自分自身のことを客観的に自己分析できているかどうかを問いています。
自己分析は就職活動において必要不可欠なプロセスであり、企業もその自己分析を重要視しています。自己分析ができている就活生は、自身の強みや課題を具体的に把握し、現実的な目標設定や成長意欲を持っていることが多いため、業務においても安定したパフォーマンスを発揮する傾向があります。
当たり前のことではありますが、企業の方は長く自分の会社で活躍、貢献できる人材を求めています。その自分自身のことを客観的に分析できる力はそれを判断する重要な項目ですので自己分析は徹底して行うようにしましょう。
企業とのマッチ度の確認
自分の会社で長く働いて活躍してもらいたい企業にとって企業理念や業務内容のズレは早期の退職に繋がる可能性が高く避けたいことの一つです。
これらのことを確認するために企業の方は「就活生が求めている仕事が自社とマッチしているか」「企業研究を深くできているか」の二つのことに重きを置いてエントリーシートに目を通しています。
これらのことを踏まえて就活生の皆さんは応募する企業のことやその業界についてを徹底的に調べて自分自身とその企業のマッチ度が高いことをアピールできるようにしましょう。
【ESで適切な一人称】就活における適切な一人称は?
就職活動における言葉遣いは、日常会話とは異なり、適切な敬語や表現を意識することが求められます。
特に、一人称の使い方は面接やエントリーシート(ES)での印象を左右するため、正しく使い分けることが重要です。
まずは、ESは関係なく、就職活動全体で適切な一人称について考えていきましょう。
大前提として一人称とは?
普段、私たちが何気なく使っている一人称にはさまざまな種類があります。
例えば、「僕」「俺」「私」「自分」「うち」「自分の名前」などが挙げられます。
これらの一人称は、それぞれ異なる意味合いを持ち、使う場面によって適切なものを選ぶ必要があります。
・「僕」「俺」 → 親しい関係で使うことが多く、就職活動では不適切
・「自分」 → スポーツの場面などでは使われるが、ビジネスの場では違和感がある
・「うち」 → 親しい友人との会話で使われることが多く、フォーマルな場には向かない
・「自分の名前」 → 幼い印象を与えるため、就職活動では避けるべき
就職活動においては、基本的に「私」を使用することが適切です。
ただし、面接ではさらにフォーマルな言い方として「わたくし」を使うのが望ましいとされています。
ESで適切なのは「私」
自分がしたことなど自分を伝える時には、一番適しているのは私になります。
女性の場合はもともと私という場面もありますので違和感がないかもしれませんが、男性の場合は僕がと言ってしまいたくなるかもしれません。
エントリーシートにおいては、女性だけでなく男性も私というのが妥当です。
そして読み方もわたしではなく、わたくしになる点も覚えておきましょう。
思わず癖でわたしはと言ってしまいたくなるかもしれませんが、話す時にはわたくしはと男性も女性も使うようにします。
結構私はと使いたくなる箇所が多くなるかもしれませんが、あまり多用しすぎてもしつこい印象になってしまうので、適度に使用するようにしましょう。
面接では「私(わたくし)」
面接では、男性・女性問わず「わたくし」を使うことが基本とされています。
普段「わたくし」と言う機会は少ないかもしれませんが、面接ではより丁寧な印象を与えるために意識して使うことが求められます。
例えば、以下のような場面では「わたくし」を使用します。
・「わたくしは、大学時代に〇〇に取り組んでおりました。」
・「わたくしの強みは〇〇であり、これまでの経験を活かして御社に貢献したいと考えております。」
ただし、ESなどの文章では一般的な「私」を使用することが多いため、状況に応じて使い分けることが大切です。
面接練習の際から「わたくし」と言うことに慣れておくことで、本番でも自然に話せるようになります。
このように、一人称の使い方は就職活動の場面ごとに適切に使い分けることが重要です。
【ESで適切な一人称】不適切な一人称は?
一人称の中には、あまりエントリーシートに記入するには向かない言葉もあります。
もしその言葉を使ってしまうと、常識がないと思われてしまうので注意が必要です。
ここでは詳しく、どんな不適切な一人称があるのか紹介していきます。
自分
エントリーシートに書く時に、自分自身のことを話すので私よりも自分と言いたくなってしまうかもしれません。
一見自分というのは悪くなさそうに見えるかもしれませんが、実はこの使い方をしてしまうとあまり印象よくなく感じられる場合もあります。
自分はと何回も繰り返し書かれていると幼稚っぽいですし、地方によっては自分を別の意味として使うところもあるので変な誤解を受けてしまう場合も考えられます。
自然にアルバイトなどで自分の意見を話す時に「自分としては・・・」と話してしまうかもしれませんが、就活で利用するのはあまり好ましくありません。
伝えたいことも立派に書いているのに、自分という言葉でいい印象を与えられなかったらもったいないので控えるようにしましょう。
僕や俺
男性の中には日ごろから自分のことを俺や僕と言っている方も多いと思いますが、こちらの言葉はあまり就職には適さないので注意が必要です。
特になんとなく感じていると思いますが、俺というのは論外になります。
俺という言葉よりは僕の方が丁寧には感じますが、就活でエントリーシートを書く時や面接で僕は言ってしまうと自分と伝えた時同様言葉遣いを知らない、幼稚な印象を与えてしまいます。
普段僕と普通に話しているとなんとなく標準的に使ってもいいような気がしてしまいますが、ここでは私と書くのが一番の正解です。
僕というのは目上の人に使う言葉ではないので、就活の時に使ってしまうのは不適切だということを覚えておきましょう。
自分の名前
中には自分の名前を普段から使って話をする癖がある人は要注意です。
僕というよりも、さらに印象が悪く幼稚な印象を与えてしまいます。
さらに自分の名前を言いながら話をしてしまうと、社会人として常識のない人だと思われてしまいます。
なかなか大学生でさらに就活生ともなると、「ゆみとしては・・・」などと自分の名前を言ってエントリーシートを記入する方は稀でしょう。
しかし友人の前なで自分の名前を言っている人は、普段の癖で気を付けていたのについ出てしまうということも考えられます。
自分では意識せずつい書いてしまって、気が付かないまま提出してしまったら危ないです。
エントリーシートは、しっかりとすべて私になっているのかチェックをしてから提出しましょう。
【ESで適切な一人称】一人称を使う際のポイント
エントリーシートで一人称を使う時には、いくつかポイントがあります。
こちらでは一人称を使うときにどんな点に注意すれば、印象のいい文章になるかどうかを紹介していきます。
一人称を統一する
文章を書く時には、さまざまな一人称を使ってしまうと統一性がなくなってしまいます。
とてもいい文章であるはずなのに、なんだかさまざまな一人称が出てきてしまってまとまりのない文章に感じてしまうのです。
エントリーシートに一人称を書く際には、その名称を統一するようにしましょう。
始めに書いたものをそのまま続けるようにし、途中で変えてはいけません。
私で書いているので、途中で普段の自分が出てしまい僕はと書いてしまうと統一性のない文章になっていまいます。
エントリーシートに清書する時には、文章を一度見直してしっかりと一人称が統一されているかをチェックしましょう。
すべて私になっているのを確認してから、清書を始めるようにしてください。
強調したいときに使う
どのタイミングで一人称を使うかで迷った時には、よりこの文章を強調したいと思ったタイミングで使うようにしましょう。
文章の中でも質問に対しての一番の答え、結論の部分を強調したい方は多いのではないでしょうか。
志望動機や自己PRを話す時に、強調したい部分がしっかりと伝わらないと何の話をされているのか面接官も分かりません。
だからこそ結論の部分で「私は○○です」と伝えることができれば、大切なことを強調できます。
何もないまま○○ですと言われるよりも、私はという部分がつくことでしっかりと強調されます。
他にも自主性を上手にアピールしたい時にも、この一人称を使うのはおすすめです。
聞いている方も違和感なく、そのアピールされた話が頭の中にスーっと入ってきます。
一人称を多用しない
一人称を使うと説得力も出て分かりやすい文章になるのですが、多用しすぎてしまうと読みづらい文章になってしまいます。
するとせっかく自分の強調したい部分に使った一人称よりも、何回も繰り返し出てきてしまう一人称にばかり目が行ってしまい印象に残らずに終わってしまいます。
内容もいいことを書いていれば、多用してしまっているのはもったいないです。
一番文章の中でも結論部分が伝えたい箇所だと思いますので、ここで私はと使うようにしましょう。
そして理由や具体例などを述べるところでは、それほど私という言葉を繰り返し使わないようにするとしつこく感じません。
つい自分の思いを伝えたくて私を多用したくなっても、1回から2回程度使うようにしましょう。
迷ったら省略するのも一つの方法
エントリーシートに一人称を用いる場合は、まず「私(わたくし)」という表現を用いることが望ましいですが、その使い方が難しいと思う人も多いでしょう。そんな時は無理には用いず省略することも一つの方法です。
一般的にエントリーシートなどの書類には、文字制限があります。
少ない字数でたくさんの情報を詰め込まなければならないため、省略できる点は省略した方が簡潔にまとまりすっきりとした文章になります。
エントリーシートや履歴書などは、基本的に自分のことを紹介するための書類であるため、一文ごとに無理に一人称をつけて表現する必要がありません。
一人称の多様を可能な限り避け、簡潔な文章作成を心がけるようにしましょう。
【ESで適切な一人称】自分らしさを伝える一人称を生かしたエピソードの書き方
エントリーシートでは、自分らしさを伝えるために適切な一人称を使うことが重要です。
特に、「私」を主体にしたエピソードの書き方を工夫することで、自己表現の質を高めることができます。
ただし、一人称を多用しすぎると独りよがりな印象を与えてしまうため、適度にバランスを取りながら使うことが大切です。
ここでは、自分の考えをしっかりと表現しながら、具体的なエピソードを交えて書く方法について解説します。
自分の考えをしっかりと表現する
エントリーシートでは、「何を伝えたいのか」を明確にし、一番知ってほしいポイントを的確に伝えることが重要です。
そのため、自分の考えをしっかりと表現し、読んだ人が理解しやすいように書く必要があります。
一人称の使い方の例
・「私は大学時代に〇〇に取り組み、その経験から〇〇の大切さを学びました。」
・「私が最も大切にしている価値観は〇〇です。この考え方は、〇〇の経験を通じて培われました。」
このように、「私は〇〇と考えます」と明確に意見を述べることで、読んだ人に自分の考えを伝えやすくなります。
ただし、一人称を多用しすぎると主観的になりすぎるため、適度に第三者視点を加えることも意識すると良いでしょう。
具体的エピソードを盛り込む
エントリーシートで自分らしさを伝えるためには、抽象的な言葉だけでなく、具体的なエピソードを用いることが重要です。
自分がどのような行動をとり、どのような結果を得たのかを具体的に示すことで、説得力のある文章になります。
一人称の使い方の例
・「私は大学で〇〇のプロジェクトに参加し、リーダーとしてメンバーをまとめる役割を担いました。
その結果、〇〇の成果を得ることができました。」
・「私は新しいアルバイトを始めた際、最初は仕事に慣れるのに苦労しました。
しかし、〇〇を意識して努力したことで、次第にスムーズに業務をこなせるようになりました。」
他にも、自分の感情や意図を伝えるために一人称を使うことも効果的です。
例えば、「私としては、この提案がみんなにとって最善だと考えました。」と書くことで、自分の思考プロセスを伝えることができます。
自分の強みや特性をアピールする
エントリーシートでは、自分の強みや特性を適切にアピールすることも大切です。
ただし、自己主張しすぎると逆効果になるため、謙虚さを保ちながら伝えることがポイントになります。
一人称の使い方の例
・「私の強みは〇〇です。
これまでの経験を通じて〇〇のスキルを磨いてきました。」
・「私は新しい環境に適応するのが得意です。
大学では〇〇の経験を通じて、柔軟な対応力を身につけました。」
このように、強みを伝える際には、「私は〇〇が得意です」と断言するのではなく、「〇〇の経験を通じて〇〇を磨きました」といった形で、客観的な視点を加えると説得力が増します。
失敗や課題への対応、解決策を述べる
自分らしさを伝えるためには、成功体験だけでなく、失敗や課題にどのように向き合ったかを示すことも重要です。
企業は、困難な状況でどのように考え、行動したのかを見たいと考えているため、課題克服の過程を示すことで好印象を与えることができます。
一人称の使い方の例
・「私はチームプロジェクトで、意見をまとめることが難しく、一時的に作業が停滞してしまいました。
しかし、私は〇〇の方法を試すことで、メンバーの意見をうまくまとめることができました。」
・「私はアルバイトで最初は接客に苦手意識を持っていました。
しかし、お客様との会話を意識的に増やすことで、次第にスムーズに対応できるようになりました。」
このように、「私は〇〇の経験を通じて、〇〇の大切さに気づきました。」といった形で、自分の成長過程を伝えると、前向きな印象を与えることができます。
まとめ
日ごろから一人称を友人の前などで「わたくし」という方は少ないと思いますので、急に改まったところで使用するのは慣れないかもしれません。
しかしこの就活を機に、エントリーシートや面接の際に自然に使えるように表現に慣れておくようにしましょう。
さらに改まったところでは、意識しなくても自然と言葉に「わたくし」と出てくるように日ごろからトレーニングしておくことも必要です。
慣れてくるとなんとなくスムーズに使用できるようになりますし、徐々に「わたくし」という言葉に違和感がなくなります。