HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「4浪にもなると就職活動は困難を極めるのだろうか」 「4浪で就職活動をしている人が周囲にいない」 「どうしても現役で合格した人と比べて劣等感を抱いてしまう」 このように、浪人は就職活動に不利になると思っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、理系4浪で就職する場合のメリットや就職面接で問題となり得ることなどを紹介しています。また、就職活動を成功させるポイントについても触れています。
この記事を読めば、4浪したことによる就職活動への不安や悩みが和らぎ、自信を持って就職活動に臨めるようになるでしょう。
就活生や進路を考えている大学3年生の方、これから大学受験を考えている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
そもそも浪人は就職に不利なのか
企業は実績や経験、人間性を重視するため、さほど浪人は就職に不利ではありません。志望校への入学をあきらめなかったことや挫折経験から学んだことなど、プラスの面がしっかり伝わるエピソードを準備できれば、ネガティブに捉えられることはあまりないでしょう。
ただし、3浪以上は1浪や2浪に比べて、企業が採用に慎重になりやすい傾向があるのは事実です。就職に不利になることもあるため、よりエピソードを念入りに準備しておく必要があります。
志望先にもよりますが、浪人することにはプラスとマイナスの面があるため、必ずしも就職に不利とは限りません。
理系4浪で就職する場合にもメリットはある
4浪にもなるとデメリットしかないと思われがちですが、以下のような「浪人したからこそのメリット」もあります。
ここからは各メリットについて詳しく紹介していくため、就職を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 就職先の幅が広がる可能性がある
- 目標達成までの努力を評価される可能性がある
就職先の幅が広がる可能性がある
ある特定の分野に興味があり、第一志望の大学が第二志望よりもその分野の研究が盛んに行われている場合、将来その分野に関連した職業に就きたいと考えているのであれば、第一志望の大学に入学する方が良いと言えるでしょう。
逆に、第二志望で妥協してしまうと、興味のある分野に関連した職業に就けない可能性があるため、就職先の幅を狭めることにつながります。
目標達成までの努力を評価される可能性がある
4浪したということは、大学に合格するまでチャレンジし続けたということです。周りがキャンパスライフを送る中、次の入試に向けて勉強するのは決して楽なことではありません。そのため、目標を達成するまでの努力を評価してもらえる可能性があるでしょう。
4浪は、1浪や2浪以上に苦労を重ねており、そもそも現役で合格した人はこの経験をしていないため、他の学生にはない大きな強みとしてアピールできます。
浪人時代のエピソードを聞かれた際は、このアピールポイントが上手く伝わるように話しましょう。
理系4浪の就職面接で問題となり得ること
1浪や2浪の場合よりも企業が採用に慎重になっているため、4浪した方の就活面接では「浪人した理由の伝え方」がとても重要になります。
例えば、「今の大学は、浪人してでも行きたい学校だったため、受かるまで受験し続けた」などのポジティブな理由であれば、4浪が面接で不利になることはないでしょう。
しかし、「どの大学にも合格できなかったため、浪人した」と言うと、非常に悪い印象を与えてしまいます。
このように、特に理由のないような遅れは面接官に好まれないため、4浪した理由を念入りに準備しておきましょう。
理系4浪で就職活動を成功させるポイント
4浪は就職に不利になる可能性があるため、就職活動を成功させるためには、以下のようなポイントを理解しておくことがより重要となります。
ここからは、各ポイントについて詳しく見ていきましょう。
- 自己分析をきちんと行う
- 企業が求める人材について理解をする
- 大学での部活・サークル活動をおろそかにしない
- バイトやインターンシップに前向きに取り組む
自己分析をきちんと行う
数ある企業の中から自分に合った企業を絞り込むためには、どのような基準や方向性で選ぶかを定める必要があります。この基準や方向性を定めることに役立つのが自己分析です。
また、自分自身について明確に分かりやすく面接官に伝えるためにも、自己分析は重要となります。
自分史を作成したり、友人や家族から自分に対する評価を聞いたりして、しっかりと自己分析を行いましょう。
企業が求める人材について理解をする
職種によって異なりますが、企業が求める人材になるために必要な一般的な能力として、コミュニケーション力や問題解決能力、積極性、協調性などが挙げられます。
志望する企業の募集要項や企業理念を熟読し、企業がどのような人材を求めているかを把握した上で自己啓発に努め、求められる人材像に近づいていきましょう。
大学での部活・サークル活動をおろそかにしない
多くの企業が就活生に求めるコミュニケーション力や協調性を高めるために、可能な限り、部活・サークル活動に取り組んでおきましょう。
ただし、部活・サークル活動経験の有無自体が選考に大きく影響するわけではありません。重要なのは、活動の中でどう行動し、何を学んだかを伝えることです。
バイトやインターンシップに前向きに取り組む
アルバイトやインターンシップでは、実際に業務を行い給与をもらうという重要な経験ができます。就職活動においては、協調性や問題解決能力などをアピールできるほか、入社後に活躍する姿へのイメージにつながりやすいメリットがあります。
加えて、インターン生を採用する企業は多いため、積極的にアルバイトやインターンシップに取り組みましょう。
理系4浪でも就職は本人の意欲・人柄・能力次第である
今回は、理系4浪で就職する際のメリットや、就職活動を成功させるポイントを紹介しました。4浪をネガティブに捉えすぎる必要がないことを理解してもらえたでしょうか。
4浪が就職に不利になる可能性があるのは事実ですが、あくまで企業が重視しているのは人柄や能力です。
4浪したかどうかよりも、ネガティブな態度が企業側に伝わることの方が問題のため、自信を持って就職活動に臨みましょう。