
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
世の中には多くの仕事がありますが、大別するなら、文系職と理系職に分けることができるでしょう。
これは大学を出て就職するとき、一般的に文理で選択する企業や業種が異なるためです。
今回の記事では、理系職に焦点を当て、どのような仕事があるかを特徴とともに解説していきます。
理系で就職先に悩んでいる人はもちろん、文系の人も自分が興味のある理系職が見つかるかもしれないので、職業選択をする際はぜひ参考にしてみてください。
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【理系の仕事一覧】理系の仕事で必要な能力とは
理系の職種で必要とされるスキルには、どんなものがあるのかということを解説します。
理系職種は専門性や技術的な観点で求められる能力やスキルの幅や深さが幅広くなるので、もし以下のような能力に自信がなければ訓練するか、別の職種も視野にいれてください。
論理的思考力
論理的思考力とは、物事を体系的に整理し、矛盾のない結論を導き出す能力を指します。
このスキルは、研究や開発、問題解決の場面で特に重要です。
論理的思考力を身につけることで、データや事象を整理し、最適な判断を下すことが可能になります。
論理的思考には、「演繹法」と「帰納法」という2つのアプローチがあります。
演繹法は、一般的な法則や原理から具体的な結論を導き出す方法です。
例えば、「すべての金属は電気を通す」という原則がある場合、「銅は金属なので電気を通す」と結論づけることができます。
一方、帰納法は、複数の具体的な事象から一般的な法則を導き出す方法です。
例えば、「鉄も電気を通す」「銅も電気を通す」「アルミも電気を通す」という観察結果から、「金属は電気を通す」という法則を導くことができます。
また、論理的思考を整理する際には、MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)の概念が重要になります。
MECEとは、「漏れなく、ダブりなく」情報を分類し、全体を整理する方法です。
例えば、製品の売上を向上させる方法を考える場合、「新規顧客の獲得」「既存顧客の単価向上」のように、重複せず包括的に整理することが求められます。
数学的思考力
数学的思考力とは、論理的に整理した情報を数式や数値として記述し、問題を定量的に分析する能力を指します。
特に、理系の職種では、データ分析やシミュレーション、最適化計算などに数学的思考力が必要とされます。
例えば、「製品の売上を向上させる」ことを目標とする場合、論理的思考では「顧客数を増やす」「顧客単価を上げる」といった構造化が可能です。
これを数学的に記述すると、「売上=顧客数×顧客単価」という数式が導き出されます。
このように、論理的に整理した情報を数学的に表現することで、より明確に分析が可能になります。
さらに、数学的思考力は、意思決定にも役立ちます。
例えば、ある製品の市場投入を検討する際に、売上予測モデルを作成し、利益率やリスク評価を定量的に分析することで、より合理的な判断が可能になります。
科学的専門知識
科学的専門知識とは、特定の科学分野に関する理論や技術、応用方法を理解し、実際の業務に活かす能力を指します。
理系の職種では、物理学、化学、生物学、数学などの知識が基盤となり、それを応用した技術開発や研究が求められます。
例えば、化学分野では、材料の特性や化学反応のメカニズムを理解し、新しい素材の開発や製造プロセスの改善に役立てます。
物理学の知識は、半導体デバイスや電気回路、機械工学などの分野で重要となります。
また、生物学の知識は、医薬品開発やバイオテクノロジー分野で活用されます。
また、科学論文や技術文書を正しく読み解き、活用するスキルも重要で、最新の研究成果や技術動向を把握することで、競争力のある製品開発や新規事業の立案が可能になります。
探究心
探求心は理系の仕事において、非常に重要な能力です。
探求心があることで、困難な課題に直面したときでも諦めずにやり遂げる力が身につきます。
特に研究や開発の現場では、新しい知識や技術を追求する姿勢が求められます。
例えば、研究職が未解明の分野に挑戦するとき、探求心がなければ途中で挫折してしまうかもしれません。
しかし、強い探求心を持つことで、どんな困難な状況でもモチベーションを維持し、目標達成に向けて努力し続けることができます。
課題解決能力
理系の仕事では、課題解決能力が非常に重要です。
次々に出てくる課題に対して即座に解決していく必要があるため、問題解決能力は必須です。理系の業務では、どこに問題点があるのかを素早く把握し、その解決策を論理的に導き出す力が求められる場合が多いです。
例えば、製造業のエンジニアは生産ラインで発生するトラブルに対して迅速に対応し、原因を特定して対策を講じる必要があります。
また、医療分野の研究者は、新しい治療法を開発する過程で数多くの問題に直面しますが、それを克服して進める能力が重要です。
研究意欲
研究意欲は、研究者として働く上で必須の能力です。
特に理系の分野では、これまで誰も成功したことのないプロジェクトや、まだ解明されていない現象に挑むことが多いため、長期間にわたる粘り強い取り組みが求められます。
このような状況で意欲がなければ、途中で挫折してしまうことも少なくありません。
研究意欲を持つことで、困難な状況でもモチベーションを維持し続け、課題に取り組むことができます。
またこの意欲は、自分の研究が社会にどのような影響を与えるかを考えることで、さらに強まります。
情報リテラシー
情報リテラシーとは、情報を正しく理解し、適切に活用する能力のことを指します。
特にIT技術の発展が進む現代においては、データの収集・分析、プログラミングスキル、AIや機械学習の活用など、幅広い分野での情報リテラシーが求められます。
理系分野においても、単なる専門知識だけでなく、情報技術を活用した効率的な研究や開発が重要視されるようになっています。
理系として活躍するためには、基本的な情報技術の習得が不可欠です。
最低限、基本情報技術者試験レベルの知識は持つべきであり、可能であれば応用情報技術者試験レベルのスキルを習得することで、より専門性を高めることができます。
また、実際の業務で活用できるプログラミングスキルも求められており、PythonやJavaなどの主要なプログラミング言語の習得がおすすめです。
【理系の仕事一覧】理系に人気の業界
理系の仕事を紹介する前に、どのような業界があるのかを知っておく必要があります。
業界によって仕事内容をはじめ市場規模や向いている人材、企業の特徴などが違ってくるので理解しておきましょう。
その次に、理系に人気の業界を4つほど解説します。
今回紹介する業界は理系の人がとくに活躍できるので、業界選びに迷ったらこの中から選択してみてください。
まずはどのような業界があるのかを知り、その中で興味がある業界の職種について調べると効率よく職業選択ができるでしょう。
IT業界
IT業界は、理系全般に人気の業界です。
IT業界には幅広い職業や分野がありますが、どれも理系の特徴である論理的思考力や、高度なIT知識を必要とします。
数字に強い理系や情報処理の科目がある理系ならではの業界といえるでしょう。
また、IT業界は市場規模も大きく、国内外問わず非常に需要のある業界です。
それだけ参入している企業も多く、グローバルに活躍したい人やベンチャー企業でスキルを磨きたい人、大手で堅実に安定して働きたい人など、選択肢の広さも魅力的でしょう。
自身のスキルや経験によって仕事を選べたりと、色々なことにチャレンジし、自発的に知識や技術を身につけていける人におすすめの業界です。
また、自身の能力やキャリアに合わせて、他の業界より転職しやすいのも特徴でしょう。
電気機器・精密機器業界
電気機器・精密機器業界は、高度な技術力と正確な設計・製造が求められる分野であり、理系学生が活躍しやすい業界のひとつです。
この業界では、自動車や家電、医療機器、半導体製造装置、光学機器などが作られています。
設計や製造だけでなく、品質保証や制御、ソフトウェア開発など幅広い職種が存在し、自分の専門分野や興味に応じてキャリアの選択肢を広げやすいのが特徴です。
パナソニックや三菱電機、村田製作所、キヤノン、ニコンなどの大手企業は、製品力やグローバル展開に強みがあり、安定した経営基盤と高度な開発環境が魅力です。
また、研究開発型の企業が多く、最新技術を用いた製品開発に携われる機会も豊富です。
今後はIoTやAI、5G、スマートデバイスとの融合によりさらなる進化が期待されており、ものづくりに情熱を持つ理系学生にとってやりがいのある業界といえるでしょう。
化学・素材業界
化学・素材業界は、理系学生の専門知識を直接活かすことができる分野のひとつです。
この業界では、新素材の開発、プロセス改善、製造技術の高度化、品質管理、環境対策など多岐にわたる仕事があります。
三菱ケミカル、信越化学工業、AGC、旭化成、東レといった大手企業は、世界的に高いシェアを誇る製品を数多く持ち、技術力の高さで知られています。
たとえば、信越化学は半導体用シリコンで世界トップクラスのシェアを持ち、東レはカーボン繊維などの高機能素材で注目を集めています。
これらの製品は自動車、航空機、電子機器、医療分野など幅広い産業に使用され、社会を支える基盤を形成しています。
また、化学業界は地球環境問題やエネルギー問題と密接に関わっており、脱炭素やサステナブル素材の開発に取り組む企業も増えています。
研究職や技術職の採用も積極的で、理系出身者がスキルを活かしやすい環境が整っています。
化学に関心があり、基礎研究から応用開発まで幅広く携わりたい人におすすめの業界です。
エネルギー業界
エネルギー業界は、電気・ガス・石油といった生活インフラを支える重要な分野であり、社会への貢献度が高い業界です。
東京電力、関西電力、ENEOS、東京ガス、大阪ガスといった企業は、それぞれの地域の生活を支えると同時に、全国規模、世界規模でエネルギー供給を行っています。
近年は従来型の火力・原子力に加え、再生可能エネルギーや水素エネルギーの導入も進んでおり、技術革新が求められる状況です。
理系人材には、電力設備の保守・設計、供給システムの開発、エネルギー効率の改善などの技術職が用意されており、電気・機械・化学・土木など様々な専門分野が活かせます。
また、スマートグリッドや蓄電技術の発展により、ICTやAIとの融合も期待されています。
今後も安定したエネルギー供給を実現するためには、高度な技術と柔軟な発想を持つ若手人材が必要とされており、社会貢献と技術革新を同時に目指したい理系学生にとって魅力的な業界です。
建設・プラント業界
建設・プラント業界は、土木、建築、電気、機械など理系の幅広い知識を活かして、大規模なインフラや生産設備を構築する業界です。
大林組、鹿島建設、清水建設といったスーパーゼネコンは、都市再開発、高層ビル、橋梁、ダムなどを手がける総合建設会社であり、長期的かつ大規模なプロジェクトに携わることができます。
一方、JFEエンジニアリングや東洋エンジニアリングは、石油化学プラントやエネルギー施設などのエンジニアリングに強みを持ち、設計から運用・メンテナンスまで総合的に関わります。
現場での施工管理や設計だけでなく、BIM(建築情報モデリング)や3D設計ソフトの導入も進んでおり、ITスキルを持つ技術者の需要も高まっています。
また、海外の大型プロジェクトに参加するチャンスもあり、グローバル志向の理系学生にも人気です。
社会の基盤を形づくる重要な役割を担うため、社会貢献度が高く、ものづくりの達成感を強く感じたい人に向いている業界です。
医療業界
主に医学部など医療系の学生に人気が高い業界です。
病院やクリニックなどの医療機関で業務を行う人や、医療機器を取り扱う企業に所属して働く人などがこの業界にあてはまります。
医療や薬品などの高度な知識が要求され、大学で医学部を専攻するほとんどの学生は、医療業界に就職します。
また、医療機器やITの知識を必要とする職種も多く、情報系の学生の中にも医療業界を選択する人もいるのです。
日本では高齢化が進んでいることもあり、将来性も十分にある業界だといえるでしょう。
医療業界では患者の命に関わる仕事なので、責任が重く給与が高いのが特徴的です。
そのため、医療職には資格を必要とする職業が多くあり、国家試験に合格した人でないと働くことができない業種がほとんで、ハードルも高いでしょう。
自動車業界
自動車業界は、日本における基幹産業のひとつです。
2018年から2020年までは業界規模が減少傾向でしたが、2021年では増加しており、今後の動向にも期待できる業界でしょう。
トヨタをはじめとして、ホンダや日産など誰もが知っているようなブランド企業があり、それぞれの企業が現在もさまざまな施策を行っています。
近年では「CASE」という言葉が出てきており、とくに自動運転の分野に注目が集まっています。
完全自動運転が一般に流通すると莫大な利益が見込めるので、将来性に大きく期待できる業界でしょう。
工学や電気・電子、情報などの学部は主に技術総合職で大きな需要があり、理系の特徴や能力を十分に発揮できる業界だといえるのです。
化粧品業界
化粧品業界の主な理系の就職先は、研究・開発職です。
文字通り化粧品の開発や研究を行うのですが、それには化学や薬品の知識が必要になるのです。
工学部の応用化学科や理学部、薬学部などが活躍できる業界でしょう。
また化粧品を製造するためには、工場で働くために機械や電気に精通している人材が求められます。
そのため、電気工学や機械工学を専攻している学生が進む業界としてもおすすめなのです。
最近では新型コロナの影響でテレワークや外出自粛が増えたこともあり、化粧品の需要が減少し出荷額も落ちていました。
このような課題がある化粧品業界では、デジタルでの営業や販売にシフトしている企業もあり、需要拡大に乗り出す動きが強まっているのです。
【理系の仕事一覧】理系に向いている仕事一覧
理系に人気の業界について、大まかな特徴が理解できたでしょう。
これらの業界では、必ずしも専門分野を専攻している人のみが必要とされるわけではありません。
学部や学科がその業界と異なるとしても、知識や経験を活かせ、需要がある職種も存在します。
次では、理系に向いている仕事を一覧で解説していきます。
自分は違う学部だから関係ないと思わずに、多くの仕事を知ることで自身の可能性を広げられるのでぜひ参考にしてみてください。
研究・開発職
研究・開発職は、新しい知識や技術を追求し、社会に役立つ製品や技術の実用化を目指す仕事です。
業務は、基礎研究、応用研究、製品開発の各段階に分かれ、実験、データ分析、論文執筆、特許出願など多岐にわたります。
メーカーでは新素材や新製品の開発、製薬会社では新薬の研究、食品会社では新商品の成分研究など、専門性を活かす場面が豊富です。
また、大学や公的研究機関、民間の研究所などでも活躍の場があり、学術的知見と実務を結びつける力が求められます。
長期間にわたる研究や地道な実験作業も多いため、探究心や粘り強さが求められる職種です。
知的好奇心を持ち、専門分野の深掘りにやりがいを感じる人に向いている仕事です。
技術職・エンジニア
技術職・エンジニアは、理系の専門知識を活かして製品やシステムの設計・開発・製造・保守などを行う職種です。
職種は多岐にわたり、機械設計、電気・電子回路設計、ソフトウェア開発、システム構築、生産技術、品質管理などがあります。
メーカーでは、自動車や家電、機械装置などの設計や製造に携わり、IT企業ではソフトウェアやネットワークの構築を担います。
また、建設業やプラントエンジニアリング企業ではインフラ整備や設備設計なども重要な業務です。
専門知識だけでなく、現場での課題解決力やチームでの連携力も求められるため、実務に即した柔軟な対応力も必要です。
エンジニアの一例を紹介
エンジニア職には多様な分野があり、それぞれ専門的な知識とスキルを活かして活躍できます。
機械エンジニアは自動車やロボットなどの設計や開発を担当し、電気・電子エンジニアは通信や制御技術に携わります。
情報系エンジニアはソフトウェアやシステム開発、化学エンジニアは化学製品やプラントの設計・運転に関わります。
さらに、生産技術や品質管理のエンジニアは製造の効率化や品質保証を支える重要な役割を担っており、どの職種もものづくりや社会の基盤を支える存在です。
データサイエンティスト・AIエンジニア
データサイエンティストやAIエンジニアは、膨大なデータ(ビッグデータ)を収集・解析し、ビジネスや社会課題の解決に活用する仕事です。
機械学習や統計分析、AIモデルの設計・実装を通じて、マーケティング戦略の立案や製品の最適化、業務効率化などに貢献します。
IT企業やコンサルファーム、金融、メーカー、小売業など幅広い業界でニーズがあり、PythonやRといったプログラミング、数学的なスキルが求められます。
理系的な分析力に加えて、課題の本質を見抜く洞察力や、結果をわかりやすく伝えるプレゼン能力も重要です。
データとAIの活用が進む現代において、非常に注目されている職種の一つです。
アクチュアリー
アクチュアリーは、生命保険や損害保険、年金、信託銀行などで将来の不確実な事象(死亡、病気、災害など)を数学的に分析・評価し、リスク管理や保険料の算出を行う専門職です。
高度な統計学、確率論、金融工学の知識が求められ、数学が得意な理系学生に適した職種です。
保険商品や年金制度の設計、リスクの予測、資産運用に関わる分析も行うため、金融知識や論理的思考力が不可欠です。
さらに、他部門との連携や顧客への説明が必要な場面も多く、コミュニケーション能力も重要です。
専門資格として「アクチュアリー試験」があり、長期的なキャリア形成において大きな武器となります。
証券アナリスト
証券アナリストは、企業の財務諸表や業界動向、経済指標などを分析し、投資判断に必要な情報を提供する仕事です。
株式や債券などの金融商品について、企業の成長性や収益性を評価し、投資価値を数値で示すことで、投資家の意思決定を支援します。
財務・会計・経済に関する幅広い知識と、ExcelやBIツールを用いた定量分析スキルが求められます。
また、情報の精度とスピードの両立が求められるため、論理的思考力や情報収集能力も重要です。
調査結果はレポートとしてまとめられ、専門的な内容を分かりやすく伝える表現力も評価されます。
シンクタンク・調査会社
シンクタンクや調査会社では、研究員として社会・経済・産業・技術などのテーマを調査・分析し、政策提言や経営支援を行います。
政府や自治体、企業などからの委託調査に基づき、データ分析、レポート作成、プレゼンテーションまで担当します。
理系分野では、環境、医療、エネルギー、科学技術などの調査に強みを持つ人材が求められます。
統計や数理モデルを用いた客観的分析力に加え、社会課題への関心、論理的な文章力が必要です。
調査結果をもとにしたコンサルティング業務も多く、政策・ビジネスの両面から貢献できる職場です。
コンサルタント
コンサルタントは、企業や自治体などの課題に対して解決策を提案する仕事です。
戦略、IT、会計、組織、人事など専門分野によって役割は異なりますが、共通して論理的思考力と分析力が重視されます。
データや現場の情報をもとに仮説を立て、最適な改善案を導き出し、クライアントとともに実行支援まで行います。
理系出身者は、数値や技術の裏付けに強みがあり、製造業やIT分野のプロジェクトで重宝されます。
コミュニケーション力やプレゼン力、柔軟な思考が求められ、成長機会の多い職種です。
セールスエンジニア:技術営業
セールスエンジニアは、技術的な専門知識を活かして製品の提案や導入支援を行う営業職です。
メーカーやIT企業などで、自社製品の性能やメリットを技術的観点から顧客に説明し、課題解決に導きます。
営業力だけでなく、製品の仕様や仕組みを深く理解する技術力も求められます。
開発部門と顧客の間をつなぐ役割を果たすため、コミュニケーション力、プレゼンテーション力、課題解決力が必要です。
理系出身者にとって、技術を活かしながら顧客との対話を重視できる職種として人気があります。
MR(Medical Representative:医薬情報担当者)
MRは、製薬会社の医薬情報担当者として、医師や薬剤師に医薬品の有効性、安全性、副作用などの情報を提供する職種です。
単なる営業ではなく、医学・薬学の専門知識をもとに医療従事者のニーズに応える提案が求められます。
自社製品だけでなく、他社製品や疾患に関する知識も必要です。
患者の治療方針に関わる重要な情報を扱うため、責任感と信頼関係の構築が何より重要とされます。
文系・理系問わず活躍できますが、科学的な理解力が高い理系出身者は特に歓迎される傾向にあります。
知的財産関連職
知的財産関連職は、企業の特許、商標、著作権などを取得・管理し、事業戦略に活かす仕事です。
研究開発部門と連携し、発明の内容を特許として出願するための技術的・法的な文書を作成します。
弁理士や特許技術者などの職種があり、特に弁理士は国家資格で、専門性が高く安定した職種です。
理系の知識は不可欠で、企業内の知財部や特許事務所などで活躍の場があります。
論理的思考力、文章力、法律的な視点が求められ、理系出身者が約7割を占めていると言われています。
研究と法律の橋渡しができる仕事として注目されています。
【理系の仕事一覧】学科別おすすめの仕事
理系の仕事は様々ありますが、学んでいる分野によって強みが活かせる場合とそうでないことがあります。
それによっておすすめの仕事も変わってくるのでそれぞれ紹介していきます。
生物系
生物学は、生物の構造や機能、進化、生態系の仕組みなどを学ぶ学問であり、遺伝子、生化学、生理学、分子生物学など、多岐にわたる分野が含まれます。
この分野は農学、獣医学、医学、薬学と密接な関係を持ち、多くの隣接領域と連携して発展しています。
生物系の学生が活躍できる職業は、研究開発、技術職、教育、公務員など多岐にわたります。
研究開発職では、製薬会社、食品メーカー、化粧品メーカー、バイオテクノロジー企業などで、新薬開発や食品・化粧品の研究を行います。
技術者としては、環境分析や品質管理、生産管理などの業務に携わり、専門知識を活かすことができます。
教育分野では、大学や研究機関での生物学の教育や研究を行い、高校教員として生物を教える道もあります。
また、公務員として環境省や農林水産省で環境保全、衛生管理の業務に従事することも可能です。
さらに、科学ジャーナリストやライターとして、最新の生物学研究を分かりやすく伝える仕事もあります。
農学系
農学は、食料生産、環境保全、資源管理など、農業に関する幅広い学問を扱う分野です。
作物の栽培技術、土壌管理、気象学、農業経済などを学び、持続可能な農業の実現に貢献します。
農学は生物学、獣医学、化学、薬学と密接な関係を持ち、技術革新とともに進化し続ける分野です。
農学系の学生が活躍できる職業には、農業技術者、研究者、食品関連企業、公務員、教育職などがあります。
農業技術者は、新しい栽培技術や農業機械の開発、品種改良などを担当し、農業の生産性向上に貢献します。
研究者は、農業試験場や大学、JA(農業協同組合)などで、農作物の改良や農薬の開発などを行います。
また、食品会社や種苗会社、農薬会社では、品質管理や開発部門で専門知識を活かせます。
公務員としては、農林水産省や地方自治体で農業政策の企画・推進に携わることができます。
教育分野では、農業高校や大学の教員として、次世代の農業技術者を育成する役割を果たします。
農業分野は持続可能な社会の実現に直結するため、今後も重要性が高まり、多様なキャリアパスが存在する分野です。
獣医系
獣医学は、動物の病気、予防、治療に関する専門知識を学ぶ学問であり、解剖学、生理学、薬理学、微生物学などの医学的基礎も含まれます。
獣医師免許の取得には6年間の学習が必要で、医学、農学、薬学と密接な関係を持ちます。
獣医系の学生が活躍できる職業には、動物病院での臨床獣医師、畜産業界、研究職、公務員、製薬・ペットフード企業などがあります。
動物病院では、犬や猫をはじめとするペットの診察や治療を担当し、畜産業界では家畜の健康管理や生産性向上に携わります。
また、研究機関では、動物の病気やワクチンの開発などに従事し、公務員として動物検疫所や保健所で感染症対策を行うことも可能です。
製薬会社やペットフード会社では、動物用医薬品の開発や品質管理、製品開発などに携わる職種もあります。
獣医系の仕事は、人間の生活や環境にも密接に関わるため、多方面での活躍が期待される分野と言えます。
医学系
医学系の分野では、人体の構造や機能、疾患の成り立ちとその治療方法について学びます。
解剖学、生理学、薬理学、病理学、微生物学などの医学基礎を習得し、医療に関する幅広い知識を身につけます。
また、診断技術や外科的処置などの臨床技術も学ぶため、専門性の高い職業に直結する学問分野です。
隣接する学問領域としては、生物学、農学、獣医学、歯学、薬学、看護学、保健衛生学などが挙げられます。
向いている仕事としては、医師、大学や研究機関での研究者、臨床医、研修医、開業医などがあります。
医師は、病院やクリニックで患者の診療・治療を行うほか、公衆衛生や医療行政に関わる場合もあります。
研究者は、新たな医療技術の開発や病気の治療法を探求する役割を担い、大学や医療機関の研究部門に所属することが多いです。
医学系の学問は社会的な責任が大きく、患者や社会全体に貢献することを志す人に適しています。
歯学系
歯学系では、歯や口腔の構造、機能、疾患、治療方法について学びます。
解剖学、生理学、薬理学、歯科材料学などの基礎知識を習得し、虫歯や歯周病の治療、インプラント、矯正治療などの専門技術を身につけます。
歯学は6年制の学科であり、医学や薬学と密接に関連しているため、幅広い医療知識が求められます。
向いている仕事としては、歯科医師、大学教員や研究機関での研究者、歯科衛生士、歯科技工士などがあります。
歯科医師は、患者の口腔内の健康を維持・回復する役割を担い、開業してクリニックを運営することも一般的です。
研究者は、新たな歯科材料の開発や治療技術の向上に貢献するため、大学や企業の研究機関で働くことが多いです。
歯科技工士は、義歯やインプラントの製作を担当し、歯科治療を技術的に支える重要な職業です。
歯学系の職業は、医療技術と密接に結びつき、患者の生活の質を向上させることに貢献できます。
薬学系
薬学系では、薬の作用、副作用、相互作用、体内動態など、薬に関する専門知識を学びます。
有機化学、生化学、薬理学、薬剤学などの学問を深く探求し、新薬の開発や薬の適正使用に関する知識を得ます。
薬剤師免許を取得するには6年制薬学科を修了する必要があり、研究者を目指す場合は4年制の薬学科へ進学することも可能です。
向いている仕事は、病院や薬局での薬剤師、製薬会社の研究者や品質管理職、化粧品会社での技術者などがあります。
薬剤師は、患者に適切な薬を提供し、副作用の管理や服薬指導を行う重要な役割を担います。
製薬会社の研究職は、新薬の開発や臨床試験に関与し、医薬品の品質を保証する仕事もあります。
また、化粧品業界では、皮膚科学や成分分析を活かした製品開発にも携わることができます。
薬学系の学問は、医療や健康に関わる幅広い分野で活かされ、社会貢献度の高い職業に直結します。
化学系
化学系では、物質の構造、性質、反応など、化学に関する基礎知識を学びます。
有機化学、無機化学、物理化学、分析化学などの分野を中心に勉強し、実験技術やデータ解析能力を養います。
化学は他の自然科学と密接に関連しており、生物学、農学、薬学などの学問とも連携しています。
化学メーカーや製薬会社での研究者・技術者、食品会社の品質管理担当、化学教員などが向いています。
研究者は、新素材の開発や環境技術の改善に取り組み、技術革新を推進する役割を担い、例えば製薬会社では、薬の合成や製造プロセスの改良を担当し、医薬品の安全性と有効性を高める仕事を行います。
また、食品業界では、添加物や保存技術の研究が求められ、消費者の安全を守る役割を果たします。
このように化学系の職業は、多岐にわたり、科学技術の進展に貢献する場面が多くあります。
数学系
数学系では、数学の基礎理論、応用数学、統計学などの分野を学びます。
微積分、線形代数、確率統計、解析学などの数学的手法を習得し、論理的思考力や数理モデリング能力を養います。
また、数学は情報工学、物理学、経済学、経営工学などの隣接分野と深く関わっており、幅広い応用が可能です。
向いている仕事としては、研究者や技術者、数学教員、データサイエンティスト、アクチュアリー、クオンツなどが挙げられます。
研究者は、大学や企業の研究機関で数理解析や新しい理論の開発に従事します。
データサイエンティストは、ビッグデータの解析や機械学習の開発に携わり、企業の意思決定を支援します。
アクチュアリーやクオンツは、金融業界で数理モデルを用いてリスク分析や投資戦略の立案を行います。
数学系の分野は、論理的思考を活かし、さまざまな業界で応用される可能性が広がっています。
情報系
情報系は、コンピュータの仕組みやプログラミング、情報処理、通信ネットワークなどの技術を学ぶ分野です。
プログラミング言語、データベース管理、人工知能(AI)、情報セキュリティなど、幅広い技術を習得することで、さまざまな業界で活躍することが可能です。
隣接分野としては、数学、物理学、電気電子工学、計算化学、生物情報科学などが挙げられます。
情報系の学問を活かせる職業として、システムエンジニアやプログラマがあります。
企業の業務システムを設計・開発する仕事であり、IT業界の中核を担う職種の一つです。
また、データサイエンティストとして、ビッグデータを解析し、ビジネスの意思決定に活用する役割も増えています。
さらに、WebデザイナーやITコンサルタント、研究者・技術者として、大学や研究機関で情報技術の進化に貢献する道もあります。
近年では、AIやIoTの発展に伴い、新たな分野への応用も進んでおり、情報系の知識を持つ人材の活躍の場はますます広がっています。
物理系
物理系は、物体の性質、運動、エネルギー、力などの物理学の基礎知識を学ぶ分野です。
学ぶ内容は、力学、電磁気学、熱力学、量子力学など多岐にわたります。
物理学はあらゆる自然現象の根本を解明する学問であり、工学や情報科学とも密接に関連しています。
隣接する分野としては、数学、情報工学、化学、建築学、電磁気学、電気電子工学などがあります。
物理系の学問を活かせる職業として、研究者・技術者があり、電機メーカー、機械メーカー、半導体メーカーなどの分野で、新技術の開発や製品の改良に携わることが可能です。
また、物理学の知識を活かして、航空宇宙産業やエネルギー分野での研究開発にも貢献できます。
さらに、大学や高等学校で物理教員として教育に携わる道もあります。
物理系の知識は、基礎研究から応用技術まで幅広く活用できるため、理系分野の中でも柔軟なキャリア選択が可能な学問です。
電気系
電気系は、電気回路、電気エネルギー、通信システムなど、電気に関する幅広い分野を学ぶ学問です。
電気は現代社会のインフラを支える重要な要素であり、家電製品から産業機器、電力供給、通信技術まで幅広く応用されています。
この分野では、電気回路設計、プログラミング、信号処理など、専門的な電気技術を習得します。
隣接分野としては、物理学や情報工学が挙げられます。
電気系の学問を活かせる職業として、電気エンジニアがあります。
電機メーカーや電子機器メーカーにおいて、家電製品や産業用機器の開発を担当する技術者として活躍できます。
また、通信エンジニアとして、通信インフラの設計や運用を行う仕事もあります。
さらに、システムエンジニアとして、電気制御技術を活かしたシステム開発に携わることも可能です。
電気系の知識は、自動車産業、エネルギー産業、ロボティクス、AI技術など、多くの分野で求められており、将来性の高い学問分野の一つです。
建築系
建築系は、建築物の設計、構造、機能、環境、歴史など、建築に関する幅広い分野を学びます。
人々が快適に暮らせる空間を創造することを目的とし、建築法規、構造力学、建築設計、都市計画などの専門知識を習得します。
建築は、単に建物を設計するだけでなく、環境負荷を考慮した持続可能な都市づくりや、安全性の高い建築物の構築にも関わります。
隣接する分野としては、物理学や土木工学が挙げられます。
建築系の学問を活かせる職業として、建築士があり、これは設計事務所や建設会社で、住宅や商業施設の設計に携わる仕事です。
また、ゼネコン(総合建設業)では、大規模な建築プロジェクトの施工管理や品質管理を担当することもあります。
建築家として独立し、個人の創造力を活かした建築デザインを手がける道もあります。
さらに、設備設計士として、建物の電気設備や空調設備の設計を行う仕事や、施工管理者として、建築プロジェクト全体の進行を管理する役割も重要です。
【理系の仕事一覧】何を基準に仕事を選択するべきか
理系に向いている仕事を、一覧で詳しく紹介してきました。
それぞれの職業の概要や特徴を理解し、気になったものについては細かく調べてみてください。
今回紹介した仕事以外にも理系の仕事は数多くあるため、職業選択ではまず何がしたいのかを明確にすることが重要です。
そこで次では、理系の仕事を選ぶ際の基準点となる要素を紹介します。
大まかな基準を自分の中で決めておくことで、より自分に合った職業や働き方が選択できるのでぜひ参考にしてみてください。
ロジカルシンキングが活かせるか
職業を選択するときに、自身の強みや長所を活かしたいと考える人は多いでしょう。
強みを活かすことでより成果を出しやすく、それが仕事を行う際のモチベーションや充実感につながるのです。
理系の学生の強みのひとつとして、数学などで培った論理的思考力が挙げられます。
理系の仕事ではほとんどが論理的な視点や思考が求められるので、それを活かし、役立てることで入社後に活躍できるでしょう。
物事の道理や道筋などのロジックを基にした考え方は一朝一夕で身につけられるものではなく、就活でもアピールの材料として使うことが可能でしょう。
このように、ロジカルシンキングは仕事を選択する際の基準として、理系職において強みとなる特徴なのです。
専門を追求できるか
理系学生は自分の専門分野を持っていることがあるため、活かしたいのであれば、それぞれの専門に合った仕事に就くと活躍することができます。
専攻している分野は言い換えると自身が学びたいことなので、好きなことを追求できる職業に就くことのは非常に良い選択です。
大学時代に学んだ分野と別の職業に就くと、想像と違ったり適性がなくて伸び悩んだりする可能性があります。
自分の専門分野であれば、すでに継続的に学習できているということなので、ある程度自身の適性もわかっており、入社してからも長くその業界で勤められるでしょう。
また、すでにその分野を学んでいた人よりは差ができており、不利になる場合が多いので、専門分野がある人はその分野の職業を選んだほうが活躍できる可能性が高いのです。
データや数値を分析したいか
理系学生はデータや数値を収集したり分析したりすることが得意な人が多いため、分析をする仕事に就くと活躍できるでしょう。
実際のデータに触れた経験が多いので、実務レベルでの技術を身につけやすいという強みがあります。
データ分析には数学をはじめとした知識が必要で、土台ができている理系学生は習得も早いでしょう。
また、データ分析はさまざまな業界や職種で必要とされるので、ほかの仕事にも応用でき選択肢が広がるというメリットもあります。
専門的な仕事なので給与も高い仕事が大きく、堅実に安定してキャリアを積んでいけるデータ分析は、仕事選びの基準として適しているでしょう。
データを扱うのが得意な人や分析が好きな人は、データ分析が活かせる仕事を検討してみてください。
モノを創りたいか
理系学生はモノ創りが得意、あるいは好きな人が多いでしょう。
理系の仕事には、モノ創りを本質とした職業が多いのが特徴です。
ソフトウェアエンジニアや設計エンジニアなどのエンジニア系職業は、多くがモノ創りに関与し手に職をつけられる職人的な面もあります。
自身の技術で食べていけると、企業に依存せず精神や経済的にも安定した状態で社会人生活を送ることが可能でしょう。
また、モノ創りは世の中のニーズに応える職業なので、社会貢献度が高いという魅力があります。
世に出たサービスやモノが社会的な評価を得られると、大きなやりがいを感じることができます。
手を動かして形のあるものを創り上げるのが好きな人は、このような職業を選ぶと活躍することができるでしょう。
【理系の仕事一覧】文系就職で重宝される理由!?
理系の就活生は文系の職種でも非常に欲しがられることが多く、その理由を紹介します。
近年、AIやDXの台頭もあって仕事において理系文系の垣根がなくなってきているのも大きな傾向です。
論理的な考え方
理系出身者が文系の職種で重宝される理由の一つは、彼らが持つ論理的な考え方です。
理系の学問では、実験や研究を通じて論理的に問題を解決する訓練を受けており、このスキルは文系の仕事でも大いに役立ちます。
企業は日々、様々な問題や課題に直面し、それを解決しながら業務を進めていく必要があります。
論理的思考を持つ人材がいることで、問題解決のプロセスがスムーズに進み、効率的に業務を遂行することが可能になるので企業からも魅力的なのです。
データの分析
理系出身者は、データの分析能力に優れていることが多いです。
文系の職種でも、データを活用して業務を進める場面は少なくありません。
例えば、マーケティングや営業の分野では、顧客の購買行動や市場動向を分析し、そのデータを基に戦略を立てる必要があります。
理系のバックグラウンドを持つ人材は、統計やデータ解析の手法に精通しており、膨大なデータから有用な情報を引き出す能力があります。
数字に強く、データを論理的に解釈する力があるため、データドリブンな意思決定をサポートすることができます。
知識を活かした技術営業
理系出身者が文系職種で特に重宝されるのは、メーカーなどでの技術営業です。
技術営業は、製品やサービスについて深い知識を持ち、それを顧客にわかりやすく説明し、販売する役割を担います。
理系のバックグラウンドを持つ営業マンは、製品の技術的な特性や利点を正確に理解しているため、専門的な質問にも的確に答えることができます。
例えば、エンジニアリング製品やITソリューションなど、技術的な理解が必要な商材を扱う場合、理系の知識が非常に役立ちます。
【理系の仕事一覧】自分に合った仕事の見つけ方
自分にどんな仕事が向いているのか迷っている就活生の方も多くいます。
そんな時、どのようにして仕事を見つけtればいいのか具体的な手法を解説していくので、参考にしてみてください。
自己分析
自分に合った仕事を見つけるためには、まず自己分析が必要で、「内的自己分析」と「外的自己分析」の2種類があります。
内的自己分析は、自分の内面を深く掘り下げ、自分の強みや弱み、価値観、興味を見つけ出すことです。
外的自己分析は、他人からのフィードバックを通じて、自分の特徴や評価を理解することです。
両方の分析を行うことで、より正確に自分の特性を把握し、それを基に仕事選びの指針とすることができます。
過去経験
自分に合った仕事を見つけるためには、過去の経験を振り返ることも重要です。
学生時代の部活、アルバイト、研究内容、学業など、自分がどんなことに興味を持っていたか、どんな場面で情熱を感じたかを分析します。
特に、壁にぶつかったときにどのようにそれを乗り越えたかという経験は、自分の強みやスキルを見つけるヒントになります。
例えば、部活でチームをリードした経験がある場合、リーダーシップやコミュニケーション能力が自分の強みとなる可能性が高いです。
将来ビジョン
将来ビジョンを持つことも、自己分析において重要な要素です。
自分が将来どのような姿になりたいのかを明確にすることで、仕事選びの方向性が定まります。
企業は、学生の将来ビジョンを聞くことで、その学生が自社とマッチするかどうかを見極めます。
理想の人物像やキャリアプランを考える際には、自分の強みや興味を活かせる職種や業界を具体的にイメージすることが大切です。
入社後の自分の姿を具体的にイメージすることで、企業選びや職種選びの際に、より確信を持って決断することができます。
エージェントを使うのもアリ
自分にあった仕事がなかなか見つけられない人は就活エージェントを利用するのも効果的な手法です。
就活エージェントは就活のプロなので、自分では気づかなかった強みや適性を見つけ出し、的確なアドバイスを提供してくれます。
基本的に無料のものばかりなので、自己分析や企業研究に行き詰まったら是非相談してみてください。
【理系の仕事一覧】理系が活躍する文系職種
理系出身は、理系分野に就職することが当たり前と思われがちです。
しかし、そうじゃなくていいのです。
理系学生の強みである「論理的思考力」や「数字に強く分析力がある」という特徴はほかの業界でも十分に生かすことができます。
課題解決力が求められる職種です。
顧客側の課題を、データなどを用いて解決策まで導いていくのは理系学生の得意とすることです。
中でもITコンサルタントや会計コンサルタントなどはより活躍幅が広いでしょう。
数字に強いことが重要な業界です。
その中でも、トレーダーやファンドマネージャーといった職種は数学的な知識が必要になります。
多くの職種で理系の持つ強みを必要としているので、興味のある方は以下の記事もみてみてください。
まとめ
今回は、理系の仕事を業界や特徴とあわせて解説しました。
理系の強みを活かせる仕事は数多くあり、ここでは紹介しきれなかった仕事についても、興味がある業界を中心に自身で調べてみてください。
仕事を選ぶ際は、ロジカルシンキングや専門分野などの強みを活かしたいか、データ分析やモノ創りをしたいかなど基準を決めて探すと効率的で的確に選択できるでしょう。
また、文系職でも理系の特徴や強みが活かせる仕事も多いので、はじめから選択肢を狭めずに視野を広くして探すことが大切です。