HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【理系人気企業】はじめに
理系学生に人気の就職先として、住友化学株式会社は毎年上位に顔を出しています。
化学方面を専攻してきた方にとっては、特に魅力的な就職先の1つといえるでしょう。
大手なので当然ともいえますが、住友化学についてリサーチするとさらにいくつかの理由が浮かび上がってきました。
こちらの記事では、理系学生に住友化学が就職先として人気がある理由や入社後の業務について紹介します。
住友化学の今後の展望についても簡潔にまとめていますので、ぜひ参考になさってください。
【理系人気企業】なぜ住友化学は理系に人気?
まずは住友化学が理系学生の就職先として、根強い人気を保ってきた理由について考察します。
100年以上の歴史を誇る企業ですが、住友化学に「古い」といったイメージをもつ方は少ないでしょう。
海外にも拠点があり、エネルギー・石油化学・医薬品を中心に幅広い事業を展開しています。
売上高・利益などの数値を見ても非常に魅力的な企業であることは間違いなく、就職先として非常に魅力的であるのも納得です。
新卒だけでなく、中途でも住友化学への入社を希望する方は多くいらっしゃいます。
ネームバリューがある
住友化学が就職先として安定した人気を誇る最大の理由は、そのネームバリューです。
なんといっても「住友グループ」という金融・工業・不動産など幅広いビジネスで有名な、日本を代表するグループに属している魅力ははかり知れません。
しかも住友化学は、住友グループ内でも主要企業の1つに数えられます。
当然ながら平均年収などの水準も高く、内定を勝ち取れれば間違いなく理系出身新卒社員のエリートコースに乗ったといえるでしょう。
これだけのネームバリューがあれば、その就職難易度も相当高くなります。
ほかの大企業でも内定を複数もらえる非常に優秀な学生でない限り、住友化学の内定を勝ち取るのは困難です。
有名大学出身であっても、ほとんどの学生が選考段階で落とされてしまいます。
【理系人気企業】住友化学の倍率は?
人気企業であるがゆえに、住友化学の就職試験は非常に倍率が高いです。
まずは理系・文系それぞれの倍率について知っておきましょう。
もちろん、志望者全員が住友化学を第一志望にしているとは限りません。
逆にほぼ受かる見込みのない学生でも、「とりあえず受験だけしてみよう」という気持ちでエントリーしていることもあります。
しかしそれでも、住友化学の就職試験倍率が非常に高い水準であることに変わりなく、内定を得られるのは本当にごく一部の優秀な学生です。
理系では30倍ほど
住友化学では、文系よりも理系のほうがやや入社試験の倍率は低くなる傾向があります。
年度によって差はありますが、理系は30倍程度の倍率と考えてください。
これはいくつかの理由があり、1つはもともと理系分野に限っての募集が狭き門であることです。
研究職は募集人員自体も少ないですが、そもそも志望できる学生の母数も非常に少ないため倍率を低く抑えられます。
また、住友化学とコネクションのある研究室・教授の推薦枠で入社する学生がいることも大きな理由です。
ただ倍率が文系より低いからといって、理系だと住友化学に入社しやすいというわけではありません。
学校推薦も住友化学クラスの企業となれば相当高い水準の学生であることが求められますし、推薦を利用できる大学自体も、かなり上位の学校に絞られてしまいます。
文系では50倍ほど
化学メーカーである住友化学でも、事務や営業といった分野で働く方は当然必要です。
そのため文系・理系問わず採用する枠も当然存在しています。
こちらは研究室の推薦枠などがなく、学部問わず学生を採用しているため理系よりも倍率が高めです。
50倍程度の競争を勝ち抜かなければ、採用までたどり着けないと考えておくべきでしょう。
文系学生も、住友化学クラスの企業となれば一般的な企業と比べかなり高い初任給・昇給チャンスを得られます。
大学名だけで簡単に採用される企業ではないため、早い段階から就職活動の準備を進め万全の体勢で面接に臨めるようにしなければなりません。
もちろん学生時代の経歴も評価対象となるので、勉学・アルバイト・サークルの実績をいかに就職活動に結びつけるかも大切です。
【理系人気企業】理系はどのように活躍している?
つぎに、実際に住友化学へ入社した理系学生がどのような活躍を見せているかを簡単に紹介します。
理系出身の学生でも、必ずしも完全に希望と一致する部署で働けるとは限りません。
人事担当者が将来のキャリアや本人の適正などを考慮し、希望と違う分野で経験を積ませようと考える場合もあります。
どの部署に配属されたとしても自分の能力をフルに発揮させることが第一です。
しかし、キャリアプランの希望を面談などで上司や人事担当者に伝えることも大切です。
開発・研究部門
化学メーカーなので、住友化学のなかでも開発・研究部門に就きたいと思う理系学生は非常に多くいらっしゃいます。
これまで住友化学が成長できた理由の一端も、優秀な研究・開発スタッフが先導して常に新しい分野を開拓してきたことにあります。
しかし入社後も勉強を続けなければいけませんし、時期によってはかなり忙しくなることも多いです。
開発・研究部門で活躍している先輩社員は頭脳が優れているだけでなく、体調管理がしっかりできている・長く研究に情熱をもち続けているといった長所があります。
もちろん大きな成果を出せれば、さらなるステップアップや高収入を望むことも可能です。
採用自体も非常に難関ではありますが、常時厳しい環境に身を置いて成長したい方にとって非常に魅力的な職場といえます。
エンジニアリング部門
理系学生のうちでも、システム工学を専攻してきた方などにはエンジニアリング部門を志望する方も多いです。
こちらもメーカーにとってなくてはならない部署で、住友化学に限らずほとんどの企業で優れた人材が重宝されます。
研究開発・営業など他部門と連携しニーズに応じた作業をしなければならないので、エンジニアとしてのスキルはもちろん高いコミュニケーション能力も必要です。
採用面接でも、コミュニケーションを上手に取れるかというポイントは審査対象になっている可能性が非常に高いでしょう。
エンジニアの方も、研究・開発部門同様入社してからも毎日勉強の日々が続きます。
知的好奇心・向上心をもち続けられることも、エンジニアとして長く活躍するために大切です。
事務系
事務系の部門は文系・理系を問わず募集がかけられます。
多くの企業において事務系の学生は文系を中心に採用されますが、理系出身でも事務の分野で活躍する方は珍しくありません。
数字への強さを求められる経理部門、住友化学が提供する商品やサービスへの深い知識を求められる営業部門などは、理系の能力が活きる部署でもあります。
住友化学ほどの有名企業となれば、事務系の採用でも高いレベルを学生に求めます。
ペーパーテストや大学の成績が優秀なだけでなく、人物的にも高い評価を受ける学生でなければ入社は難しいでしょう。
採用面接までに、いかに自己分析や業界研究をして対策しておくかも非常に大切です。
就職活動が本格化する時期になる前から行動し、周囲の学生に差をつけておきましょう。
【理系人気企業】住友化学の今後は?
住友化学における今後の展望についても見ていきましょう。
ただ就職先を決めるにあたっては、自分が本当に入社して貢献したいと思える会社かどうかが重要です。
将来性・安定性も大切ですが、自分の目的・目標を見失わないように就職活動に臨んでください。
国内シェア2位の地位を確実に
住友化学は数ある化学メーカーのなかでも、国内シェア2位という位置につけています。
住友化学以外の有力な総合化学メーカーといえば、三菱ケミカル株式会社・三井化学株式会社・旭化成株式会社があげられるでしょう。
規模・売上高で見ると三菱ケミカルが1位です。
しかし、ホールディングス全体ではなく、三菱ケミカル単体で見れば住友化学・旭化成とほぼ横並びといえます。
旭化成と住友化学は国内シェア2位3位を争うほぼ同規模の企業であり、国内シェア2位と3位が今後入れ替わりを見せる可能性もあります。
ただ国内大手4社から住友化学が滑り落ちる事態は、なかなか考えにくいです。
住友グループという安定した基盤をもっていることも、住友化学の安定性を高める理由になっています。
【理系人気企業】まとめ
これまで住友化学の就職試験事情などを見てきましたが、いかがでしたか。
住友化学は理系でもトップクラスの人気企業であり、収入などの待遇面・将来のキャリアなどを考えても入社すると多くのメリットがあります。
しかし採用にあたっては倍率が非常に高く、内定をもらえる学生のほうが少ないということは覚悟しなければなりません。
入社を希望するのなら、就職活動に力を入れるだけでなく日々の学生生活も充実したものにし、自分自身をより魅力的な人材にしていくことも重要です。