鹿島建設の仕事内容や将来性はどうなってるの?理系生の鹿島建設への就職の全容を解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

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ゼネコンとは、ゼネラルコンストラクターの略称で、日本語に翻訳すると「総合建設業者」となります。

設計、施工、研究を自社で担うだけでなく、発注を受けたら現場の土木業者や、建設業者をマネジメントしながら建築のプロジェクト全体をまとめる存在です。

大規模なビルのやマンションの建設だけでなく、道路やトンネルなどのインフラ整備や復興支援など社会貢献度の高い業務も担うゼネコンは、就活生にとても人気の高い業界です。

そのなかでもトップクラスの人気を誇る鹿島建設株式会社の業務内容や人気の理由について紹介していきます。

【理系の鹿島建設就職】就職実績はどうなってるの?

ゼネコンのなかでも、売り上げが1兆円を超える施工実績と技術力が特に優れている5社をスーパーゼネコンと呼んでいます。

2021年現在では、以下の5社がスーパーゼネコンとしてカテゴライズされており、竹中工務店以外は上場企業でもあります。

スーパーゼネコン5社
・株式会社大林組
・鹿島建設株式会社
・大成建設株式会社
・清水建設株式会社
・株式会社竹中工務店

なかでも1840年創業の老舗である鹿島建設は就活生に人気が高いことで知られています。

毎年200人前後、新卒の募集があります。

内訳は事務系が30名、技術系が170人ほどとなっており、理系の学生にウエイトが置かれた採用となっているのです。

業務内容は多岐にわたるため、それぞれの分野で活躍できる人材を求めています。

学歴フィルターの有無は公表されていませんが、毎年主にMARCH以上の私立大学と旧帝国大学程度の国公立大学から採用実績があります。

建設業界で売り上げ第4位!

新型コロナウイルスのまん延による事業計画の遅延や、資材や人件費の高騰などの影響を受け、建設業界は厳しい状況になりました。

鹿島建設も例外ではなく、建築事業による利益は減収となりましたが、安定した売上高を保っています。

その売上高はスーパーゼネコンのなかで清水建設、大林組、大成建設に続き4位といわれています。

また、「100年を作る会社」をコーポレートスローガンとして掲げ時代を先読みしてきた鹿島建設は、早くから「ポスト五輪問題」に対して事業の多角化をはじめとする多様な対策を打ち出してきました。

建設事業だけでなく技術開発や土木工事、海外事業など多岐にわたる分野で強みがある鹿島建設は、今後も高い収益を上げていき、スーパーゼネコンの地位を不動なものにしていくと予想されます。

倍率は50倍程度!

鹿島建設には圧倒的な売上高と、国内外で大きなプロジェクトを成功させてきた輝かしい歴史があります。

そのため、就活生からの人気が非常に高い企業としても知られているのです。

採用人数は決して少なくないものの、毎年全国から多数の学生がエントリーしています。

具体的な就職活動における倍率は公表されていませんが、少なく見積もっても50倍以上といわれているのです。

入社するのは非常に狭き門といえるでしょう。

どんなに優秀な学生でも、事業セグメントや今後の事業の展開など多方面から企業の研究を徹底し、自己分析も怠らずエントリーシートや面接の対策しなければ内定をもらうのは困難です。

ゼネコンというジャンルだけに限らず、日本中の企業のなかでも間違いなくトップクラスの人気を誇るリーディングカンパニーと呼べるでしょう。

【理系の鹿島建設就職】なぜ鹿島建設は人気なのか?

やりがいを求める就活生にとって、自ら手掛けた仕事が形として残るゼネコンはとても人気の高い業界です。

特に理系の学生に志望者が多く、就職したい企業の人気ランキングでは、大企業であるメーカーや商社などが名を連ねるなかでもスーパーゼネコンは上位にランクインしています。

そのなかでも鹿島建設はトップ10に入るほどの人気を誇っています。

数あるゼネコンのなかでも、なぜ鹿島建設はこれほど就活生から人気が高いのでしょうか?

理由を3つに分けて説明していきましょう。

大企業の1つに数えられるから

1つ目の理由は、鹿島建設が大企業として認知されているからです。

2021年3月時点で814億円余の資本金と、7,989名の従業員数を誇る鹿島建設は間違いなく日本有数の大企業です。

また、大企業として認知される理由は会社の規模だけではありません。

鹿島建設には国内外で多くのプロジェクトを成功させてきた実績もあるのです。

フジテレビ本社や東京ミッドタウン日比谷、国立新美術館など誰でも知っている日本のランドマーク的な建物を建設しただけではありません。

官公庁や市立病院などの公共施設、また鉄道やトンネルや空港などの生活していくうえで欠かせないインフラ、復興事業や歴史的建造物の再建や保護なども手掛けています。

まさに建築業界のオールラウンダーともいえる存在なのです。

このような大企業でものづくりに挑戦したいと思う学生があとを絶たないのは当然のことでしょう。

安定した経営

2つ目の理由は、鹿島建設の安定した経営体制にあります。

鹿島建設は「全社一体となって、科学的合理主義と人道主義にもとづく創造的な進歩と発展をはかり、社業の発展を通じて社会に貢献する。」ということを経営理念に掲げています。

リーマンショック以降はゼネコンの業界全体で厳しい状態が続きましたが、2013年から2019年度まで増収を続け、高い水準を保ってきました。

近年は新型コロナウイルスの影響を受け減収となりましたが、営業利益はプラスの水準を保っています。

今後も一定した需要が見込まれているため経営状態はとても安定しているといって間違いないでしょう。

また、鹿島建設は平均勤続年数が18年以上と長く、離職率も1%前後と非常に低いことが特徴です。

このことからもリストラなどのリスクが低く、労働環境も良好であることがうかがえます。

IT技術の発展

3つ目の理由は、著しい IT技術の発展にあります。

鹿島建設は、技術力と開発力の高さが非常に高く評価されており、3DプリンターやAIの発展によりさらなる成長が見込まれています。

さまざまな分野で最先端のICT (インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)を用いて日々施工技術や生産性の向上に努めています。

近年では A4CSEL (クワッドアクセル)という、人間がタブレット端末で複数の建設機械に作業計画の指示ができる独自システムを開発しました。

複数の無人の建設機械を同時に稼働できるようにし、その功績は多方面で評価され数々の賞を獲得しました。

革新的な技術で安全と効率化に貢献している点も、就活生をひきつける理由の1つでしょう。

【理系の鹿島建設就職】理系生の仕事は?

幅広い業務内容で日本の建築・土木事業の最前線を走ってきた鹿島建設ですが、理系の学生の応募内容はどのようなものでしょうか。

鹿島建設理系の学生に対して新卒募集している分野は、大きく分けて以下の7分野です。

・土木系
・建設系(設計、施工、設備)
・エンジニアリング
・環境系
・機電系
・数理系
・開発系

各分野で業務内容は大きく異なります。

しかし、仕事の規模が大きいため専門的な知識を有するでなく、さまざまな業者と連携をし、信頼関係を築けるコミュニケーション力も重要になるでしょう。

建築設計や建築設備設計の部門は指定校推薦制となっていますが、そのほかの分野は公募しています。

鹿島建設は個人のチャレンジ精神を尊重する社風があるため、入社後は仕事に対するやりがいを強く感じられるでしょう。

【理系の鹿島建設就職】鹿島建設の今後の事業展開や将来性

鹿島建設では、2021年度から「鹿島グループ中期経営計画(2021~2023)」がスタートしました。

2030年にありたい姿を想定し未来へ投資する形で、最新のシステムを導入した既存の中核事業の強化、オープンイノベーションの推進による新たな価値観の創出、成長・変革に向けた経営基盤整理などをテーマに掲げています。

なかでも特に強く力を入れているのは海外の事業展開とIT技術の開発と導入です。

その2つについて詳しくお話ししていきましょう。

海外への展開

鹿島建設の海外事業の始まりは19世紀の台湾のインフラ開設にまでさかのぼり、120年もの実績があります。

現在では、アメリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニアの各地域で100社以上の現地法人が開発事業を展開しているのです。

鹿島建設の海外事業は現地法人の指導で進んでいくのが特徴で、M&Aを用いて現地の企業と人材を取り込み、地域に根付いた文化やコミュニティを尊重しています。

海外の開発事業へ多額を投資し、さらに物件の売却による資金回収を見込んでいると発表しており、2021年以降に利益を上積みするためにつぎの時代へ種をまく仕組みづくりをしています。

今後も現地企業と連携しながら地域密着型のビジネスモデルを構築し、鹿島ブランドを世界に認知させていくことでしょう。

事業のIT化をはかる

鹿島建設は「土木をコードで書きかえろ」をテーマに、ゼネコンからITゼネコンへの変化をうたうほどに、IT技術の躍進に力を入れています。

「技術の鹿島」と呼ばれるほどの技術力を活かし、現場の安全性と生産性の向上のために、最先端のテクノロジーを導入しています。

2021年現在では先述した鹿島独自の自動運転技術のA4CSELを用いて、秋田県の成瀬ダムの建設進行中です。

現場では23台の無人の工事車両が休むことなく動き続けており、2024年の完成に向けて順調にプロジェクトが進んでいます。

このような作業の自動化だけでなく、ドローンや高精度光ファイバによる測量システムや車両運行管理システム、自然保護のための動植物や環境の保護システムの開発など、IT技術を駆使して新しい建築の仕組みを築き上げようとしています。

【理系の鹿島建設就職】まとめ

鹿島建設に就職を希望する理系の学生に向けて情報をまとめました。

国内外で大きなプロジェクトを成功させてきており今後も技術力と海外への基盤を活かして躍進を続けていくであろう鹿島建設は、日本だけでなく世界の建築事業のトップを走る存在です。

毎年就職を希望する学生は非常に多く、優秀な人材も集うため就職活動はし烈な争いとなるでしょう。

鹿島建設は「進取の精神」を創業以来受け継いできています。

最先端の技術を駆使して100年先を見据え未来に挑戦し、歴史にや人々の心に残る代表的な建築物を残してきたのはその精神があってこそです。

グローバル化する世界でものづくりに挑戦する、ほかにはないやりがいを手に入れるため、十分に準備して就職活動に臨んでください。

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