文系でもSEとして活躍できるのか?理系に負けないための方法も紹介

文系でもSEとして活躍できるのか?理系に負けないための方法も紹介

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録

はじめに

「文系出身でSEになれるものなのか?」と疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。

この記事ではそのような疑問にお答えしつつ、理系エンジニアに負けないために具体的に何ができるのかについて詳しく紹介していきます。

【文系SEでも活躍できる?】文系出身でもSEとして活躍できる

結論を最初に言ってしまえば、文系出身者でもSEとして活躍することはできます。

理由としてSEは、顧客のニーズを正確にヒアリングすることやシステムに関する資料を読み、説明する、チーム内で様々な情報を迅速に共有していくことが必要であるため、その点では文系の要素も必要不可欠なのです。

そのため文系出身者でも十分活躍することができると言えます。

【文系SEでも活躍できる?】エンジニアの文理割合は3:7

SEなどのエンジニア職はどうして理系の仕事であるといった先入観を持っている人が多いです。

しかし実際は文系出身エンジニアの割合は全体の3割であり、エンジニアの3人に1人が文系という構成になっています。

どちらかというと、理系の仕事だと思われがちなSEですが、多くの文系出身者がSEとして活躍しています。

【文系SEでも活躍できる?】文系出身者を採用する理由

先ほどエンジニアの3人に1人が文系出身であるという話をしましたが、企業がSEとして理系だけではなく、文系も採用するのには理由があります。

文系ならではの強みを必要としている

一つ目の理由としては企業が文系ならではの強みを必要としているということが挙げられます。

先ほど述べた内容と少し重複しますが、SEは顧客のニーズを正確に汲み取るヒアリング能力膨大な資料を読み解き、プロジェクトチーム内でわかりやすく説明したり、共有したりする必要があります。

これらは理系よりも文系に備わっている傾向が強いため、文系人材もSEには必要とされているのです。

深刻な人材不足

二つ目の理由としては深刻な人材不足が挙げられます。

現在、日本のIT業界ではSE職の人材不足が非常に問題となっています。

少子高齢化などにより、労働人口が減少し続けているため、高度な知識やスキルを必要とされるSEを目指す人も当然ながら減っているわけです。

一方でIT業界は成長を続けており、依然としてSE職の需要は高い傾向にあります。

そこで一般的に理系より数の多いと言われている文系出身者のエンジニアが近年増加しているのです。

【文系SEでも活躍できる?】文系出身者が持つ強み

先ほども文系SEが活躍できる理由や企業が文系を採用する理由などの項目でお話しましたが、ここでは文系出身者が持つSEで活躍する際に活かせる強みについてより具体的に二点紹介します。

コミュニケーション力

一点目はコミュニケーション力です。

SEにはコミュニケーション力が必須です。

SEの主な仕事はシステム開発を企画から導入、その後の運用・保守までを行うことです。

このようなシステム導入までの一連の流れは一人で行うわけではなく、プロジェクトとしてチームを組んで行うため、進捗状況などチーム内の状況を全て把握しながらまとめていくマネジメント能力が必要になってきます。

そのため何よりも、コミュニケーション力が必須となっているのです。

言ってしまえば、プログラミング能力よりも必要な基本的な能力なのです。

コミュニケーション力は理系の勉強だけでは鍛えられるものではないため、文系が持っている強みであるといえます。

pixta_76707765_M

説明力

二点目は説明力です。

SEには説明力も必須です。

システムを開発する前にどのようなシステムを構築するのかを企画しなくてはなりません。

「要件定義」とも呼ばれる企画段階においては顧客がどのようなシステムを求めているのかを正確に引き出し、その上で自分たちはどのようなシステムを作るべきなのかを明確化し、それをプロジェクトチーム内で共有しなくてはならないのです。

その際に必要になるのが説明力です。

ここでいう説明力とは物事を正しく理解し、チーム内でわかりやすく、簡潔に説明する能力であり、語彙力や文章構成力のある文系ならではの強みが活きる部分であるといえます。

【文系SEでも活躍できる?】後悔してしまう人に多い共通点

ここまでで、多くの文系出身者がSEとして活躍しているまたはできるということが分かっていただけたのではないでしょうか。

しかし、文系出身でSEになったものの後悔してしまっている人がいることも事実です。

ここでは後悔してしまう人に多い共通点についていくつか具体例を挙げながら説明していきます。

IT知識不足

一つ目はIT知識不足が挙げられます。

文系出身者であることから、理系と比較した際にやはりITに関する知識不足で悩んでしまうというケースは多々あります。

また入社するまでプログラミングはもちろん、ITにすら全く触れてこなかったため、いざ入社してプログラミングや設計を理系に混じって行うことが苦痛に感じてしまう人も一定数います。

プログラミングに関する知識は理系や情報系出身者と比較すると物足りなく感じてしまうのも事実としてはあります。

もちろん、知識不足であるのは仕方のないことですが、それを自主的に補うことができないとなるとSEの仕事をこなすには厳しいと言わざるを得ません。

パソコン操作ができない

二つ目はパソコン操作ができないことが挙げられます。

パソコン操作ができないというのはSEに関わらず、IT業界に就職するのであれば致命的となってしまいます。

特にパソコン操作に関しては文系に限ったことではなく、理系でもスマホ等で代用し、日常的にパソコンを使用していないという人はいます。

パソコン操作は自主的に克服していくことができなければ、後悔することになってしまうといえます。

激務だと感じている

三つ目は激務だと感じていることが挙げられます。

確かにSEはシステムの納品の期日が迫ってきている場合やシステムに障害が発生するなどがあった場合は残業せざるを得ない状況になってしまう可能性はあります。

しかし、それ以外ではそこまで忙しいわけではなく、基本的に定時で帰宅できます。

またその分、他業界と比べると年収は高く設定されており、テレワークにするなど労働環境の改善にも取り組んでいる企業も多いため、改善はされてきています。

そもそも合わない

三つ目はそもそも合っていないということが挙げられます。

文系出身者からすると論理的思考力を必要とされるプログラミング言語の習得は難しいと感じてしまうケースがあります。

またプログラミングやIT知識に関する技術革新により、常に知識を更新していかなくてはならないため、勉強力の多さなどに嫌気がさしてしまう文系も多いです。

【文系SEでも活躍できる?】プログラミング経験は必要?

結論を最初に言ってしまえば、プログラミングに苦手意識が無ければ、新卒の時点でプログラミングスキルが無くても問題ないといえます。

その理由のひとつに新卒に対する研修制度が充実していることがあります。

十分な教育制度が整っていて、苦手意識の無い人であればSEとして働くためのスキルを学んでいくことができます。

とはいえ、苦手意識があるかどうかは実際にプログラミングに触れてみなければ分からない部分も多いため、もしSEを目指している、SEとして働くことがあり得るのであれば事前にプログラミングを学んでみることをオススメします。

pixta_62856122_M

【文系SEでも活躍できる?】理系との差を埋めるには?

ここでは理系または情報系のエンジニアが勝つために何ができるのかについて具体例を挙げながら紹介していきます。

資格を取る

一つ目は資格を取得することです。

資格を取ることでたとえ文系であってもIT知識が備わっていることを証明することができます。

エンジニアなどのIT系の人材が持っておくべき資格としては、基本情報技術者試験(IPA)があります。

この資格の合格率は令和4年度上期試験では45.1%という結果でした。

ただ、試験範囲がハードウェア・ソフトウェア・インフラ・プログラミング・サービス開発など非常に広範囲に渡っているため、未経験者が独学で合格を勝ち取るというのははっきり言って難しいです。

IT系資格の入門資格としてITパスポートという基礎知識を問うものもあるのでそこから勉強を始めるのもオススメです。

プログラミングを学ぶ

二つ目はプログラミングを学ぶことです。

先ほどプログラミングに対して苦手意識さえなければ、新卒の時点でスキルを持っている必要はないと書きましたが、理系や情報系のエンジニアとの差を少しでも埋めたいと思うのであれば、少しでもプログラミングを学ぶことをオススメします。

独学であっても、プログラミング教室に通ってもいいのでとにかくプログラミングを知ることから初めてみてはどうでしょうか。

【文系SEでも活躍できる?】後悔しないためにできること

先ほども後悔してしまう人に多い共通点についていくつか紹介しましたが、単にIT業界やSEに興味があるからといって安易に就職して、後で後悔してしまうのはもったいないことです。

よってここでは、SEになってから後悔しないために事前にできることを紹介していきます。

pixta_33368925_M

SEの仕事内容を把握しておく

一つ目はSEの仕事内容を把握しておくことです。

就職活動をされている人であれば業界・企業分析等で業界や企業のことを事前に調べ尽くしておくことは当たり前のことですが、SEの仕事内容に関してもできる限り、詳しく調べて把握しておくことで入社後に後悔するリスクは減るといえます。

SEが自分に合っているかを深堀りしておく

二つ目はSEが自分にあっているかを事前に深堀りしておくことです。

文系出身者がSEになってから後悔しないためにも、そもそもSEという職種が自分に合っているか、適正があるかなどについて深掘りしておくことは重要です。

SEに向いている人の特徴としてはコミュニケーション力のある人や論理的思考力のある人、忍耐力のある人、学習意欲のある人などが挙げられます。

まとめ

もう一度おさらいすると、文系出身者でもSEとして活躍することはできます。

また理系エンジニアに負けないためにやるべきことは資格を取ること、プログラミングを学ぶことであるという紹介をしました。SEになってから後悔しないためにも事前に分析することの重要性についても説明しました。

文系だからといってSEを諦めたりせずに、頑張ってください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます