HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【理系人気企業!】はじめに
理系大学生の皆さんが入社したいとあこがれる企業はどこでしょうか? 誰もが名を知る人気企業は、興味はあるけれど入社が難しいのではないか、活躍できる部門がないのではないかと不安を感じている人も多いことでしょう。
また、大企業でも新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今期業績を落とした企業も多いご時世です。
就職を希望していた企業は大丈夫なのかも気になります。
今回は、誰もが知る「ソニー」についてその将来性も含めて就職するために知りたいことをまとめてみました。
理系学生さんに向けて就職活動の参考になればと思います。
【理系人気企業!】ソニーは理系人気1位!
「ソニー」は日本中誰もが知っているといっても過言ではない大企業です。
2003年には一度その不動といわれた人気1位の座から3位に落ち「ソニー・ショック」と世間で話題になったこともありました。
その前には13年連続の就職したい企業人気1位であったのです。
就活において、今もなおその人気は不動のものとなっています。
なぜ、ソニーは就活生から人気なのでしょうか? 2003年に3位に陥落した時の理由は業績不振だったのですが、今はどうでしょうか? 新型コロナウイルス感染拡大の影響は受けていないのでしょうか?
世界的トップ企業であるから
ソニーは日本だけではなく、世界で見てもトップの企業として認知されています。
ソニーはトヨタやホンダの自動車メーカーと並んで、日本が誇るグローバルブランドです。
そのきっかけは1979年に発売された「ウォークマン」でした。
今でもそのテクノロジーの功績は海外でも高く評価されています。
現在はゲーム機の「プレイステーション」の存在が日本のトップブランドとして、ソニーの名を世界に知らしめています。
プレイステーション4までの累計台数は、世界でもっとも売れた家庭用ゲーム機としてギネス認定されました。
ソニーは日本人が想像する以上に世界でのブランド価値は高いといます。
業績も順調
結論からいえば、ソニーの業績は現在かなり順調です。
2021年3月の業績は過去最高のものでした。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を追い風にできたことが勝因でした。
外出自粛により自宅にこもる時間が長くなったことで、ソニーの手がけるゲーム事業や音楽事業の需要が高まったのです。
とくに、家庭用ゲーム機プレイステーション5のヒットが大きく業績を上げる要因となりました。
まだ供給が間に合っていないほどの人気があります。
あとで述べますが、音楽業界もアニメ事業と結びついて最高の業績をあげました。
状況が味方したというのもありますが、きちんとした利益を上げるための戦略と判断があったことはたしかです。
将来的にも安定して期待ができる企業であるといるでしょう。
【理系人気企業!】ソニーの倍率はどの程度?
このような業績もあり、ぜひ入社したい!と誰もが思うソニーですが、入社する難易度はどのくらいなのでしょうか。
ネットで調べてみると、最高難度であるとの記述が目立つことでしょう。
しかし、 毎年ソニーは300人程度の新卒生を採用しています。
企業全体的に見ても300人もの採用を毎年行う企業は多くありません。
2021年度の新卒の採用でいえば、東洋経済新報社のデータによると400人程度の採用がありました。
その人数は大企業のなかで33位の採用数であったのです。
そしてそのうちおよそ2/3、つまりは200人が理系からの採用といわれています。
これはかなり期待の持てる事実ではないでしょうか。
理系では30倍程度
人数はわかりましたが、そうなると次は倍率が気になるところでしょう。
理系に関しては、ずばり30倍程度です。
つまり30人受けたとしてそのうちの1人が受かるということを示しています。
中高生1クラスの同級生のうち、1人しか受からないとなれば難易度やはり高いといるかもしれません。
しかし大学受験とは違い、受けることにボーダーがあるわけではありません。
入社したいと志願するのは自由です。
30人全員が自分より優れた選りすぐりの人材である可能性は低いと考えられます。
それに文系に関していえば70~100倍といわれています。
100人に1人と考えると、とんでもない倍率です。
その倍率と比べればかなりの可能性を感じられるのではないでしょうか?
【理系人気企業!】理系はどのように活躍できる?
実際に入社できたとして、ソニーでどういった仕事ができるのでしょうか? ソニーは電機メーカーの会社です。
しかし、事業内容はそれにとどまりません。
名前を聞けばCMまでも思い起こすとこができる保険事業や、銀行業、芸能事業も手がけています。
さまざまな場所で能力を活かせる可能性があります。
働く環境や給料も大事ですが、自分の能力が会社で活かせるかどうかは大きな関心でしょう。
理系の学生が活躍できると考えられる部門をあげてみます。
技術職
まず一番の希望は自分がやってきた専門の知識が活かせる部門でしょう。
大学で学んできた技術が役に立つ喜びはこの上ないものです。
理系とはいえ理学部などはなかなか専門的なことで活かせる部門を見つけるのは難しいかもしれません。
しかし工学部であれば、ソニーのような大企業ならたくさんの部門が存在するので、探してみれば自分にぴったりの分野が見つかるでしょう。
技術職のなかでも部門はさまざま
ソニーの技術系職の募集要項には次のような部門があげられています。
どういった仕事ができる部門なのか、ざっくりとですが見ていきましょう。
①ソフトウェア・信号/情報処理 インターネットやコンピュータでの情報技術に関する部門です。
切っても切れない存在になっているネット業界で力を活かすことができます。
アプリケーションやネットワークサービス、セキュリティ、信号情報処理技術など、幅広くあつかっています。
②メカ・メカトロニクス 機械工学と電子電気工学、また情報工学の知識や技術を融合させた分野を指します。
ソニーのハードウェア技術はさまざまな世界初を生み出してきた実績があります。
デザイン、外装からアクチュエーターまで多くの技術を活かせる部門です。
③半導体・デバイス・材料 半導体を用いた電子部品の分野です。
とくにイメージセンサーはソニーの強みとして注目されています。
④電気 電気にまつわる分野です。
商品の電気設計・回路設計から音響設計まで幅広く活躍できます。
⑤光学 光学はレンズやレーザーなどをあつかう分野です。
じつは光学メーカーとしてソニーは後発でしたが、今や他社をしのぐレベルのレンズを開発しています。
⑥品質・環境・調達 ものをつくるためのオペレーション機能に関する技術分野です。
ソニーの会社全体からの視野でサービス向上のためのチャレンジが可能です。
⑦ライフサイエンス 生物学・医学・心理学などの分野です。
ソニーではメディカル・ライフサイエンスの分野にも力を入れはじめています。
⑧コーポレート機能(技術) コーポレート機能とは管理部門のことです。
さまざまなデータの解析をしながら会社全体を支える重要な役割を担います。
⑨R&D WILL ソニーグループ全体を対象として研究開発を担っているR&Dセンターとよばれる部門があります。
そこで他部門では実現が難しい領域においての研究と開発を進める部門です。
上記を参考に、自分に合う部門を考えてみましょう。
営業職
人と話すことが好きなら、営業職で働くという選択肢もあります。
理系ならではの知識を活かし、より的確な営業をかけられるかもしれません。
ただ採用の際に、なぜ理系なのに文系分野の営業希望なのか問われるところでしょう。
やはり文系の畑ではあるので、活躍できるかどうかは厳しいところです。
とくにしっかりした営業職への思いがないかぎり、希望しても採用まで勝ち取るのは難しいと考えられます。
また営業は、採用されても文系の土俵であることが否めません。
どこまで能力を発揮できるかは、自分と向き合って適性を冷静に考えた方がいいでしょう。
【理系人気企業!】ソニーの今後は?
ソニーは日本を代表する電子メーカーであり、ファンともよるたくさんの顧客を獲得してきました。
世界の情勢が乱れている今期でさえ業績が伸びていて、どこまでも安定感があるソニーですが、その今後も気になるところです。
音楽業界に力を込めていく?
プレイステーション5でエンタメ業界においてトップに登りつめたソニーですが、次にその急成長に注目されているのが音楽業界です。
「ソニーミュージック」の存在感は、近年音楽業界でますます大きくなっています。
「YOASOBI」「LiSA」「米津玄師」など今の音楽業界のトップを彩るスターたちはソニーミュージック所属のアーティストです。
アニメ映画「劇場版 鬼滅の刃」の大ヒットはソニーのアニメ事業・音楽事業への存在感を大きく示すものとなりました。
それも単なる偶然ではなく、ソニーの秀逸な戦略によるものとされています。
自動車産業への参入も
近年自動車の電動化が進み、参入しやすい土台ができました。
昨今ではソニーの自動車産業への参入が話題になっています。
さまざまな分野で培ったソニーの技術や知識は、今後の自動車の未来に貢献していくものと考えられます。
具体的には、車内を楽しく過ごすためのエンターテイメント機能と自動運転のシステムが、ソニーらしい車をつくり出していくことでしょう。
【理系人気企業!】まとめ
以上、理系の学生が長い期間にわたって入りたい企業1位の大企業、ソニーへの就職はどうなのかまとめてみました。
コロナ禍においても業績を伸ばしているソニーは入れるならぜひ入りたい企業でしょう。
入社できる倍率としては理系で30倍と決して低くはないですが、入社する人が300人程度いるなか2/3が理系だと考えれば、少しハードルが下がるような気持ちになるでしょう。
活躍できる分野に関しても多岐にわたっています。
今後も音楽業界や自動車業界での成長がとても期待されています。
今後就活する際にはぜひこの記事を参考にしてみてください。