理系の留年は就活で不利になるのか?企業面接で気をつけること6つ

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「留年していると就活に苦労しそうで不安になる」
「留年について、面接でどんなふうに説明したらいいか分からない」

このように悩んでいる就活生も少なくないのではないでしょうか。特に、文系に比べて留年する学生が多い傾向にある理系の就活生は、心配になってしまうでしょう。

本記事では、理系の就活生にとって留年は不利になるのか、留年した就活生が企業の面接で気をつけるポイントなど、面接対策についても紹介します。

本記事を読めば、留年中にやるべきことが見つかったり、留年というマイナス要素をプラスに変えられるでしょう。

留年経験が就活で不利になるのでは、と不安でいっぱいの人は、ぜひ本記事を読んで、前向きに就活に取り組んでください。

理系の留年は就活で不利になるのか?

学生にとって、留年するということは大きなできごとです。特に、就活生にとっては不安材料と捉えてしまうでしょう。

しかし、理系の就活生にとって、留年は一定の影響はあっても、大きく就活状況に影響するとは言えません。その詳細について解説します。

  • 理系が留年しがちな理由とは
  • 理系でも留年は企業にマイナスなイメージを持たれている?

理系が留年しがちな理由とは

理系の学生は実験や実習で忙しく、試験のための勉強時間をとりづらい状況にあります。また、4年生になると研究室に配属されるため、実質3年間で単位のほとんどを取得する必要があります。

このように、理系は単位認定される基準や状況が厳しい傾向にあるため、留年する学生は一定数存在し、決して珍しいとは言えないでしょう。

理系でも留年は企業にマイナスなイメージを持たれている?

企業側が理系学生の厳しい状況を理解していたり、就活生自身のポテンシャルや人柄に着目して採用を決めたりする場合は、留年が就活に影響を与えることはほとんどないでしょう。

一方で、留年した学生に対して「自己管理能力がない」「怠けていたのでは」というイメージを持った採用担当者がいる場合もあります。

そのような場合では、ネガティブなイメージを挽回できるよう、留年をきっかけに学んだことや留年中に成し遂げたことなどをアピールすることが大切です。

理系で留年している人が企業面接で気をつけること6つ

単位を1つ落としただけでも留年に繋がるため、留年する理系の学生は珍しくありません。就活に際して留年したことはマイナス要素ではあるものの、必要以上に不安になる必要はないでしょう。留年した理系学生が企業面接で注意すべき点を紹介します。

  • 理由を聞かれたときには正直に話す
  • ネガティブな発言をしない
  • 具体的な説明を心がける
  • 留年をプラスな理由として話す
  • 想定される質問の事前準備をしておく
  • 問題点や反省点を話すときは改善点についても話す

1:理由を聞かれたときには正直に話す

面接で留年の理由を問われた場合は、正直に話すことが重要です。たとえば、留年の理由が単なる怠慢であったとしても、噓をついたり言い訳をすることなく、自分なりに考えて出した理由を説明しましょう。

同時に、怠慢を反省する気持ちやその後に立て直したことなども伝えると、面接官の心証も良くなります。また、留年期間に打ち込んだことなどがあると、プラスの評価に繋がるでしょう。

2:ネガティブな発言をしない

面接で留年について尋ねられても、なるべくネガティブな発言は繰り返さないようにしましょう。

仮に、留年の理由が、自分の未熟さや怠惰だったとしても、採用担当者の意識をそれに注目させては、マイナスな印象を与えるだけになってしまいます。

留年の理由を端的に伝えたあとは、留年から学んだことやその後の努力などを話すことで、プラス材料につなげましょう。

3:具体的な説明を心がける

留年に関する質問に答える際は、具体的な説明を心がけましょう。具体性のある説明をされると、相手はその話をより信頼する傾向にあります。

また、具体的にイメージしやすいため、面接官の印象に残りやすく、就活で有利に働くでしょう。

4:留年をプラスな理由として話す

留年を前向きに捉え、「留年によって得ることがあった(成長できた)」と説明すると、より効果的な回答となります。

そのためには、自分と向き合い留年したことによって「何を学んで、どう改善したか」を考えてみましょう。

たとえば、留年中に専門的なスキルを身につけたり、資格を取得したり、アルバイトで有意義な経験を積んだりしたことなどは、プラスの材料になります。

5:想定される質問の事前準備をしておく

あらかじめ想定される質問に対する答えを用意しておくことは、留年の有無にかかわらず、就活では重要といって良いでしょう。

特に、マイナスに捉えられがちな留年に関しては、事前に用意しておかなければ、動揺してスムーズに対応できないことも予想されます。面接官を納得させられるような、自己PRに繋がる回答を準備しておくと、安心して面接に臨めるでしょう。

6:問題点や反省点を話すときは改善点についても話す

面接でのやり取りの中では、ネガティブな発言を極力避けるほうが望ましいため、留年に関しての発言は注意が必要です。

自分の問題点や反省点などのマイナス要素を伝える際は、その後の改善点や努力した点の説明に注力しましょう。

「留年という問題に対してどう対処したか」の解決策や改善方法について、素直な姿勢と前向きな言葉で説明することが大切です。

理系で留年した場合面接でよく聞かれる質問の回答例4つ

就活生のスキルや経験、人柄を重視するような企業の面接では、留年に関して尋ねられない場合もあるでしょう。

しかし、留年経験のある就活生は、留年について聞かれる質問を想定し、回答を準備しておくと落ち着いて面接に臨めます。面接でよく聞かれる留年についての質問内容と回答例を紹介します。

  • 留年を後悔しているか聞かれたとき
  • 留年した理由を聞かれたとき
  • 留年してよかったことを聞かれたとき
  • 留年して何をしていたのか聞かれたとき

1:留年を後悔しているか聞かれたとき

留年についてネガティブな発言を避けるためには、後悔していることを強調しては印象が悪くなります。回答例は以下のとおりです。

留年した年に取得するべき単位はわずかだったため、大学の講義の合間で就活に向けた準備を始めることができました。

数社のインターンシップに参加できたり、企業に関する調査や分析を行えたりして充実していました。そのため、「もう少し勉強しておけば留年しなかったかもしれない」という気持ちはありますが、後悔はありません。

ただ、両親を心配させてしまったことは胸が痛みます。今後両親の信頼を取り戻せるよう、計画性を持った社会人として歩んで行きたいと考えています。

2:留年した理由を聞かれたとき

留年した理由は良く聞かれる質問です。回答例は以下のとおりです。

留年した理由は、アルバイトとサークル活動を優先してしまい、大学の単位を落としてしまったからです。しかし、留年が決まってからは心を入れ替え、学業を最優先にしています。

真面目に学業に向き合うようになると、単位も確実に取得できるようになりました。このような失敗を再び繰り返さないように、今後は自分を律して、社会人としてふさわしい行動をとるつもりです。

3:留年してよかったことを聞かれたとき

留年してよかったことは、留年をきっかけに得たことや学んだことを答えましょう。回答例は以下のとおりです。

留年してよかったことは、交友関係が広がったことです。留年して同級生が変わったことや、自分の意思で行きたい場所が増えたことにより、新しい友人ができました。

また、留年をきっかけに自分の生活スタイルや考え方を変えようという気持ちが生まれました。自分自身でモチベーションを上げることや全力で頑張ることの大切さを知れたことは、社会人になっても重要な礎となるだろうと考えています。

4:留年して何をしていたのか聞かれたとき

留年中に何をしていたのか、何を得たのかに答えられるよう、留年中の過ごし方を考えておきましょう。回答例は以下のとおりです。

留年中は○○(資格)取得のために勉強を始めました。来年〇月の試験に向けて、学業と両立しながら勉強を続けています。

留年の原因が自分の計画性のなさにあると気づいたため、今後は無理のないスケジュールを立て、大学の単位取得と資格試験に向けた勉強の両立を続けていきます。留年によって自分の欠点に気づき、さらに自己管理に自信がついてきました。

理系大学生が就活で留年をプラスにするためのリアクション5つ

留年をすると「自己管理ができない、頑張ることができない人なのでは?」というイメージを持たれることもあるでしょう。そのため、面接ではそのマイナスイメージを払拭する必要があります。

留年の原因が学業を疎かにしたことや、自分の怠惰だったとしても、留年中の行動しだいでマイナスイメージをプラスに変換できる可能性があります。理系大学生が就活の面接でプラスに挽回できるような行動や考え方を紹介します。

  • 勉強に時間を費やす
  • 就活のスタートを早める
  • インターンシップに積極的に参加する
  • 自己分析に役立てる
  • 就職に向けたステップアップのために時間を費やす

1:勉強に時間を費やす

大学生の本分は勉強であり、留年の理由が勉強の遅れだとしたら、それを取り返すことが重要です。勉強が苦手なまま、留年中にかろうじて単位を取得しても、留年で得られたものがあるとは言えません。

しかし、ある時期一生懸命学業に専念して苦手な科目を克服すれば、挫折を乗り越えた経験を面接でアピールできるでしょう。

2:就活のスタートを早める

留年した年に就活をスタートすると、他の学生に比べて就活を有利に進めることができます。時間的な余裕があると安心しがちですが、就活はやるべきことがたくさんあります。

企業や業界の分析、筆記試験の勉強や面接対策など、早くから取り組めるというメリットを活かして、就活の準備を始めましょう。

3:インターンシップに積極的に参加する

就活の一環として、積極的にインターンシップに参加するもの良いでしょう。自分が関心を持った企業の内部を見られたり、選考に繋がるケースも多いため、インターンシップへの参加がおすすめです。

また、インターンシップは情報交換ができる就活仲間に出会えるチャンスもあるため、就活に役立つでしょう。

4:自己分析に役立てる

留年をプラスにするためには、自己分析が重要です。留年したのはなぜか、何が足りなかったのか、何を学んでどう克服したのか、を振り返る時間に使いましょう。

この際、自分の性格の強みや弱みと真摯に向き合い、正直に答えることが大切です。そして、自己分析の結果を自分の成長につなげましょう。

5:就職に向けたステップアップのために時間を費やす

留年期間にスキルアップを図るのも、有効的な時間の使い方です。資格を取得したり、進みたい業界の専門知識をつけたりすれば、有利に就活を進められます。

資格取得が難しかったとしても、それに向けて勉強を始めるだけでも良いでしょう。就活に向けて前向きに動き出すことで自分をより高めることができれば、自己PRとして活用できます。

留年を面接でプラスに変えよう

理系学生の留年は就活で大きく不利になる可能性は低いでしょう。ただし、「留年した学生を自己管理能力がない」「怠けていたのでは」と見る採用担当者もいるでしょう。

面接では、留年をプラスに変換できるよう前向きに、具体的に回答することが大切です。留年の経験を自己PRに活用できれば、むしろ面接官の印象に残る良いチャンスとなるでしょう。

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