HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「就活では自己分析が大切だと言われたけど、その自己分析の方法が分からない・・・」 「自己分析にメモリーツリーというのが役に立つらしいけど、メモリーツリーって何なの?」 「メモリーツリーってどうやって書くんだろう?」 このような疑問や悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、就活における自己分析の重要性やメモリーツリーの作り方、メモリーツリーで自己分析をするメリットなどを解説していきます。
この記事を読むことで、自己分析をする際にメモリーツリーを活用できるようになるため、就活に役立てられるでしょう。
就活の自己分析で悩んでいる方やメモリーツリーについて知りたいという方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
就活において自己分析は重要?
就活をする際は必ずと言っていいほど自己分析の重要性を説かれることが多いですが、本当にそこまで大切なものなのでしょうか。
自己分析には「自分の仕事選びの軸を明確にできる」「自分自身を理解し、それを相手に分かりやすく伝えることができる」といったメリットがあります。
「仕事選びの軸」とは、「仕事を選ぶ際にこだわるポイントはどこか、何を大切にしているか」といった基準のことです。これらをちゃんと明確化しておくと、自分がどのような職種・業種に向いているのかかがある程度見えてきます。
そして、それを明確化するための方法が自己分析なのです。
「自分自身を理解し、それを相手に分かりやすく伝えることができる」は、特にエントリーシート・履歴書を書くときや面接において役に立つでしょう。
また、自分の特性や考え方を理解しておくことで、仕事や実生活などで問題が起こった際にそれらを踏まえて考えることができます。
以上のことから、就活において自己分析は重要と言えます。
主な自己分析の方法
ここでは、主な自己分析の方法を4つ紹介していきます。
メモリーツリーを使う以外にも自己分析の方法はいくつもありますので、1つのものにあまりこだわり過ぎず自分に合う方法で自己分析をしていきましょう。
メモリーツリーを作成する
メモリーツリーとは、まず中央にテーマを描き、そこから放射状に広がるように情報を書いていく勉強・暗記法のことです。
マインドマップという発想法から派生したものであり、本質的にはマインドマップと同じと言えます。
メモリーツリーは元々は勉強・暗記法として考案されたものですが、自己分析にも使うことができます。
他己分析を行う
他己分析とは、他者に自分の長所や短所、特性などを分析してもらうことです。
自己分析より客観的な評価を得られること、自分では気づかないような強みなどを見つけられるのがメリットです。
また、他者からの客観的な視線を取り入れることで、自己分析の説得力をさらに増すことができます。
他己分析を頼む人は家族や親友でも構いませんが、比較的面識が浅い人の方がより客観的な意見を聞けるでしょう。
自分史を作成する
自分史とは、個人レベルの歴史、特に自分自身の歴史をまとめたものを指します。
「自分自身の歴史をまとめる」というと壮大なことのように聞こえますが、「自分の過去に起こった出来事を時系列順にまとめる」とすれば気楽に取り組みやすいのではないでしょうか。
自分史を作成することで、「自分が普段どのような判断をしているのか」「自分が何を大切にしているのか」と言った考え方や価値観を明確にして理解することができるでしょう。
エニアグラムを用いる
エニアグラムとは、一般的にエニアグラム性格論やエニアグラム人格論を指す言葉として使われています。
そのエニアグラム性格論におけるエニアグラムとは、円周に並んだ9つの点と、その点を結ぶ線によって成り立つ幾何学模様のことを指します。
エニアグラムでは人の性格を9つに分け、似ている性格をタイプ別に分けています。
自分がどの性格に当てはまるのかを知ることで、自分の特性が分かるでしょう。
メモリーツリーで自己分析をするメリット
メモリーツリーで自己分析をするメリットには3つあります。次で詳しく解説していきます。
その3つの中には入っていませんが、メモリーツリーはマインドマップを元に作られたものなので、マインドマップをやったことがある人には取っ付きやすいのもメリットでしょう。
- 簡単にできる
- 思考を可視化して整理できる
- テーマについて深く考えられる
1:簡単にできる
メモリーツリーの基になったマインドマップには、「色を使う」「紙の中央から始める」といったルールがあります。
メモリーツリーはマインドマップよりそういったルールが少ないので、手軽に簡単に取り組むことができます。
2:思考を可視化して整理できる
メモリーツリーで思考を描いて可視化することにより、自分の思考をより分かりやすく理解・整理することができます。
場合によっては、今まで自分でも気づかなかったような思考の一面を見つけることもできるでしょう。
これはマインドマップと同様のメリットを持っているとも言えます。
3:テーマについて深く考えられる
メモリーツリーで思考をまとめることにより、そのテーマについてより深く考えることができます。
「2:思考を可視化して整理できる」の内容とも共通しますが、思考を図として書き出すことで情報を整理でき、それによってさらに深く考えることができるようになります。
また、木のように情報を繋げて書くことによって、自分の強みなどを関連的に知ることができるというメリットもあります。
メモリーツリーの基本的なやり方
ここから、メモリーツリーを書く際の基本的なやり方を解説していきます。
前述したように、メモリーツリーはマインドマップに比べてルールが緩めです。あまり考えすぎず気楽にやっていきましょう。
1:用紙の真ん中にテーマを書く
用紙の真ん中に、今回考えるメインのテーマを書き込みます。
今回は自己分析をするのがメインテーマなので、「自分」と書いたり、あるいは自分の名前を書いたりすればいいでしょう。
2:テーマに関連するキーワードを周りに書く
メインテーマから放射状に広がるように、周りに関連するキーワードを書いていきます。「長所」「部活」「趣味」「得意科目」など、自分を表せそうなキーワードを複数書いていきましょう。
メモリーツリーに書き込む際は文章を使わず、単語を使って簡潔に書くのがポイントです。そうすることで、複雑になりすぎることなく情報をまとめられるでしょう。
3:キーワードを線でつないでさらに掘り下げていく
上記で書いたキーワードから、さらに自分に関連するキーワードを書いて線で繋げていきます。例えば、「趣味」から「読書」、「読書」から「好きな本のジャンル」というような感じです。
このときは連想ゲームのように、あまり深く考えずとにかく自分に関連する情報を書き出していきます。「就活に使えそうな単語を書き出さなければいけない」といった考えは一旦忘れましょう。
沢山キーワードを書いて線を分岐させ、木の枝のように広がっていくのが理想です。
メモリーツリーを就活に活用するときのポイント
ここからは、実際に書いたメモリーツリーを就活に活用する際のポイントを2つ解説していきます。
ここに書かれていることを実践するためには、自分に関するキーワードをメモリーツリーに書き出しておくことが重要でしょう。
- 自己アピールに使えるキーワードを選ぶ
- 今の自分に関連するキーワードを選ぶ
自己アピールに使えるキーワードを選ぶ
メモリーツリーに書かれているキーワードから、自己アピールに使えそうなキーワードを選びましょう。
とにかくたくさん書き出すことで、脳内で考えるだけでは思いつかなかったようなキーワードが出ている可能性も高くなります。
今の自分に関連するキーワードを選ぶ
キーワードを選ぶ際には、できるだけ「今」の自分に近いキーワードを選びましょう。
もしあなたが大学生の場合は、中学や高校時代のものではなく、大学時代の自分に関連するキーワードを選んだ方がいいでしょう。
就活は「今の自分」をアピールする場所であるため、そういった場で昔の自分をアピールしても効果は薄いでしょう。
ただし、昔のエピソードが就活において全く評価されないというわけではありません。昔からやってきた継続力をアピールするなど、そのエピソードによって「今の自分」をアピールできる場合は使うのも1つの手でしょう。
転職希望者が自己分析をするときのポイント
ここまでは、新卒など「今まで一定の職業に就いたことがない人」向けに解説してきました。
ここからは、転職希望者といった「1回は定職に就き、そこから別の会社、あるいは業種・職種へ行く人」向けの自己分析のポイントを2つ解説していきます。
自分の持つスキルや経験した仕事内容は書き出す
まずは、今までの仕事で自分が今まで培ってきたスキルや知識、経験してきた内容などを1回紙などに書き出してみましょう。
そして、その書き出したスキル・知識や仕事内容に関連している自分の情報を書き込みます。メモリーツリーのように書いていってもいいでしょう。
あなたが今までやってきた仕事が何であれ、そこには必ず「目的」や「過程」、「結果」があります。
そういった所で自分が何をしていたのか、どんな判断をしたのか、どんな思いを抱いたのか、何を学んだのかといったものを書き出すことで、現時点での自分の価値観や強み、特性を把握することができます。
学生時代の自己分析と比較してみる
もし過去に就活をした際の自己分析が残っているのであれば、それと今の自己分析を比較して見るのもおすすめです。
過去の自分と比較すると、知識やスキル、考え方など過去の自分と今の自分では変わっている部分も多いでしょう。逆にほとんど変わっていない部分もあるでしょう。
そういった部分を比べることで、今の自分の特性をさらに深く理解することができます。
メモリーツリーを活用して自己分析をしてみよう
ここまで、メモリーツリーを使った自己分析の方法を解説してきました。
メモリーツリーは手軽に取り組むことができる自己分析方法の1つです。メモリーツリーを書くことで自分の価値観や強み、特性を図として関連的に把握することができます。
また、今回は紙に書く前提で説明してきましたが、スマートフォンのアプリやパソコン向けに提供されているマインドマップ作成用サービスを使うという手もあります。
メモリーツリーは元々マインドマップから派生したものなので、マインドマップ用のサービスを使用しても問題はないでしょう。
メモリーツリーや他の手段を用いて自己分析を行い、就活をもっと充実したものにしていきましょう。