WebテストのSPIってどんなテスト?詳しいテスト内容や対策方法を徹底解説!

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はじめに

就職活動では、基本的な能力や人柄について調べるため、SPIを受験することがあります。

近年はテストセンターやペーパーテストなどの形で受けるだけでなく、Webを通して自宅で受験する方法もあり、企業によってはWebテストでの受験を選考内容に組み込んでいる場合があるのです。

当記事では、SPIの実施形態やテストの内容とともに、Webで受ける場合の対策について解説します。

あなた自身の能力を遺憾なく発揮するために、ぜひ要点を押さえておきましょう。

【SPIとは】SPIとは

SPIは、企業が応募者の能力を判断するために利用している適性検査の一つです。

SPIでは、主に3つのジャンルのテストを実施し、仕事を行っていくうえで必要となる基本的な知識のほか、言語能力や計算能力、社会人としての人格および性格といった各要素をそれぞれチェックします。

各試験は20分から35分の制限時間を設定して行われるため、正確さだけでなく時間配分を考慮しながらスピーディーに解答することが求められます。

SPIは選考の序盤で受ける場合が多いので、面接やグループディスカッションなどに進むためには、ここで一定基準以上の成績を出せるよう対策をしておかなければいけません。

また原則として、受験方法は応募した企業の指定したやり方に従う必要があります。

【SPIとは】SPIの実施形態

SPIを受ける方法は大きく分けて4つあり、「Webテスト」のほか、「テストセンター」「ペーパーテスト」「インハウスCBT」という実施形態が存在しています。

Webテストは、自宅や学校などインターネットに接続できる環境を利用して受験するやり方で、パソコン上での入力によって解答を行うのです。

一方、テストセンター方式は指定された試験会場に行き、そこで提供されているパソコンなどの端末を利用して解答を行います。

インハウスCBTは、企業のオフィスなどで企業のパソコン環境を使いテストを行う方式です。

主に中途採用で行われていますが、新卒採用でもこちらのやり方を採る場合があります。

また、一部では直接自分の手で筆記して行われるペーパーテストも存在するのです。

なお、企業が実施するうちの7割はテストセンターで行われています。

【SPIとは】SPIのテスト内容

SPIで行われるテスト内容は、「性格検査」と「能力検査」に大きく分かれています。

このうち能力検査については、「言語能力」と「非言語能力」の2つに出題内容が分けられているのです。

言語能力では熟語の意味や成り立ち、文節の並び替え問題といった国語の能力が問われます。

一方、非言語能力については、推論や確率の問題、割合の計算など数学や計算能力を問う内容となっています。

テストセンターの場合、オプションとして英語能力のテストも実施されることがありますが、Webテストでは含まれていないため、考慮する必要はないでしょう。

性格検査

性格検査は応募者の人柄や物事に対する捉え方を調べるために行われるテストです。

この検査では、日頃の行動や他人との関わり方、身の回りの物事やトラブルに対する考え方を問うような質問がいくつも用意されており、それぞれに回答していく形となっています。

ここで答えた内容から応募者の人柄が傾向化され、どのような職種や業務に向いているのか判断されることとなります。

各設問については「こうすべきである」という明確な答えがない一方、1問あたりの解答時間にはそれほど余裕がありません。

そのため、一つひとつを直感的に答えていくことになります。

基本的には、あなた自身が普段の生活で考えている通りに答えていけば良いでしょう。

能力検査

能力検査は、応募者の知的能力を測るためのテストで、言語分野と非言語分野のそれぞれをチェックする内容となっています。

この検査では、問題を解かせることを通して応募者のコミュニケーション能力や思考能力、新しい知識や技術を身につける際の基礎となる教養が身についているかどうかを確認します。

そのため、単純に答えがわかるというだけでなく、問題文をすぐに読み解くことや公式や定理を使って論理的に解く能力も必要と言えるでしょう。

言語

言語分野の問題は、熟語の成り立ちや現代文法、長文の読解といった国語の能力を確認する設問が主となっています。

「2語の関係」「空欄補充」など簡単な問題のほか、「語句の意味」「文の並び替え」「文節の並び替え」「熟語の成り立ち」など国語の授業で学ぶ内容に沿った問題が複数出題されます。

さまざまなジャンルの出題があるため、しっかり点数を取るつもりなら、事前の復習や過去問題集を使った対策は必須といって良いでしょう。

また、「長文読解」の問題については、問題文をしっかりと読んで取り組む必要があり、応募者自身が思っているよりも多くの時間を取られるタイプの設問となっています。

Webテストの場合は非言語分野と合わせた回答時間となるため、スムーズに解くための時間配分を考えなければならないでしょう。

非言語

非言語分野の問題は、主に確率論や計算問題といった数学の知識を必要とするもので構成されています。

「推論」や「集合」といった問題はもちろんのこと、「確率」や「図表の読み取り」、「損益算」、「料金の割引」など計算を伴う問題も出てきます。

したがって、この分野で高得点を取るためには、幅広く数学問題を解けるようにしておく必要があると言えるでしょう。

また、問題の内容は、暗算ですぐに解けるような簡単なものから、公式や解法を理解したうえで問題の内容に当てはめていかないと解けないものまでさまざまです。

前述の言語分野と合わせて解答には限られた時間しかないので、いかに時間をうまく使って設問を多く解くかが問われているといっても良いでしょう。

【SPIとは】SPIの特徴

ここまで、SPIがどのようなテストなのか解説してきました。

では、SPIには他の適性検査と比較してどのような特徴があるのでしょうか。

特徴の一つとして挙げられるのは、テストの方式が選択式ではなく入力式になっている点です。

すでに用意されている候補から選ぶのではなく、自分の言葉で表現しなければならないところは、特に留意すべきでしょう。

また、テストに際して電卓を使うことができるという点も、SPIならではの特徴と言えます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

入力式の回答が多くある

SPIでは、能力検査において各設問の解答が候補からの選択式ではなく、自分自身で解答を打ち込む入力式となっています。

問題の内容を把握していなくても、一定の確率で当たるかもしれない選択式と違い、問題が解けなければ解答できない入力式は、応募者の知識や考える力を見るうえでより正確に能力を反映できるやり方です。

一方、解答する応募者の立場からすると、自分でキーを叩いて入力しなければならないSPIは時間に余裕のないテストと言えるでしょう。

スムーズかつ正確に解答を打ち込む必要があるため、過去問題を解くだけでなくパソコンの操作にも慣れておく必要があります。

本番で入力に手間取って時間を使ってしまわないよう、普段からタイピング練習に取り組んでおいたほうが良いでしょう。

電卓の使用が可能

SPIのもう一つの大きな特徴として挙げられるのが、試験中に電卓を使っても良いという点です。

他の適性検査の場合、電卓の持ち込みができない時は暗算や筆算に頼らざるを得なくなります。

スムーズに解答を出し、素早く問題を解いていく必要があるSPIにおいて、電卓が使えるというのはかなり大きな要素と言えるでしょう。

その一方で、電卓の使い方をわかっていなければ解答に時間がかかってしまう点には注意が必要です。

普段使っていない端末を突然テストに持ち込んでも、使いこなせないのではかえって邪魔になってしまいます。

SPIの受験本番に混乱したりしないよう、普段から使ってキーの機能や計算のための操作手順は覚えておいたほうが良いでしょう。

【SPIとは】SPIの対策方法

SPIで高得点を稼ぐためには、事前に対策をしておくことが大切です。

特にWebテストの形で受験する場合、パソコンで解答を入力していくことになるため、問題を解く能力だけでなくキーボードなど機器の扱いに慣れておく必要があります。

また、能力検査は言語分野と非言語分野それぞれで求められる知識があるので、過去問題を解いて覚えるのはもちろんのこと、基本的な言語表現や文法、公式や定理などをチェックしておくことも大切です。

当記事では、具体的な4つの対策方法について詳しく解説します。

タイピングを速くしておく

前述のように、SPIのテストは選択式ではなく入力式の解答となっています。

あなた自身がキーボードを使って解答を打ち込む必要があるため、キー入力や文字の変換などの基本的な操作を覚えていないと入力に手間取ってしまいます。

入力作業に余計な時間を使ってしまうと、難しい問題を解くための猶予がなくなってしまうため、思ったように点数を稼ぐことができません。

能力とは関係のないところで点数を下げてしまわないように、普段からパソコンやキーボード操作に慣れておいたほうが良いでしょう。

もしキー操作に不安があるなら、タイピング練習のアプリなどで速く入力するためのトレーニングをしておくと効果的です。

無料ソフトやブラウザページで提供しているものもあるので、探して取り組んでみると良いでしょう。

問題をひたすら解く

時間を有効に使って問題を多く解いていくためには、過去問題を使って事前練習するのが効果的です。

SPIの対策問題集は数多く出版されていますから、それらを買ってきてひたすら問題を解いていくことで、高いスコアを目指していけるでしょう。

理想としては、すべてのジャンルの問題をまんべんなくやるのが一番ですが、時間に余裕のない場合は不得意な分野を選んで重点的に取り組むのが良いでしょう。

本番は1問あたり1分ほどの持ち時間しかなく、1度解答して次の問題へ移ると前の画面に戻ることはできません。

問題文を読んですぐ対応できるよう、できる限り多くの設問パターンを使って時間内に問題を解く練習を繰り返すことが重要です。

語彙力を身につける

SPIは制限時間が決まっており、問題文の読解も含めて短い時間で問題を解いていくことが求められます。

言語分野、非言語分野にかかわらず、問題文に含まれる単語や用語を読んで意味がわかるようにしておかなければ、素早く正確に質問の意図を捉えることはできません。

漢字熟語や数学用語で読解に詰まったり、文章の構成を誤って受け取ったりしないよう、普段から語彙力を身につける努力をしたほうが良いでしょう。

また、設問のジャンルによっては間違いを誘うように特徴的な言い回しをしているものがあります。

本来と違う受け取り方をして間違った問題の解き方をしないよう、過去問題を解くなどしてSPIの文章表現に慣れておきましょう。

数学で基本的な公式は覚えておく

非言語分野の問題では、数式計算や方程式の解き方など、数学的知識を尋ねる設問が含まれています。

そのため、直感的に解けば良いと思って構えていると、計算問題の解き方がわからずつまずいてしまいます。

SPIに出てくる数学問題は、中学校から高校で習うような内容で構成されているので、教科書や参考書を使って復習しておくと効果的です。

当時習っていた内容を忘れている場合やあやふやになっている場合があるため、昔解いたことがあるからと高をくくらず、ちゃんとチェックし直したほうが良いでしょう。

また、過去問題集で頻出する問題を重点的にカバーしておくと、本番でも解くスピードを速めることができます。

数学があまり得意でない場合は入念に対策をしておきましょう。

【SPIとは】合格点はどのくらい?

SPIの結果は基本的に企業に対して通知され、受験した応募者に対しては公開されません。

そのため、自分が何点獲得したのかや、どの問題を間違えたのかについては直接知ることができないようになっています。

しかしながら、応募者としてはどの程度問題が解ければ合格できるのか、気になるところではあるでしょう。

また、直接点数は把握できなくても、テストを受けた感触としてどの程度解答できたのかは察しがつきます。

当記事では一般的な話として、企業の定める合格ラインについて解説します。

気になる方は参考にしてみてください。

合格点や得点率は企業ごとで異なる

SPIの成績はあくまで得点や正答率が企業に通知されるため、SPI自体が合格ラインを定めているわけではありません。

それぞれの企業が定めた得点の水準をもとに、応募者の合否を決める形となります。

そのため、SPIの合格点は企業によって異なるというのが実態です。

これだけのスコアを獲得できていれば次の選考に進める、という一律の基準が存在しないため、どれだけ点数を取れば良いのかわからず不安になる方もいるでしょう。

しかしながら、最低でもこの程度のスコアを確保していないと合格が難しいというラインはあり、全問中7割程度の得点が必要と言われています。

したがって、SPI対策はどの企業でも7割以上の得点を目指すのが最低目標となるでしょう。

大手企業を志望する場合は8割〜9割以上のスコアが必要

多くの企業では、前述のように7割程度のスコアで合格が見込めますが、人気の集中する大手企業の場合はそうと限りません。

応募倍率が高く、序盤の選考段階から候補を絞っていく必要がある大企業では、SPIを足切りに使う基準も他と比べて高くなっています。

そのため、確実に次の段階へ進みたいのであれば、全問に対して8割から9割の得点を目指して対策をしておく必要があります。

就職活動の最中は何かと慌ただしくなるため、過去問題の網羅や中学校・高校の学習内容の振り返りなどを行う時間がなかなか確保しづらい状況になりがちです。

しかし、大手企業を志望する場合は、高い足切り基準をクリアする必要があります。

「簡単に解けるだろう」と軽視せず、十分な時間を取って取り組んだ方が良いでしょう。

おわりに

当記事ではSPIについて、その内容や特徴、Webテストで受ける場合の対策などを解説しました。

多くの企業で選考の一つに取り入れられているSPIは、パソコンを使って受験するなど独特の要素がある検査です。

キーボードを使って解答を入力するなど、慣れていないと対応できない部分がある点には注意が必要ですが、ちゃんと対策を行えば合格基準の点数を取ることができます。

過去問題集を使って問題に慣れることやタイピング練習などを通して機器のスムーズな使い方を覚えておきましょう。

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