電気化学研究室って何だろう?種類や選び方を解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに 

電気化学に興味、関心が強いという人もいらっしゃると思います。

もともと、化学が好きだという人は電気化学の研究をしたいという人も多いです。

大学に電気化学研究室があるなら、参加してみると良いかもしれません。

電気化学研究室にも、種類があるので自分に合った研究室を選ぶと良いでしょう。

しかしながら、どのような基準で選んだら良いかわからないという人もいるかもしれません。

今回は、電気化学研究室とは何か種類や選び方を解説していきます。

 【電気化学研究室って何だろう?】電気化学研究室とは 

電気化学とは、電気現象と物質の化学反応の関係を化学する学問です。

また、理科や化学が好きな人は電気化学に関心が深い人も多いかもしれません。

電気化学研究室では、電気化学について専門的な分野について研究を行っています。

専門性の高い研究室なので、電気化学が好きな人にはこの研究内容がとても面白く感じられるものです。

環境問題についても考えた実験や研究も、行われているので環境問題や自然に関心の強い人にも向いているでしょう。

電気化学は、これからの時代にも需要がある学問です。

電気化学の研究を深く行いたいという人は、電気化学研究室に参加してみると良いかもしれません。

電気についての勉強や化学が楽しいと思える方には、もってこいの研究室なので積極的に探しましょう。

電気化学の現状 

電気化学は、現在とても需要が高くなっています。

しかし、高い需要に対して技術が追いついていないのが現状です。

現在、持続可能な社会を意味するSDGsの運動にも電気化学は関わってきます。

電気化学研究所では、水力発電をはじめとした再生可能エネルギーについても研究対象です。

水力発電は、ダムの建設による環境破壊が問題になりこれ以上は増やすことが難しいと言われています。

太陽光発電や風力発電は、設備の数10パーセントしか稼働せず季節や気候に左右されることが問題です。

そのような問題がある中で、やはり電気というエネルギーには今も期待が寄せられています。

たとえば、電気自動車などの電気で動く自動車はエコカーと呼ばれ二酸化炭素を排出せず最も環境に良いと言える車です。

しかしながら、電気自動車のエネルギーとなる電気の発電にも他のエネルギーが必要です。

そして、充電にはやはり石炭や天然ガスなどのエネルギー資源も使われます。

このような問題を解決していくのが電気化学研究所の役割でもあるのです。

電気化学の課題 

電気化学の課題は、地球温暖化を進行させてしまっていることにあります。

二酸化炭素を排出しないエコカーのように、電気エネルギーは地球に優しい側面もあるのですが課題は残っているということです。

電気の発電には、火力や天然ガスなどを使用することがありそれらは地球温暖化の原因となってしまいます。

そしてSDGsなどにより近年、地球温暖化に対する取り組みがなされ始めています。

電気化学の課題解決も、SDGsの運動に関わりますので環境問題に関心のある方は電気化学研究所でもやりがいを感じるでしょう。

地球温暖化は、大気汚染や森林伐採にもつながっており電気化学による発電やエネルギー開発も地球温暖化の原因になっています。

そのような課題について、電気化学研究所に入り研究することも良いかもしれません。

 電気化学の将来性 

電気化学は、これからの世界にとっても重要な役割をなすでしょう。

地球温暖化などの課題がある一方で電気は人間の生活を支えており、私たちの生活において不可欠なものであるからです。 

エネルギーや環境問題などの課題解決も含め、電気についての研究はこれからもより加速していくでしょう。

電気化学の課題解決や新しい発電方法の開発など、電気化学に対する社会の期待や需要は極めて高いと言われています。

そのような現状もあり、電気化学についての研究者や電気化学に関する企業にも大きな将来性があると言えます。

就職してからも、電気化学に携わりたいという方にも電気化学研究室はおすすめです。

このような電気化学についての将来性にも関心がある方は、電気化学研究室への参加も考えてみましょう。

 【電気化学研究室って何だろう?】電気化学研究の研究分野 

ここまでは、化学とは何か現状や課題についてなどをご紹介してきました。

一口に電気化学といっても、さまざまな研究分野があります。

電気化学研究室では、多くのことを広く学び研究することができますが研究室によっては専門性の高いところもあるでしょう。

ここからは電気化学研究の主な研究分野について紹介しますので、興味のある分野を探してみてください。

以下の中から、専門的に研究していきたいと思える分野が見つかるかもしれません。

 半導体 

私たちが、普段から利用している端末には半導体というものが使われています。

半導体とは、電気を通すものと電気を通さない物質の全般を表すものです。

電気を通すものを「導体」と言い、電気を通さないものを「絶縁体」と呼びます。

シリコンなどは、その中間の性質を持つ物質であり「中間体」と言われるものです。

これらの半導体の性質を利用して、電気は動いています。

また、このような半導体の研究によって、私たちの生活をより良くするための研究が進められているのです。

半導体という言葉は、物質そのもののみならずそれらの物質を材料にして作られた集積回路のことも指します。

半導体は、電気を通すために必要不可欠なもので電気化学の研究対象です。

電池

現在では、燃料電池などの環境に優しい電池の開発が進められています。

リチウムイオン二次電池なども、新しい時代の電池です。

プラス極とマイナス極の間を、リチウムイオンが行き来することで充電や放電を行う二次電池のことを言います。

しかし、リチウムイオン二次電池はショートにより火災を発生させてしまうなど大きな課題が残される電池です。

また燃料電池という電池もありますが、交換が必要なく外部から化学物質などの燃料を補給します。

そして、発電する装置で電池というより発電機と言えるでしょう。

これまでの一次電池のように、捨てて新しいものと交換する必要がない環境に優しい電池です。

電気化学研究室では、このような新しい形の電池についても研究と開発をしています。

センサー 

物体を感知するセンサーも、電気化学の分野に入ります。

より高感度のセンサーがあれば、さまざまな分野で社会は便利になるでしょう。

感度の良いセンサーを作ることによって、さまざまなことがわかるようになります。

特に医療の分野では、センサーの技術が多く使われており需要の高い研究です。

センサーによって、人間の体の内部のことが詳細にわかったり病気を発見したりすることが可能になります。

これまで問診や触診ではわからなかったもの、肉眼で見えなかったものがセンサーを利用することによって診断できるようになりました。

物質の濃度などの計測をするのにも、センサーが使われており化学の分野にも需要があるものです。

高感度のセンサーがあることにより、より正確な計測ができるためより質の高い薬品などの製品を作ることができます。

【電気化学研究室って何だろう?】卒業後の進路 

電気化学研究室では、どのような研究をするのかがわかったと思います。

では、大学を卒業し電気化学研究室を出た後はどのような職種を目指すと良いでしょう。

電気化学については、興味があるが卒業後の進路が不安だという人もいると思います。

卒業後も、電気化学研究室での経験や知識を活かすことができる仕事は多くあるので探してみてください。

ここからは、電気化学研究室を卒業した後の進路についていくつかご紹介していきます。

自動車・部品業界 

自動車および自動車部品メーカーにとっても、電気や化学の知識、技術は必要です。

自動車部品にプラスチックが使われる場合、物質そのものの安全性に加えその評価には化学的な知識が求められています。

 電気化学研究室で培った経験や知識があれば、自動車や部品の業界でそのまま使うことができるでしょう。

自動車の開発や製造には、やはり安全性が最も求められます。

また、現代では環境問題も考慮したうえでの自動車の製造に需要がありますので再生可能エネルギーなどの研究も無駄になりません。

そして、電気化学研究室で学んだ電気や化学の知識は自動車などの機械の知識にも含まれます。

電気化学研究室で学んだことを活かすのも可能なので、メカ好きの化学研究室出身者は自動車・部品業界を目指すのも良いでしょう。

電機・機械業界 

近年では、サスティナビリティや環境に対する関心の高まりから、環境負荷の低い素材の採用や省エネ化が進められています。

電気や化学系の人材が活躍する場は、電機・機械業界でもより増えていくでしょう。 

電機・機械業界は、やはり電気についての知識や化学に関する研究の経験が必要となります。

電化製品や機械が好きな人は、電機・機械業界を志望していることも多いと思います。

電機や機械業界でも、環境問題などのSDGsの運動は盛んになっていますので電気化学研究室で得た知識は無駄にはなりません。

電気化学研究室で経験を積めば、電機・機械業界で活躍するために必要な知識と技術が手に入ります。

家電好きな人や機械いじりが趣味な人は、電機・機械業界を目指してみると良いでしょう。

研究者になる

研究室に残り、そのまま研究者として働く人もいます。

研究者になれる人は限られているかもしれませんが、電気化学の研究に生涯をささげたいと思える人には向いている仕事です。

電気化学の研究者として研究を続ければ、電気エネルギーや化学の発展に仕事を通して貢献することができます。

電気化学研究室に残り、そのまま研究者になればより自分の専門分野を深めることができるでしょう。

研究室に残り、研究を長く続けることで研究者としての経験がそのまま仕事になります。

卒業後も電気化学研究室の研究者として活躍するのは、難しいことですが電気化学が好きな人には最も向いている仕事でしょう。

電気化学の研究者は、電気化学研究室で学んだことをそのまま活かせるので積極的に目指しましょう。

【電気化学研究室って何だろう?】研究所の選び方 

電気化学研究室に入って、研究してみたいと思った人も多いと思います。

しかしながら、電気化学研究室にもたくさんの種類がありますので自分に合った研究室を選ぶことが大切です。

自分のしたい研究ではなかったり研究室のやり方と合わなかったりすると長く続かないこともあります。

電気化学研究室の選び方として、適切な方法をご紹介しましょう。

自分にとって良い研究室を選ぶことで、より深い電気化学の研究ができるようにすることは大事です。

研究内容を詳しく調べる 

まずは、各研究室の研究内容を知っておきましょう。

その研究室の研究内容を調べることで、実際に入った時のイメージがしやすくなります。

自分が希望する研究の内容と照らし合わせて、合っているかきちんと見定めることが必要です。

実際に入ってみないとわからないこともありますが、事前によく調べ一人で考える時間を作ると良いでしょう。

研究内容が希望に近ければ近いほど、研究への熱も入りやすく有意義な研究室での時間を過ごすことができます。

電気化学研究室と一口に言っても、研究内容の中身は研究室によって大きく異なるでしょう。

どのような研究内容か、何を目指しているのかが自分の意志と合致しているかが大切です。

自分がしたい研究はどのようなことかを明確にしておき、適切な研究室を選んでください。

研究開発費を調べる

研究開発費用は、重要な事項の一つです。

費用によって、研究は幅がまったく異なりますが、どのくらいの開発費をかけているかは結構重要なポイントと言えます。

多くの研究開発費をかけている研究室は、やはりレベルの高い研究が可能です。

自分の研究したい分野がある程度絞れているものの、どの研究室にしようか迷っているという人は研究開発費を確認すべきでしょう。

研究開発費がすべてとは言えないものの、きちんと研究開発費がかけられている研究室は質の良い環境があります。

質の良い安心して研究できる環境は、研究者として高いレベルの経験を与えてくれるでしょう。

自分が志望している研究開発費はどのくらいの研究開発費用がかかっているかぜひ、調べてみてください。

 自分のやりたいことを優先 

最優先すべきなのは、自分のやりたい研究ができる研究室を選ぶことです。

友達に流されて同じ研究室に行ったり人に勧められた研究室に行ったりすると、熱が入りにくく人生の後悔にさえなりかねません。

自分がやりたい研究を最優先にして、研究室を選びましょう。

希望する研究分野がまだ特に決まっていないという方は、興味があることは何か自分の中で探してみてください。

電気化学研究室ならば、電気と化学どちらが好きかやそもそも電気化学が一番好きなのかを考えて選びましょう。

電気化学が好きでないのに、電気化学研究所に入ってしまうのは最も良くありません。

電気化学研究所に少し興味があるということであれば、よく下調べをしてどのような研究をしているか知る必要があります。

まとめ

今回は、電気化学研究室についてご紹介しました。

電気化学の分野は、社会貢献できる部分も大きく電気エネルギーや化学に詳しい方はやりがいを感じると思います。

また、電気化学研究室にも、さまざまな種類があり選び方のポイントも多くありました。

適切な研究室選びをすれば、有意義な研究室での学生生活を送ることができるでしょう。

研究内容はもちろん、研究開発費や研究室の雰囲気などより良い研究室を選ぶための基準は多くあります。

自分に合った電気化学研究室を選び、研究者としてより高いレベルを目指していってください。

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