キャノンの倍率や仕事内容とは?キャノン就職に関する情報を解説!

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はじめに

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理系生の就活でしばしば名前を見かける人気企業の1つがキャノンです。

キャノンはカメラをはじめとする多くの電気機器を販売している企業であり、日常生活のなかでも目にする機会が多いため、その存在を知らない人はいないでしょう。

しかし、キャノンが人気なのはその知名度の高さからだけではありません。

長年、電気機器分野のトップを走り続け、人気の企業となっている背景にはたしかな理由があります。

今回はキャノンがどんな事業を手がけているのか、なぜ人気があるのか、そして実際の仕事内容はどのようなものかを見ていきましょう。

【キャノン就職の実態とは?】キャノンってどんな会社?

キャノンは1933年に設立された精機光学研究所を母体として、世界一のカメラメーカーとなることを目標に創業されました。

そのあと、カメラだけでなく工学技術を用いたさまざまな分野に進出し、事業を展開しています。

キャノンの主要な事業は印刷機器のプリンティング、カメラなどのイメージング、医療機器のメディカル、産業機器のインダストリアルの4部門です。

これらの事業の連結売上高は2020年の12月期で3兆1,602億円に上り、現在は家庭、オフィス、病院、工場など場所を問わず社会の数多い場面でキャノンの技術が活用されています。

また、日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパ、中国、オーストラリアなど世界各地に関連会社をもち、それらすべてを合わせた従業員数は18万人を超えています。

業界トップレベルの人気!

キャノンは多様な分野で事業を展開しているため知名度が高く、就活希望のアンケートでも名前があがりやすい企業です。

特にキャノンは理系学生からの人気が高く、機械分野においてはトップクラスといってもよいでしょう。

実際に理系学生の就職ランキングでは、キャノンは18位を記録しました。

メーカーなどものづくりに興味があり、幅広い分野にチャレンジしたいと考えている学生から強い支持を得ているとわかります。

キャノンが生産している製品は学生でも日常的に触れる機会が多く、企業イメージをつかみやすい点もアンケートで名前があがりやすい理由の1つでしょう。

またカメラやプリンターだけにとどまらない事業分野の幅広さも、自らの専門を活かしたいと考えている学生にとって魅力的な要素です。

倍率は30倍程度

しかしキャノンの人気の高さは、それだけ志望するライバルが多いことを意味しているのです。

正確な倍率は時期や職種によっても異なりますが、最低でも30倍、高ければ50倍前後だと予想されています。

採用人数は500人ほどなので、場合によっては1万人以上が応募すると考えてもいいでしょう。

この倍率は就職の難易度として難関クラスです。

大企業の平均倍率が2.4倍ということを考えても、キャノンの倍率の高さがわかります。

キャノンの知名度の高さは就活生にとって身近なイメージを形成する一方、倍率という大きな壁として立ちはだかるのです。

キャノンへの就職を目指すのであれば、早い段階からインターンに参加するなど積極的な活動をおこない、十分に対策を練る必要があるでしょう。

平均年収は高い!

キャノンの事業内容やその人気、倍率などさまざまな側面を見てきました。

しかし、就職する際どうしても気になってしまう要素がほかにもあるのではないでしょうか。

年収、つまり賃金です。

キャノンの平均年収は760万円ほどといわれています。

実際の賃金は経験や職種によって上下するものの、平均年収は安定して700万円台中盤を保っています。

電気機器に関する上場企業の平均年収が600万円台中盤といわれているので、キャノンの年収は平均より高水準といえるでしょう。

なお、この平均年収は全社員を対象とした平均です。

大卒、あるいは院卒の就職であればより高い水準をねらえる可能性もあります。

また、昇給のためには試験が設けられており、やる気次第で積極的に高収入を目指せるのも特徴です。

【キャノン就職の実態とは?】キャノンが人気の理由は?

それでは、キャノンの人気がなぜここまで高いのかをあらためて分析してみましょう。

知名度の高さや事業範囲の広さは魅力的であり、最初に志望をおこなうきっかけにはなります。

しかし、それだけでは就活のモチベーションとして十分ではありません。

また、就活を始めたあとはインターンやOB訪問を通して、企業の内部事情や働き方を知ることもできます。

単なる憧れだけでキャノンを志望していたとすれば、仕事をするうえでの苦労や倍率の高さなどを聞いて、志望を変える人もいるでしょう。

それでもなお、これだけキャノンの倍率が高くなるのには、単なるイメージや就活前の印象だけでは終わらない、しっかりとした人気の理由が存在します。

ここからは具体的に、キャノンのどのような点が人気につながっているのかを見ていきましょう。

機械分野で今後も需要が見込まれるから

キャノンが人気の理由に、現在取り組んでいる事業の将来性が高いこともあげられるでしょう。

キャノンが得意とする電気機器の分野は生活に深く根付いており、今後も安定した需要が期待できます。

また、電気機器の分野で幅広い事業に参入している点も重要です。

イメージングやプリンティングなど特定の事業に依存していません。

もし、なんらかの需要が低下した際も安定した企業の継続を期待できるでしょう。

そしてキャノンは電気機器という需要の高い分野で大きなシェアをもっています。

同時に激しい競争のなかでそれぞれが第一人者として技術の発展に貢献し続けています。

高い安定性をもちながら先進的な挑戦も可能とする、その共存が難しく見える2つの理想を実現できるのがキャノンという会社なのです。

ワークライフバランスの充実

社会人として働くうえで、仕事とプライベートのバランスを取ることはとても重要です。

その点、キャノンはワークライフバランスを取る試みにも力を入れています。

年次20日間の有給取得が推進されており、フレックスタイム制度も導入されています。

そのためプライベートを大切にしながら柔軟な働き方ができるのです。

また、1年間で任意の時期に1週間の連続休暇を取得できるフリーバカンス制度、勤続5年ごとに一定日数の連続休暇が付与されるリフレッシュ休暇制度なども実施されています。

1週間以上の休暇を取りやすいのも特徴といえるでしょう。

そのほかにも、ノー残業デー、マタニティー短時間勤務制度、育児休業者支援プログラムなど多様な試みにより、仕事とプライベートのバランスを取りながら働きやすい環境づくりが進められています。

安定した実績

キャノンは設立の母体を1933年にまでさかのぼれます。

それ以降多くの製品を世に送り出してきました。

設立当初の主要事業であったカメラはいうまでもありません。

オフィスのプリンターや病院のメディカルシステム、メーカーで用いられる成型機や計測器、そしてそれらを構成する新材料の開発まで、キャノンはさまざまな事業に取り組み大きな実績をあげています。

多角的な視点のもとで作り上げてきた多様な実績は、日常生活のなかでも目にすることが多く、それによりキャノンの安定した大企業というイメージは広く認知されるようになりました。

また、キャノンは1950年代という早い段階で世界市場に目を向け、広くグローバル展開をしています。

豊富な実績と多様な事業分野、そして広い市場をもつ安定性はキャノンも魅力の1つといえるでしょう。

研修環境の充実

キャノンは入社後の研修にも力を入れている企業です。

キャノンの研修プログラムは個人のキャリアや経験によってさまざまな内容が用意され、それぞれのスキルアップや技術の習得をサポートしています。

技術分野別研修やビジネススキル研修、PCスキル研修、語学研修といった選択型のプログラムに加えて、選抜者が受講可能な「技術者海外留学制度」、「アジアトレーニー制度」などが実施されています。

積極的に学べる環境が整えられているといえるでしょう。

加えて手話による研修プログラムが運営されており、内容だけでなく受講形態の多角化がはかられている点も大きな特徴です。

また、新卒だけでなく中途入社者に対してもフォローアップ研修がおこなわれており、スムーズに業務へ移行できるシステムが整えられています。

【キャノン就職の実態とは?】理系生のキャノンの仕事内容は?

キャノンには多くの関連会社があり、多様な事業を展開している企業です。

そのため、キャノンに入社した人々のあいだでも実際に取り組む仕事の内容は多岐にわたっています。

具体的にどんな仕事をすることになるのか理解していれば、将来の理想像やキャリアプランを立てやすくなるでしょう。

ここからは実際に理系生がキャノンへ入社したあとにどんな仕事をすることになるのか確認していきます。

キャノンの仕事内容を技術系コースと事務系コースの2つに分け業務内容を紹介していくので、自身の目指す分野がどこなのかを確認してみてください。

技術系コース

キャノンが主に理系の人々を対象として採用しているのが「技術系」というカテゴリーです。

この技術系ではそれぞれが個別の分野で最先端に立ち、新たな技術の創造や製品開発がおこなわれています。

アグレッシブに前を向き、常にチャレンジを続ける技術系はキャノンの中核をなす業務カテゴリーといえるでしょう。

技術系の業務は多岐にわたり、主に10個の分野に分かれております。

技術系
・機械系
・電気電子系
・情報系
・物理系
・化学系
・経営工学系
・調達エンジニア
・特許技術系
・光機フィールドエンジニア職
・Manufacturing Management職

研究開発に関わる分野だけでなく、グローバルな生産体制を支える分野も含まれているのです。

こういった多様な業務内容が存在するため、どの分野を専攻した学生でもキャノンでは自身の経験を活かすことができるでしょう。

事務系コース

キャノンが募集しているもう1つのカテゴリーが「事務系」です。

事務系は事業と管理に関する業務を担当する職種であり、世界を視野に入れた広いフィールドでの活躍が期待されています。

事務系の業務は以下10の分野に分かれ、それぞれがグローバルな視点をもちキャノンの事業を管理、運営しています。

事務系
・事業企画
・経営企画
・経理
・法務
・知的財産法務
・調達
・生産管理
・ロジスティクス
・広報/宣伝
・人事/総務

なお、事務系は理系に限らず全学部が応募できるため、技術系以上に倍率が高くなりがちなカテゴリーです。

採用人数は技術系よりも少なく、100人以下の年が多いといわれています。

事務系は技術系に比べると理系生の就職は少ない傾向にありますが、特定の技術分野ではなくキャノンという会社全体を支えたいと考える場合は適した分野といえるでしょう。

【キャノン就職の実態とは?】キャノンの事業展開とは?

キャノンは長いあいだ、電子機器メーカーとして最前線で多くの実績をあげてきました。

それは常に広い視野をもち、新しい技術の開発と事業の開拓にチャレンジしてきたからでしょう。

また、同時に電子機器という競争の激しい分野で生き抜くためのプランを立て、生産性を上げるための試みもおこなわれてきました。

キャノンは単によい製品を作るメーカーというだけでなく、独自の理念をもって事業展開を行ってきたのです。

これまでどういった理念でキャノンが事業を展開し、今後についてどのようなプランをもっているのか確認してみましょう。

事業競争力の強化

キャノンは独自開発した技術こそが他社製品との差別化を実現し、競争力を高めることにつながるという理念をもっています。

それに加え、キャノンは2021年から「PhaseⅥ」と呼ばれる5ヶ年計画をスタートしました。

その軸の1つとなっているのが、産業別グループへの組織再編によるさらなる事業競争力の強化です。

これは今まで製品別に事業部が分けられていた体制をプリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアルの4つのグループに再編しました。

グループそれぞれの技術を組み合わせ、現代の多様なニーズに応える新製品の開発と品質の向上を目的としています。

このようにキャノンでは、IT技術の発達によって生じた新たな需要に素早く対応するために、蓄積してきた技術と経験を活かす試みが随時おこなわれているのです。

生産性の向上

PhaseⅥにおけるもう1つの軸は、本社機能を強化することによる生産性の向上です。

再編された新たなグループ組織を支えるためにキャッシュフロー体制の徹底や借入金の返済など、安定した財務体質を実現するための目標が定められました。

また、就労形態の多様化に合わせ、適材適所を理念とした人材育成も進められています。

この人材育成の一環として、2018年にはソフトウェア技術者を育成する研修施設「CIST」が新設されました。

ここでは多様なカリキュラムを用意して社員のスキルアップをはかり、同時にセキュリティやデータサイエンスに関する研修や講座の実施によって、AI分野を取り入れた商品開発力の強化を目的としています。

そのほかにもロジスティクスの最適化による原価低減活動など、生産性向上に向けたさまざまな試みがおこなわれています。

【キャノン就職の実態とは?】まとめ

キャノンは安定した企業イメージと多様な事業展開による認知度の高さから、特に理系生の就職先として人気の高い企業の1つです。

キャノンでは技術系、事務系の双方とも世界を見据えたグローバルな活躍が期待できます。

また、充実した研修制度によるスキルアップ支援、ワークライフバランスを重視した労働環境なども人気の理由といえるでしょう。

倍率は30倍以上と決して楽な道ではありませんが、自身の専攻分野を活かし時代の最先端で技術開発をしたい、という方にはぜひ目指してもらいたい企業です。

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