HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
多くの企業では、面接する人数を絞り込むためや応募者の基礎的な能力を知りたいといった理由からWebテストを実施しています。
テストの中には、英語が出題されるものもあります。
英語に対して苦手意識がある場合、どういった対策を採れば良いのか不安を抱く人もいるのではないでしょうか。
この記事では、Webテストの説明から対策方法までを詳しく解説しています。
ぜひ参考にしながら不安要素を1つでも多く取り除き、テストで実力を発揮できるように対策してください。
【Webテストの英語はどんなもの?】英語を使う種類について
Webテストにはさまざまな種類があり、企業によって採用しているWebテストも違えば、出題される科目や形式も異なります。
志望する企業が実施しているテストについてしっかり確認しましょう。
主要なテストは、SPI・玉手箱・TG-WEBなどで、中でも多くの企業が採用しているテストはSPIと呼ばれているものです。
このSPIのテストでは、基礎的な読解や計算などを問う能力適性検査と性格適性検査が行われ、Webテストにおいては英語は出題されません。
一方、玉手箱やTG-WEBなどといったWebテストでは、テスト科目に英語が組み込まれています。
玉手箱では、英語の問題文を読み、正誤を判断することや正しい答えを選択するといった問題が出題される傾向にあります。
TG-WEBは初見殺しとも言われるほど問題の難易度がやや高い傾向にありますが、対策をしっかりとすれば問題ありません。
こちらのテストでは、主に空欄を補充することや長文を読解する力などを問う問題などが出題されます。
【Webテストの英語はどんなもの?】英語の問題形式
ここからは、文法問題・長文正誤問題・長文読解といった実際に出題される問題形式3つについて詳しく解説していきます。
Webテストでは、1問ごとに時間制限が設けられていることが多いです。
しかし、そこで焦ってしまっては、本来の力を発揮することは難しいでしょう。
いかに落ち着いて考えられるか、対処できるかがテストで合格ラインに達するカギとなります。
テスト対策をする事前準備として、あらかじめ問題形式について理解しておくことも重要と言えるでしょう。
文法問題
問題文の空欄に入る接続詞などを回答するといった一般的な文法問題が出題されるWebテストも中にはあります。
これは、英文と同じ意味の和文を読み、一部空欄になっている英文のカッコ内に単語を当てはめ、正しい文章になるように複数の選択肢の中から単語や接続詞を回答するといったものです。
この問題は、基本的に玉手箱などでは使用されません。
志望する企業によっては、出題されない可能性もあるので、対策を後回しにしても良い問題形式でしょう。
しかし、文法や単語の基礎的な知識をしっかり頭に入れておくと、徐々に英文を読解する力もついていきます。
基礎を叩き込むことで、英語力全体の底上げにもつながるため、文法問題の対策もしっかりとすることがおすすめです。
長文正誤問題
出題される英語の長文を読み、文章の内容に対する質問や選択肢についての正誤を答える問題です。
ただ単に英文を読めば良いというわけではなく、この問題では、正誤を正しく判断する論理的な思考力も伴っていることが求められます。
本文の内容が正しいのか、正しくないのか、判断できないといった選択肢から、自分が一番適切だと思う回答を選択します。
本文だけでなく、質問や選択肢なども英語での出題なので、まずはすべての英文をきちんと読み解かなければ答えには辿りつけないでしょう。
しかし、出題される英文の内容自体は、さほど難易度が高いものではありません。
中学から高校で習う程度の英語力があれば、出題される英文を読み解くことができるはずです。
長文読解
長文が出題されるのは正誤問題と同じですが、長文読解は正誤を見極めるのではなく、その文章に対する設問の中から正しい選択肢を回答するというものです。
これらの英文は、日常やビジネスにおいて実用的な文章であることが多いです。
問題文の難易度としては、正誤問題同様に中学から高校で習う程度のものなので、基本的にゆっくりと読めば大体の内容は理解できるでしょう。
ですが、問題にはわりとシビアな時間制限が設けられているため、問題文を読むことに時間をかけすぎてはいけません。
回答するまでの時間配分を考えながら、なるべく時間をかけずに英文の大まかな内容を把握する力も求められます。
英語の基礎をしっかりと身につけ、問題文の要点を掴む力も養えると良いでしょう。
【Webテストの英語はどんなもの?】対策するコツ
海外進出する企業が増えたり、英語に接する機会が日常的にも増えたりしていますが、英語に苦手意識を持っている人はまだまだ多いでしょう。
そのため、どうやってテスト対策すれば良いのか、問題文を読み解くコツはあるのかという疑問や不安などを抱えている人もいるのではないでしょうか。
Webテストでは、英語力だけでなく、時間制限の中でいかに早く問題を解けるかという部分も重要な要素です。
ここからは、対策するべきポイントやコツについて解説していきます。
英単語を覚える
日本語であっても、単語の意味がわからないと内容をいまいち理解できないように、英単語を知らなければ英文の問題は解けません。
問題の選択肢も英文になっているため、単語が頭に入っていないと、そもそも何について質問されているのかがわからず、回答することが困難になってしまいます。
まずは優先して英単語を覚えるようにしましょう。
一気にたくさんの単語を覚えようとすると、身につく前に忘れてしまうことも多いです。
英単語帳なども利用し、単語と意味がしっかりと結びつくまで繰り返し覚えていくことが重要でしょう。
ただ、基本的な難易度はそれほど高くありません。
中学で習う英単語をしっかりと覚え、高校レベルの英単語を復習しながらコツコツと積み重ねてください。
文法問題を解く
単語を覚えることと同じくらい大切なのが、文法を覚えることです。
同じ単語でも、並びが違うだけで意味が変化することもあるので、文法を知らないと正しい意味で文章を理解することはできません。
単語だけでなんとなく内容を理解するのと、実際に文法を知ったうえでスラスラと読めるのとでは、問題を読むのにかかる時間も違ってきます。
また、文法を理解しておくことは、長文読解をするうえでも重要です。
空欄に入る正しい接続詞を選ぶ問題が出題される場合もあるので、基本的な文法はしっかりと覚えましょう。
実際に文法問題を繰り返し解いていくと、自分がまだ覚えられていない文法や単語が浮き彫りになってきます。
わからない部分をきちんと自分で把握し、対策を練ってください。
読解力を鍛える
SPIに次いで多くの企業が採用している玉手箱のテストは、同じ形式で複数の問題が出題される傾向にあり、英語は長文をいかに早く理解できるかという読解力と速読力が求められます。
英語の試験時間は10分で、設問は全部で24問です。
長文が8つあり、1つの長文につき3つの設問が用意されています。
答えはすべて文章の中にあるので、時間をかければおのずと答えは出せますが、ゆっくり読んでいる余裕はありません。
文章の要点を早く読み解くコツは、まず設問を読むことです。
答えに対してどのようなことを聞かれているのかがわかると、大まかな内容を把握することができ、文章中の重要な部分を認識できるようになります。
正確に読み取る力を身につけられるようにしましょう。
読解力を鍛える方法
読解力を鍛えるためには、同じ長文を何度も繰り返し読むのがおすすめです。
長文は、いかに早く全体を理解する力を養えるかが重要となります。
さまざまな長文をたくさん読むよりも、同じ文章を完璧に理解できるようになるまでしっかり読み込みましょう。
重要な単語だと思うものにチェックを入れ、全体の要点をまとめてみることも一つの手です。
そうすることで、文章内の重要な部分がどこなのかを素早く見つけられる癖がつき、必要な部分を抽出して読む力も身につきます。
問題の解き方を学ぶよりも、まずは読解力を鍛えなければ正解は導き出せません。
きちんと正しく読み解くことができる読解力を得るためにも、英文に慣れ、自分の力で文章を理解する力を鍛えましょう。
【Webテストの英語はどんなもの?】おすすめの参考書の使い方
テスト対策に参考書や問題集は欠かせないアイテムでしょう。
市販されている参考書はもちろん、インターネット上で公開されている問題などもあり、対策方法はたくさんあります。
しかし、やみくもに手当たり次第で勉強をするだけでは意味がありません。
合格率を高めるためには、上手に参考書を使い、英語やテストの傾向に慣れる必要があります。
以下でおすすめの参考書の使い方についてご紹介しますので、参考にしながら自分に合う勉強方法を見つけてください。
①同じ参考書を何回も解く
たくさんの問題をやり込むと、徐々にテストや英文にも慣れていき、問題のパターンや傾向もわかるようになっていきます。
しかし、さまざまな種類の参考書を揃える必要はありません。
Webテストの英語問題は、毎年出題傾向が似ていることが多いので、1冊の参考書を何周もし、とことんやり込むことで対策することができるでしょう。
わからない部分はわからないままにせず、しっかりと理解を深めることも重要です。
そうすることで、基本的な英語力や読解力も上がり、解答のパターンを覚えることもできるので、よりスムーズに解答できるようになります。
参考書は、市販されているWebテストのものであればなんでも良いので、自分にとってわかりやすい参考書を選んでください。
②制限時間を設けて解く
Webテストの難しいところは、短い制限時間にあります。
どのくらいのペースで問題を解いていけば良いのかというのは、体感で覚えていくしかありません。
時間制限があると緊張感が高まり、より実践に近い形で問題に取り組むことができます。
基本的な英語力がついてきたと感じたら、なるべく早い段階で時間制限を設け、時間内に問題を解く練習をしましょう。
まずは時間を決めて1問解くところからはじめ、徐々に問題数を増やしていくのがおすすめです。
そうすることで、時間がかかる問題と早く解ける問題の傾向がわかり、自分の苦手な分野を把握することもできます。
また、制限時間内で集中力を切らさないということも、正確な答えを出すためには重要な要素となるでしょう。
まとめ
Webテストの英語は、一夜漬けでクリアできるものではありません。
しっかりとした事前準備や対策が必要だということがわかったのではないでしょうか。
英語に慣れるためには、1日10分だけでも英文を読むという習慣をつけることや日頃から英語に触れる意識をすることが大切です。
時間制限がある中でも落ち着いて問題に取り組むため、何度も問題を解き、読解力を高めましょう。
コツや傾向をきちんと把握し、効率的に進められるようテスト対策に励んでください。