HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
職業を選択する基準として、給料は重要な判断ポイントになると思います。
とてもわかりやすい判断基準なので、参考にしている方も多いのではないでしょうか。
給料は仕事の目標設定にもしやすく、自分のモチベーションにもつながりやすいです。
また、人生設計を行ううえでも給料の金額は大きく関係します。
今回は理系の学生に向けて、給料の高い職種をランキング形式で紹介します。
後悔のない職業選びができるよう、ぜひ参考にしてみてください。
【理系の職業の給料事情は?】理系職種の給料について
理系の職業は、一般的に給料が高い傾向にあります。
これは理系の職種に専門性の高さや、より高度な知識と技術が求められているためです。
また理系の学生は、大学で学んだ内容がそのまま職業に活かせることが多いです。
そのため入社直後に活躍する方も多く、給料を高く設定し、良い人材を確保しようとさまざまな企業が採用活動に力を入れています。
ほかにも、理系には医師や教員など、誰しもが高給であると想像できる職業が多くあります。
これらは体力的にも精神的にも大変な仕事なので、その分給料が高く設定されているのです。
しかし、海外と比べると給料が比較的安く設定されているため、業務内容に対して不満を持っている人も多いようです。
アメリカを例に見ると、理系職業はどの職業よりも給料が高く設定されているため人気の職種になっています。
【理系の職業の給料事情は?】文系との比較
理系職業の給料は、文系と比較されることが多いです。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、文系と比較した場合、理系の方が約10%年収が高いという結果が出ています。
また、文系出身者は、営業職や事務職などに就くケースが多いです。
これらの職種は、対面コミュニケーションや紙面を使うアナログな業務が多い傾向にありますが、AIの発展や自動化の技術向上により徐々に代替されるようになってきています。
アナログ作業のデジタル化が進んだことで、給料が上がりにくくなったと言えます。
これから先、それらの技術はさらに発展し、エンジニア職や研究職に比べてますます給料に差が出てくるのではないかと予想する方も少なくありません。
【理系の職業の給料事情は?】給料の高い理系職一覧
以下に、給料の高い理系の職業をご紹介します。
1位は「アクチュアリー」で、平均年収は1250万円、また2位は「医師」で、平均年収は1169万円です。
3位は「大学教授」で、平均年収は1101万円であり、4位は「高等学校教師」で、平均年収は709万円です。
5位は「一級建築士」で平均年収は703万円、そして6位は「製薬会社(MR)」で、平均年収は685万円となります。
7位は「技術士」で、平均年収は667万円となり、いずれも600万円を超えることがわかります。
もちろん、年齢や役職、勤続年数のほか、保有資格やスキルなども影響するため必ず上記の数字になるとは言えません。
年収アップを目指す方は、漫然と仕事に取り組むのではなく、生産性アップにつながる工夫や努力が必要と言えるでしょう。
【理系の職業の給料事情は?】理系職を給料の高い順に紹介
理系の職種の中でも、より専門性が高い職業は給料が高い傾向にあるようです。
また、専門性の高さのほかに、拘束時間が長い職業や、大きな責任が伴う職業も給料が高くなっていると言えます。
プレッシャーが多い仕事ほど、体力的にも精神的にも負担が増えるので、労働環境に見合った額なのかもしれません。
ここからは、給料の高い理系の職業について詳しく解説していきます。
どの職業が自分に合っているのかどうか、興味や適性を考えながらチェックしてみてください。
アクチュアリー
アクチュアリーは、数理業務のプロフェッショナル職です。
主に保険料の計算を行う職種で、確率や統計を用いて高度な計算を行います。
アクチュアリーになるには専門の資格が必要ですが、試験の合格率は15~20%程度です。
試験は一次と二次の2つがあり、合格するまで8年程度かかると言われています。
資格取得まで時間がかかりますが、理数の力を駆使して目に見えないものを数値化する、やりがいのある仕事であると言えます。
平均年収も1250万円で、難易度の高さや仕事の専門性を考えると納得の金額と言えるでしょう。
医師
医師になるためには国家試験に合格し、医師免許を取得する必要があります。
国家試験も難関ですが、大学の医学部に入学することも非常に難しいです。
それらの難関を乗り越え、医師免許を取得した人が就ける職業です。
平均年収は1169万円と高いですが、勤務時間が長く命を預かる職業なので強い精神力と体力が必要になります。
しかし、命を救えたときには何事にも変えがたい喜びを得られることもたしかです。
過酷な労働環境や、仕事をするうえで感じるさまざまな重圧を加味した年収だと言えるでしょう。
大学教授
大学教授になるために、教員免許などの資格は特に必要ありません。
特定の分野に関する高度な専門的知識が必要不可欠で、大学院で博士号を取得することが求められます。
博士課程修了後に、助教や講師として採用され、その後准教授、教授へとステップアップしていきます。
ただし、教授になるには長い時間が必要であり、人によって異なるものの、早くて40代ごろのようです。
資格等は必要ありませんが、より高度な専門知識が必要となります。
なお、平均年収は1101万円なので、高収入を目指す方におすすめの仕事と言えます。
大学准教授
大学教授より年収が低くなりますが、十分高いと言える職業です。
平均年収は872万円で、大学教授より200万円ほど低いです。
上記でご説明した大学教授ほどではないものの、大学准教授になるにも長い時間が必要になります。
大学教授と同様に、博士課程修了後に講師としてキャリアをスタートさせます。
大学教授への道は非常に狭き門となっているため、講師として過ごす期間は長くなるでしょう。
キャリアアップのためには、研究論文を提出してアピールする必要があるので、自分の研究に力を入れることが必須です。
大学講師
大学講師の平均年収は719万円です。
教授・助教授より低い額ではありますが、十分高い年収です。
大学教授になるためのスタートラインで、最初に大学講師として長く務める必要があります。
研究実績や能力が認められると、准教授へのキャリアアップにつながることが多いようです。
しかし、准教授のポストが空かなければ昇格することは難しくなってしまいます。
キャリアアップに時間がかかるのはこのためです。
なかには定年退職まで大学講師の人も一定数存在し、ここからも大学教授になることの難しさがわかります。
高等学校教員
高等学校教員の平均年収は709万円です。
大学教員と同じく高度な知識を要する職業なので、平均年収は高いです。
高等学校教員になるためには教員免許が必要で、大学で必要単位を取り教育実習を経験する必要があります。
授業を行う以外にも、授業の準備や学校行事の運営、その他多様な雑務があるのでかなり多忙です。
多感な時期の生徒の心情を理解し、一緒に解決していく姿勢が求められます。
しかし、生徒の日々の成長を見守れることにやりがいを感じることができる職業です。
一級建築士
一級建築士の平均年収は703万円です。
受験資格が定められており、大学や専門学校で建築学を学んだ後、実務経験を2年以上積むことが条件です。
一級建築士は設計する建物に制限がなく、幅広い建築物の設計が可能であるという特徴があります。
しかし、一級建築士の国家試験合格率は10%前後と非常に難易度が高く、合格することが難しいです。
建築は魅力的でやりがいもある仕事で、年収も高いというメリットもあります。
国家試験に合格することが第一条件なので、試験対策を効率的に行うことが大切です。
製薬会社(MR)
製薬会社(MR)の平均年収は685万円です。
MRとは、製薬会社が開発した医薬品などを病院の医師等に説明する職業です。
薬に関する知識はもちろん、医学全般の知識が必要になります。
また、自社製品を紹介する営業スキルやコミュニケーション能力も必要になり、日々の研鑽が求められます。
医療関係の知識が身に付き、社会に貢献できることにやりがいを感じられる職業です。
製薬会社は景気や情勢に左右されることが少なく、比較的安定している業界として知られています。
技術士
技術士になるには国家資格の取得が必要です。
主に、エネルギー・下水道・素材・半導体などに関わるため、科学技術に関する専門知識が求められます。
資格取得後も、実務経験を積むことで知識が増え、自身のスキル向上につながります。
自分の得意分野をさらに追及することができ、やりがいも感じられる仕事です。
平均年収は667万円となり、ここまでご紹介した職業と比べると低いですが、それでも600万円を超えるため、決して少ない額ではありません。
まとめ
今回は、理系職業の給料について詳しく解説しました。
理系職業は専門的な知識やスキルが必要なため、平均年収は全体的に高い傾向にあります。
しかし、それはその職業に就くまでにかかった時間や努力の結果であると言えるかもしれません。
年収を一つの軸にし、そのうえで自分が興味のある分野や得意なことを再度チェックすれば、後悔のない仕事選びができるでしょう。
自分にとって魅力的な職業を探し、理想の人生を歩んでいきましょう。