【例文4選】スポーツ経験を題材にガクチカ・自己PRは書けるのか?ポイントを押さえて高評価を獲得しよう!

【例文4選】スポーツ経験を題材にガクチカ・自己PRは書けるのか?ポイントを押さえて高評価を獲得しよう!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

スポーツにおけるガクチカを書こうかどうか悩んでいる人におすすめの記事です。

なぜ体育会系の人間が企業に求められるのか、人事担当者にいい印象をもってもらえるガクチカの書き方ポイントが分かります。

ガクチカの文章で大切なのは好成績ではなく、そこに至るまでに垣間見えるその人の人間性であることも理解できるのではないでしょうか。

スポーツ好きの就活生は、これを読んで魅力的なガクチカ作成にトライしましょう。

目次目次を全て表示する

はじめに

運動部に所属したり趣味でスポーツをしたりしている人は大勢見られます。

就活のエントリーシートでは、学生時代に頑張ったガクチカについて書く欄がありますが、スポーツ経験はそこには書けるのでしょうか。

運動部に入っている人は多いですし、楽しくやっている場合ガクチカと言えないような気がする人もいることでしょう。

ガクチカにスポーツ経験を書くことについて、ここでは深堀りしていきます。

さらにどのように書けば好印象になるのかもお伝えします。

【スポーツ経験でガクチカ・自己PRは書ける?】スポーツを題材にガクチカ・自己PRは書ける?

スポーツ経験を題材にして、ガクチカや自己PRを書くことは可能です。

スポーツ経験は大学での部活動やサークル活動に限らず、趣味で集まる仲間との活動でもエピソードになります。

特に、部活動として運動部に所属していた人は、体育会経験を高く評価する傾向のある企業では積極的に活用するべきです。

企業が持っているイメージは、口調がハキハキしていて礼儀正しいこと、大変な練習や困難を経験し心身ともにタフであることなどです。

団体競技であれば、チームワークやコミュニケーション力が備わっていることも期待されます。

【スポーツ経験でガクチカは書ける?】スポーツ経験で書くことの強み

スポーツ経験のガクチカにはどのようなメリットがあるのかを、具体的に見ていきましょう。

もちろん、どういった職種の仕事を受けるのかによっても反応は異なります。

ここでは営業職やサービス業の分野において見ていきます。

体育会系であることの強み、さらにガクチカの内容にスポーツ経験が適している理由についても触れるので参考にしてください。

体育会系である

スポーツ経験のガクチカが特に好まれるのは、営業職やサービス職と言えます。

営業系、サービス系の仕事はお客様の第一印象が重要です。

スポーツマンはさわやかな挨拶ができること、そして時間や規律を守ることが得意です。

気持ちのいい挨拶ができる営業マンは、それだけでお客様から好かれると言えます。

また営業系の仕事はストレス耐性も重要になってきます。

契約に至らなくてもあきらめずに切り替えて、次へと向かう精神力が重要です。

スポーツをしてきた人間はさっぱりしており、少しのことではへこたれません。

メンタル面でも、営業系に向いているのです。

さらにサービス業、チーム営業などは、スタッフの団結力がものを言います。

チーム競技の経験が売上貢献につながることも多いです。

挫折経験や、成功体験について書きやすい

ガクチカは、失敗や挫折を経験した際にどのように乗り越えたのかもチェックされる部分です。

大変な出来事があっても、冷静に工夫して乗り切ることができる強さはビジネスにおいて求められます。

スポーツ経験のガクチカは、そういった「何かを乗り越える能力」が見えやすいのです。

たとえばレギュラーメンバーに入れなかったり試合に負けたりしたときに、さらに強くなろうと自身で努力して結果を出す姿は、就活でも高い評価につながります。

挫折経験の反対で、成功体験からもその人の頑張りは見えてきます。

試合に勝ったり賞を取ったりした成功体験も、しっかりとアピールしたいものです。

いい成績を残していれば、目を引きやすい

大勢似たような就活生がいる中では、人事担当者にインパクトを与えた者が勝つと言っても過言ではありません。

いかにインパクトのあるガクチカを書くかも、選考クリアするためには大切なことです。

いろいろなガクチカがある中で、スポーツにおけるいい成績を残した話は華やかです。

実績を書くばかりがガクチカではありませんが、勝負の世界のスポーツでは実績について書きやすいでしょう。

輝かしいトロフィーをもらった姿が目に見えるようなガクチカは、思わず人事担当者も拍手を送りたくなるものです。

オリンピック選手が目立つ存在であるように、ガクチカでも華やかな結果が書かれてあるスポーツ系のガクチカは印象深くなるのです。

【スポーツ経験でガクチカ・自己PRは書ける?】スポーツに関するどんなエピソードが使われている?

実際にこれまで多くの就活生に使われてきた、ガクチカや自己PRのエピソードをご紹介します。

どのようなエピソードが企業に受けるのかと、どのような内容を伝えると良いのかを参考にしてください。

大会が目標

大会での優勝やベスト8が目標のエピソードは、結果自体も印象的で用いられることの多い内容です。

この目標を達成するための困難や、それを乗り越えるための努力を書くことが一般的です。

困難に直面しても継続してきた実績や、すぐに諦めないメンタル面の強さもアピールできます。

さらに、試行錯誤してチャレンジする姿勢も評価されます。

また、目標が達成できなかったとしても、努力の過程と得た学びを伝えることは有効です。

レギュラーになるための努力

強豪校出身や強力なライバルと競っていた就活生に有効なエピソードです。

レギュラーの獲得やライバルと切磋琢磨する過程でどのような工夫や努力してきたかを書く場合が多いです。

自己分析の能力と課題を見つけて克服していく力がアピールできます。

その際、努力のエピソードと達成した結果との間に明確な因果関係を示すことが大切です。そのために、具体的な内容を伝えて採用担当者がイメージしやすくしましょう。

チームでの役割

ガクチカよりも、主に自己PRに適した題材です。

集団の中でどのような役割を担い、チームに貢献してきたのかをエピソードに書く場合が多いです。

役割は、キャプテンや部長などの役職である必要はありません。

例えば、選手間のコミュニケーションを図り、結束力を高めることに貢献したことなどでも評価されます。

高校時代のスポーツ経験でも大丈夫?

高校時代の経験を書いても問題はないですが、いくつかの注意点があります。

敢えて高校時代の話をするからには、それなりにインパクトのあるエピソードである必要があります。

そのため、アピールポイントは明確にしないといけません。

就活では大学時代のエピソードを用いるのが一般的なので、単独では企業から評価されるのは難しいです。

高校時代の学びが直近でも継続して役立っていることを明確に伝えましょう。

【スポーツ経験でガクチカ・自己PRは書ける?】ガクチカと自己PRで企業がチェックしているポイントは?

ガクチカと自己PRでは、企業がチェックしているポイントに違いがあります。

この違いをしっかりと把握できていないと、効果的なアピールができないです。

ガクチカでは、何がモチベーションになるのか問題に直面したときの行動、学びのアウトプット力をチェックしています。

一方、自己PRでは、自社にマッチしていて活躍できるかと再現性のある強みを持っているかチェックしています。

共通して重要なのは、「論理的に伝えられているか」と「価値観」の2つです。

そのため、論理的な文章構成を守り、自身の感情や考えをアウトプットすることが重要です。

この基本を理解して、ガクチカと自己PRで求められる内容を適切にアピールしましょう。

ガクチカの場合

ガクチカでは何をモチベーションにして力を入れて取り組んだのかや、その過程で問題に直面したときどう対処したのかをチェックしています。

そして、ガクチカを通じて何を学んだかアウトプットすることが重要です。

モチベーションの源泉

ガクチカとは、学生時代に力を入れたことを指します。

企業はガクチカで「なぜ頑張れたのか」を聞くことで、就活生のモチベーションの源泉を知りたいと考えています。

この理解を深めることで、入社した後も継続して熱意を持って働けるのか推察できるからです。

モチベーションの源泉が企業理念や社風と相反する企業からは、活力を持って働けず活躍も望めない人材と評価されてしまいます。

企業にマッチした内容を伝えましょう。

問題に直面したときの考え方

問題として捉えた理由や解決までの考え方、解決策を実行できるかなどが評価されています。

特に、エピソードの入口になった問題よりも、力を入れて取り組み始めてから直面した困難や挫折のエピソードが重要視されています。

それらの状況を乗り越えるため諦めずにどのように考え行動したかは、価値観や人柄が明確に現れます。

それらは、企業にとって就活生を評価するための重要な要素です。

学んだことのアウトプット力

就活生がガクチカの取り組みから、何を学んだのかを客観的に分析できているかチェックしています。

そして、その学びを論理的に伝えられているかも一緒に評価しています。

そのため、自分自身で何を学んだのかエピソードを深掘りする必要があります。

単に問題を見つけ解決のために取り組み、その結果を伝えるだけで終わってはいけません。

一連のエピソードから、入社後に生かせるアウトプットを示せるかが評価のポイントです。

自己PRの場合

自己PRからは、自社で活躍する人材かと再現性がある強みを持っているかをチェックしています。

そのため、企業をよく知り入社後に活躍するポテンシャルを感じさせる内容にしましょう。

自社で活躍する人材か

企業はまず、自社で活躍できる強みやスキルを持つ人材であるかをチェックしています。

そのため、どれほど素晴らしい強みや高いスキルを持っていても、入社後に役立つ内容でなければ高い評価はされません。

志望企業で活躍する社員の特徴をOB訪問や企業ホームページの情報などをもとに理解し、企業が求める人物像の把握が重要です。

その企業のニーズに合わせた強みとスキルを伝えると、評価が高まります。

また、どのようにその強みやスキルを入社後に活かすことができるかを示すことも重要なポイントです。

再現性があるか

自己PRで述べたことに対して、「〇〇という強みは他の場面でも発揮できていますか?」と質問されることがあります。

この質問はその場限りの強みではなく、入社後も再現性がある強みを持つ人材を見極めたいという意図があります。

再現性がある強みとは、異なる環境や状況下でも同様に効果的に活用できる能力のことです。

入社後の様々な業務や環境で、同じように価値を発揮できる強みを持っているかをチェックしているのです。

【スポーツ経験でガクチカ・自己PRは書ける?】スポーツを題材にする場合のQ&A

スポーツを題材にしてガクチカや自己PRを書く際に、気になる質問にQ&A形式で答えていきます。

これらは、多くの就活生が疑問に思うことなので参考にしてください。

高校時代のスポーツは使える?

高校時代のスポーツ経験を題材に使っても問題ありません。

しかし、高校での学びが大学生活に、どのように影響し生かされているかまで含める必要があります。

面接などで採用担当者の深掘り質問に回答できるように、しっかりと回答を練り準備をしましょう。

さらに詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

ガクチカと自己PRは被っていい?

スポーツという同じ題材が被ることは問題にならないです。

学生生活でガクチカに充てる時間は多いため、自己PRを認識する機会になることも多いと考えられるからです。

しかし、伝える内容の視点を変える必要はあります。

ガクチカでは、「問題解決」や「モチベーション」を軸にして価値観と人柄を伝えます。

一方、自己PRでは、「企業で生かせる強みか」や「再現性があるか」を大切にして強みやスキルをアピールします。

成果を残していないとダメ?

スポーツ全般が好きで運動をしてきたものの、これと言って華やかな実績がない人も見られます。

その場合、スポーツ体験のガクチカを書く意味があるのか悩むかもしれません。

ここで頭に入れておきたい点は、好成績のスポーツ体験のみが高評価につながるわけではないことです。

たとえ入賞したことがなくとも、日々の練習の積み重ねからコツコツと努力する姿や前向きな取り組み方が評価されるケースもあります。

また特に運動部に所属していなくとも、地道に毎日筋トレを自宅で継続した話なども、十分ガクチカになります。

すごいと言われる体験だけが、質の高いガクチカではないのです。

スポーツが好きな人は、楽しんできた身近な運動についての内容の濃いガクチカ作成に挑んでみましょう。

【スポーツ経験でガクチカは書ける?】書く際に気を付けること

せっかく好印象につながるスポーツ経験のガクチカも、書き方次第で魅力が薄れてしまいます。

ここではどのように書けばいいのか、スポーツ系ガクチカの文章作成ポイントについて取り上げます。

内容の薄いガクチカにならないように、理論的で具体的なガクチカ作成を心がけましょう。

そのためのテクニックを紹介します。

結論から書いて理由とエピソードを述べるPREP法も積極的に取り入れたいものです。

取り上げた行動に対して必ず理由を述べる

深堀りした内容にするためには、「なぜ?」と常に自分に問いかけながら文章作成をするといいでしょう。

「なぜそのようにしたのか?」「どのようにして乗り越えたのか?」、問いかけながらのガクチカは理論的な濃い内容になります。

スポーツ体験を書く際には、行動体験のみを箇条書きにするのではなくその行動に対する理由付けをすることが重要です。

また結論から述べて、理由を話すようにすると簡潔で分かりやすい文章になります。

結論→理由→エピソード→再結論(まとめ)というPREP法をマスターしましょう。

PREP法を用いて作成したガクチカは、読みやすく印象深い仕上がりになるはずです。

成績だけを述べる文章にならないようにする

スポーツ体験のガクチカでよく見られるものが、結果論のみが書かれてあるようなパターンです。

「〇〇部に所属しており、県大会では2位という成績を収めました」といった内容では、せっかくの好成績も印象が薄くなります。

2位になるためにとてつもない努力をしていたとしても、この文章ではどこにでもある話のように捉えられてしまいもったいないでしょう。

スポーツ体験は成績のみを述べるのではなく、そこに至るまでの過程や挫折を乗り越えた対策を書くことがポイントです。

そうすることで、努力面やストレス耐性、壁を乗り越える能力などが伝わるのです。

ガクチカは体験談ですが、自身の能力のアピールでもあることを忘れてはなりません。

華やかな成績を印象付けるためには、死ぬほど努力したエピソードもぜひ書きましょう。

専門用語は避ける

採用担当者は必ずしもスポーツに対する理解が深く知識がある訳ではないので、専門用語は避けるようにします。

野球やサッカー、バスケットボール、マラソンなど、体育の授業で体験したりプロリーグがあるメジャースポーツにおいても同様です。

例えば、野球のグリーンライト、サッカーのアンカー、バスケットボールのポストプレイなど競技に詳しくなければ知らない可能性があります。

誰でも容易に理解できる言葉を使い伝えましょう。

【スポーツ経験でガクチカ・自己PRは書ける?】ガクチカの構成

企業に評価されるガクチカを書くのに適した構成があります。

それは、結論から始めることです。

そして、背景や目標・課題、取り組みを説明して成果を伝えます。

最後は取り組みから得られたことで締め括ります。

結論

まず初めに結論を述べます。

「私が学生時代に力を入れたことは〇〇です。」と明確に打ち出します。

ここでのポイントは「私が学生時代に力を入れたことは野球です。」と書くのではなく、「私が学生時代に力を入れたことは部活動で〇〇(目標)を目指し、××(取り組んだ内容)です。」と書くことです。

結論を具体化することで採用担当者は、はっきりと結論が理解できます。

このようにすると、どのようなガクチカを伝えようとしているのか推察しながら読み進める必要がなくなります。

内容に集中できてアピール内容が刺さりやすくなります。

背景

背景は、結論に対する状況説明を補足する部分です。

個人や部活動などの現状や取り組みについて、採用担当者がイメージしやすいような内容を述べます。

例えば、常勝チームでメンバーを大量に抱える場合とスポーツを楽しむことが主目的のグループかなどです。

それにより、目標や課題の設定、取り組み、成果に対して受け取る印象が異なります。

文字数制限がある場合は、優先度が低い箇所であるため省略しても良いです。

目標・課題

次に設定した目標や課題について述べます。

ただ目標を挙げるのではなく「達成するために必要なこと」も含めます。

課題の場合は「どうして課題となっているのか」や「課題に関わる要素」なども一緒に説明することが大切です。

ガクチカでは結果までの過程が重視されるため、分析は綿密に行われたことを伝えましょう。

何に課題を感じ目標を立てたのかがあやふやでは、取り組み方向性もぼんやりとしてしまいます。

自身が何に行動のモチベーションを掻き立てられるのかや、価値観を感じるのかが現れる部分です。

しっかりとアピールしましょう。

取り組み

次に目標の達成・課題の解決に向けた取り組みを述べます。

目標・課題のセクションで分析したことの解決につながる取り組みを伝えます。

この取り組みを論理的に表せていないと、面接で質問を受け問い詰められる可能性が大きいです。

そのため、因果関係を明確にして具体的に説明を行いましょう。

目標・課題がひとつでも取り組み内容が複数になる場合もあります。

その際は、「〜のため2つの施策を講じました。1つ目は〜。2つ目は〜。」のようにします。

ただし、3つ以上は情報過多になる可能性があるのでポイントを絞りましょう。

成果

次に取り組みに対する成果や結果を述べます。

単に成果だけを書くのではなく、目標の達成に向けた取り組みが有意義であったことを伝える必要があります。

そのためには取り組みの前後で、チームや個人はどのように変化したのかを明確にします。

その際には「⚪︎位になった」のように数字を使ったり、「優勝」のように客観的にわかる表現方法にします。

もし、目指した成果が得られなかった場合でも「達成できなかった」と結論づけるだけでは勿体無いです。

勝ち数や得点数が増えたことなど部分的にでも成果を示すことが大切です。

学んだこと

最後にガクチカを通じて学んだことを伝えます。

ここでの学んだことは、取り組みの内容をもとに考えることが重要です。

取り組みと学んだことの内容に直接的な関連性がないと、最後に違和感を与えてしまうことになります。

アウトプット力は企業が注目している部分なので、取り組みの成果を総括的に伝えましょう。

【スポーツ経験でガクチカは書ける?】スポーツを題材にしたガクチカの例文

ここまで説明してきた内容と評価される構成を守ったガクチカの例文を紹介します。

スポーツ経験を題材にしたオリジナルのガクチカを書く参考にしてください。

レギュラー獲得を目指したガクチカ

例文

私が学生時代に力を入れたのは、バスケットボール部で大学最後の大会までにスタメンに選ばれることです。

当校は強豪校で、部員数が多くてずっとベンチ入りも叶いませんでした。

このまま終わりたくないと思い、スタメンに選ばれてチームの勝利へ貢献することを目標にしました。

現在のスタメンの試合を観察しチームに足りていないことを分析し、不足していると感じたことを補える技術を伸ばす練習に専念しました。

このことが監督に評価されて、対戦相手に合わせてスタメンで試合に使われる選手になりました。

チームの弱点を補う選手として勝利にも貢献できました。

この経験から、組織全体を見渡して足りない部分を自ら補う重要性を学びました。

キャプテンとして問題解決したガクチカ

例文

私が学生時代に力を入れたのは、練習の意識を根本的に改善し県大会ベスト8を目指したことです。

高校でサッカー部に所属しキャプテンを務めていました。

学生大会では大きな県大会で毎年ベスト16止まりなので、練習内容の改善が必要と感じていました。

練習メニューは強豪校を模倣していたため内容ではなく、課題は試合を想定していない練習中の意識であると考えました。

試合に対するマインドを競合チームと合同練習をすることで学ぶため顧問に提案し実現させました。

この合同練習以降はチームメートの意識が高まり練習と試合がつながった結果、目標だったベスト8を達成しました。

この経験から組織全体へ働きかけ改善するリーダーシップの重要性を学びました。

【スポーツ経験でガクチカ・自己PRは書ける?】どんな強みをアピールできる?

次に、スポーツ経験を自己PRで使う場合について解説していきます。

まずはじめにスポーツ経験からどのような強みがアピールできるのかについて、代表的な内容をご紹介します。

リーダーシップ

キャプテンや部長などの役職についていた人は、リーダーシップをアピールしやすいです。

周りを巻き込み協力して取り組みチームの問題を解決した経験などが題材として最適です。

リーダーシップの中でも、具体的にどのようなリーダーシップに強みがあるのかを伝えましょう。

例えば、方向性を示し決断力で引っ張るタイプ、共感力や傾聴で巻き込んで成果を出すタイプなどです。

もっと詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。

継続力

長い期間同じ競技のスポーツを続けることや目標達成の努力を惜しまない人は継続力をアピールしやすいです。

目標やそれに対する課題を掲げて日々取り組んだとしても、一朝一夕で達成できないことはスポーツ全般に言えることです。

そのため、目標に向けてスポーツに取り組めていることで忍耐強くて諦めない力があることを表現できます。

継続力を深掘りしたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

体力

体力は体育会系の思想を持つ企業や営業職で重宝される強みです。

営業職はニーズを満たすためにハードワークが必要な場合があるからです。

健康な体など物理的な体力だけではなく、簡単にめげずに我慢するなど精神的なタフさをアピールできると評価につながります。

体力に関してはこちらの記事でも詳しく紹介しています。

協調性

特に、団体競技のスポーツをしていた人は協調性がアピールしやすいです。

チームの勝利など組織への貢献をつたえられるので、協調性に最適な題材です。

一方、個人競技の場合は、運動部やサークルの円滑な運営が題材にできます。

円滑なコミュニケーションや選手間の方向性を合わせられるなど、どのような役割で協調性を発揮していたかを具体的にして伝えましょう。

協調性について気になる方はこちらの記事も参考にしてください。

【スポーツ経験でガクチカ・自己PRは書ける?】自己PRのポイント

自己PRでは自社で活躍できるかに重点を置いているため、特に強調したい1つの強みに限定します。

その際は再現性のあるものを選びます。

そして、1文を短く論理的で端的に伝えることがポイントです。

強みは1つに絞る

スポーツ経験からアピールできる強みがたくさんあり、全てを伝えたい気持ちになる人が多いです。

しかし、自己PRでは1つに絞ることが重要です。

なぜなら、複数の強みを取り上げることで「伝えたいことがブレる」「一つ一つの印象が薄くなる」などデメリットが多いからです。

そのため、企業研究を通じ企業が求める人物像の把握を行い、それに1番適した強みを伝えることが大切です。

その際、1番の強みである必要はありません。

再現性のある強みを選択

企業は自己PRを、就活生が入社後どのような活躍ができるのかという視点で問いかけています。

そのため、一度きりの強みではなく再現性の高い普遍的な強みを選択することが重要です。

スポーツチームの環境だけではなく様々な環境で生かせるコミュニケーションや協調性などの強みが、入社後の業務へどのように生かせるのか具体的に述べます。

これにより、志望企業のことをよく研究していて志望度の高さもアピールできます。

1文を短くして論理的な構成に!

採用担当者は1日に何十人もの応募者から届くESを読むため、読みやすさが書類選考の合否に影響する場合があります。

担当者も親身になり一人ひとりのESの真意を汲み取ってあげたい気持ちはありますが、採用期間は有限なので不可能だからです。

そのため、ESは読みやすく手に取ってもらうことを意識しましょう。

1文が長くなってしまうと、文章が横に伸びるイメージを与えてしまい構成が理解しにくくなります。

そこで、1文を50~70文字に収めて区切ることで、縦に落ちるイメージを持たせ読みやすくします。

【スポーツ経験でガクチカ・自己PRは書ける?】自己PRの構成

自己PRでは最初に自分の強みを伝えます。最初に結論が来るのはビジネス文章で共通することです。

そして、強みをどのように発揮したのかエピソードを通じて述べます。

最後に仕事での強みの活かし方を伝えます。

自分の強み(結論)

はじめに結論にあたる自分の強みを明確に述べます。

結論を把握して自己PRを読み進められるので、文章の内容から強みを探し出す必要がなくなります。

これにより内容に集中することができPRが届きやすくできます。

ここでのポイントは、強みをオリジナリティのある言葉に言い換えることです。

例えば、「傾聴力」が強みの場合でも多くの就活生が使用する言葉のため、ライバルのESに埋もれてしまいます。

そのため、一言加え「相手のニーズを引き出す傾聴力」などに言い換えをして差別化を図り、採用担当者の印象に残る工夫をします。

発揮したエピソード

次にスポーツ経験で発揮したエピソードについて具体的に説明をします。

ここでの内容はどのようなエピソードでも良いですが、強みを発揮して課題を解決したエピソードの方が書きやすいため題材としておすすめです。

このときエピソードは1つに絞ることがポイントです。

また、必ずしも課題解決をして目標達成をした要素が必要ではありません。

「目標を達成するために強みの〇〇を活かして〜」というエピソードでも問題ないです。

仕事での活かし方

最後にどのように仕事で強みを活かすことができるのかを明確に述べます。

企業は、入社後の職場環境で再現性高く発揮できる強みを持つ人材を求めています。

志望する職種の業務内容に合わせた活かし方で伝えられると高評価につながります。

なぜなら、競合他社にも通用する汎用的なものではなく、オリジナリティのある自己PRであることが伝わるからです。

そのためには、企業のことをよく研究し反映しましょう。

【スポーツ経験でガクチカ・自己PRは書ける?】スポーツを題材にした自己PRの例文

これまで説明してきたスポーツを題材にした自己PRの例文を紹介します。

冒頭で強みを明確にアピールして、末尾で入社後にどのように生かすのかを伝えています。ぜひ、オリジナルの自己PRの参考にしてください。

継続力をアピールした自己PRの例文

例文

私の強みは、物事をやり遂げる継続力です。

大学ではサッカー部に所属し、FWポジションを務めていました。

FWとしてのプレーで重要なシュート力が拙いため、得点のチャンスを逃すことが多くありました。

シュート力の中でもコントロールが悪く決定力の無さが弱点でした。

そのため毎日ゴールにターゲットを置いて、シュート練習を100本行いました。

その結果、コントロールが改善し決定力が増して、大学サッカーの得点ランキングで4位を獲得できました。

この経験から現状を分析し目標に向けて継続する大切さを学びました。

貴社に入社後は、目的を達成するために正しい努力を継続していき、営業職としての成果をあげ貢献したいと考えています。

協調性をアピールした自己PRの例文

例文

私の強みは、組織を見渡して弱点を補完する協調性です。

大学のバスケットボール部は強豪で、ベンチ入りもできていませんでした。

でも、このまま終わりたくないと思い、スタメン入りする目標を立てました。

そして監督や主力選手に「どのような選手がいたら助かるか」を直接聞きにいきました。

その結果、相手のエースを封じられる選手が必要なことがわかりました。

そのため、ディフェンスに特化して練習した結果、スタメンで出場できるようになりました。

この経験から、協調性を持って組織を強くすることの大切さを学びました。

貴社に入社後は、強みを活かして所属している部署や会社に足りていない部分を補い、頼りにされる人材を目指していきます。

【スポーツ経験でガクチカは書ける?】まとめ

体育会系の人は心身共にタフであり、挨拶や礼儀もきちんとしているイメージがあります。

それゆえに企業に好まれる傾向があり、ガクチカでも好印象をもってもらえることが分かりました。

ガクチカは華やかな成績よりも、そこに至る過程や自信の頑張りをアピールすることが大切であることも頭に入れておきましょう。

何か楽しい運動に勤しんできた人は、そこから学んだものをアピールすることで魅力的なガクチカになります。

インパクトのあるスポーツ体験ガクチカで、書類選考を突破したいものです。

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