HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
「理系で地学を選択するメリットってあるのかな。」
「地学と地学基礎は何が違うのだろう。」
「地学を勉強したいけど、どのように勉強すればわからない。」
このように、理系の受験生のなかには地学についてさまざまな疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事では理系で地学を選択するメリット・デメリットや、地学を学ぶためのおすすめの参考書などを紹介していきます。この記事を読むことで、地学について知識を深めることができるでしょう。
また、参考書以外の勉強法についてもふれているため、これから地学を学ぼうと思っている方や、地学の学び方を知りたい方の役に立つでしょう。
この記事を参考に、地学の受験対策をしていきましょう。
理系で地学を選択するのはアリ?
地学は物理ほどではありませんが、暗記量が多いわけでもなく、複雑な計算問題などもほとんどないと言われています。
また、社会科の地理と重複する範囲があるため、地理選択の場合には相乗効果が見込めるというのも地学ならではの特徴と言えるでしょう。
このことから、短期間の勉強である程度の点数が見込めると言えるため、地学を選択することは有効と言えるでしょう。
「地学」と「地学基礎」の相違点
学習指導要領の旧課程の地学は「地学Ⅰ」と「地学Ⅱ」に分類されていましたが、新課程では「地学」と「地学基礎」に変更されました。
地学基礎は、旧「地学Ⅰ」の各分野が全体的に易しい内容になり、出題傾向としては、ほとんどが名称や説明を答えるものとされています。
地学は旧「地学Ⅱ」の各分野が全体的に難しい内容になり、地学基礎で出てくる語句などの理解は当然のものとし、 より深い理解力が問われる問題が多いとされています。
おすすめは物理との併用
物理は他の理科科目のように膨大な暗記量を必要とする知識問題が少なく、公式などを使い、論理的に答えを導いていく問題が多いと言われています。
そのため、公式などの知識を使う力さえつければ、短期間で高得点が狙える可能性のある科目とも言われています。
このような特徴は地学とも共通するため、短期間で効率よく勉強したい場合は地学と物理を併用すると良いでしょう。
理系で地学を選択するメリット
理系で地学を選択するメリットとしては大きく分けて3つあります。
ここからは、その3つについて具体的に紹介していきます。メリットを知ることで地学を選択する意義を知ることができるでしょう。地学を選ぼうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
- 計算が簡単
- 暗記の負担が軽い
- 短期で高得点を狙いやすい
計算が簡単
地学の計算問題は、グラフを読み取って計算する問題が多いとされ、グラフや図の意味さえ理解していれば簡単に求めることができると言われています。
複雑な計算問題がほとんどなく、学びやすいという点も地学のメリットと言えるでしょう。
暗記の負担が軽い
地学は基本的な知識とパターンに則った思考力を求められることが多いとされています。
比較的に暗記寄りの科目と言われていますが、他の科目に比べると覚えることが少ないため、暗記する負担が軽いと言えるしょう。
短期で高得点を狙いやすい
前述で説明したとおり、地学は複雑な計算問題や暗記量が少ない傾向があるため、短期間でもある程度の点数が見込めるというメリットがあります。
記述問題の傾向にもパターンがあるとされているため、ある程度の暗記と理解力を身につければ対応できる可能性があるでしょう。
理系で地学を選択するデメリット
前述で地学を選択するメリットについて説明しましたが、デメリットもあります。
ここからは、デメリットについて3つ紹介します。紹介するデメリットを理解したうえで、地学を選択するか検討すると良いでしょう。
受験できる大学が少ない
大学に入ってから、地学の知識を使う機会がほとんどないため、私大の一般入試や国公立大の二次試験で、地学を受験できる大学や学部が少ない傾向にあります。
文系であれば地学基礎を受験科目にできる場合もありますが、理系の場合は選択不可の場合もあるため、注意が必要です。
志望大学で使えない可能性もあるため、事前に調べておきましょう。
二次試験用の参考書が少ない
他科目であれば、参考書や問題集が豊富にあるため問題演習を解く機会も多くなるでしょう。
しかし前述したことからも、地学は大学受験においてマイナーな科目に位置付けられているため、教科書や問題集などの種類も少ない傾向があります。
そのため、独学する部分が多くなったり問題演習をする機会が少なくなったりするという点もデメリットと言えるでしょう。
予備校での授業が少ない
地学を受験科目にできる大学が少ないことから、需要が少ないため、予備校で地学の講義を開いているところがほとんどないと言われています。
そのため、他科目に比べると圧倒的に情報量も少なくなり、独学になる可能性もあるでしょう。
地学を学ぶおすすめの参考書
参考書が少ないと言われている地学ですが、どのような参考書があるのか気になった方もいるのではないでしょうか。
ここからは、おすすめの参考書を7冊紹介します。問題集が付属されていたり、動画が閲覧できたり、さまざまな方法で勉強できるため、ぜひ地学の勉強に役立ててください。
短期攻略センター地学基礎
センター試験で出題された問題とオリジナル問題の全63問で構成されています。
関連する要点や基本の考え方などについて丁寧に説明されており、さらに不正解の選択肢についても説明されているため、「なぜ間違えたのか」ということも理解できます。
地学基礎の知識を深めやすい参考書と言えるでしょう。
きめる!センター地学基礎
人気センター対策シリーズの地学基礎版です。わかりやすい解説や試験の直前まで使える「別冊ふろく」もついているため、この一冊で地学基礎がしっかり理解できるような内容になっています。
また、PCやスマホ対応のアプリがついているため、気軽に勉強できるのもポイントと言えるでしょう。
リードLightノート地学基礎
書き込み式の問題集となっており、実際に手を動かすことで理解が深まるとともに、知識の整理にもつながるでしょう。勉強した後は復習用の整理ノートになるというのもポイントです。
また、すべての例題に解説動画が用意されており、紙面のQRコードからアクセスすることで解説動画を閲覧することができます。
共通テスト問題研究 地学/地学基礎
共通テストの対策ができるように、センター試験で出題された良質な過去問が多数掲載されています。「共通テスト対策講座」も収録されており、具体的な勉強方法が学むことができるでしょう。
また、別冊で問題集やマークシートの解答用紙も付属されているのも嬉しいポイントです。共通テストの対策に最適の一冊と言えるでしょう。
もういちど読む数研の高校地学
地学基礎と地学の教科書をベースに構成され、読みやすいよう再編成されています。
カラフルな図が多用されているため、気軽に読み進めることができたり、視覚的にも分かりやすく学ぶことができたりするというのもおすすめするポイントと言えるでしょう。
理系の受験生であれば、地学基礎と地学の両方の知識が必要になるため、この参考書の内容を全てマスターしておくと良いでしょう。
ひとりで学べる地学
高校で学ぶ地学と地学基礎の基本的な学力を養成する参考書です。見開き2ページで1テーマの講義が収録されており、地球の姿・地表の変化・地層の観察と地殻の変化・地殻と生物界の変遷・地球の熱収支と大気中の水・大気と海洋の運動・宇宙の構成の全7編で構成されています。
また、各編末には「実力確認問題」も収録されているため、問題演習をする良い機会になるでしょう。
地学基礎の点数が面白いほどとれる本
地学基礎の出題傾向を徹底分析し、短期間でも高得点が狙えるように作られた参考書と言われています。
単に暗記で対応できる問題だけでなく、図やグラフなどを用いた応用問題や複数の知識を組み合わせた複合問題などにも対応できるよう、分かりやすく解説されています。
また、厳選した良質な過去問を掲載し、それぞれに詳しい解説が載っているため、より効果的に知識を得ることができるでしょう。
参考書以外の地学の勉強法
前述したとおり、地学は予備校での授業が少なかったり、参考書も少なかったりするため、独学で学ぶことが多くなると言えます。独学で勉強するにはモチベーションが上がらないなどの問題も出てくるでしょう。
その場合は、YouTubeなどに上がっている講義サイトを活用することもおすすめです。
講義では専門家がわかりやすく説明していたり、図が動いたりして、視覚的にも飽きずに学ぶことができるでしょう。
理系で地学を選択して受験対策しよう
地学は受験科目に選択できない場合もあるため、マイナーな科目に位置づけされています。特に理系の大学受験においては、志望校の受験科目として地学が選択できない可能性もあるため、事前に調べておくことが大切です。
しかし、他の科目に比べると比較的に勉強しやすい科目でもあるため、短期間で高得点を狙いたい場合はおすすめできる科目と言えるでしょう。また、マイナーな科目だからこそ、他の受験生と差をつけることができる可能性もあるでしょう。
この記事で紹介した勉強方法を参考に、受験対策を行ってみてください。